トップデュエルマスターズ研究所第120回(2006.11.10)

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□第21弾・エックスデッキアイディア出し&『突撃キャプテン・スーパーアタック!』


登場人物 

・いけっち店長
 最近やっと任天堂DSとポケモンを買った人。エロイラーを探している。(いけっち店長の心の中にしかいない幻のポ○モン)

・しまむー
 高性能マダムキラーロボ。練馬春日店店長。
 今回実験的に、彼の感情表現である駆動音をセリフの後ろに書き込んでいます。読みにくいかもしれませんが、状況を想像しつつ御読み下さい。

・ハリー
 コスモウォーカー。



しまむー  「店長、DM最新弾のフルコンプリートファイル、カラーコピー出来ましたよ」(ウイーンウイーンと口からコピーをプリントアウト)

いけっち店長「お、できたか。いやぁディメンションゼロや遊戯王も同時期だし、忙しいなぁ」

しまむー  「そうですよ。だから今度は無くさないようにして、早くデッキを作ってくださいね」(『ビコォン』と両目のセンサーが警戒色を発する)

いけっち店長「いちいち怒らんでも。で、どうだね。面白そうなカードあった?」

しまむー  「無いですね」(口から『無い無い無い無い』と書いたテープを吐き出しながら)

いけっち店長「いきなり断言かよ。DMはいつだって面白いに決まってるじゃねーか!
 どれどれ。・・・むう。使ってみたいカードは色々あるけど、『エックスデッキ』に使うようなトチ狂ったカードは・・・レアには無さそうだなぁ」

しまむー  「レアに必須カードが多すぎても困りますが、引いて嬉しいレアが1枚も無いとその弾の魅力は無いも同然ですからね。難しいところです。
 ・・・僕的には【封魔の戦慄ジュマゾール(21弾)】がデッキを作ってみたくなるカードなんですが」(データ検索で目がチカチカと点滅)

いけっち店長「グランドデビルが全部デーモンコマンドになる奴だな? 確かに良いカードだと思うぞ」

ジュマゾール

封魔の戦慄ジュマゾール
 7コスト デーモン・コマンド パワー8000
■バトルゾーンと墓地にある自分のグランド・デビルはすべて、種族にデーモン・コマンドを追加する。
■このクリーチャーが破壊される時、自分の他のデーモン・コマンド1体をかわりに破壊してもよい。
■W・ブレイカー


しまむー  「誰でも考える事でしょうが、こいつの能力のおかげで【漆黒戦鬼デュランザメス(16弾)】がグラビティ・ゼロで出てきますよ。
 Tブレイカーがタダで出る上に、墓地のクリーチャーも一気に手札に帰ってきます。すごいアドバンテージ!」(プシュー、とダクトから煙を吐く)

漆黒戦鬼デュランザメス
 12コスト デーモン・コマンド パワー12000
■G・ゼロ−バトルゾーンにデーモン・コマンドが3体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の墓地にあるクリーチャーをすべて自分の手札に戻す。
■T・ブレイカー



いけっち店長「ええっ?! ・・・ホンマや。凄っ! でもこれは・・・明らかに“デザイナーズデッキ”だよなぁ。
(*デザイナーズデッキ=ゲームデザイナーが「こうコンボにして下さいね」とあらかじめ仕込んであるコンボやシナジーを使ったデッキタイプ)
 面白いけど、これは“エックスデッキ”にならないよね」

しまむー  「まあ、そうですね」



いけっち店長「ところで君は、【キャプテン・ミリオンパーツ(21弾)】の使い道は考えてみたか?」

しまむー  「いや、これはダメなスーパーレアでしょう。グレートメカオーとキカイヒーローデッキでこれが入るスペースがあるか・・・」

いけっち店長「そりゃグレートメカオーデッキに入れてもいいが、他の使い方があるだろ。俺は自然・光デッキのフィニッシャーに使うが・・・」

しまむー  「自然? なぜ? ・・・んん?! 最後の1行、こりゃなんて書いてあるんだ?」(ガリガリ、とハードディスクに激しいアクセス音)

