いけっち店長夢日記
『店であったアホ話』編 2002



2002年4月1日(月)

 すっかり春どすな。春といえば別れの季節。当店は高校生や大学生が多いので、他県へ進学してしまう人が多く、一時的だとは思いますが人が減って、寂しいものです。
 まぁ、これから入ってくる人や、受験が終わって遊びに来る人もいるのですが、何と言うかいなくなる人の事ばかり目立つようですね。
 それまで毎日、当たり前のようにいた愉快な人がいなくなり、

「あぁ、もう奴の個性によってうめられていたこの店のパーツは無いんだなぁ。おしい奴を亡くした。いい奴ほど早く死ぬ

等とセンチな気持ちになってみたり。

 そうしていなくなった人の中に、当店の店員が2人もいるのですが、

 まず下内。
 彼がいなくなるとますます店が散らかって、店なんだか倉庫なんだかわからなくなりそうです。
 時々かたずけに帰って来て。

 そして、ヤナー。
あぁ、愉快な奴がいなくなったなぁ、と思っていたら、
「俺、ヤナーにゲーム貸しっぱなし」
「俺、本体」
「俺、本」
等々、被害者が多数いる事が発覚。

「いかんねぇ君達。友達だからこそ、そういう事はキッチリしておきたまえ」
と、大人ぶってみたのですが、心の中で何か違和感が。
「店長、ヤナーのつけ、いくらあるんですか? 貴方が一番の被害者なのでは?」
 計算してみたところ、人に言えない程の金額が。お願いヤナー、帰って来て。
(金額を計算してる内、思わず顔がカイジ化してしまった店長より)


2002年4月16日(火)

登場人物紹介

:池っち店長。いつもの仕事しない人。

:岡山カヴー氏。愉快なポケモンプレイヤー青年。今回はちんねん君のあまりのアホさかげんにボケ役出来ず。

ちんねん:常連高校生。愉快で楽しい子供にも大人にも人気のある好青年だが、危険な程頭が悪い。
      誰もが彼には幸せになってもらいたいと思うが、それは夢。

 4月16日夜レジ前での会話。
池:ご存知ですか? 日本五大昔話というのが定説として決まってるそうですよ。まず『桃太郎』。さて、あとの4つは?

岡:『浦島太郎』?

池:何故か入ってないんですよ。

岡:へぇー。じゃ、『花咲か爺さん』?

池:正解!!

ちんねん:ここほれワンワン!

池:だからそれが『花咲か爺さん』だ!!

岡:『あか太郎』?

池:マニアック! 違う!

岡:ザ・モモタローの登場人物を思い出せば・・・『一寸法師』!?

池:入ってないんですよ・・・

ちんねん:うちでのこずち!!

池:だからそれが『一寸法師』!!

岡:『かぐや姫』

池:残念!

ちんねん:まくらのそうし!

池:アホ!

岡:『カチカチ山』・・・?

池:当たり!!

岡:でもあれ、婆さんをナベに入れて食う話ですよ。酷いじゃないですか

池:そうだよねぇ。割石君がよく、「むぅ! これは婆さんの肉!! うまい! もう一杯!」とか謎な小話をしてますな。

ちんねん:『赤ずきん』!!

池:バカな!

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池:ところで『あか太郎』ってどんな話でした?

岡:爺さんが自分のあかで子供を作るんですよ。

池:ぎゃーす!

岡:たしか仲間が2人出来るんです。

池:仲間!? ハナクソ太郎うんこ太郎!?

岡:なんでそんなスカトロなんスか! 子供が聞いたら頭悪くなりそうですね

ちんねん:力太郎≠ナすよ仲間(なぜ詳しい)

池:もう一人は素早い太郎≠ゥね?


 横で聴いてた人からもう一人はみこしを担いだみ堂子太郎≠ナある事が判明。やはり力自慢。

ちんねん:で、3人で力をあわせて娘さんを救うのです

池:そいつら力しかないんじゃ・・・

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ちんねん:『アークザラッド2』!!

池:どあほ!!!

岡:『さるかに合戦』!

池:正解!

 残りは『舌切りスズメ』。正解を知った3人は帰ろうとする人をつかまえては五大昔話を出題。
 リーフプレイヤー戦国君、桃太郎から何も言えない始末。これにはやきもき。


池:何か1コぐらい出るだろ! 昔話!!

戦:な、何かヒント下さい!

池:そうだな、『オイ、このタネとそのオニギリを交換しろ!』

岡:あぁ、そりゃ解る

戦:ええ! 何スかそれ!?

