トップカードゲーム戦記いけっち店長の業界レポート (07.04.14)


カードキングダム・トップ
裏カードキングダム・トップ


東京トレーディングカードショー2007レポート

 
 トレカショー行ってきましたよ。
 
 

  
 写真はディメンションゼロ・レンジャーズバトルの様子。
 レンジャーズバトル、俺だけ全勝(2勝)!!
 
 しかし輝いていたのはそこだけ! それ以外はもう、色々と不手際があって皆さんにご迷惑をかけてしまって平謝り。僕にとってはそんなイベントでしたが・・・と、とりあえず、イベントとしては大成功に終わった“東京トレーディングカードショー2007”についてご報告します。
 
 いやもう、色々と情けないですよ。


  
○簡単な説明。トレカショー
 わかりやすく説明しよう!
 東京トレーディングカードショーとは、広い会場を借り切って、メーカーや個人がたくさんのお店(縁日の屋台みたいなもの)を出し、色んな物を売ったりイベントを楽しんだりする、そのものズバリ「トレーディングカードのお祭り」なのだ!
 
 普通、お店では売っていない、個人のオリジナル商品なんかもあったりして見るだけでも面白い。
 今回の参加者数は明確にはわかっていませんが、聞いたところによると1200人は突破している模様。いや、えらい人数でごった返していました。イベントとしては大成功したんじゃないかな?と思います。
 

 
○オリジナル商品
 僕個人は自由な時間が少なかったので、あんまり他の売り場が見れていません(残念!)
 しかし、ちょっと見回しただけでなかなかすごい商品があったのは事実・・特に個人のお店のが。
 
 今回特にイカしてたのは、ディメンション・ゼロのオリジナルプレイングマット!
 なんとマイクロファイバータオル製でなかなかの高級感。
 絵柄は、「エビライダー、エビヒーロー夢の競演!」という“ザ・エビ尽くし”と、綺麗なセイレーンの2種類。
 
 なんと言うか、「思いついても普通作らんだろ(笑)」という商品。いいね、こういう馬鹿なもの。
 

 
○出店! しかし致命的なミスが!!
 
 さあて、我々の店ですが・・・
 スタッフ一同、朝早く予定通りに集まり、出発しました。メンバーは僕と、秋葉原店員“よっしー”と練馬の“ヤナー”。
 で、店を組み立てている時点で、致命的なミスが発覚!!

 レジが無い!!!
 
 お店である以上、当然のように必要な“レジ”がありません! 荷物出しの時点でスタッフが忘れてしまった模様。大問題!
 
いけっち店長「秋葉原店にとってはエライ迷惑だろうが、レジを大至急1台運んでもらわねば・・・!」
 
ヤナー  「しかし11時開店には間に合いませんよ?!」
 
いけっち店長「レジが来るまでは『新刊、落ちました』という小粋なジョークの張り紙で時間を稼ぐしか無いのでは?」
 
よっしー 「それは余計に怒られるのでは・・・」
 
 という事で、実に恥ずかしい事態ですが“12時開店”の張り紙をして皆様にお待ち頂くことに。うわ、本当に恥ずかしい!
 
 せめてものクオリティアップのため、ポップを書きまくる俺。
 売り物のほとんどは、「店の倉庫の中に沈んでいた売れ残り」なのですが、物によっては「お宝」と言えるものもあります。そうした価値を盛り上げていくのが売り場作りの基本。ポップで「これは欲しい!」と思ってもらえるよう、演出するのが仕事です。
 
 結果、そういった商材だけでそれなりの売り上げに。
 「ガンダムウォーバインダー500円」なんか瞬殺されてました(笑)
 
 特に大人気だったのが、“神の記述”の構築デッキ2つ、ブースター15パックセットで5000円のセット!
 特に安くない? ええもちろん。コイツばかりは安く売りたくなかったですからね。
 なんと言ってもディメンション・ゼロの中村聡製作の“早すぎた伝説の名カードゲーム”! 徳島店で何度も大ブームになった、超絶マイナーメジャーなゲームです。
 はっきり言って、「中村さんがその時一番作りたかったものを作ったんじゃないのか?!」と思えるような、「中村汁100%おぉぉ!!」な内容。
 ある程度の値段をつけて、“わかってくれる人”に売りたい、買って頂きたい!と、わざとそれなりの価格に設定しました。
 んで、全部売れた。
 むう。売っておいてから何だが、俺が自分で買って確保しておきたかった気が・・・ゲーマーとしての自分と、商売人としての自分の板ばさみですよ。


 それにしても、開店が遅れた事、お客さまばかりか会場スタッフの皆さんにもご迷惑をおかけして、本当に申し訳ございませんでした。・・・本当に。
 

 
○レンジャーバトル
 うわあ、謝っておいてさらに謝る事に。 
 これも僕、遅刻したんですよ。
 
 第2試合開始時、店の方に手が回っていて、なんと呼び出しの館内放送を食らう始末!!
「レンジャーズバトル参加のいけっち店長! あと5分で来ないと失格になりまーす!」
という放送が、会場全体に響き渡る始末!
 “いけっち店長、ドジッ子キャラ”というイメージが、千数百人に刷り込まれ結果に!(事実ですが)
 
 しかも、遅刻した挙句にチーム内で1人だけ全勝。
 面白くも何とも無い、ガンマジの緑単速攻で空気読めてないことこの上なし!
 