いけっち店長「そーか。お前も気付かなかったか。普通、パッと見は気付かないよな、このテキスト」


キャプテン・ミリオンパーツ
 7コスト キカイヒーロー パワー4500
■バトルゾーンにあるグレートメカオーとキカイヒーローはすべて「ブロッカー」を得る。
■バトルゾーンにある、グレートメカオーとキカイヒーロー以外のクリーチャーは、ブロックすることができない。



しまむー  「よく見るとこれ、『グレートメカオーとキカイヒーローはブロックされない』と書いてるんじゃなくて、『グレートメカオーとキカイヒーロー以外はブロック“する事が”できない』って書いてるんですね?!」(両目がカッと発光)

いけっち店長「そうそう。コイツが出たら、普通のブロッカーは全部が紙切れになるわけだ。最後の一斉攻撃の時に【母なる大地(10弾)】なり普通に出すなりしてゲームエーンド」

しまむー  「なるほど・・・7マナですか。これは【呪紋の化身(7弾)】を出して次のターンにちょうどゲームエンドですね」

呪紋の化身
 6コスト ミステリー・トーテム パワー6000
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンにある間、相手は「S・トリガー」を使えない。


■白青緑突撃デッキ・『突撃キャプテン・スーパーアタック!』
クリーチャー
 4x シビレアシダケ
マナ加速。
 4x 青銅の鎧
基本のマナ加速カードその2。
 4x 血風神官フンヌー
ブロッカー&スピードアタッカー。
 4x アクア・リバイバー(Sトリガー)
何度も使えるブロッカー。
 4x 紅神龍ジャガルザー
味方をまとめてスピードアタッカーに!
 3x 呪紋の化身
S・トリガーを封殺!
 1x アクア・サーファー(Sトリガー)
たしなみトリガー。
 3x キャプテン・ミリオンパーツ
キーカード。全員がブロックされなくなる。
呪文
 3x 母なる大地(Sトリガー)
攻めにも守りにも使える超便利呪文。
 1x サイバー・ブレイン(殿堂・Sトリガー)
入れない理由はない!
 4x ストリーミング・チューター
大量ドロー呪文。
 1x 炎槍と水剣の裁(殿堂)
全体破壊&大量ドロー。
 4x 地獄スクラッパー(Sトリガー)
強力S・トリガー。
(【シビレアシダケ】は【幻緑の双月(14弾)】でも問題ありません)


いけっち店長「【青銅】などでマナ加速して、【ストリーミング・チューター】で手札を増やして・・・という、昔ながらの“水ボルバル”システムに、フィニッシャーとして【ボルメテウス・サファイア・ドラゴン(ドリーム)】を入れたのが例の“牙サファイア”だが・・・【サファイア】じゃなくて、【ジャガルザー】を使うタイプも早くて強い。
 でも、【ジャガルザー】タイプの弱点は、パワーが足りなくて、ちょっとしたブロッカーを【パラ・オーレシス(10弾)】なんかでパワーアップされたらもうお手上げって事なんだよな」

紅神龍ジャガルザー
 6コスト ボルケーノ・ドラゴン パワー6000
■W・ブレイカー ■ターボラッシュ(自分の他のクリーチャーがシールドをブレイクしたあと、そのターンが終わるまで、このクリーチャーは次のT能力を得る) ■T:このクリーチャーがバトルゾーンにある間、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。


しまむー  「それを【呪紋の化身】【ミリオンパーツ】のコンボで突破させて一撃で終わらせよう、という狙いですな。
 【フンヌー】とかの見慣れないカードが入ってますが?」

いけっち店長「最終的にブロッカーが紙くずになるデッキだから、できるだけブロッカーは入れたくない。だけど火単速攻に対して全く無防備なのもアホみたいだ。
 そこで、『攻撃もブロックもできるクリーチャー』を探してみると【フンヌー】と【アクア・リバイバー】が出てきた。おあつらえ向きに、色事故を防ぎつつ色々と役に立つ。
 【フンヌー】は【ストリーミング・チューター】で引ける光カードだし、【リバイバー】は速攻の計算を狂わせるシールドトリガー獣だ。少ない青マナもフォローしてくれてるし、パワーが小さくても【ミリオンパーツ】が出たら、問題なくアタックしてくれるぞ」