池:さるだ!! カニだ!!

戦:あぁ! さるかに・・・さる、かに・・・・

池:何だ!! さるかに何だ!!さるかに運動会か! さるかに武闘会か! さるかにウォーズか!! さるかにベッドインか!!!

戦:ぐわぁー! わかんねー! 帰ります。

池:さるかにチキン野郎ぉー!!!

 戦国君の名誉の為に言っておくと、彼は帰らず、ちゃんといくつか答えて行きました。


池:ところでさるかに合戦のメンバーと、ワナにかける順番、覚えてます?

岡:カニ、馬の糞、クリ、ハチ、臼がサルに攻撃ですよね?

池:そうそう

岡:まず、臼がどかーんと

池:いや、いきなりトドメですがな

岡:で、馬の糞をサルの口に詰め込んで川に流すと

池:ぐっはぁ!

ちんねん:で、流れてきたのをお婆さんが拾う。

池:拾うか!!

 さて正解は? 意外と覚えてないもんですよ。


2002年4月22日(月)

店長「今日集まってもらったのは他でもない。春ともなり、当店にも新しい仲間が必要。
そこで、この店のイメージにぴったりのキャッチフレーズを考えてもらいたいのだ」

ごっきー「集まったも何も、みんながいる所に今、店長が来ただけじゃあ・・・」

店長「(まったく無視して)私なりに考えてみたのは、これから暑くなることだし、すごしやすい雰囲気を考え、『冷たい飲み物とマンガ。TVゲームとカードゲーム、そして仲間達』というものだがどうか?」

 あきらかに不満気な表情で顔を合わせる従業員&常連ズ

「この店のイメージを表すんですね」

「うむ」

「『永遠はあるよ。ここにあるよ』」

「いきなり濃いな」

「『ヘヴンズドアーFB徳島!』」

「わからん!」

「MTGのカードで言うと?」

「色的にはですよね」

「いきなり黒かよ!?」

「『迫害』」

「・・・・」 「笑えん」

『頭の混乱』

「もっとも混乱していたヤナーはもういない」

『ふにゃふにゃ』

「いやぁ!」

「だからキャッチフレーズだって! この店を理解してもらえるやつ」

『この店には一部グロテスクな表現が含まれています』

「なんじゃそりゃ!」

『18禁』

「悪口やんけ!」

「『見よッ! これがッ! 金の、力だ!!』」

「悪い大人だ!」

『海賊王に、オレはなる!』

「なるなっ!」

『なる! オレは、海賊王』

「入れ替えんな!」

『徳島大学から歩いて1分』

「いきなりまとも(まともか!?)かよ。力抜ける」

「これだ! フェニックス一輝の幻魔拳のセリフ。『どうだ、地獄を見た感想は? フッ・・・聞いてもムダか』ぴったり!」

「ここはどこだ! カード屋だぞ!!」

『哀・戦士』

『めぐり合いカード屋』

『マジック! リーフ! アクエリ! 三大怪獣大決闘!!』

「ぐわぁあ! ごっきー、ラストチャンスだ! まともなのを言え!!」

『滅びのバーストストリーム!!』

クビだ!!! ハリー、まともなのを最後に!!」

「店長が言ってる『紳士の社交場、夜の殿堂』で、いいんじゃないですか?」

「だからカードゲーム屋なんだって!」

 すいません皆さん、我々の頭脳では悪口か、けったいなキャッチフレーズしか浮かびません。やはり、真実を語ると酷い言葉しか出ないようです。
 と、いうわけで掲示板の方にキャッチフレーズを募集します。ギャグでも何でもいいので、ひとつよろしく。
 作品が採用された方には賞品を差し上げます。(マジ)
最優秀賞(マトモなの)・・・商品券3000円
アホ賞 (ドアホなの)・・・商品券2000円


2002年9月4日(水) ありふれた日常1

 ハリーと僕。マンガ、ワンピース大好き。いい年してルフィ海賊団のTシャツを着たりしています。

 「ハリー! オレはこの前、ルフィが食べ損なったナゾの食物、生ハムメロンを食ったぞ!」
 
 「ほぅ、どんな味でした?」

 「生ハムとメロンの味だった」

 「ぶぅ!」

 「ほれ、意外な物同士を組み合わせる事により生まれる味のハーモニー! まさに新!食!体!験!!とかを期待するやん!? それが恐ろしい事に、全くハムとメロンの味が別々にするだけなんよ!」
 
