トップデュエルマスターズ 研究所第155回(2008.12.01)

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□今回はガチデッキ! 攻撃型シノビ「マルコ・シノビート」


 叱っー! 静かに!
 おの々方、声を控えなされい。
 “奴ら”に聞こえては一大事。今宵は、秘伝・丸子(まるこ)流忍術、その口伝の儀にござるからな。
 
 む?“奴ら”とは何か、とな?
 それを知らぬとは貴様、確かに我らが仲間の者か?!
 合言葉にて確かめさせてもらう!“カード”?! 『キングダム!』
 うむ。“らんらん”? 『るー!』
 うむ良し。
 
 そうか。そなたはまだ、我らが忍軍に入って日も浅いか。知らずも当然かの。
 わしは練馬春日忍軍頭目、池田刃留夜斎(いけだはるやさい)と申す。
 
 実は此度(こたび)、我らが火亜努禁愚駄無(かあどきんぐだむ)忍軍、“針異暗黒斎(はりいあんこくさい)”殿からお達しがあっての・・・
 
針異暗黒斎
「こたびのデュエルマスターズの研究において、“ニンジャ・ストライク”を主題とした、新たなガチデッキ(大会で勝ち抜ける用の本気デッキ)を開発せよ。
 デッキが弱きものだった場合は・・・・忍びの掟に照らさば、自刃が成り行きというものよのぉ。けふけふけふ。
 では、励むがよいぞ!」
 
 ・・・・このような経緯で、ガチのシノビデッキ開発が行われることとなったのじゃ。

 しかし、どんなデッキでも対策されてしまえばモロいもの。対戦相手に、我らの秘術の一端でも知られてしまっては、もはや勝機は無い。
 故にこのような場所で、夜陰に乗じて口伝にて、そのデッキレシピを伝えるのじゃ。
 
 良いな、では・・・が、その前に・・・・・
 
「きぃええええええええええ!!」ドスッ!!(天井を槍で刺す)

 むぅ。手ごたえなし。誰もおらんか。
 ・・・・いや、話の流れ上、天井裏に誰ぞおるか?と思ってな。
 うむ。実はやってみたかっただけなんじゃが。
 
 
■丸子流忍術・攻撃型シノビデッキ“マルコ・シノビート”
クリーチャー
31枚
 4x 幻緑の双月
 4x 青銅の鎧
 4x クゥリャン
 4x 斬隠テンサイ・ジャニット(ニンジャS)
 3x 威牙忍ジンナイ
 3x 土隠雲の超人
 2x コーライル
 2x 土隠風の化身(ニンジャS)
 1x 斬隠蒼頭龍バイケン
 4x 威牙の幻ハンゾウ(ニンジャS)
進化4枚
 4x エンペラー・マルコ
呪文5枚
 1x 母なる大地(Sトリガー・殿堂)
 1x サイバー・ブレイン(Sトリガー・殿堂)
 3x ロスト・ソウル
(このデッキは2008年11月時点のカードとルールで作られています)
 


ニコニコ動画版

 
 
 
 ○ガチ勝負!シノビ対シノビ 対戦動画
 

 
 ニコニコ版

 
 
 攻撃しつつ、守る。うむ。基本じゃの。
 
 が、何事も中途半端はいかん。守るなら守る、攻めるなら攻める。どちらかに特化した方が、「自分のペース」を作りやすい。ゲームメイク、試合内容を自分の狙い通りにリードする、というべきかの。
 
 事実、最強の速攻デッキは、基本的にブロッカーなど入っておらん。
 攻めるカードと、相手のブロッカーを破壊するカードだけじゃ。
 
 逆に、「守る」とすればブロッカーとシールドトリガーを多用する。
 相手のクリーチャーを徹底的に破壊し続ける“除去戦術”も守りじゃの。
 
 攻撃したいときには攻撃のために使い、守りたいときには守りのために使う、そんな都合のよいカードなど、DMには無かったのだから、当たり前と言えば、当たり前じゃわい。
 ・・・・ニンジャ・ストライクが出るまでは、な。
 


○攻防一体! ブロッカーがいなくてもシールドが守れる新感覚!
 