しまむー  「【リバイバー】は毎ターン4マナかかるけど【サファイア】を止めてくれる、便利カードですしね。DMは本当に色んなカードがあるなあ・・・」

血風神官フンヌー
 3コスト(光/火) ソルトルーパー/メルト・ウォリアー 3500
■ブロッカー
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■スピードアタッカー
■自分のシールドを相手のクリーチャーがブレイクした時、そのターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する。


アクア・リバイバー
 4コスト(光/水) リキッド・ピープル 1000
■ブロッカー
■S・トリガー
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の手札に戻す。


いけっち店長「まあ、荒削りだから、実際にはまだまだ改良の余地はあるけどね。
 ・・・最終的に【ミリオンパーツ】は【ホーリー・スパーク(1弾)】でいいや、ってな事になりかねないし。
 相手がグレートメカオーやキカイヒーローのデッキだったら困るし」



しまむー  「しかしけっきょく“水ボルバル”“牙サファイア”の構成になりますか。それじゃ、エックスデッキにはならないですね」

いけっち店長「むぅううう・・他のレアは・・・【キラ・ゼクス・ドラグーン(21弾)】はどう考えてもヘンなコンボは狙えそうにないしな。【災勇鬼ダイゴクウ(21弾)】は・・・」

しまむー  「【ダイゴクウ】はエックスにするにはインパクト不足ですし、多分、【猛烈元気バンジョー】が必要になるでしょう」(胸の自販機装置からコカコーラが出てくる)

いけっち店長「コーラカードか。あんまり使いたくないよなぁ。本当に、次の弾にでも入れてくれたら問題はないんだけど。
 ・・・ん?! 【ヴィレ・アポストロ(21弾)】の種族名、おかしくねぇ?!」

しまむー  「おお、気付きましたか。“グランド・デビル”じゃなくて、“グラン・ドデビル”です!(笑)」

いけっち店長「すげぇ! “ドデビル”って何だ“ドデビル”って(笑)」

しまむー  「おそらく、『デビルを超えたデビル!』と言う意味で『どデビル!!』なのではないかと!・・・冗談です。単なる印刷ミスのようです」(しまむーは高性能ロボットだから、冗談も言えるのだ!)

いけっち店長「なぁんだ・・・ま、そりゃそうか」

しまむー  「続いて闇のベリーレアですが・・・【魔聖デス・アルカディア(21弾)】は人気はありますね」

デス・アルカディア


魔聖デス・アルカディア
 6コスト エンジェル・コマンド/グランド・デビル パワー6000
■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃することができない。
■スレイヤー
■相手のクリーチャーが自分のシールドをブレイクする時、そのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置いてもよい。そうした場合、そのシールドをブレイクしたクリーチャーを破壊する。


いけっち店長「冷静に考えたら、それほど強くは・・・いや、種族が“グランド・デビル”か。ならば使えるかも」

しまむー  「19弾以降の新種族の中でも“グランド・デビル”だけは、やたらと優遇されていますからね」

いけっち店長「要するに、コイツがいたら、シールドのカードが全部【デーモン・ハンド(18弾)】になるようなモノだな?」

しまむー  「シールドを破壊したクリーチャーしか狙えませんが、おおむねそうですね」

いけっち店長「・・・こういうカードを見ると俺は、むかしから【ファントム・ベール(18弾)】を使いたくなるんだが・・・」

ファントム・ベール
 1コスト 呪文
■次の相手のターンに、相手のクリーチャーはすべて、可能であれば攻撃する。


しまむー  「好きですねー。・・と、いう事は昔のデッキ、“ナイト・オブ・アポカリプス”の構成色になりますね。すなわち、アクアン色」(目が青・白・黒と点滅)

いけっち店長「水でドロー、闇と光の強力カードをまとめて、S・トリガーを多めにしたデッキやね」

しまむー  「トリガーを多めにするなら・・・“【英霊王スターマン(12弾)】デッキ”に闇を入れて、【デス・アルカディア】を入れれば良いのでは?!
 こっちは【スターマン】で殴ってシールドを増やす。
 相手は【ファントムベール】で突っ込ませて、【デス・アルカディア】の能力で片っ端から全滅」

