TOPヴァイスシュヴァルツ研究所第30回(10.08.19)

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■ネオスタン用「フェアリーテイル」限定 グレイ氷デッキ

 今回ご紹介するのは、先月に発売された「フェアリーテイル」のネオスタンダード用デッキです。
 その作品中でも、特に強力なカードがそろっている青のデッキになります。

■フェアリーテイル限定 グレイ氷デッキ
Lv0キャラ 19枚
 2x 妖精の尻尾のマスター・マカロフ
「集中1」(2枚レスト→4枚落して、CX分「魔法」山札サーチ)
なし
 2x 妖精の尻尾の看板娘ミラジェーン
「応援」(+500) 「起」を使うと自分キャラ1枚に+500
なし
 4x ガジル・レッドフォックス
相討ちキャラ
なし
 4x 問題児 ナツ
レベル3以上とバトルすると10000に
なし
 3x ウルの弟子 グレイ
《氷》「絆/【グレイの師匠 ウル】」&1コストで「氷」のキャラ1枚に+1000
なし
 4x 氷の魔法 グレイ
《氷》能力なし(パワー3000)
なし
Lv1キャラ 12枚
 4x “ウルの教え”グレイ
《氷》「記憶」(【グレイの師匠 ウル】が思い出)+2000&手札アンコール
なし
 4x グレイの師匠 ウル
《氷》助太刀(1コスト+2000)&助太刀時に「氷」が2枚以上なら思い出に
なし
 4x ナツの喧嘩仲間 グレイ
《氷》能力なし(パワー7000)
なし
Lv2キャラ 7枚
 4x 脱ぎ癖 グレイ
《氷》「チェンジ」【妖精の尻尾の魔導士 グレイ】(アンコールPに思い出送り)
 &1コストで1ドロー→1枚捨てる
+1
 2x “ウルの涙”ウルティア
「応援」(レベル分×500)
 &レストして他の自分キャラ1枚を控え室に送って2ドロー→2枚捨てる
+1
 1x ファントムの魔導士 ジュビア
「CX」アタック時、Lv3以下のキャラ1枚は次にスタンドしない
+1
Lv3キャラ 4枚
 4x 妖精の尻尾の魔導士 グレイ
《氷》「記憶」(思い出2枚)相手ターン+1500&舞台に出ると1点回復
+1
CX 8枚
 4x 火竜の煌炎
自分のキャラ全てに+1000&ソウル+1
 4x 水流拘束
対応キャラ「ファントムの魔導士 ジュビア」
 1ドロー&+2000&ソウル+1
+2
(このデッキは、2010年8月10日時点のカードとルールにより作られています)




 ■各カード解説

 レベル0での戦い方は特に変わったことはありません。
 相討ちキャラである【ガジル・レッドフォックス】を中心に、必要に応じて【妖精の尻尾の看板娘 ミラジェーン】も出しつつ戦っていきましょう。

 【問題児 ナツ】はこの段階だとただのパワー2500ですが、レベル3以上キャラとのバトルに置いてパワー10000になるという変わったカードです。
 本当に活躍する場は終盤なので、この段階だとただのパワー2500と割り切りましょう。

 レベル1に上がったところ、または上がる寸前あたりに、余裕があれば【ウルの弟子 グレイ】の「絆」で控え室の【グレイの師匠 ウル】(1コスト+2000助太刀)を回収しておきましょう。
 レベル1以降での攻防に非常に重要となるカードです。

 なお、いつも通りに動かしやすさ優先でレベル0キャラを多めに採用しています。
 もっと削っても問題ない!と感じたのなら、Lv0のカードを削って高Lvカードを採用しつつ、【ジュビア・ロクサー】を採用しておくといいでしょう。
 手札アンコールのおかげで(手札消費はありますが)生存力が高くてストックがためやすく、山札上操作のおかげで終盤でも仕事のある優秀なカードです。
 ですが、後述しますが【グレイの師匠 ウル】の効果を発動させるため、「氷」のカードを削りすぎないように注意してくださいね。


ジュビア・ロクサー
 キャラクター Lv0/コスト0/トリガーなし
 パワー2000 ソウル1 特徴:魔法・愛

 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の山札を上から1枚見て、山札の上か下に置く。
 【自】 アンコール [手札のキャラを1枚控え室に置く] (このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードがいた枠にレストして置く)