 このデッキを使用する際、守りの中核になるのは、以下の2枚のカードじゃ。
 
斬隠テンサイ・ジャニット
 コスト3 サイバーロード/シノビ パワー1000
■ニンジャ・ストライク4(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが4枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを山札の一番下に置く)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるコスト3以下の他のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい
 
 
 
威牙の幻ハンゾウ
 コスト7 デーモン・コマンド/シノビ パワー7000
■ニンジャ・ストライク7(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが7枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚しても良い。そのターンの終わりに、このシノビを山札の一番下に置く)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。 そのターン、そのクリーチャーのパワーは−6000される。
■このクリーチャーが破壊されるとき、自分のマナゾーンに闇のカードが1枚でもあれば、かわりに自分のシールドを1枚墓地に置いても良い。
 
 
 皆の者、ニンジャ・ストライクに関しては、使い方を理解しておるな?
 この2種のカードを手札ににぎりこむ事により、ブロッカーを使わずとも、相手の攻撃を妨げることができるのじゃ。
 しかも、なんとマナを支払う事もなく!
 
 なに? そんな事はわかっておる?とな?
 そうか。しかし、そのへんのデッキに、適当にシノビカードを入れたからといって、そう上手くはいかんじゃろ? 
 それは、以下の3つの問題点があるからじゃ。
 
 
●手札にニンジャ・ストライクカードをにぎりこむ必要がある。
 すなわち、デッキには豊富な手札補充能力が必須。
 
●ニンジャ・ストライクには、発動するのに必要な、「マナゾーンのカード枚数」が規定されている。
 特に強力な《ハンゾウ》などは7マナ必要。
  
●そもそも、ニンジャストライクを使える状況を作らねばならない。
 相手がブロックしてくれるか、相手が攻撃してくれるか。その点は相手まかせ。
 
 
 では、これら3つの問題点を解決するには、どういったデッキ構成が正しいのか。
 ドロー能力が高く、マナ加速に長け、ニンジャ・ストライクを使用するチャンスを生み出せるデッキ・・・
 それがこの、マルコ・シノビートなのぢゃ!!
 


○攻めながら手札が増え、マナも増える「超高速で拡大する戦線」
 
 そもそも、《クウリャン》という、超・優秀なカードの出現によって、“マルコビート”というデッキタイプが、以前から作られてはおった。
 《クウリャン》から《エンペラー・マルコ》の進化へとつなぎ、《青銅》《双月》でマナ加速しつつ、攻撃を続ける。
 《母なる大地》などで、マナゾーンの効果持ちフィニッシャーを引き出し、トドメを刺す・・・まあ、要するに、古より伝わる“ボルバルブルーデッキ”の現代版じゃの。
 ドローを《ストリーミング・チューター(CDP)》等の呪文に頼らず、《エンペラー・マルコ》というWブレイカー持ちのクリーチャーにしている分、攻撃力も速度も以前より上。かなり強いデッキじゃった。
 
 だが、同時期に出現した、同じようなビートダウンデッキ、“ジャック・バルディビートダウン”に分が悪かった。
 なにしろ、《永遠のジャック・バルディ(26弾)》を出されると、こっちの《エンペラーマルコ》が破壊される。相性最悪。
 そんなわけで、“マルコビート”は、「強いデッキだけど、“バルディビート”が流行っている環境では使いにくい」という、日蔭者の扱いであった。
 
 
 が・・・もう、言うまでも無いの。
 ニンジャ・ストライクを使うには、これ以上、うってつけの戦術は無いわい!
 なにしろ、最も序盤から使えるニンジャ・ストライク、《テンサイ・ジャニット》は、《エンペラー・マルコ》の進化元にも使えるのじゃから、シナジーも十分!
 もともと、攻めて攻めて攻めまくるデッキじゃから、相手の邪魔者を蹴散らすニンジャ・ストライクを使う機会も、おのずと訪れる。
 こちらより「攻め」の速いデッキに対しても、マナ加速があるので、ニンジャ・ストライクの起動が十分間に合う。
 《バルディビート》のような、中途半端な速さのビートダウンは正にお客様。攻撃してきたところをニンジャ・ストライクで迎撃じゃ。
 
 まさに、ニンジャ・ストライクと“マルコ・ビート”は、出会うべくして出会った最強のシナジーと言えるじゃろう!
 


