いけっち店長夢日記
『店であったアホ話』編 2001


2001年10月5日(金)

「店長、『エンジェリックレイヤー・カードゲームコレクション』入れましょうよ! 私、エンジェリックレイヤーやっててよかった!」
 常連のA氏の盛り上がりに危機感を感じながらも、リーフファイトなのど大会でお世話になっているA氏のこと、ムゲに扱うわけにもいかず、とりあえずは天田印刷『エンジェリックレイヤー』カードゲームを発注。本日入荷いたしました。
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 光の速さで売りきれました。
 えぇ、ワタシャ忘れてましたよ、ウチの客層ってモノを。まじめなマジックの店はその一面。語尾に“にょ”が付く大きなお友達もいっぱいのFB徳島店。
 売りきれた空箱を置いたままにしていたら、後からきたお客さんに泣きながら首を締められる始末。なにも泣かんでも。


2001年10月6日(土)

 『エンジェリックレイヤーTCG』再入荷。タキオン粒子の速さで売りきれ。
 あとから来たお客さんには「ビンラディンのテロのせいで、入荷数が少なかった」と言い訳。説得力のある俺のトークに、皆さん納得。
 抑えられるのは一日だけだろう。



 ところで今日は『遊戯王』大会があったのだが、参加者30人
 たくさん集まってくれたのは良いが、小学生のお客様だけに油ギッシュな靴下スメルが充満。エアーシャルダンを聖火ランナーのように掲げながらデュエルスペースを走る俺。



 話は『エンジェリックレイヤー』に戻る。
 当店で1.2を誇る大量購入のお客様、ウノーン氏。『カードキャプターさくら』の大ファンである彼が、『レイヤー』に手をお出しになりました。
 なんせ『アニムンサクシス』の限定パックを買いにわざわざ東京に出かけ、10万円分も買ってくるというダイナマイツなお方。これから当店に入荷される『レイヤー』は、彼に見つかったとたん全買いされるのでは?と、一部専門家の意見が出ています。サーチ&デストロイな売れ行き。


2001年10月8日(月)

 『モンスターコレクション』召喚士大会。3人チーム戦で10チームの参加でした。詳しくはバイトしもうのレポートをどうぞ。


 どうやら『エンジェリックレイヤー』の大会を開くことになりそうです。もしかすると全国初かもしれません。このままでは『レイヤー』専門店になってしまう・・・、ことは無いと思いますが、店内で「いっちゃんにょろよ〜!」と叫ぶのはやめましょう。


 休日の夜はいつものことですが、お客様も22時ごろには引き上げ、あとは店員だけのまったりとした時間。
 まじめに書類整理する俺。
 格ゲーするヤナー。
 1/1『ケロロ軍曹』ヌイグルミとたわむれるゴッキー。
「なぁゴッキー」「なんやヤナー? オレ今バーリ・トゥードで忙しいんじょ
 軍曹に馬乗りになり、顔面殴打を繰り返すゴッキー。まったり。
 一週間お疲れ様でした。


2001年10月19日(金)

 当店バイトには播野拓一という男がいます。
 『マジック』が強く、皆に敬じられたり恐れられたりしている人物で、客からするとどうみても彼のほうが店長に見えるとのこと。
 愛称はハリー。
 詳しくは“裏フューチャービー・人物紹介”のコーナーを見ていただくとして、とりあえずFB徳島店の中心人物としてハリーという人がいる、と理解していただいて、続きをお読みください。


 常連・近藤さん、『ハリーポッター・トレーディングカードゲーム』のチラシを見ながら。
「“ハリー”ってのはわかるが、この“ポッター”ってのは何なんだ?
「いや近藤さん、それは・・・」
「でも池田さん、“ハリー”ってのは知ってるでしょ?」
「そりゃもちろん」
「で、“ポッター”は?
「いや、そういうことじゃなく
やはりご存知ない。当然の疑問ですな。世の中には謎が多い。マイナスのシナジー」

 あまりに頭の悪い会話だったので、ハリー本人に意見を求めたところ、実は世の中にはみなさんが考えている以上に“ハリー”に満ち溢れておりまして、だからこんなありふれたニックネームはいやだ、との事。  『ターンA』のハリー、『ハリモグハーリー』、『機動戦艦ナデシコ(劇場版)』のハリー、『ハリーの災難』のハリー。『ヘルシング』2巻95ページ。


2001年10月26日(金)

