いけっち店長血風録
『シスタープリンセスTCG』編 2003

2003年4月9日(水)シスタープリンセス トレーディングカードゲーム

※今回の日記は、始めはわりとマジメですが、後半アホです。
 店長、ハリーと新しいカードゲームのアイデアを考える。
店長「君はシスプリは好きかね?」

ハリー

「好きなハズないでしょう」

『何言ってんだこの人は? アホか?』と心の中でアホボタンを連打するハリー。

店長

「まぁ、そんな顔するな。ようするにワシが言いたいのは、キャラクターの売り方としてどう思うかという事だ。けっこう上手だと思うんだが」

最初は乗り気でなかったハリーも、話してるうちに少しずつ乗ってくる。いくつかポイントを絞ってみた。

1<ゲームストーリー、世界観>12人の妹をプレイヤー間で奪い合う。

 「あぁっオレの咲耶が!」「あぁぁっ! 白雪! か、返せっ!」
 熱い。

ハリー

「もともと好感度MAXなゲーム世界で、奪い合う≠フはおかしいのでは?」

店長

「ではこれだ。『たった一人だと思っていたお兄ちゃんが実はいっぱいいた!? 真のお兄ちゃんである事を実証するのだッ!』」

ハリー

「そりゃ『キン肉マン』ですぜ!! ・・・まぁいいとして、どうやって兄の実証を?」

店長

「場に12枚の妹カードを出しておいて、お互いに色々思い出カードを付けていくんじゃよ。
『お弁当持って来てくれたイベント』とか、『パンツ履き忘れ』『お兄ちゃんのカタチ』

ハリー

「店長、だんだんエロく。カタチって何? カタチって」

2<コスト、システム難易度>

店長

「キャラクターカードゲームなんだから、誰でもカンタンな、解り易いルールがよい」

ハリー

「はぁ、作る方はムズかしいんですよね」
店長
「遊戯王のようにスピーディーなゲームにするには、できるだけコストをなくす事だ」

ハリー

「つまり土地などのコスト用カード≠なくす、と。では、コストの代わりになる物は5つ。
手札を捨てる。
墓地(捨て札)をリムーブする。
デッキをけずる。
場のカードを破棄する。
このゲームでなら、ゲットした妹を帰す。とかですか」

店長

「それすらも一部のカードにしたいんだが・・・」

ハリー

「2弾以降で良いかもしれませんな。」

3<逆転性>
店長「カンタンでも、逆転性があれば、おもしろくなる。やはり伏せカード! 裏向き思い出カード秘密の思い出だ!」

ハリー

「なるほど! 思い出カードにも、裏でも出せるカードを作り、誰に付くか解らないように!?」

店長

「あと、カウンターとして、失敗イベントをカード化してみるとか」

ハリー

「カウンターが強すぎると、つまらんゲームになりますよ」

店長

「そうだなぁ・・・じゃあイベントには5系統ぐらいあって、そのどれにでも使えるけど効果が薄い、コストが重い、特定系統にめっちゃ効くカウンター、そしてその中間でどうか?」

ハリー

「なるほど、では、『何が何でも、千影は渡さんっ!』という人は、千影用イベントカードと千影用カウンターをデッキに入れる。
それだと噛み合わないと一方的ゲームになってつまらんから・・・勝利条件カードはどうでしょう!?」

店長

「ほぁ?」

ハリー

「つまり、普通4人ゲットした時点で勝ちとします。それを、決められた3人ゲットで勝ちにしたり、一人にポイントをアホみたいに付けまくって勝ちにしたり、途中で勝利条件をチェンジ出来るなら、柔軟性があって読み合いも出来る!」

店長

「なるほど! さすがだハリー!」

ハリー

「・・・自分ら、何を本気で考えてるんでしょ?」

店長

「ジーク、妹。」


 で、実際にシスプリTCGのマネごとをしてみる事に。
 妹カードとして、遊戯王のモンスターカード。デッキとしてマジックのカードを手に持つ。
 場には、『デーモンの妹』『オベリスクの巨妹』『人造人間サイコ妹』『ゴブリン妹部隊』等が並ぶ。

店長

「すげェ場だ」

ハリー

「12人は多いですな」

店長

「改めて、ワケ解らん世界だ・・・」

 で、プレイ。

店 長

「オレのターン! 1ターンに思い出イベントは2枚。
 洞窟に潜む妹暗黒の儀式の思い出をプレイ!
 さらにをプレゼント!
 伏せ思い出を1枚置いて、ターンエンド!」

