FB徳島遊戯王研究所第19回(2005.1.9)

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デッキ紹介『ブラック・マジシャン』

 原作でも遊戯のよきしもべとして、数々のピンチを一緒に戦い抜いた「ブラック・マジシャン」。
 今回は、そんな彼を使いこなすためのデッキをご紹介です。

ブラック・マジシャン
闇 ☆7 魔法使い族・通常
ATK/2500 DEF/2100
 魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。


 まずはレシピから。

 ブラック・マジシャンデッキ
上級モンスター(4枚)
 3x ブラック・マジシャン(BE1)
 1x 混沌の黒魔術師(制限・暗黒の侵略者)
下級モンスター(14枚)
 3x 闇・道化師のペーテン(PP7)
 3x 熟練の黒魔術師(EE1)
 2x 見習い魔術師(EE1)
 3x 墓守の偵察者(EE1)
 1x 執念深き老魔術師(EE1)
 1x 聖なる魔術師(BE1)
 1x 魔導戦士ブレイカー(制限・EE1)
魔法(17枚)
 1x サイクロン(制限・BE1)
 1x 大嵐(制限・BE2)
 1x 早すぎた埋葬(制限・BE1)
 1x 心変わり(制限・BE1)
 1x 手札抹殺(制限・ST遊戯)
 1x 苦渋の選択(制限・BE1)
 1x 強欲な壺(制限・BE1)
 1x 強奪(制限・BE1)
 1x 光と闇の洗礼(暗黒の侵略者)
 2x 黒魔術のカーテン(ST遊戯Vol,2)
 1x 魔力倹約術(ファラオの遺産)
 1x 黒・魔・導(ファラオの遺産)
 1x 拡散する波動(EE1)
 3x ディメンション・マジック(ST遊戯Vol,2)
罠(5枚)
 1x 破壊輪(制限・ST海馬Vol,2)
 1x リビングデッドの呼び声(制限・BE1)
 1x 天罰(RDS)
 2x 神の宣告(BE2)


 【ブラック・マジシャン】は、7つ星 ATK2500と、そのままではとても使いづらいモンスターです。
 普通に2体生け贄で召喚するなら、ATK3000の「青眼の白龍」のほうが強いのが当たり前。
 しかし、【ブラック・マジシャン】の強みは、そのサポートカードの多さにあります。

・デッキから直接特殊召喚する【黒魔術のカーテン】
・魔力カウンターが溜まっていれば、どこからでも【ブラック・マジシャン】が出せる【熟練の黒魔術師】
・相手モンスターを全滅させ、効果も封じる【拡散する波動】
・一方的に相手の魔法、罠を全て破壊する【黒・魔・導】

 専用魔法というのは、それ1枚だけでは使うことができない、単体ではまったく役に立たないカードです。
 それは事故を引き起こす大きな原因となるのですが、これだけ効果が強力だと、逆に言えば【ブラックマジシャン】さえ出してしまえばこちらのペースにもっていけるということです。
 ぜひ、あなたも【拡散する波動】や【黒・魔・導】などの強力魔法を使いこなし、原作の遊戯のように、華麗に勝利を収めましょう。


熟練の黒魔術師
闇 ☆4 魔法使い族・効果
ATK/1900 DEF/1700
 自分または相手が魔法を発動する度に、このカードに魔力カウンターを1個乗せる(最大3個まで)。
 魔力カウンターが3個乗っている状態のこのカードを生け贄に捧げる事で、自分の手札・デッキ・墓地から「ブラック・マジシャン」を1体特殊召喚する。



黒魔術のカーテン
通常魔法
 このカードを発動する場合、そのターン他のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。
 ライフポイント半分を払い、自分のデッキから「ブラック・マジシャン」を1体特殊召喚する。



拡散する波動
通常魔法
 1000ライフポイントを払う。
 自分フィールド上のレベル7以上の魔法使い族モンスター1体を選択する。
 このターン、選択したモンスターのみが攻撃可能になり、相手モンスター全てに1回ずつ攻撃する。
 この攻撃で破壊された効果モンスターの効果は発動しない。



黒・魔・導(ブラック・マジック)
通常魔法
 「ブラック・マジシャン」が自分フィールド上に表側表示で存在している時のみ発動する事ができる。相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。




 それでは、戦い方を紹介します。

 序盤はひたすら耐える、防御中心の戦いになります。
【墓守の偵察者】【闇・道化師のペーテン】【見習い魔術師】などの、デッキから特殊召喚する能力を持つモンスターで、攻撃を防ぎつつデッキを圧縮しチャンスを待ちましょう。
 倒せるモンスターは【熟練の黒魔術師】などのアタッカーで潰しておきます。

 【見習い魔術師】の「魔力カウンターを載せる」という効果も、地味ですが、このデッキでは意外と使える能力です。
 【熟練の黒魔術師】に乗せることもできるし、【魔導戦士ブレイカー】に乗せることで、効果の再利用も狙えます。


 中盤になり、相手にスキが出はじめたら【ディメンション・マジック】の出番です。
 【ブラック・マジシャン】を特殊召喚し、相手モンスターも除去しましょう。
 【黒・魔・導】【拡散する波動】があれば、相手の魔法、罠、効果モンスターを封じることができるため、しっかりと自分のペースに持ち込むことができるでしょう。