 “エイリアン鬼ごっこ”
 それは、FB徳島店でだいたい月に1回ぐらいで突発的に行われるイベント。店の大会予定ホワイトボードにも書き込まれる大々的なモノです。
 そのルールは、「真夜中にイイ歳をした大勢の大人が、公園などの微妙に見通しの悪いところで奇声を発しながら鬼ごっこを行う」というもの。
 さらに鬼はエイリアンなので人間の言葉は話せず、タッチしてもエイリアン(鬼)のまま。時間制限制で、10分間逃げ延びた者が勝ちというルール。
 増えていくエイリアン、誰が敵かわからない!! もしかして人間はもはやオレ一人なのでは!? 暗がりに潜む人影に問うてみる! 
「アー ユー エイリアン?(君はエイリアンか?)」
「キシャーーーーー!!」
「NO−−−−−ッ!!!」
 この歳になって本気で走ることなどめったになく、狩る者と狩られる者との凌ぎ合いの中で、生命を感ぜることができる、貴重な体験。
 筋肉痛で3日はまともに動けなくなりますが、次回開催時には、ぜひ貴方も。

 第1回 エイリアン鬼ごっこ 〜僕のこの手をよごせというのか〜
 第2回 エイリアン鬼ごっこ2 〜今度は戦争だ〜
 第3回 エイリアン鬼ごっこ3 〜顔のない鬼〜
 第4回 エイリアン鬼ごっこ4 〜君死にたもうことなかれ〜

 次回、『エイリアン鬼ごっこ5 〜ポケットの中の鬼〜』は11月1日開催です。


 第2回を行う直前、私は警察に電話しました。
 プルル・・・ガチャ
「ハイ警察です。なんですか? 落ち着いて話してください」
「夜中に奇声を発して走り回ると犯罪ですか?」
「は?」
「城跡公園で本日12時より鬼ごっこを行いたいんですけど、どうなんでしょう?」
「・・・・・・・・。よく話してくださいました。法的には問題ありません。
 ただ、付近の住民の方から苦情があった場合、出動することになります」
「犯罪?」
「いえ、ただの迷惑です」
 と、いうわけで一般市民に迷惑のかからないエイリアンを心がけています。デート中のカップルにも、「ご安心ください。我々はエイリアンと戦っているだけで、貴方方に危害は加えません」と紳士的に対応しています。
 逃げられましたけど。


2001年10月28日(日)

 毎週第四日曜はリーフファイトの日。あいにくの雨で参加者は18人といまひとつの参加者数でしたが、ベテランジャッジ・アサノ氏のおかげで滞りなく終わりました。

 で、その後こそが本日のメインイベント、『第1回エンジェリックレイヤー大会』
 内容については後日のレポートを読んでいただきたいのですが、いわゆるカウンターカードに《な〜!》というカードがありまして、試合中あちこちで「《な〜!》」「《な〜!》」と《な〜!》合戦が繰り広げていました。

 『Kanon&AirTCG』にも、カウンター類で《うぐぅ》とか《あう〜》とかがあり、大会中ピリピリした緊張感の中《あう〜》とか《うぐぅ》とマジメな顔で宣言しあうプレイヤーの姿は、「ビンラディンのテロって何なんだろう」と思わせるほど平和的です。

 そういった意味で、『アクエリアン・エイジ』は白眉ですな。トレード中の会話なんぞ、変態人身売買会場(なんだそれ)のごとしです。
 (以下カード名を言い合うプレイヤー)
「《ブルマー中学生》、くれ〜!」
「《スクール水着女子高生》はいくらだ!?」
「《巫女服》《巫女服》《巫女服》」
「《バニーガール》と《病弱少女》交換!」
「《小学生》集めてんだ。くれ!《小学生》!」
「《ゲマ》《ゲマ》《ゲマ》」

 これがッ! 日本の誇るヲタク文化だッ!!ってカンジですね。



2001年11月24日(土)

(註・これはちょうど一月前の日記です。怪我人が出た事件でしたので期間をおいていましたが、そろそろ公開します)

 徳島市内に変質者出現。包丁で通行人を何人も刺しているとのこと。市内は機動隊が警備するほどの騒ぎに。

 当店のお客様にも、帰宅時には注意するよう呼びかける。
「変質者に出会ってしまったときどうしればいいか、シミュレートしておいたほうが良いですよ」
 アサノ氏が答えて、
「順に考えましょう。
 1・相手が包丁を抜くのを確認する
 2・どうするか考える
 3・刺される
駄目じゃないですか

 みんなわらわらやってきて大討論会に。
「これはどうだ?
 1・相手が包丁を抜く
 2・デッキをカットする
 3・ドロー! 事故っている
 4・刺される

「色々あるぞ
 1・相手が包丁を抜く
 2・トレード用バインダーを出す
 3・トレードが成立する

「1・相手が包丁を抜く
 2・仮面ライダーアギトに変身
 3・はっ!(キック)

「1・相手が包丁を抜く
 2・こっちも抜く
 3・飛天御剣流 龍槌閃

 様々な役に立たない意見が出たが、最後はハリーの意見で
1・護身が完成する
 解決。


2001年11月8日(木)