 レベル1になると、【“ウルの教え”グレイ】と【ナツの喧嘩仲間 グレイ】を中心として戦います。


“ウルの教え”グレイ
 キャラクター Lv1/コスト0/トリガーなし
 パワー4000 ソウル1 特徴:魔法・氷

 【永】 記憶 あなたの思い出置場に「グレイの師匠 ウル」があるなら、このカードのパワーを+2000。
 【自】 アンコール [手札のキャラを1枚控え室に置く] (このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードがいた枠にレストして置く)


ナツの喧嘩仲間 グレイ
 キャラクター Lv1/コスト1/トリガーなし
 パワー7000 ソウル1 特徴:魔法・氷

 (能力なし)


 【“ウルの教え”グレイ】は思い出置場に【グレイの師匠 ウル】があると0コストパワー6000+手札アンコールという優秀なキャラになります。

 しかも【グレイの師匠 ウル】は助太刀使用時に、自分の舞台に「氷」が2枚以上あると、使用後に思い出送りにすることが可能。
 極端にいえば、「氷」が多いこのデッキだと「助太刀として使用するだけで、思い出に送ることができる」というかなり使い勝手がいいカードになるのです。

 1コストパワー7000である【ナツの喧嘩仲間 グレイ】もかなりのパワーなので、この段階では他のデッキを圧倒することもできるほどの高パワーを維持できるでしょう!

グレイの師匠 ウル
 キャラクター Lv1/コスト1/トリガーなし
 パワー2000 ソウル1 特徴:魔法・氷

 【自】あなたがこのカードの「 助太刀 」を使った時、あなたの《氷》のキャラが2枚以上なら、あなたは自分の控え室の「グレイの師匠 ウル」を1枚選び、思い出にしてよい。
 【起】● 助太刀2000 レベル1 [1 手札のこのカードを控え室に置く] (あなたは自分のフロントアタックされているキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+2000)


 なお、「助太刀」も「起」の効果なので、「助太刀」を使用すれば【妖精の尻尾の看板娘 ミラジェーン】の+500効果が起動します。
 意外と忘れがちなので必ず覚えておきましょう。

 レベル1に入ったのなら、余裕ができれば【妖精の尻尾のマスター・マカロフ】の「集中」で余計な山札をそぎ落としたり、CXが出れば山札から「魔法」のカードをサーチし、手札と山札の状態を整えておきましょう。
 このカードはこのデッキの中でもかなり強力な部類のカードです。

妖精の尻尾のマスター・マカロフ
 キャラクター Lv0/コスト0/トリガーなし
 パワー500 ソウル1 特徴:魔法・マスター

 【自】 絆/「マカロフの孫 ラクサス」 [1] (このカードがプレイされて舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室の「マカロフの孫 ラクサス」を1枚選び、手札に戻す)
 【起】[1 あなたのキャラを2枚レストする]あなたは自分の山札の上から4枚をめくり、控え室に置く。それらのカードのクライマックス1枚につき、あなたは自分の山札を見て《魔法》のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加える。その山札をシャッフルする。


 トリガーが回収のクライマックスである【火竜の煌炎】も採用されているので、これと合わせればこのデッキは「山札と控え室、両方からキャラのサーチが可能」なデッキになっています。

  確かにキャラ2枚のレストは決して軽いコストではなく、ちょっと使いにくいこともありますが、デッキの動きの安定、手札の供給の両方に大きく貢献してくれるカードですので、必要に応じて「集中」を使っていきましょう。
 終盤が近付けば、デッキ上4枚を削れるだけでもよし、もしCXが出てしまっても山札内のキャラを手札に加え、以後の山札内CX圧縮率のアップにも貢献してくれます。 (このカードの「絆」は、このデッキでは忘れましょう)

 このとき、コストとして一緒にレストするキャラは【妖精の尻尾の看板娘 ミラジェーン】が最適です。
 応援キャラは寝てても起きてても関係ありませんし、さらに【マカロフ】の集中は起動能力なので、使用すればパワー+500を飛ばすこともできます。



 レベル2になればいよいよ「チェンジ」のタイミング。
 チェンジ元の【脱ぎ癖 グレイ】を思い出送りにし、【妖精の尻尾の魔導士 グレイ】にチェンジしましょう!

