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9月23日 お化けなんてないさ
ある日曜の朝。店の開店はちんねんと下ううに任せて私はアパートでお寝む。
「くすくす、くすくす。」
入り口のあたりで声がする。1人、いや、2人ぐらいの笑い声。
時計を見ると10時前。寝ぼけて、
「はて、ちんねんと下ううがイタズラしに来たのか?何でオレの家知ってんだ?大体、店はどうした、店は?」
とか、ぼ〜っと考える。
ガサガサ。くすくす。ガサガサ。
「あれぇ〜、入って来たよ。」
ぐいぐい。くすくす。ぐいぐい。
「んなぁ〜。押すなよ、ちんねん。やめろよ〜下ううう。」
ぐいぐい。くすくす。
「ううっ。体が動かん。やめろー、ちんねーん!」
何とか起き上がり、入り口を確認。カギはかかっているし、誰もいない。
「………寝よ。」
ばたん、きゅー。
2時間後。
「…誰だったんだ。さっきの。」
起きあがろうとすると、腰に激痛!
「ぐぅっ!さっき押された所が!!お、おのれ、ちんねん!?」
なんとか店に到着するも、カンペキに腰が曲がり、まともに行動できない。
一番楽な歩き方が、腰を後ろに突き出し、軽く握った拳の手のひらの方を後ろに向けてひょこひょこ歩く、ヨッシー≠フような歩き方。
子供達「あれ?店長、それヨッシーのものマネ?」
オ レ「違うわ!!」
子供達「店長って、ヨッシーがキライだったんじゃないの?」
オ レ「キライだよ!あの、いちいち嬉しそうな所がむかつく!ジャンプ中、空中で足をバタつかせたり、物を飲み込んで、『んっん〜♪』とか声を出すのが、ノリノリ過ぎてたまらんわい!」
ヨッシーについて、激しく批難しながら、パタパタとヨッシー歩きするオレ。丸一日ヨッシー。
夜、彼女に電話で相談する。(うちの彼女はジャングルはいつもハレのちグゥ≠フグゥに似ている。)
オレ「何か出たよう!ずっと腰が痛いし、霊障かしら?」
本気で幽霊を信じてるワケではないが、ここぞとばかりに甘えるオレに対し、
彼女「何度か出るようなら、引越しを考えるべきだな。」
冷静に、リアルな返事を返す彼女。
おかげでだんだん気味悪くなってくる。
オレは霊の存在について、どうのこうの言うほど信じてるワケでもないが、昔、本当に霊が人生に関わってる人が友人にいたので、少なくとも人生に影響を受けている人(見えるだけでなく、原因不明の高熱を出したり、色々説明のつかん事が一緒にいるとあった。)にとっては、地震や火事と同じように、リアルな災害なのだろうと思っている。
「ついにオレの人生にも霊が関わってきたのか!?さらば!普通の人生!!」
とりあえず、入り口に塩をまいて寝る。まぁ、気休めだけど。
次の日。
冷静に考えて、単に寝ぼけていただけだと思うので、とりあえず腰の痛みを何とかする為、整骨院へ行く。
以前、指の骨を折って、お世話になった所で、とても若い感じのいい先生のいる所だ。
4ヶ月振りだというのに、オレの事を憶えていてくれて、
「太りましたね?」
「風邪ひいてますね?」
と一目で色々分析してくれる。あんた、コナンか?
先生「で、腰が痛いとの事ですが、どうしました?」
オレ「寝てるところを子供のオバケに押されまして…」
先生「なるほど、寝違えたんですね。」
オレ「…多分。」
首筋と腰に電極を付けられ、15分間、電気マッサージ。 こりゃ、キクわい。 イノキのリズムタッチを思い出す。
で、その後、先生手ずからストレッチ。
先生「はい、座って〜。」
オレ「おふぅ!」
先生「はい、ゆっくりひねって〜。」
オレ「あふはぁ!」
思ったより痛い目に合わず、恐いモンでも無かったが、他人に奇妙なポーズをとらされ、力を込めてひん曲げられるのは、冷静に考えるとかなりハズい。「いやぁ!こんなポーズ、彼女にも許した事ないのに!」とか叫びそうに。(日頃、どんなプレイを。)
腰が痛いのはまだ治らなかったが、かなり体が伸びた感じ。
関節技の上手いプロレスラーと勝負した相手は、もしかしてヘルシーになるのかしら。
店へ帰って、
「ちんねんと下ううの幽霊に攻撃された。」
と、説明していると、何時の間にか、
「寝ている店長のフトンに、ちんねんと下ううが潜り込んできた。」
という話に。そっちの方が幽霊よりコワイと思った。
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9月15日 ベルセルクカードゲーム発売!