 (株)コナミの営業の方が来る。
 以前『遊戯王』のパックが見切れることやゲームバランスについて不信を示しておいたのですが、今回その事について色々と調べてでした。とても熱心で誠実な方です。

 ここで詳しくは言えないが、ゲーム性を重視した新作TCGを作っているとのこと。ターゲットはレベルの高いTCGプレイヤーで、資料を見せてもらったところ非常に研究されて作られていた。
 そこへバイト店員ヤナー現る。

「コナミが競技性の高い新カードゲームを作っているらしいぞ」

「はっはっはそんなバカな」

「バカ者、こちらの方はコナミの営業の方だぞ!」

「うわぁ〜」
 逃亡するヤナー。

 思えばコナミは、TVゲームではオリジナリティの高い、それでいて完成度の高いゲームを作っていました(『グラディウス』とか『ゴエモン』とかが好きでした)。そんなクリエイティブなコナミがカードゲームでも見れそうです。個人的には期待。




2001年12月19日(水)

 ヤナーの友人、Y君が危ない。
 下校中、しみじみとヤナーに語るY君。
「ヤナー。オレちょっとヤバイんよ。最近、小さい子が良いねん

 このエピソードを嬉々として語るヤナー。友人の過ちを正そうという気はないのか?
 このままではY君が世間で受け入れない危険な性欲を持つ間違った大人に!!(そういう大人が当店の客になるのだが!!)

 当のY君本人に訊いてみたところ、慌てながら
「いや、おっきい人いいんだよ〜」
 何でも良いのか。

 ヤナーは激しく嬉しそうに知人に広めまわり、いまや完全にY君はカタカナ四文字(ロリコン)扱い。
 言われるたび否定しつづけるY君だが、実は彼が『アクエリアンエイジ』のレアカード《幼稚園児》を集めていることを私は知っている。

 その話を聞いたイワタ君、
「僕の弟もロリコンですぞ!」
「いくつ?」
「小学六年生」
「それは正常だ」
 アホばっかり、最高。


2001年12月22日(土)

「オレは『ウルトラマンガイア』の後番組は『ウルトラマンオルテガ』だと信じてたんですよ」

 ウルトラマンオルテガ。
 ウルトラマンガイア、ウルトラマンマッシュ、ウルトラマンオルテガ。
 必殺技はジェットストリーム光線!! 後ろの奴は前の奴の後頭部を打つ。ウルトラマンオルテガしか生き残らない最終必殺技。

 敵は白い悪魔、ウルトラマンガンダム。
 1話で完結。



 『おじゃ魔女ドレミ』の来年のタイトルは『おじゃ魔女ドレミどっかーん』らしいですね(実話)。
『おじゃ魔女ドズル どっかーん』
『も〜っと おじゃ魔女ドズル』ちゅど〜ん

 困ったことはみんなビグザムが解決。
 ♪おおきな声で「やらせはせんぞ!」


2001年12月23日(

 時々いらっしゃる、愉快なポケモンプレイヤー、岡山カヴー氏と雑談。

 会話の端々に、マニアックなアニメやマンガのセリフをおり交ぜるのが我々のルール。(いつの間にか)
 相手のネタを理解出来なかった場合、1ポイントダメージ(精神ダメージ)。

「理解したかね?ドゥーユーアンダスタン?」
「えぇ理解したわ。何も理解していない、という事を」

  話は『ジョジョの奇妙な冒険』へ。

「店長さんには何かスタンド能力は無いんですか?」

「いやぁ、残念ながら(あるかいな)」

「僕にはありますよ。"ストップ・ザ・メザマシ"という独立起動型スタンドで主人の安眠を守るのです」

「大変だね」

「どんな目覚まし時計も一撃ですよ」

「ディオもびっくりだ」

  皆さんにはどんなスタンドがありますか?


2001年12月28日(金)

以前、スタンド能力を募集した所、皆さん色々とスタンド能力をお持ちである事が判明。

○毎朝背後に現われ、囁くスタンド"スクール・サボレーナ"
  学校をサボる事を決意させる、大学生に発生するスタンドらしい。

○素晴らしいトップデックが約束される"シャイニング・イマビキー" (欲しい!!)

○毛が抜けてゆくスタンド"デコヒローイ"

○行動、アクションにいちいち効果音をつける"ホウキモ・ライトセーバー"

○30代以上の、独立起動型止められないスタンド"オヤジギャグ・スピークス"

○僕、存在感が薄いんです。"イツカラ・ソコニイター"

○3日で顔面が髭だらけに!"ザ・ソレテナーイ"


「もはやスタンドでも何でもないではないか!」

「店長!!僕にはアームズが!」

「オレにはアルター能力が!!」

「変態趣味が!!」

「萌えが!!!」

この日の売り上げはかぎりなく低かった。