トップデッキ集/遊戯王研究所番外編6(2009.5.15)

通信販売
デュエルマスターズ
遊戯王
マジック
ガンダムウォー
ディメンション・ゼロ
ヴァイスシュヴァルツ
リセ
その他
通信販売のやり方

デッキ集
強 くなりたいなら↓
遊戯王
デュエルマスターズ
ガンダムウォー
ディメンションゼロ

HPトップ
裏日記


番外編その6 「1、2年前のあの頃の遊戯王」の速度で勝てる! 楽しめる! “ジェネクス帝デッキ”!!


 ういっす。いけっち店長です。今回はちょいと、難しい記事です。
 
 皆さん、最近の遊戯王ライフはいかがです? 
 アニメを見ながら、友達とファンデッキ同士で遊んでいる方達は、相変わらず楽しいことでしょう。
 遊星やクロウなんてキャラクターもかっこいいし、地縛神は思わず使いたくなる大迫力。
 シンクロモンスターも、毎回何が飛び出すかドキドキです。
 
 しかし、そういう「幸せな時代」を通り越してしまい、「カードゲーム」として遊戯王OCGをプレイしている人達にとっては・・・・
 今の遊戯王は、わりと「型にはまったデッキ」が多く、試合のほとんどが《ダークダイブボンバー》で決着、といったぐあいにある程度のパターンゲームと化しているかもしれませんね。



 今回ご紹介するデッキは、そういった方々にこそ、ある意味、おすすめです。
 
 まず、デッキとしてかなり強力。プレイしていて、安心できます。
 いわゆる“猫シンクロ”や“BFデッキ”、“メタビート”といったトーナメントデッキと、五分に戦う事ができるレベル! 
 マークされていないぶん、サイドボードでより有利に戦えるかもしれません。
 
 続いて、良い感じにマイナー。同じようなデッキを使っている人は、そう多くはありません。 
 猫シンクロなんかを使って、「なんだ、みんなそのデッキ使ってるよなぁ」という顔をされるのに飽きた方に、お勧めです。
 「いいや? 俺のデッキは、ちょっと違うぜ?」と言い返せる事でしょう。
 
 そしてなにより・・・このデッキ、本当に色々な「技」が組み込まれています。
 当社の誇る遊戯王デッキビルダー、“サンダー店長”と練馬春日店スタッフのノウハウを集約した、まさに「徹底したシナジーとコンボの塊」のようなデッキ。
 自信作です。
 
 
 
 先に言ってしまうとこのデッキも、結局、《ダーク・ダイブ・ボンバー》で勝つ事があります。
 そして、入っているカードの約半数は、そうしたパターンゲームで、よく使われているものと同じカードです。
 
 しかし! 逆に言うと、「半分も違う」のです。そして、「半分」差し替えれば、まったく違う動きのデッキが作れるのです。 
 そして当然のことながら、「よく使われているカード」が骨格になっているぶん、その動きの安定度は折り紙つきです。
 
 なにより、僕がこのデッキの最大の魅力と感じている点は、その速度・・・
 ぶっぱなしシンクロデッキのように早すぎず、メタビートのように遅過ぎない、1・2年前の遊戯王の「あの」スピード感・・・・!
 「“帝デッキ”の速度」が、再び実戦レベルで楽しめる!という事なのです。