英霊王スターマン
 5コスト(光/水) スターノイド 9000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■進化V−自分のライトブリンガー1体とサイバーロード1体を重ねた上に置く。
■このクリーチャーが攻撃した時またはバトルゾーンを離れた時、自分の山札の上から1枚目を、裏向きのまま自分のシールドに加える。
■W・ブレイカー


いけっち店長「おっ。それ良いな!
 “スターマン”と“デスアルカディア”で・・・デッキの名前は“宇宙船スターアルカディア”!!」

しまむー  「宇宙船って何ですか、宇宙船って。どこへ行くんですか?」

いけっち店長「どこへ行くって、そりゃあ“銀河の果て”としか・・・すまん。“アルカディア”って聞くとどうしても“宇宙船”と付けたくなる世代なんよ」

しまむー  「おっさんですよ。それ」

いけっち店長「ひどいわ!」


 数十分後。


しまむー  「で、“スターアルカディア”はどうなりました?」

いけっち店長「うむ。致命的な欠点が見つかった」

しまむー  「ほほう」

いけっち店長「【ファントムベール】を撃っても、相手はタップしてる【スターマン】目掛けてアタックして来おる」

しまむー  「・・・・当たり前ですな」

いけっち店長「そしてそもそも、【スターマン】を使わないデッキの方が、【デス・アルカディア】を生かせるような気がする」

しまむー  「多分そうでしょう」

いけっち店長「そうなるともう、普通のデッキだ。スターアルカディアはデッキの名前がカッコいいから、“エックスデッキ”でもいいかな?と思ったんだが・・・!」

しまむー  「いや、そりゃお客様も納得しませんよ」

いけっち店長「やはりここは【ティラノ・リンク・ノヴァ(21弾)】を【ラッキー・ダーツ(13弾)】でキメるデッキしか無いのか?!」

しまむー  「前から言ってましたが・・・それは同じ事を考える人が多そうですねぇ・・・」

ティラノ・リンク・ノヴァ
 14コスト 呪文
■シンパシー:ティラノ・ドレイクとブレイブ・スピリット(この呪文を唱える時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のティラノ・ドレイクまたはブレイブ・スピリット1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない)
■相手は、自分自身のシールドをすべて手札に加える。(相手はその「S・トリガー」を使うことができる)


ラッキー・ダーツ
 1コスト 呪文
■自分のシールドを1枚相手に選ばせ、見る。それが呪文であればコストを支払わずにすぐ唱えてもよい 。唱えない場合やそのカードが呪文でない場合、元の場所に戻す。




いけっち店長「種族セイントヘッドって・・・『何かの頭』ってデザインなんだな」

しまむー  「そうですが何か?」

いけっち店長「【霊騎アガジム(21弾)】を使って何回もアンタップして、『セイントヘッドの連続ヘッドバッドデッキ』と言うのはどうだろう」

しまむー  「いや、そんな事考える店長が面白いだけです。【ビックリ・イリュージョン(20弾)】とのコンボは面白いですが」

霊騎アガジム
 6コスト アーク・セラフィム 4500
■このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある自分のセイント・ヘッドをすべてアンタップする。


ビックリ・イリュージョン
 3コスト 呪文
■S・トリガー
■種族をひとつ選ぶ。このターンの終わりまで、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて、その種族を追加する。




 悩んだ挙句ハリーに電話。


ハリー   「全く、今回もネタ不足ですかプンスカ!」

いけっち店長「・・・そう年がら年中怒ってて疲れないか?」

ハリー   「これがデフォルトなんですよ。まったく!
 しょうがないですねぇ。私が素晴らしいコンボを教えようじゃないですか」

いけっち店長「思いついたのならそっちから連絡しろよ!」

ハリー   「(全く無視して)スリリング・スリーの○×〜□があるじゃないですか。あれを悪用して何度も○○○。すると不思議な事に○○○」

いけっち店長「そ・・・それはひどい! 天才だ! 君はなぜそんなにひどい事を思いつくんだ?! もしかしてひどい人だから?!」

ハリー   「・・・今のはけなされたんですか? 誉められたんですか?」


 ・・・そんな訳で作られた、“秘密デッキエックスナイン”。
 もう、皆さんのお手元に届いた事と思いますが・・・いかがでしたか?
 よろしければご感想を下さいね。
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