 「まずいの?」

 「ハムと思って食べるとメロンの水気がイヤーンでメロンだと思うとハムの塩味がイヤーンなのだ」

 「なるほど。しかし店長が食べたのは本物の良い物ではなかったのでは!?」

 「教えて山岡さん!」

 「下内はどう思う?」

 「オレのアルター名は『報復のムフロン』!」「なんだそりゃ!」

 今日も建設的な会話が無かった。
 
 

2002年9月12日(木) ありふれた日常3

 夏休みから一挙に子供比率の上昇した我がFB徳島。
 夕方まではデュエルマスターズや遊戯王の子供達でいっぱいです。
 ですが、この子供達、夏の間この変な店に入り浸っていたせいで、やはり、どこかおかしくなっています。

 野球のユニフォームのままテニスの王子様≠プレイする野球少年一同。彼らは若くして道を誤ったのか!?

 遊戯王のマンガに出てくるデュエルディスクをダンボールで自作、右手に装備して嬉しそうにプレイする風船君。
 最初は対戦相手も喜んでましたが、やっぱりめんどくさがられてます。

 風船に対抗し、改良型デュエルディスクを作ってきた中学生、木で作ったため重くて長時間プレイ出来ません。

 こんなヘコむ事ばかりでも、子供達は毎日元気にやってきます。
 道を踏み外すんじゃないよ。
 
 

2002年10月15日(火)
 
 凄く足のくさいお客さんが来た。凄く困った。
 困っていると帰ってくれた。でも何か恨めしい表情だった。
 
 ・・・私にどうしろと!?
 
 

2002年10月20日() 下うぅ、二日で遊戯王にハマる!
 
 二ヶ月前の話ですが。
 夏休みの間、バイト下うぅ=ゥ(アルバイト紹介コーナー参照)が復活。
 相変わらずの『んふんふ』っぷり。
 
 「よう下うぅ。岡山での大学生活はどうよ。」

 「ヒマですよ、んふんふ
 
 「岡山はカード専門店が色々あろう? どうよ」

 「今ひとつ水が合わんのですよ。んふんふ

 そんな下うぅですが、当店に帰ってからは、疲れた店長の代わりにレジに詰め込まれたり、中村名人のスリッパをトイレに戻したりと大活躍。
 ご存知の方も多いでしょうが、彼は本来、きゃべ助氏を崇拝するモンコレプレイヤー。しかし当店にはモンコレプレイヤーが少なく(売れまくってはいるんですがコレクターさん多し)、下うぅも対戦相手にめぐまれない日々が続いておりました。
 
 そんな彼が、当店で毎日流されている遊戯王のビデオに興味をしめしました。

 「店長、なんで毎日遊戯王なんですか。んふんふ

 「いいじゃん。おもしろいし」

 「ペガサスの声がスゴすぎっすよ。どう考えても本物ですよ」

 「あぁ、あれね。本物のニセ外人を声優に起用してるらしいよ(本物のニセ外人って、なんだ)

 「うぉぉ、パーフェクト機械王かっこよすぎ! デュエルディスク、イカしすぎ! ほっスィ〜!んふんふ

 急激に遊戯王シンパと化してゆく下うぅ。
 しかし、カードゲームとしては、1年以上昔のイメージを引き摺っており、なかなかプレイしようとしなかった(遊戯王カードゲームは1年程前はあまりお奨めできるTCGではなかったが、今は最高)。
 そんな下うぅにムリヤリデッキを渡し、ハリーと勝負させてみる。

 夢のような時が流れた。
 曰く、
 「何かが降りてきた」「デッキが光った」 「今、神のドロー!」等々。

 めでたく遊戯王プレイヤーとなった下うぅ、夏休みのラスト二日間は遊戯ずくしでした。
 
 ところで当店では、上級ルールとして『攻撃時に即興で技の名前を宣言しないと攻撃不可』という遊び方をしていますが、その時のごっきーとハリーの会話。

 ごっきー「【ブラッドヴォルス】の攻撃! ビッグ・アックス=I」
 
 ハリー「それはさっき言った技だ」

 ごっきー「あぁそうか・・・じゃあ、攻撃!でかいオノ!
 あほです。

2002年12月18日(水) 徒然なるままに・・・

年末ですな。最近の私の動きですが、いくつか徒然なるままに。
 
 

○超巨大パチンコ、エグゾディアドラゴン製作。大体70%くらい完成。
 釘を打てば打つほど「エグゾディアのデザインって、パチンコ台にする為にあるようだにゃあ」と思う。
 作りかけを店内に置いていると、お客が遊びたがる。

