トップデュエルマスターズ研究所第133回(2007.07.06)

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□ドロー!モンスターカード!やめてー!とっくに相手のクリーチャーはゼロよ!HA☆NA☆SE☆ー!デッキ“ダークネスドロー”公開!!
 
 
○モトネタ解説「言ってみたいセリフ」
 
 タイトルを見て、「なんじゃそりゃあ」と思った方、すいません。
 モトネタは、アニメ版「遊戯王デュエルモンスターズ(無印)」で使われていて、最近人気の1シーンです。
 
 遊戯がインセクター羽蛾を攻撃するんですが、使った魔法カードが「デッキのトップをめくって、モンスターカードが出続ける限り、1体のモンスターで何度でも攻撃できる」というギャンブルカード。
 で、2回目の攻撃で羽蛾はライフポイントゼロになるんですが、
 
遊戯「ドロー! モンスターカード! 攻撃! ドロー! モンスターカード! 攻撃! ドロー! モンスターカード!!」
 
羽蛾「ぎゃああああああああああ!」
 
と延々切り刻まれるシーンが大インパクト。
 
 約3〜4年前、本放送の時にはFB徳島で子供たちの間でも大流行した、アニメ版遊戯王屈指の名シーンです。
 
「もうやめて遊戯ー! 羽蛾のライフはもうゼロよー!」
 
「は・な・せー!!」
 
 表人格である“相棒”がいなくて、人格がテンぱっている裏遊戯。
 同じく迷セリフとして「見るな! そんな目で俺を見るな!!」(←主人公とも思えぬ裏遊戯のセリフ)といったセリフが飛び出しまくった“ドーマ編”は、アニメ版遊戯王オリジナルストーリーの中でもかなり楽しめるシリーズです。
(他にもヴァロンと城ノ内の対決シーンとか、流行りそうなもんだが話題に上らんなぁ・・・)
 
 さて、そんな訳で今現在、全国的にデュエルスペースで「俺のターン、ドロー!」「ドロー! モンスターカード!」といった、一連の遊戯王面白セリフが流行っているようです。
 
 何でもないのにいちいち何度もそういったセリフを言うのは、ちょっとウィズダムが低いような気がするので“自重”すべきだと思いますが、“言いたくなる”のは事実。
 
 ならば、それが“言えるデッキ”であれば、問題ありません!
 
 例えば、【ユニバース・ゲート(22弾)】で自分のターンが何度も来るデッキのコンボを成功させることが出来たなら、勝ち誇って「ずっと俺のターン!!」と嬉しそうに言い放ってよいでしょう。
 
 
 という訳で、今回のデッキは・・・「ドローしたカードがモンスターカード(正確には闇のカード)だったら、相手に被害をもたらす能力」を連続的に使い、
 
「ドロー! (闇の)モンスターカード! ドロー! モンスターカード! ドロー! モンスターカード!!」
 
と叫んで相手のクリーチャーを全滅させていけると言う、豪快にしてすげぇ楽しい、最新弾を使ったコンボ・デッキです!!
 
 
■ギル・ダグラス連続破壊デッキ“ダークネスドロー”
クリーチャー
34枚
 4x ブラッディ・イヤリング
 3x ブラッディ・シンバル
 2x 腐敗電脳メルニア
 4x 深塊機士ガニスター
 4x 汽車男(Sトリガー)
 4x 封魔秘宝アバランバ
 2x 邪脚護聖プレイガー
 1x アクアン(殿堂)
 4x 雷鳴の守護者ミスト・リエス
 2x アクア・サーファー(Sトリガー)
 4x 鎧亜の邪聖ギル・ダグラス
呪文6枚
 1x サイバー・ブレイン(Sトリガー・殿堂)
 1x スケルトン・バイス(殿堂)
 4x デーモン・ハンド(Sトリガー)
(【汽車男】は【ギガバルザ(12弾)】でも問題ありません。
【ブラッディ・イヤリング】と【ブラッディ・シンバル】の枚数はどちらが3枚でも問題ありません)

 
 
 デッキの主役は、この人。
 

鎧亜の邪聖ギル・ダグラス
 コスト7(光/闇) ロスト・クルセイダー パワー7000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■ロスト・プリズム(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。それが多色カードであれば、手札に加える)
■W・ブレイカー
■自分がカードを引いた時、カードを表向きにする。
 それが光のカードであれば、そのターン、このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりにバトルゾーンにとどまる。
 それが闇のカードであれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、選ばれたクリーチャーのパワーは−2000される。

 
 簡単に言いましょう。
 【ギル・ダグラス】と【ミスト・リエス】が場にいたとします。
 ドロー! 闇文明のクリーチャーカード。相手クリーチャーを1体、マイナス2000。
 引いたクリーチャーを場に出します。【ミスト・リエス】でドロー! 闇のカード! さらに相手をマイナス2000!
 なんなら、さっきマイナスしたクリーチャーをもう一度マイナスしてやればマイナス4000! 
 またまた【ミスト】でドロー! モンスターカード! さらにマイナス! この時点でマイナス6000! 【地獄スクラッパー】より強烈な除去能力!
 
 【ガニスター】がいると、【ブラッディイヤリング】などはたったの1マナ。平気で5回や6回の連続ドローが発生し、地獄のようなマイナス2000の嵐を吹きさらせます!!
 
 ドローに次ぐドロー!! ずっとマイナス2000の嵐! やめてー! もうとっくに相手のクリーチャーは全滅してるのよー!!
 