ハリー

「オレのターン! ドローフェイズ、ドロー! 沼セット、カーノファージ、エンド!」

店長

「あほう! 普通にマジックするな!」

ハリー

「・・・では、ワームを思い出としてブルーアイズ妹にプレイ、続けてワームを連続して出し、ブルーアイズ妹をゲット!」

店長

「甘いぞ! オレにもワームの思い出が! コストとして手札を1枚捨て、カウンターだ!」

ハリー

「ぬぅ・・・しかたありますまい。アイテムカードパソコン通信を置きます。タップすると手札調整が出来る」

店長

「あれれ? ポケモンカードが混ざってた? まぁいいや。
 オレのターン! フィールドカードクリスマスシーズン≠プレイ!
 このカードがある限り、プレゼントカードの効果がアップ! さらにいくらでもプレイ出来る!」

ハリー

「何ィ! クリスマスデッキ! フィールドカードを破壊せねば!」

その場で適当にルールを作り続ける我々。

ハリー

いもーとコントロール! あなたのゲットしている妹を、ターンエンドまでこちらの妹に!」

店長

「やばい! 勝利ポイントが足りん!」

ハリー

「さらに伏せカードオープン! お兄ちゃん一人占めで、ゲットした妹の思い出、プレゼントを一人の妹に集中! 当然コントロール中の店長の妹のカードのも!」

店 長

「ぐぁあ! キサマ! ブルーアイズ妹単狙いデッキか!」

ハリー

「その通り! 勝利条件カードアルティメット妹 私の勝ちですな!」

店長

「甘いぞ海馬! 妹を束ねても、それは、脆い! ピキーーン!!」

 とか、何とかやってみましたが、けっこう遊べそう。 
 どこぞのメーカーさんでゲーム化する時は、せっかくのキャラクターをムダにしないように、まともにゲームの作れる人に任せてほしいものです。(あぁ、オレ達にもチャンスがあれば・・・)

 トレーディング妹ゲームシスタープリンセスTCG

 〇真の兄として、妹を奪い合う。
 〇基本的には5人ゲットで勝ち。勝利条件カードによって変化。 カードの種類
<妹カード>ヒロイン12人のカード。場に寝かせて置く。ゲットした後、能力ペナルティあり。

<思い出カード>

ゲーム中のイベントをカード化。妹カードに付ける。
属性により、ポイント小〜大あり。条件により、カウンターとして使用可。

<プレゼントカード>

思い出と同じように付けるが、コストはなく、数が出せる。ポイント低い。

<アイテムカード
・フィールドカード>

場に置いて、ゲームに影響を与える。

<イベントカード>

ソーサリー、インスタント。カウンターもある。

あと、「妹に何かしてもらう」という喜びをゲーム化出来れば良いかと。
 
店 長 「何かしてもらうって、何? ハァハァ」

ハリー

「淫獣ボタン連打! 淫獣!淫獣!淫獣!淫獣!淫獣!淫獣!」
 

2003年5月14日(水)迷走、シスプリTCG。

(例によって、どんどんアホになります。)
 いやがるハリーを無理矢理付き合わせ、シスプリTCGのシステムを考えるオレ。

オレ

「まずストーリーじゃよ。誰が何と、何の為闘うのか。それによってシステムの枠が見えるだろ」

ハリー

「まぁ、前に言っていた
『おにいちゃんがもう一人いた!真のお兄ちゃんである事を実証するため、妹を奪い合え!』
てのはムリがありますな。もっとカンタンに、他のゲームみたいに、妹キャラ同士で闘うでいいと思うんですがねぇ」

オレ

「どのゲームもそんなんばっかりだろ。大体、何で闘うんだよ。
リーフファイトは、色んな競技で勝敗を競う、運動会みたいで楽しげなんだけど、F&Cもランブリも、何で闘うのかさっぱり解らん。ああゆうのはイヤだ」

ハリー

「ヲタクは、あんまりこだわらんと思うがなぁ・・・」

オレ

「リアルロボ世代のオレはこだわってナンボなの!!
そうだ! 自分の萌えキャラを奪われる°ー怖をダイレクトにする為に、護るべき妹カードを体にくっつけるのはどうだ!?」

ハリー

「はぁ!? 何ですそりゃ!?」

 フューチャービーの制服、蛍光イエローのジャケットを持って来るオレ。

オレ「これだ! こいつに9ポケットファイルを切り張りしてだな、12人の妹カードをくっ付けてデュエルするのだ!!
名付けて、デュエルジャケットシステム!!」

ハリー

「おおお!!」

オレ

「当然、負けると、自分の胸元から直接引っこ抜かれるわけだよ。

『ぐへへへ、キサマの可憐はいただいていくぜぇ』

ズボッ!!