妖精の尻尾の魔導士 グレイ
 キャラクター Lv3/コスト2/トリガー1
 パワー10000 ソウル2 特徴:魔法・氷

 【自】 記憶 相手のターン中、あなたの思い出が2枚以上なら、このカードのパワーを+1500。
 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時か「チェンジ」で舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室に置いてよい。


 前述の通り、このデッキならレベル1の段階で【グレイの師匠 ウル】が思い出に送ることができるため、かなり思い出を貯めやすくなっています。
 よって、この「チェンジ」が成功すると、結構な確率ですぐに「記憶」が発動できるハズ。
 レベル2時点で1点回復しつつ、相手ターンに「パワー11500」に「助太刀」まで構えられては相手も迂闊に動くことができないことでしょう。
 
 これに加え、レベル応援キャラである【“ウルの涙”ウルティア】も置いておけば、割と簡単に(相手ターン中)パワー13000〜14500も到達可能!
 これは簡単に突破はできません。
 4積みの「助太刀」を握りつつ、場を制圧していきましょう。

“ウルの涙”ウルティア
 キャラクター Lv2/コスト2/トリガー1
 パワー3500 ソウル1 特徴:魔法・時間

 【永】 応援 このカードの前のあなたのキャラすべてに、パワーを+X。Xはそのキャラのレベル×500に等しい。
 【起】[他のあなたの舞台のキャラを1枚控え室に置き、このカードをレストする]あなたは2枚まで引き、自分の手札を2枚選び、控え室に置く。


 レベル応援だけでも十分強力なのですが、【“ウルの涙”ウルティア】のもう一つの手札入れ替え効果も非常に強力。
 「1枚控え室に送る→2枚ドロー→2枚捨てる」なのでカードは1枚損しますが、中盤以降に手札の入れ替え、また手札のクライマックスを控え室に送ることができるというのは非常に有効です。
 2枚だけではありますが、山札を掘るためのツールとしても役立ってくれます。


 いろいろ書きましたが、【“ウルの涙”ウルティア】のレベル応援はともかく、【妖精の尻尾の魔導士 グレイ】の効果では相手ターン中だけパワーが上がるので、自ターン中に相手の強力キャラを倒しに行くのは難しい、ということもあるでしょう。
 そんな場合は、1積みですがこのカードの出番です。

ファントムの魔導士 ジュビア
 キャラ Lv2/コスト2/トリガー1
 パワー7500 ソウル2 特徴:魔法・愛

 【自】このカードがアタックした時、クライマックス置場に「水流拘束」があるなら、あなたは相手のレベル3以下のキャラを1枚選ぶ。そのキャラは次の相手のスタンドフェイズにスタンドしない。
 【自】 アンコール [手札のキャラを1枚控え室に置く] (このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードがいた枠にレストして置く)


 専用のCXを置けば、相手キャラ1枚は次のスタンドフェイズで起こせなくなります。
 ミラーマッチなどになった場合、お互いの【妖精の尻尾の魔導士 グレイ】を突破する方法が全くなくなることがあったりするので、このカードを突破口としましょう。

 このカードのパワーは低いですが、幸いにも手札アンコールを持っているので生存力は高く、バトルで負けることをあまり気にせずにフロントアタックを挑めます。
 ソウル2の手札アンコールキャラはそれだけで有用ですので、必要になったら各種サーチカードで手札に加えてみましょう。



 このデッキは各種「氷」シナジーによって、「助太刀」も含め、主に相手ターンで高いパワーを出すことが可能です。
 「相手をコントロールするのが大好き!」みたいな人に向いたデッキであると言えるでしょう。


 最後にこのデッキの変わった面の解説を。
 それは異様にソウル+1トリガーのカードが少ないこと。

 【グレイの師匠 ウル】も【ナツの喧嘩仲間 グレイ】も、コスト1ですが能力の割に効果の高い「助太刀」や高いパワーを誇ります。
 よって、コスト1のカードであるにも関わらず「トリガーがない」のです。

 よって、このデッキにトリガーアイコンがあるのは「レベル2以上のカードと、クライマックスのみ」であるため、アタック時にソウルが増える確率が極端に低く、中盤以降になると優先してレベル2以上のカードを手札に加えていくため、その影響は終盤になれば終盤になるほど顕著になります。

 しかし、逆にいうとアタック時のソウル調整がしやすく、何度もソウルが上がる、などの計算外な事態が発生しにくくなるともとれるので、一概に欠点とも言えません。
 主力はレベル3キャラなので、キャラクターが自前で持つソウルは十分に高く、デッキ自体の火力が低いわけではありませんしね。

 が、トリガーによるソウルアップを信用しすぎると痛い目を見る可能性もあります。
 この点は留意しておくと良いでしょう。


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