ハリーがパタパタ飛んできて、オレにご報告。
ハリー「店長、『ベルセルク』がカードゲームになりますよ。なんとコナミから!」
オレ「へぇ。どういう繋がりなんだろ。タイトル的には気になるねェ」
ハリー「それがですねぇ、構築済みデッキとブースターで発売するんです。これはひょっとして・・・?」
店長「『神の記述』や『テニスの王子様』や『ゲットバッカーズ』や『コロッケ!』と同じ! もしや作るのは遊宝洞?!(マジックやDMで有名なNAC名人がいるところ) だったら期待だねェ」
ハリー「イエス!」
店長「・・・しかし、もし名人だったとして、また、びみょーなキャラ持たされてるなぁ・・・(←失礼)」
で、いつもならすぐ名人に電話してなにかお話をうかがうところなのだが、あいにく現在マジックの大会で海外遠征中。
帰ってきてから本当のところを訊くとして、とりあえず色々想像する我々。
ハリー「どんなゲームになるんでしょう。力を得るたびに人間辞めていってSAN値が減るクトゥールのようなシステム?!」
店長「プレイヤーは何になるんだろ。主人公ガッツになるんではなく、運命を操る側、ゴッドハンドかもよ!?」
ハリー「むぅ、さっぱり想像できん」
店長「いっそのこと、モンスターを作ってパワーUPさせてく『マジックマスターU』にすると面白いかも! オレ、『ワイアルド』デッキ組みてぇ!」
ハリー「ワイアルド? “エンジョイ&エキサイティング!”の人?」
オレ「イベントカード【大ピ〜ンチ】をプレイ! 大ピンチになります、とか。やりてぇ!」
名作『神の記述』は最初、2つの構築済みデッキが発売され、それぞれ“奇襲と翻弄”(防御的コンボデッキ)、“破壊と制圧”(攻撃的デッキ)とタイトルが付き、テーマ別の面白さがありました。『ベルセルク』もそうだと楽しいでしょうな。
ベルセルク構築済みデッキ大予想!
『鷹と王国』
グリフィスの成り上がりを表した軍隊デッキ
『野望と謀略』
やっぱりグリフィスの成り上がりを表したコンボデッキ。
『不義と密通』
お姫さんの部屋に忍び込んでゲッチューなデッキ
(だんだん怪しくなってきた・・・)
『触と陵辱』
淫獣たくさん、キャスカが大変なことになるエロスなデッキ
『悦楽と興奮』
エンジョイ&エキサイティングなデッキ。
『男と、男』
ガッツとグリフィスが必要以上に仲良くなるデッキ。
さて、実際どうなるか? 発売日は11月27日!
ベルセルクカードゲーム スターターボックス初回限定版
カード65枚入・三浦健太郎描き下ろしアートカード(初回限定)付
ポストカード(4種類中ランダムに1枚)直筆サインカード200枚あり
小売価格1400円
ブースターパックvol,1
1パック10枚入・1Box24パック入
カード全160種類・パラレル40種
小売価格300円
通信販売受付中です。メールでお申し付け下さい。
後日談
以上のお話を当店常連さんにお話してみたところ、
「同じように『ふたりエッチ』カードゲームを出して欲しいのですぞ!」
あっというまにアホ同士は引かれ合い、『ふたりエッチ』カードゲーム投げっぱなし座談会に。
「構築デッキ、“前〇と〇入”!」「あんたそりゃ直球過ぎや!」
「システムに“開門クリーチャー”が欲しいところですな!」「さすがマジック公認ジャッジ! エロい!」
「アイテムカード装着!」
「妄想フェイズと実戦フェイズがあってですね!」
「キャッチコピーは『がんばってステップアップするTCG、ふたりエッチ』!」
盛り上がっていたところでサイトーさんの「誰とするんですか、そのゲーム」の一言で直角トーンダウン↓ トゥ〜ン。
(9.22追加 確認してみましたところ、遊宝洞さんの制作ではないそうです)
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9月9日 滅び去ったTCGたち
ある日、昔常連だったよーな少年(よーするに、どっかで見た顔)のお客さんが来店。
デュエルスペースを見学したあと、暇そうにマンガを読み始めた。
「イカン、何かカードゲームをやらせて仲間にせねば!」と職業意識に燃えたオレ。少年に声をかける。
「やぁ、キミはなにか懐かしい香りがするが、何のゲームをしてたっけ? マジック?」
「ええ、『神の記述』ですけど」
「『神の記述』!・・・ごめん。ごめんよぉぉ!」
・『神の記述』がおもしろかったこと。
・みんな喜んで始めたこと。
・なのに、どうしても1弾のブースターが手に入らなくなったこと。
・なのでどうしても続けられず、新人にも広めようがなくなったこと。
言い訳トークンを出しまくるオレ。
オレの記憶が確かならば、『神の記述』は4回ブームになったが、4回とも1弾が切れて滅びました。逆に言うと1弾を発見するたびにブームを起こした。オレはがんばった。
思えば、店を開いて足掛け5年。さまざまなゲームが生まれ、そして滅んでいったものです。
そのほとんどが「滅んで当然!」のものでしたが、中には『神の記述』のようにおもしろくて非はないのに別の要因で(まぁ、それもゲームの力の一部ですが)消え去ったものもありました。
アニムンサクシス
アホほど常連がいました。が、プロモ攻勢で疲弊したところにイベント限定販売エキスパンション、とどめにメーカーサポート中止と凄いコンボを食らって滅びました。合掌。
リーフファイト
正確には滅びかけ。
今度新エキスパンションが出ますが、作っている人達が『ランブリング・エンジェル』と同じ人達らしいので信用できません。デキが悪ければ“とどめ”になるでしょう。
モンスターメーカーリザレクション
けっこう面白いんですが、デッキを1つ作ったら満足してしまう(どんなデッキでも、どんなデッキとでもある程度戦える)ゲーム性のため、本当はそういうバランスもアリだとは思いますが、トーレディングカードゲームというジャンルにおいては災いしたのか、あまりプレイされてません。
エターナルヴォイスTCG
同じアシュラシステムの『ギルティギア』に人気を奪われた形。
また、パーミッションデッキのうっとうしさが“初心者お断り”ってカンジで。
他、『アクエリアンエイジ2』や『ランブリングエンジェル』、『ドラゴンドライブ』や『ガンガンヴァーサス2』などなどの最近に出たゲームも、中身がそもそもゲームではなかったので、人気が落ちて当然でした。
(どのへんがゲームになってないかは、わからない人には長い説明が必要。普通の人なら説明不用でしょうが。どうしても納得いかん、おもしろいのに! という人には、直接ならお話します)
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