○使い方
 
 使い方は簡単じゃ。説明するまでもない。
 《双月》や《青銅》でマナ加速し、《クウリャン》や《エンペラー・マルコ》でドローして、攻撃を繰り返せば良い。
 邪魔者は《テンサイ・ジャニット》や《コーライル》で戻したり、《ハンゾウ》で破壊すれば、話は早いのぅ。
 
 しかし、ニンジャ・ストライクに関しては、使ったことのない者にとっては、感覚が新しすぎて、とまどうかもしれん。
 簡単にアドバイスしておくと、次の2点じゃ。
 
1・シールドが残り少なくなっても、ニンジャ・ストライクができるなら、あわてなくて良い。
 ようするに、攻撃してきたクリーチャーを、《テンサイ・ジャニット》で手札に戻すか、《ハンゾウ》で破壊すれば、「攻撃は無効化される」のじゃから、「手札のニンジャ・ストライクの数だけ、相手のアタッカーを止められる」と考えてOK。
 
 勘違いしている人も多いが、ニンジャ・ストライクは、「ターンに1回しか使えない」のではなく、「相手の攻撃1回につき1回」なので、1体の攻撃に対して1回ずつ使える。
 つまり、3体の攻撃に対して、3回のニンジャ・ストライクで阻止することが可能なのじゃ!!
 
 
2・手札にニンジャストライクカードがあると、ついついニンジャストライクとして使いたくなってくるが、冷静に考えれば、「自分のターンに普通に召喚して使う方が、効果的」な場合も多い。
 当たり前? いや、それが対戦中はよくこんがらがるのじゃ。
 
 特に《威牙の幻ハンゾウ》は、ターンエンド時にデッキ底へ消えてしまうニンジャストライクで出すのではなく、できれば普通に召喚し、場に出しておきたいカードじゃ。
 《ハンゾウ》には実は、自身が破壊された時、シールドを破壊して生き残る能力がある。
 これが思いほか、ものすごく強力で、相手が防御的でこちらのシールドをあまり破壊してこないデッキの場合、「何回破壊されても破壊されても、《ハンゾウ》が生き残って殴り続ける!」という、スーパーイカす大活躍シーンとなるのじゃよ!
 
 このデッキを作る際に、もっとも集めにくいのも《エンペラー・マルコ》と《ハンゾウ》じゃが、どちらも絶対に4枚必要じゃ。それぐらい、強力じゃぞ!!
 


○各カード解説
 
エンペラー・マルコ
 コスト5 サイバーロード パワー6000
■進化―自分のサイバーロード1体の上に置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを3枚まで引いてもよい。
■W・ブレイカー

 
 一度召喚出来れば、爆発的にデッキが動き始める。主役カードじゃ。
 
 初手に2枚あったからと言って、軽々しく1枚をマナにするのはお勧めできん。
 なぜなら、先に相手に《解体人形ジェニー》を使われた場合、真っ先に引き抜かれるのは間違いないからじゃ。
 
 このデッキの場合、《クウリャン》と《マルコ》、《サイバー・ブレイン》、ついでに《土隠雲の超人》といった、過剰なまでのドローサポートのおかげで、1枚2枚の手札破壊では、決定的なダメージは受けにくいようになっておる。
 いつ《エンペラー・マルコ》を引いても召喚できるよう、なにか1体はサイバーロードを場に出しておくべきじゃの。
 

