TOPヴァイスシュヴァルツ研究所第18回(09.11.23)

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■ネオスタン用「CANAAN単」紹介!黄赤カラーチェンジ

 前回に引き続き、ネオスタンダード用の作品単デッキをご紹介!
 今回はエクストラパック収録の「CANAAN」単をご紹介いたしましょう。

 エクストラパックなので使用可能なカードが少なく、使えるカードが限られますが、手持ちのカードだけで組みやすい、比較的集めやすい、などの利点でもあります。
 それでいてギミックも一風変わっており、普段と違ったデッキを使うという意味でもオススメですし、現在開催中の「エクストラパックカップ」でも使用可能な点もあり、オススメな点がたくさんです!



■CANAAN限定「黄赤カラーチェンジ」
Lv0キャラ 18枚
 4x 共感覚者カナン
能力なし(パワー3000)
なし
 4x 破壊工作員カナン
パワー3500&場に出た時味方キャラ1枚をレスト
なし
 4x ジャーナリスト マリア&御法川
応援+500&相手キャラ全てに全ての色を与える
なし
 4x 過去を失った敗北者アルファルド
レベル3時、3コストの相打ち効果
なし
 2x 新人アイドル ネネ
レストで、他の自分キャラ1枚を+1000&「愛」を与える
なし
Lv1キャラ 16枚
 4x 監視役 夏目
0コスト5000 レベル置場と控え室のカードを1枚入れ替え
なし
 3x 鉄の闘争代理人カナン
チェンジ「大切な友人 カナン&マリア」(アンコールSにレベル置場から)
なし
 4x 姉妹弟子 カナン&アルファルド
レベル置場に同名カードがあれば6000化&CX効果でキャラ回収
なし
 3x 蛇の頭アルファルド
CX効果、このキャラの正面が黄か青なら控え室のカードを山札上に、
 このキャラの正面が赤か緑なら控え室からキャラ回収→手札を1枚捨てる
+1
 2x 社長秘書リャン・チー
助太刀1500&そのキャラが赤ならさらに+1000
+1
Lv2キャラ 4枚
 4x 大切な友人 カナン&マリア
チェンジ「“希望の地”カナン」(アンコールSにレベル置場から)
 &レベル置場に「鉄の闘争代理人 カナン」があると+1500
+1
Lv3キャラ 4枚
 4x “希望の地”カナン
手札かチェンジで舞台に出るとクロック1回復
 &このキャラの正面が赤か緑なら、このカードに+2000
 &このカードがバトルで倒した相手が黄か青なら、そのキャラを山札上へ
+1
クライマックス
 8枚
 4x 空を舞う蛇
1ドロー&キャラ全てに+1000
+2
 4x カナンの名を持つ存在
ソウル+1&パワー+1000
回収
(このデッキは、2009年11月18日時点のカードとルールにより作られています)


 ■Lv0を耐え抜け!

 『エクストラパック=使えるカードが少ない』ということですが、その影響が出ているのがこのLv0です。

 レベル0コスト0パワー3000の【共感覚者カナン】と、「舞台に出た時、味方1枚をレストしなければならないが、パワーが3500」という優秀な【破壊工作員カナン】がおり、エクストラパックにしてはカードパワーが高めで優秀なカードが存在するのですが、逆にいうと、戦闘に耐えられる戦闘力を持っているのがこの2種類しか存在しません。

 「応援+500」や、「レストすると別のキャラにパワー1000」の【新人アイドル ネネ】が同じLv0に存在するため、パワー比べではちゃんと他のネオスタンといい勝負ができるのですが、この数の少なさはちと痛いところ。
 上記2種の戦闘用Lv0は、マリガンも含めてきちんと手札に握れるよう心がけましょう。
 ちゃんと引けさえすれば、十分に対等な戦闘ができるハズです。




 ■本番開始!色ごとに違う効果を発動!