「すげぇ! 思ったよりまともなパチンコ台じゃないスか!!」

「本当はもっと凝りたいんだけどねぇ。真ん中に入ったら、両端から腕が飛び出して、スピーカーから『エグゾーズド・フレイム!! ドギューン!!』とか鳴らしたりね」

「いや、プレイヤー攻撃してどうすんスか!?」「即死技だし」

「で、これ、どうしたらプレイ出来るんです?」

「遊戯王やデュエマスのシングルカードを買えば出来る」

「我々大人は!?」

「遊戯王を始めろ!!」「ひでぇ!!」「それがねらいか!!」
 
 
 

○ジャングルはいつもハレのちグゥ≠ノハマる。マンガはもともと好きだったが、アニメ版(ビデオオリジナル)を見て、その完成度に感動。
 あんなにダンサブルなオープニング、エンディングは初めて見た。俺的にマサルさんを超えた。
 店頭のビデオでムリやり見せ、強制的に同志にした客達とエンディングを再現するためのダンスチームを結成。
 店の入り口で振り付けを研究していると、店に入ろうとしていた客におびえられる。「フフフ恐ろしかろう(カロッゾ風)」
 
 
 
 

○デュエルマスターズの入荷数カットに落ち込む。マジやばい。他店よりも多い方だが、結果的には、8倍数発注すべきだった。
 ガンダムウォーベースドUも足りなかったし、ハリーに「アホ」「マヌケ」「ノータリン」等、暴力的な言葉を投げつけられる。
 
 
 
 

○給料で、遊戯王カードを嬉々として買おうとするハリーに、5年前の自分が、今の姿を見たらどうするだろうと聞いた。
「殺しますな。」
 一瞬、あの頃の目に戻るハリー。怖すぎ。
 彼が、偽りの人生を歩んでいるようで心配になり、ハリーの友人、ドイウッチー氏に相談。
ドイウッチー氏(仮面ライダーファッツ)「俺も昔はときメモ≠ニ聞けば、つばを吐く男でしたが、今はおジャ魔女どれみ¢蜊Dきっ子。人は変わるものですよ」
 安心。
 
 
 

○カードダス6台導入!! 私の長年の研究と、グラナダの科学により、何とカードダスマシーンで、ガンダムウォーやMTGが販売出来るようになりました!!(改造しないと入らないんですよ)ビバ! グラナダの科学!!
 もはや、アンティークの趣きさえある、クリームイエローの自販機に、マジックのカードが入っている姿は違和感ありまくり。でも100円でマジックが買える時代になったんだなぁ・・・
 ところで、売れ残ったグラビアアイドルのトレカも入れようと思うんですが、売れると思います? 大学が近いんで良いと思うんスけど(エロポケモン、エロイラー出現ポイント)。
 
 
 

○彼女に送るクリスマスプレゼントで悩む俺。彼女も困ってるらしい。5年も付き合うとネタ不足が深刻。
「池っち、何が欲しい?」
「君の写真集」
「・・・・・」
「じゃあ、君のイメージビデオ」
「・・・・・・・・・・・・・・」

(日記係から注:ハリーさんの命令により、ここの文章はビンクになりました。ご了承下さい。)
 
 
 
 

○微妙にMTGを始める子供達が増えてきたので、自分も久しぶりにデッキを組もうとする。かなりカンが鈍っている。

「ううむ。昔は『酔っぱらいデッキ』でもそれなりに動いたのに・・・」

「何です? 『酔っぱらいデッキ』って?」
「酔っぱらって記憶を失う。朝起きると、見知らぬデッキを握り締めている。そんな事が3〜4回あった。うち3回はちゃんと動いた」

「失敗作は?」

「言いたい事は解るが動くはずのない、夢のつまったデッキだった。よーするに、ネクロポーテンスの入った5色デッキ」

「動くはずないでしょ」

「よっぱらいなりに、考えてはいたようなんだ! ダークリチュアルが4枚入って、黒マナを出そうとしてたし、モックスダイヤもあって色事故を緩和しようとも・・・ネクロ用に、ジェラード・ウィズダムも入ってた。
 でも、しょせん酔っぱらいの思考能力。正気になって見た時、詰め込まれた夢の大きさに涙したものだよ」

で、今はそれさえも組めないんですか?

「はっ! すると俺は過去のよっぱらい以下!!」

 もう、ダメかもしれない。