 
斬隠蒼頭龍バイケン
 コスト6 ポセイディア・ドラゴン/シノビ パワー6000
■W・ブレイカー
■相手のターン中にこのクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
■自分のシノビの「ニンジャ・ストライク」能力を使った時、カードを1枚引いてもよい。

 
 言うまでもないがこのカード、別に“シノビ”のデッキでなくとも、ありとあらゆるデッキに入りうる、超強力カードじゃ。
 
 こう言い換えれば、よりわかりやすいかの。 
「シールド・トリガーの代わりに、手札破壊されると出てくる、Wブレイカーになった《アクア・サーファー》」
 ・・・・どうじゃ! むちゃくちゃ強いじゃろう?!

 しかもこのデッキは、殴るデッキ(ビートダウン)じゃ。コストも使わずWブレイカーが出てくれば、そりゃもう、勝つわい。
 
 かてて加えて、《土隠雲の超人》でサーチして、デッキから手札に加えることもできる。
 いや、「手札に入ったかも?!」と対戦相手に思わせるだけで、手札破壊を封じることが可能なのじゃ。
 カードゲームの対戦において、選択肢を一つ奪えると言う事が、どれだけ有利なことか、お主にもわかるな?
 
 「シノビが場に出ると1枚ドロー」という能力も、オマケと言うには十分強いが、まあ、ついでのようなモノじゃ!
 

 
土隠雲の超人
 コスト4 ジャイアント/シノビ パワー1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中からシノビを3体まで選び、相手に見せてもよい。相手に見せた後、そのうちの1体を相手に見せずに手札に加え、残りを山札に戻してシャッフルする。
 
 
 強い。ニンジャ・ストライクは無いが、要はニンジャ・ストライクを持ってこれるのじゃから、そりゃ強いわい。
 
 ・・・ところで、こ奴、4マナパワー1000と小型なクリーチャーじゃが、実は“ジャイアント”なんじゃな。
 ・・・・例の“剛撃!巨人組!”の《ドルゲーザ》の兄貴とも・・・シナジーが噛んどるんじゃよなぁ・・・!
 まあ、それは別のデッキよの。
 

 
土隠風の化身(カイド・トーテム)
 コスト5 ミステリー・トーテム/シノビ パワー4000
■ニンジャ・ストライク3(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが3枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚しても良い。そのターンの終わりに、このシノビを山札の一番下に置く)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体のパワーは+3000される。

 
 こちらの攻撃を、相手のブロッカーに阻止された時に使うも良し、タップしているこちらのクリーチャーに、相手がアタックしてきた先に、返り撃ちさせるも良し。
 からめ手じゃが、それゆえに予測しにくかろう。
 


威牙忍ジンナイ
 コスト4 ダークロード/シノビ パワー3000
■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃することができない。
■自分の他のシノビがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。

 
 実はこ奴、ブロッカーとして使うより、「ニンジャ・ストライクで場に出たクリーチャーが、デッキの底に戻るのを止める」のに使った方が、役に立つ事が多い。
 特に、本来なら召喚に7マナもかかる《ハンゾウ》を残せるのは、なかなかのビッグボーナスと言えるじゃろう。
 
 攻撃を続けている時に、「ブロッカーだから要らないだろう」と気安くマナにするよりは、とりあえず出しておくと存外に役に立つ。
 「アタッカーを守れる、殴り続けるためのセイバー」として考えると、こ奴の真価がわかるかのぅ。
 


○シノビの道はケモノ道
 
 この時点ですでに、かなりの完成度を誇るデッキとなっておるが、DMにおいて“シノビ”の歴史は、まだ始まったばかりじゃ。
 こののち、新たなシノビが出現すれば、さらなるシナジーが見つかっていくことであろう。
 即ち、我らが修行の日々は、これから、という事なのぢゃ!!
 おのおのがた、存分に研鑽を重ね、更なるシノビの道を究めんこと、ゆめゆめ忘るることなかれ。
 それでは一同、散ッ!!!
 


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