 終盤は【神の宣告】【天罰】などのカウンター罠を使い、しっかり【ブラック・マジシャン】を守ります。


闇・道化師のペーテン
闇 ☆3 魔法使い族・効果
ATK/500 DEF/1200
 このカードが自分の墓地へ送られた時、このカードを墓地から除外する事で手札またはデッキから「闇・道化師のペーテン」1体を特殊召喚する事ができる。



見習い魔術師
闇 ☆2 魔法使い族・効果
ATK/400 DEF/800
 このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、フィールド上で表側表示の魔力カウンターを乗せる事ができるカード1枚に魔力カウンターを1個乗せる。
 このカードが戦闘で破壊された場合、デッキからレベル2以下の魔法使い族モンスター1体を選択して自分フィールド上にセットする事ができる。



墓守の偵察者
闇 ☆4 魔法使い族・効果
ATK/1200 DEF/2000
 自分のデッキから攻撃力1500以下の「墓守の」という名のついたモンスターカード1枚を特殊召喚する。





 このデッキのキーカードは、実は【ディメンション・マジック】なのです。このカードの使い方が勝敗を左右します。


ディメンション・マジック
速攻魔法
 自分フィールド上に魔法使い族モンスターが表側表示で存在している場合に発動することができる。
 自分フィールド上のモンスターを1体生贄に捧げ、手札から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。
 その後、フィールド上のモンスター1体を破壊することができる。



 このカードは速攻魔法なので、「バトルフェイズ中にも使用できる」ことを最大限利用するのです。

 これは一例ですが、

 【熟練の黒魔術師】で攻撃!
 続いて【ディメンション・マジック】を発動、効果で【ブラック・マジシャン】を特殊召喚、相手プレイヤーに攻撃!


 このように、バトルフェイズ中に特殊召喚しても、この【ブラック・マジシャン】はまだ攻撃をしていないので、続けて攻撃を仕掛けることができるのです。
 ラッシュをしかけて、一気に相手ライフを0にしてやりましょう。


 次に挙げる例は、実際に起きたことです。

 【熟練の黒魔術師】でダイレクトアタック(ATK1900)
 →【ディメンション・マジック】を発動して【ブラック・マジシャン】を召喚、ダイレクトアタック(ATK2500)
 →【光と闇の洗礼】発動、【混沌の黒魔術師】召喚、効果で【ディメンション・マジック】を回収。ダイレクトアタック(ATK2800)
 →回収した【ディメンション・マジック】発動、【ブラックマジシャン】召喚、とどめのダイレクトアタック(ATK2500)


 1900+2500+2800+2500で、なんと9700ダメージ!
 1ターンKill(マリク風)です。バカな。


 途中、進化した【混沌の黒魔術師】が、再び【ブラック・マジシャン】に退化するという珍プレーもありましたが、【ディメンション・マジック】はとんでもない可能性を備えています。

 もし、手札に【混沌の黒魔術師】や【ブラック・マジシャン】が多く来てしまい、手札の事故を起こしているようなときであっても、【ディメンション・マジック】を引ければこのようなラッシュをかけることができるでしょう。


 とはいえ、やはり事故は怖いもの。【苦渋の選択】や【手札抹殺】で【ブラック・マジシャン】や【混沌の黒魔術師】を、早めに墓地に送っておきましょう。
 そのときは【黒魔術のカーテン】のことを考えて、デッキに【ブラック・マジシャン】を1枚残しておくのがポイント。


光と闇の洗礼
速攻魔法
 自分フィールド上の「ブラック・マジシャン」を生け贄に捧げる事で発動する事ができる。
 自分の手札・墓地・デッキの中から「混沌の黒魔術師」を1体選択して特殊召喚する。



混沌の黒魔術師
闇 ☆8 魔法使い族・効果
ATK/2800 DEF/2600
 このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カードを1枚選択して手札に加える事ができる。
 このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。
 このカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。





 このデッキの弱点は、種族が全て魔法使い族ということ。
 つまり【同族感染ウィルス】で簡単に全滅させられてしまうということです。

 これには【天罰】や【神の宣告】で打ち消したり、モンスターを必要以上に場に並べないというプレイングでカバーしたりしますが、もし、出されてしまった場合は次のターンでの確実な除去を心がけましょう。


 また前述の通り、このデッキは専用魔法、そしてレベル7以上の上級モンスターの枚数がとても多いので、どうしても事故を起こしやすいという弱点もあります。

 これはひたすら耐えるしかないのですが、そういう場合はライフコストを恐れず、序盤から【黒魔術のカーテン】を使ってしまうのもアリです。
 ライフコストが大変つらいですが、慌てず、じっくりと戦いましょう。
 【ブラック・マジシャン】が出せれば、勝利は見えてきます。


同族感染ウイルス
水 ☆4 水族・効果
ATK/1600 DEF/1000
 手札を1枚捨てて種族を1つ宣言する事で、自分と相手のフィールド上に表側表示で存在する宣言した種族のモンスターを全て破壊する。



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