『あああっ! この胸の痛みは何・・・!!!』

こいつはかなりキクぜ!!(何が)
今までの手元に置いてるカードが机の向こう側へ行く今までのカードゲームと違い、自分の身に付いていたカードが、相手の所へ行くわけだからな!」


ハリー

「なるほど!! 丈夫な紙でデュエルジャケットを作れば、スターターにも入りそうですな!
で、大会で優勝したりすれば、プロモ版のジャケットが貰えたりして!」

オレ

「おお! プロモデュエルジャケット!」

ハリー

「ゴールドのラインが入ってたり、肩パットが付いてたりしてゴージャスな奴ですよ。
『これで貴方も、ゴールドお兄ちゃん!!』

オレ

「イカス! やるしか! よし、実験だ!!」

 実際にデュエルジャケットを作るべく、フューチャービージャケットを改造する我々。
 栄光のフューチャービー制服が、みるみるアホな物体に。

 ハリーに着せようとするが、蝶のように舞ってかわすので、オレが着用。
 

ハリー

「・・・想像以上にアホですな」

オレ

「キサマ、やはり本気で賛同していたワケではなかったな」

ハリー

「こんなカッコした人が、デュエルスペースにいっぱいいたら・・・お客さん帰るでしょ」

オレ

「うん」

ハリー

「でもまぁ、アイデアとしてはおもしろいと思いますがね」

オレ

「どーでもいいが、ゲームシステムを全然考えとらんぞ!」

 閉店後も無理矢理ハリーを付き合わせ、ガストに引っ張り込むオレ。(つまり今までのは、営業中の会話)
 話を進めるうちに、シナリオもルールも二転三転する。

オレ

「そうだ!!カオスだカオス!!カードの王様(白泉社の少女マンガ)に出てくるカードゲーム、カオスのシステムをルール化し、シスプリTCGを作るんだ!」

ハリー

「無理無理!! ぜ〜ったい無理!! あれはTCGじゃなくてTRPG!!」

オレ

「ヲタクのイマジネーションなら出来る!!」

ハリー

「ヲタクにイマジネーションなんぞ、あるワケないでしょ!!」

オレ

「・・・そうなの?」

ハリー

「店長、テーブルトークRPGやってましたよね。おもしろいプレイヤーって、たくさんいましたか?」

オレ

「まぁ・・・確かに人は選んだ」

ハリー

「カオス≠ルール化するのは不可能!
もし出来ても、あのルールがおもしろい理由はどこにもないですよ。例えばですねぇ・・・・!!」

小一時間説教。

敗北者

「・・・じゃあカオスは駄目として、今回の所の結論としてはこうだな」

 


プレイヤーはお互い、様々な妹の能力とイベントカードを駆使することで、萌え萌えポイント(略してMMP)を稼ぎ、お兄ちゃんを萌えさせる。


たとえば、対戦相手がデートイベント≠フカードをプレイしたとして、デート中食べ過ぎた∞転んだ%凾ナ、邪魔する事も可能。
キャラによっては転ぶ≠ェ逆に萌えポイントアップに。つまり、属性により強化、弱化がある。

 
オレ「MMPを勝利ポイントと考えれば、あの名作カードゲーム神の記述≠フように、MMPそのものをコストに使用したり出来る。
デザインの幅も広がるな」

ハリー

「まぁ、そんなところですか。
 ・・・ところで店長、このゲーム、マジで作るんですか?」

オレ

「・・・オレ自身が4人いれば作るんだが・・・」

ハリー

「それと、俺は常々萌え≠ノ本気で萌えてる奴はいないんじゃないかと思うんですよ。ネタでしょ? あれ」

オレ

「はぁ!? 俺は若かりし頃、二次元キャラの為に本気で死ねると思ってたぞ!?」

ハリー

「店長のような真性の変態はそうかもしれませんが、そんな情念の濃い人はそうおらんのですよ」

オレ

「今何か凄い事を言われたよ? ワシ」

ハリー

「だから、キャラゲーにはギャグが不可欠なんです。ネタの素材として萌えがある。逆は駄目です。
・・・我々も、遊戯王ゲームのエキスパンションが出るたび、ギャグのカードを楽しみにしてるでしょう?」

オレ

「・・・またハリーの暴言が出た。じゃあ本気で萌えてる奴はどうすんの?」

ハリー

「マイノリティーです(キッパリ)。切り捨てましょう」

オレ

「マイノリティーの代表のようなキサマが言うとはッ・・・!」

ハリー

「バカな。ありえませんな」

オレ

「何を言う! キサマ人類ではなくハリー星人だろうが!(バイト紹介参照)
お情けで地球に住まわせてもらっておいて何を言う」

ハリー

「何ィ! このオレをアホだと!!」

 すいません、話が全然進みませんが。 ところで、少女マンガ、カードの王様≠チて、マイナーなネタだと思うんですが、どうなんでしょう?
 ハリーは、「そんなネタは古すぎて恥かしい、ネタが解らん人? いるワケゃないっスよ」と暴言吐いてますが。