 ではこのデッキが本領を発揮するLv1のご紹介です。
 
 この「CANAAN」というパックに収録されている特徴的なギミックがこれ。

 ・「相手が持っている色に応じて、能力が変化する」

 サンプルとしてわかりやすい、Lv1主力の1つとなるカードがこちらになります。 

蛇の頭アルファルド
 キャラ Lv1/コスト1/トリガー1
 パワー5500 ソウル1 特徴:武器

 【自】あなたのクライマックス置場に「空を舞う蛇」が置かれた時、このカードの正面のキャラが黄か青なら、あなたは相手の控え室のカードを1枚選び、山札の上置いてよい。
 【自】あなたのクライマックス置場に「空を舞う蛇」が置かれた時、このカードの正面のキャラが赤か緑なら、あなたは自分の控え室のキャラを1枚選び、手札に戻し、自分の手札を1枚選び、控え室に置く。


 専用のクライマックスが置かれた時、正面が「黄or青」なら、相手の山札操作。
 「赤or緑」なら、控え室からキャラ回収→1枚捨てる。

 条件付き効果であるため、幅広い用途をもった割にパワーが「能力なしのサイズ」から500しか下がっていないので、十分に殴り合いも行えます。

 とはいっても、対戦相手がどの色を持っているのか、というのは対戦してみるまではわからないため、不確定な要素といえます…。


 しかし、そこは安心!
 ちゃんとこのようなキャラが存在します!

ジャーナリスト マリア&御法川
 キャラ Lv0/コスト0/トリガーなし
 パワー500 ソウル1 特徴:カメラ・双子

 【永】 応援 このカードの前のあなたのキャラすべてに、パワーを+500。
 【起】[1 このカードをレストする] 次の相手のターンの終わりまで、このカードは次の能力を得る。
 『【永】相手のキャラすべてに、黄と緑と赤と青を与える。』


 とりあえずLv0の「応援+500」ですね。及第点は超えているスペックです。
 そしてメインの能力は下の段の能力。
 1コストを支払ってレストすることで、相手のキャラ全てが全ての色を持っている!という状況にできるのです!

 これで相手がどんな色を使っていても安心!確実に能力を発揮することができます!

 …それだけではありません。
 相手が「全ての色を持っている」ということは…。

 そう!【蛇の頭アルファルド】の場合、「山札操作 & 控え室からキャラ回収→1枚捨てる」の能力を、2つとも発動させることができる!のです!

 相手の色にかかわらずに欲しい能力を発動できるだけでなく、その威力さえもアップさせることができるため、安定性、パワー、その両方をアップさえることができるということ!
 これは強烈です!
 さらに注目したいのが、この効果の持続時間が「次の相手のターンの終わりまで」という長い期間であること!
 相手ターンになってもまだ有効なので、このカラーチェンジ能力の恩恵を相手ターンのバトル中でも受けることができるのです!

 他にも色ごとに違う能力を発揮するカードは存在するため、「CANAAN」というパックのギミック上で必要不可欠なのが、この【ジャーナリスト マリア&御法川】です。
 なお、能力を得るのは相手ではなくこのカード自身であるため、このカードが控え室送りになった場合にアンコールしても一度場から離れていることに違いはないため、そのターン中は能力が消えてしまっています。
 注意しましょう。



 ■必殺、チェンジ発動!低いレベルで高いLvのキャラを出せ!

 続いて重要なギミックである「チェンジ」を解説いたします。

 このデッキでは「Lv1キャラ→Lv2キャラ→Lv3キャラ」という一連の流れで、チェンジを繰り返してLv3キャラまで到達させることが可能になっています。
 そのキャラがこれら。


鉄の闘争代理人カナン
 キャラ Lv1/コスト1/トリガー1
 パワー5500 ソウル1 特徴:武器・お菓子

 【自】 チェンジ [1]あなたのアンコールステップの始めに、このカードがレストをしているなら、あなたはコストを払ってよい。
 そうしたら、あなたは自分のレベル置場の「大切な友人 カナン&マリア」を1枚とこのカードを選び、入れ替える。(舞台に置くキャラはスタンドして置かれる )