 ロスト・プリズムの能力を一応、お忘れなく。
 8枚入ってますからね。一応5分の1の確率で1枚ドローです。



 さらに究極シナジーカード、【封魔秘宝アバランバ】!!

封魔秘宝アバランバ
 コスト4 グランド・デビル/パンドラボックス パワー3000
■O・ドライブ水×1(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンで水のカードをさらに1枚タップしてもよい。そうした場合、次の能力を得る)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを3枚引く。その後、自分の手札を2枚、好きな順序で山札の上に置く

 
 引いたカードをあとで2枚デッキに戻すにしても、「一旦は3枚カードを引く」ので、これ1体で【ギル・ダグラス】の能力を3回発動させる事が出来ます!!
 
 無論【ミスト】がいるならデッキに戻した闇文明カードを「再び引く」事で、さらにさらに【ギル】の効果を発動させます。地獄のようなシナジー。
 
 ・・・・ううう。ごめんなさい。このカードこそ、「バトンでバトン」の時にお薦めすべきカードでした・・・すっかり忘れててすいません。
 


○デッキの使い方
 
 【ガニスター】スタートで、【ミスト・リエス】を4ターン目に召喚・・したいところですが、相手の手札にはおそらく除去があります。間違いなく【ミスト・リエス】にカッ飛んでくるでしょう。
 ですので、出来れば【汽車男】あたりである程度の安心を得ておきたいところです。
 
 【ミスト】を出せたら勝ったも同然。あとは【ギル・ダグラス】を出して、「ドロー! モンスターカード!」を楽しみましょう。
 
 先にも書きましたが、【アバランバ】が実に強力です。【ガニスター】がいると3マナで出せるコヤツは、水1マナを追加で払うことで、「4マナ3000、ドロー3枚して2枚をデッキトップに戻す」という、「1枚ドローが付いてくる上に2枚カードを積み込める」という恐るべきクリーチャーとなります。



○各カード解説


ブラッディ・イヤリング&ブラッディ・シンバル
 
 軽くて大きい、相打ち用ブロッカー。
 ライバルはあくまで速攻系デッキなので、大型と相打ちするスレイヤーブロッカーは採用していません。
 【メールワスプ】ですら重いと判断。「ドローモンスターカード!」を続ける為に、出来るだけ軽いカードを優先します。【ガニスター】で1マナになります。



汽車男
 コスト4 ヘドリアン パワー1000
■S・トリガー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、相手の手札が1枚でもあれば、その中から1枚見ないで選び、相手はそれを持ち主の墓地に置く。

 
 一見、何で入ってるの?と思う人の多いカードですが、とかく手札破壊と言うと【クローン・バイス】と考えるのは固定観念。デッキによってベストな選択は違ってきます。
 
 【汽車男】は、
○速攻系デッキに対してトリガー発動した場合、タダでさえ少ない相手の手札を叩き落し、【凶戦士ブレイズ・クロー(18弾)】【解体屋ピーカプ(18弾)】等と相打ちしてくれる。 
ので、手札破壊というカテゴリー内では、速攻系に対処しやすいカードといえます。
 
 また、“呪文”ではなく“クリーチャー”なので、【ミスト】ともかみ合っています。
 かてて加えて、【ガニスター】まで入っているデッキなのですから、要するにコイツは3マナ、手札破壊、出た時ドロー、そしてトリガーである、とも言えるのです。
 

 
スケルトン・バイス&デーモン・ハンド
 
 闇文明定番の強力呪文。
 「ドロー! モンスターカード!」とか言い続けてきましたが、【ギル・ダグラス】の能力は、別にクリーチャーカードでなくても発動します。これらも闇文明カードですから、マイナス2000が発動するのをお忘れなく。
 小型獣はマイナス2000効果で破壊できますから、【デーモン・ハンド】は相手の切札用に残しておきましょう。
 相手の【ミスト・リエス】は間違いなくシバくように。
 

 
雷鳴の守護者ミスト・リエス
 
 DMの真理。
「相手の【ミスト】は100%除去しろ。そして自分の【ミスト】を守れたら、それだけで勝てる」



深塊機士ガニスター
 コスト3 パワー2000 キカイヒーロー/ディープ・マリーン コモン
■自分の光のクリーチャーと闇のクリーチャーを召喚するコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。


「【ガニスター】で、光と闇両方の文明をもつカードは、2マナコストが軽くなるのか?」
 6月28日現在、デュエル事務局の回答は「わかりません」です。
 
 このデッキとしては、【プレイガー】が2マナで出せるのか? 【ギル・ダグラス】が5マナで出せるのか?という、重要な要素に関わっています。
 困りますねー。まいった。
 もし、1マナしか減らなくても一応、問題はありません。しかしデッキパワーは大きく変動します。
 今後のルール判定が注目されます。
(注・その後、この場合は1マナしか減らないという裁定になりました)
 


○入らなかったカード
 
エマージェンシー・タイフーン

 2マナで、実際に一旦2枚カードを“引く”ので、2回マイナス2000効果を発動させる事が出来ます。
 2マナ、4000ダメージがおまけについてくるライブラリ操作・・・・ゴクリ・・・
 
 だったのですが、やはりほんのちょっと「たら、れば」でした。


 
封魔竜聖ジーク・カリバス

 重過ぎました。活躍しませんでした。もう一息欲しいところでした。



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