 えー、レンジャーズ・バトルに参加するのは今回で2回目。
 5人で1チーム、1人1人が1色のデッキを受け持ち、要するに“ゴレンジャー”になって対戦するイベントですが・・・これが本当に面白い!
 
 ふたを開けてみれば30チーム、150人が参加! 大盛況! あんたらグランプリ5の練習はどうしたんだ?!って盛り上がりでした。
 
 激戦の中、優勝したのはチーム“キット・キット・Kブルー”。
 そう。もと練馬春日店店員にして、デュエルマスターズの“ボルバルブルー”を作った青年、Kブルー君のチーム。やっぱ強いわこいつら。



 “会長チーム”は2試合目で脱落しましたが、僕は2試合とも本当にひどい勝ち方でした。
 どうひどかったかいくつかの残虐シーンを解説。
 
 ○第一試合相手は黒単。
 2ターン目の【キューティー・バニー】の後、プランから“呼び声ユニット”。
 その後もプランから【グリフォン】【ナインテイル】【蜘蛛の巣を纏うフェアリー】【妖魔の勇者】【タイガーアイ】とぜーんぶプランからハズレなしの超絶展開!!
 相手は防戦一方。
 
 ○こっちの【タイガーアイ】に【支配者の杯】&【ジェット・ソウル】(全部手札から。きびしい!)をぶつけてもダメージ7500・・あと1000足りない。最後の手札が【キラー】!良く持っていた!良く我慢してきた!
 だけどスタックして【妖精の風車】プレイ。僕の勝ち。
 
 ○第2試合。同じ緑単の同色対決!
 すなわち「回った者勝ち」な試合でこっちが先行。2ターン目“呼び声”、3ターン目プランから【クレーターメーカー】中央投下。
 
 これはもう、残虐行為手当必至。
 
 ○さらに【ナインテイル】でエネルギー破壊。
 
 ○容赦なく高速展開して責める俺。中盤戦、相手が「スマッシュが痛いけど、仕方なし」に僕の【バニー】の前に出した【象砲手バルカン】。こいつの前進にスタックして案の定【妖魔の勇者】。(わかっててもやらざるを得ない状況)
 かてて加えて、せめて踏み潰そうとした【バニー】とのバトルに入ってから、
 
 「んじゃ、【バイオ・トラップ】で【バルカン】を・・・」
 
 【勇者】を踏まされた上に死亡する【バルカン】。ある意味ゲームを終わらせる為に生まれてきた可哀想な子。
 これだけアドバンテージを得たら・・・次のターンには「詰み」に持っていかないと僕がヘタレですよね。そのまま容赦なく勝たせて頂きました・・・。



 ☆我等が“会長チーム”紹介!
 
○会長
 男らしすぎる赤速攻。いや、速攻と言う言葉すら生ぬるい“赤、突撃玉砕デッキ”。【陽炎の陣(II-2)】と【マッドレース・サーキット(II-1)】がガン積みというミサイル発射台みたいなデッキでした。1勝1敗! 実に「らしい」戦績。
 

○中村さん
 【シェル・ティークリッパー】【シェル・スループ】、そしてベースは【無敵艦隊】!
 亀につぐ亀。亀しかいないタートリーな盤面。

いけっち店長「デッキネームは“カメックス・亀さん頑張れハイドロポンプデッキ”ですか?」

中村さん 「それは・・違うゲームですね」

 このへんの会話は、同日、公開録音された“カードキングダムラジオ”に収録されています。 
 

○長澤奈央さん
 中村聡作成、真面目な黒単色デッキ。むろん【シャウトする人形ナオ】入り!
 さてこのデッキ、奈央さんはどう使いこなしたのか・・それはラジオで。

 
○中本伸久(マッシュ)くん
 前回のレンジャーバトルで赤を担当し、プライベートでも赤ばかり使っているマッシュ君ですが・・今回は会長が「赤を使うんじゃーーー」と言ったため白に。
 いや、こう言うと会長のせいだな(笑)。実は、
 
中村さん 「長澤さんは黒が確定。会長が赤なら・・・池田さん、残りは白と緑と青ですが、好きな色を選んでください」
 
いけっち店長「じゃー今回は緑で」
 
中村さん 「では僕は青にしたいんですが・・・マッシュ君は白で大丈夫でしょうか? 赤が好きだと聞いてましたが」
 
いけっち店長「確かに彼は白を使った事は無いでしょう。しかし大丈夫! 根拠は全然ありませんが大丈夫ですよ!」
 
という具合に、彼のいない所で彼の運命は決まっていたのでした(笑)
 