大切な友人 カナン&マリア
 キャラ Lv2/コスト1/トリガー1
 パワー7500 ソウル1 特徴:武器・あやとり

 【永】あなたのレベル置場に「鉄の闘争代行人カナン」があるなら、このカードのパワーを+1500。
 【自】 チェンジ [2]あなたのアンコールステップの始めに、このカードがレストしているなら、あなたはコストを払ってよい。
 そうしたら、あなたは自分のレベル置場の「“希望の地”カナン」を1枚とこのカードを選び、入れ替える。 (アンコールステップの始めにこのカードがいないなら発動しない、舞台に置くキャラはスタンドして置かれる)
(※このカードには誤植によるエラッタが出ており、実物のカードには、注釈文の『アンコールステップの始めに〜』の部分が、『クライマックスフェイズの始めに〜』と書かれています)


“希望の地”カナン
 キャラ Lv3/コスト2/トリガー1
 パワー8500 ソウル2 特徴:武器・お菓子

 【永】このカードの正面のキャラが緑か赤なら、このカードのパワーを+2000。
 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時か『チェンジ』で舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室においてよい。
 【自】このカードとバトル中の、黄か青のキャラがリバースしたとき、あなたはそのキャラを山札の上に置いてよい。



 共通しているのは、「アンコールステップ開始時にレストしていれば起動」&「入れ替える場所がレベル置場からである」ということ。

 アンコールステップをレスト状態で迎えなければならないので、バトルを無事に終えなければなりません。
 「開始時」なので、アンコールしてから起動…というのできないので、相手の助太刀などのカウンターカードには十分に注意しましょう。
 ただ、戦闘を行った後なので、ストックに3コストがかなりの確率で用意できているハズでしょうから、チェンジ自体のコストは捻出しやすいのは利点です。

 「レベル置場から入れ替える」という点ですが、一度そこに用意さえしてしまえば、レベル置場は相手からのジャマが入ることはほとんどないのでかなり安心なのですが、レベルアップのタイミングでクロック置場に対象カードがなければちゃんと置くことができない、という欠点も持つこととなります。
 レベル置場に特定のカードをちゃんと置く、というのは意外と面倒です。

 そこでこのカードでサポートしてやりましょう。

監視役 夏目
 キャラ Lv1/コスト0/トリガーなし
 パワー5000 ソウル1 特徴:メガネ

 【自】[1] このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。 そうしたら、あなたは自分のレベル置場のカードと控え室のカードを1枚ずつ選び、入れ替える。


 これで控え室のカードとレベル置場のカードを入れ替え可能です。
 レベルアップ時にチェンジ用カードがなかった場合でも、あとから入れ替えてやることができるので非常に便利です。

 しかも、テキストを使わなければ「1レベル0コスト5000」のカードとして使えますので、パワーの面でも十分に優秀なカードといえます。
 これでスムーズにチェンジにつなげてやりましょう!

 なお、レベル置場関連カードはもう1種類あります。

姉妹弟子 カナン&アルファルド
 キャラ Lv1/コスト0/トリガーなし
 パワー4500 ソウル1 特徴:武器・お菓子

 【永】あなたのレベル置場に「姉妹弟子 カナン&アルファルド」があるなら、このカードのパワーを+1500。
 【自】[1]このカードがアタックした時、クライマックス置場に「カナンの名を持つ存在」があるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、自分の控え室のキャラを1枚選び、手札に戻す。


 レベル置場に同名カードがあれば、パワー6000という「1レベル1コスト能力なし」と同じサイズにまで膨れ上がります。
 しかも専用クライマックス効果でキャラ回収まで行える上、対応したクライマックスが「キャラ回収」という非常に優秀なタイプであるため、それだけで採用価値はあります。

 これもあとから【監視役 夏目】で同名カードをレベル置場に用意してやることで条件を満たせるため、これを狙ってみてもいいですね。



 ■チェンジをスムーズに行え!チェンジキャラの圧倒的パワー!!

 では、戦力の中核となるチェンジ要員の解説です。
 わかりやすくするため、もう一度テキストを確認してみましょう。

鉄の闘争代理人カナン
 キャラ Lv1/コスト1/トリガー1
 パワー5500 ソウル1 特徴:武器・お菓子

 【自】 チェンジ [1]あなたのアンコールステップの始めに、このカードがレストをしているなら、あなたはコストを払ってよい。
 そうしたら、あなたは自分のレベル置場の「大切な友人 カナン&マリア」を1枚とこのカードを選び、入れ替える。(舞台に置くキャラはスタンドして置かれる )


大切な友人 カナン&マリア
 キャラ Lv2/コスト1/トリガー1
 パワー7500 ソウル1 特徴:武器・あやとり

 【永】あなたのレベル置場に「鉄の闘争代行人カナン」があるなら、このカードのパワーを+1500。
 【自】 チェンジ [2]あなたのアンコールステップの始めに、このカードがレストしているなら、あなたはコストを払ってよい。
 そうしたら、あなたは自分のレベル置場の「“希望の地”カナン」を1枚とこのカードを選び、入れ替える。 (アンコールステップの始めにこのカードがいないなら発動しない、舞台に置くキャラはスタンドして置かれる)
(※このカードには誤植によるエラッタが出ており、実物のカードには、注釈文の『アンコールステップの始めに〜』の部分が、『クライマックスフェイズの始めに〜』と書かれています)


“希望の地”カナン
 キャラ Lv3/コスト2/トリガー1
 パワー8500 ソウル2 特徴:武器・お菓子

 【永】このカードの正面のキャラが緑か赤なら、このカードのパワーを+2000。
 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時か『チェンジ』で舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室においてよい。
 【自】このカードとバトル中の、黄か青のキャラがリバースしたとき、あなたはそのキャラを山札の上に置いてよい。



 まずは【鉄の闘争代理人カナン】からスタート。
 このカードは登場にコストが掛かるため、チェンジの起点としてはやや使いにくくなっています。
 ただ逆に言うとパワーが比較的高めということでもあり、バトルをやや有利に行うことができるので、「バトルを生き残ること」というチェンジ条件の1つを満たしやすい、ともいえますね。

 ↑のカードでバトルを無事に生き残れば、続いて【大切な友人 カナン&マリア】にチェンジ。
 スムーズにいけば、レベル1状態でLv2キャラを出現させることができます。

 うまくチェンジで場に出ているのなら、レベル置場に【鉄の闘争代理人カナン】があるハズなので、効果でパワーは9000になっているハズ!
 1コストなのでソウル1なのがやや残念ですが、レベル1段階でパワー9000というのは、相手が似たようなレベル無視ギミックを使っているか、とんでもないパワー強化エンジンでもない限り、まず突破されることはありません!
 
 これも条件を満たせば、いよいよLv3である【“希望の地”カナン】が降臨!
 最近の強力Lv3キャラの共通能力である、「舞台に出るとクロック1回復」をちゃんと持っています。
 手札からだけでなく、チェンジからの登場にも対応しているため、安定した回復が見込めるでしょう。

 さらに、このカードにも「色ごとに異なる効果が発動」能力を持っています。
 正面が「赤or緑」なら、パワーが+2000され、パワー10500に!
 バトル相手(要するに正面)が「黄or青」なら、バトルで倒したその相手を山札の上送りに!

 もちろん、【ジャーナリスト マリア&御法川】で相手を全色化してやれば両方の能力を得ることも可能!
 このカラーチェンジ能力を使わずとも、対戦でよく見かける【リームシアン・ラ・ヴァース】など強力な赤キャラのパワーは素で上回っているため、かなり戦闘面では有利といえます。

 また、相手を山札上送りにする能力は相手ターンでも有効なので、相手の超大型キャラを助太刀で返り討ちにしてやったり、捨て駒フロントアタックを仕掛けてきた相手をそのまま山札上送りにできるわけです!
 山札上が確定するわけなので、相手の次のアタックのソウル数を確定させてやったり、最後のアタックで山札上送りになっていたのなら、次の1点アタックを確定させてやったりと、立ち回り次第でさらに大きな効果を見せてくれます!

 このとんでもないパワーを持ったカードが、チェンジ次第でレベル2以下の段階でも出せるというのがとても素晴らしい点。
 是非とも使いこなし、相手を驚愕させてやりましょう!!
 



 スタンダードに代わり、新たな人気レギュレーションになりつつあるネオスタンダード。
 やはり好きな作品1つでくみ上げる、というのは、完成したデッキに統一感を持たせることに一役買い、「好きなカードで勝つ!」という喜びの増大にも一役買ってくれるのでしょう。

 まだこのレギュレーションで戦ったことのない方も、是非とも挑戦してみてください!
 とても楽しいレギュレーションですよ。


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