 しかし彼は、意外と白が気に入っていた模様。本気で勝つつもりだったらしく、1試合目に勝てたときは本当に満足げ。2試合目に負けたときは本当に悔しげ。
 使った事の無かった色、デッキタイプでも、使ってみると意外なその楽しさに目覚める。やっぱ良いカードゲームってそういうものですよね。
 マッシュが「好き嫌いせずなんでも食べてみる子」だったのも良かったんでしょう。結果オーライなのか。


○いけっち店長
 空気を読んでないガンマジの緑単ビートダウン。
 遅刻して大迷惑をかけた上に(ネタだと思っていた人多し。確かにそういう人物ではある。自分で言うな)、1人だけ全勝するという横暴さ。こんな奴がいるから戦いがなくならないんだ!
 
ユニット
23枚
 3x 兎娘キューティーバニー II-1
 3x 幻惑のフェアリー II-1
 3x バンブー・ベイビー II-1
 2x カオスビースト・グリフィン II-1
 1x 大巨人クレーターメーカー I-1
 3x カオスビースト・ナインテイル I-4
 3x タマゴ・ドリアード II-2
 2x 象砲手バルカン II-1
 2x 蜘蛛の巣を纏うフェアリー I-2
 2x ヤマブシ・ドリアード I-4
 2x 妖魔の勇者 II-1
 2x 戦虎タイガーアイ I-2
ベース
6枚
 2x ディノエッグ II-2
 2x 妖精の風車 I-1
 1x 密林の孤城 II-1
ストラテジー
7枚
 3x バイオ・トラップ II-1
 2x 生命の門 I-1
 1x 獣王の門 II-1
 1x 幸せはすぐ近くにある II-1

 
 【バニー】【バルカン】があると、スマッシュを受けるので【タマゴ・ドリアード】が使えないのでは?というのが一般的な考え方だと思いますが、それより何より、【バニー】&【バルカン】と「呼び声ガン積み」の両方を採用し、「安定した展開力」を選択して、何が何でも相手を圧倒する!というコンセプトです。
 序盤、相手に【タマゴ・ドリアード】を出されるのは辛いですが、それも「たら、れば」。実際いつも最初に引かれるとは限りません。中盤に出ても、もうこっちのスマッシュが上回っているようにプレイすれば良い。という考え。
 
 【バイオ・トラップ】はレンジャーズバトルメタ。コイツが無いと【ハウス・オブ・ヘル】1体に制圧されます。
 
 よく訊かれたのが、「何で【ディノエッグ】が入ってるんですか?!」という質問。え? これってすごく強くない?!
 変形はあくまで最後の手段。僕はあくまで、プラス500のベースとして使っていますが・・・500上がるだけで、同サイズのひしめくこの環境では十分強いですよ。たった1コストだからプランから出すのも悩まないしね。
 
 ・・とまあ、僕なりにマジで作っちゃったんですよ。いやもう、空気読んでないの何の。当たった人、ゴメンね。
 


 このほか、カードキングダムラジオの公開録音があり、たくさんの観客に聴いて頂けました。
 ゲストに中村さん、長澤さんも参加! お2人のおかげで実にもりあがりました。
 
中村さん 「なんだかすごい自由な番組ですが、本当に大丈夫なんですか?」
 
いけっち店長「ああ、大丈夫です。いつもこんなのですから」 
 
マッシュ 「店長がこんなのだから、色々用意しても無駄なんですよ。そんでこういう番組になりました」
 
中村さん 「スタッフの皆さん、苦労してるんですね・・・」
 
いけっち店長「いやあ、みなさん良くやってくれてますよ!」
 
中村さん&マッシュ「お前が言うなぁああ!!」
 
 こんな感じで“マッシュ・中村、夢の競演! ダブル突っ込み!!”が何度かあります。
 あと、なにげに長澤さんが面白すぎ! 番組内で俺が一瞬、素で「あんた面白いな?!」と突っ込むシーンがありますぞ。
 公開は4月20日予定! お楽しみに!
 


 他にも、“レンジャーズストライク大会”・・・バンダイさんのね。レンジャーズバトルと名前が似ててややこしい(笑)や、プロジェクトレボリューション体験会など、色んなイベントがあり、トレカショーは1日遊べる良いイベントであったと思います。(俺のドジさえなければ)
 
 トレーディングカード・ゲームだけでなく、トレーディング・カード等のコレクション物を発表したり、集めたりできるイベントはなかなかありません。それにこれだけの人たちが来てくれたという事は、「コレクターの需要」も実はかなり大きな物なんじゃないか?という事ですね。
 コレクターとゲーマー、両方でトレカ市場を盛り上げていきたいところです。やはりこういうイベントは必要でしょう。
 
 何より、出店した個人ディーラーの方々から、「すごく楽しかった! ぜひまたやりたい!」という声が多く聞けたのは大成功だったかと。
 
 
 次は皆さん、あなた達も店を出してみませんか?
 



 →東京トレーディングカードショー


【戻る】