  “ジェネクス帝”
最上級効果(4枚)
 1x ダーク・アームド・ドラゴン (PTDN:制限:闇)
 3x トラゴエディア (VJMP:闇)
上級効果(6枚)
 2x D−HEROディアボリックガイ (DP05:準制限:闇)
 1x 風帝ライザー (FOTBなど:準制限)
 3x 邪帝ガイウス (SD14:闇)
下級効果(15枚)
 1x クリッター (BE2など:制限:闇)
 1x 黄泉ガエル (EE04など:制限)
 1x ゾンビキャリア (CSOC:制限:闇)
 3x ジェネクス・ウンディーネ (DT02
 3x ダーク・グレファー (EXP1:闇)
 2x キラー・トマト (BE1など:闇)
 2x ネクロ・ガードナー (TAEVなど:闇)
 1x フィッシュボーグ−ガンナー (ANPR
 1x リサイクル・ジェネクス (DT04:闇)
下級通常(3枚)
 3x ジェネクス・コントローラー (DT02:闇)
通常魔法(11枚)
 1x 死者蘇生 (BE1など:制限)
 1x 大嵐 (BE2など:制限)
 1x 増援 (BE2など:制限)
 1x 洗脳−ブレインコントロール (BE3など:制限)
 2x おろかな埋葬 (SD13など:準制限)
 2x 闇の誘惑 (EXP1:準制限)
 2x ワン・フォー・ワン (RGBT
 1x 二重召喚 (TAEVなど)
速攻魔法(1枚)
 1x サイクロン (BE1など:制限)
 エクストラデッキ
シンクロ
 1x アームズ・エイド (DP08:☆4)
 2x A・O・J カタストル (DT01:☆5)
 1x マジカルアンドロイド (TDGS:☆5)
 1x ゴヨウ・ガーディアン (TDGSなど:制限:☆6)
 1x 氷結界の龍 ブリューナク (DT01など:制限:☆6)
 2x ダーク・ダイブ・ボンバー (CRMS:☆7)
 1x ブラック・ローズ・ドラゴン (CSOCなど:☆7)
 1x スターダスト・ドラゴン (TDGSなど:☆8)
 1x レッド・デーモンズ・ドラゴン (TDGSなど:☆8)
 1x ギガンティックファイター (YSD8:☆8)
 1x ダークエンド・ドラゴン (LE12:☆8)
 2x レアル・ジェネクス・クロキシアン (DT05:☆9)
(このデッキは2009年3月1日時点での禁止制限ルールと、
ANPRまでのカードで作られています)

 


 ■まず最初に、目新しいカードの説明。
 
ジェネクス・コントローラー
 ☆3 闇属性 機械族 通常(チューナー)
 ATK/1400 DEF/1200

 
 単なる能力なしチューナーですが、「ジェネクスと名のついたチューナーとのシンクロ」で出せるシンクロモンスターが色々いるので、そうしたデッキの中核。
 あと、イラストがかわいい。
 
 
 
ジェネクス・ウンディーネ
 ☆3 水属性 水族 効果
 ATK/1200 DEF/600
このカードが召喚に成功した時、自分のデッキに存在する水属性モンスター1体を墓地に送る事で、自分のデッキから「ジェネクス・コントローラー」1体を手札に加える。

 
 《黄泉ガエル》《フィッシュボーグ ガンナー》を墓地に落とせる。《ジェネクス・コントローラー》を手札に持ってこれる。良いことづくめ。
 
 
 
リサイクル・ジェネクス
 ☆1 闇属性 機械族 効果(チューナー)
 ATK/200 DEF/400
自分の墓地に存在する「ジェネクス」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
エンドフェイズ時まで、このカードは選択したモンスターと同名カードとして扱う。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 
 ☆1で、「ジェネクス」と名のついたチューナー。《ワン・フォー・ワン》で特殊召喚可能。
 


フィッシュボーグ−ガンナー
 ☆1 水属性 魚族 効果(チューナー)
 ATK/100 DEF/200
自分フィールド上にレベル3以下の水属性モンスターが表側表示で存在する場合、手札を1枚捨てて発動する事ができる。
墓地に存在するこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。
このカードをシンクロ素材とする場合、他のシンクロ素材モンスターは全て水属性モンスターでなければならない。

 
 《黄泉ガエル》がいるので、いつでも出せる。
 


レアル・ジェネクス・クロキシアン
 ☆9 闇属性 機械族 効果
 ATK/2500 DEF/2000
「ジェネクス」と名のついたチューナー+チューナー以外の闇属性モンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するレベルが一番高いモンスター1体のコントロールを得る。

 
 想像以上にゲームをひっくり返す、とてつもなく強力なシンクロモンスター。
 戦闘が必要な《ゴヨウ・ガーディアン》と違って、能力の発動は基本、止められない。
 
 


■どんなデッキなのか?!

 一見、《黄泉ガエル》を毎ターン出し、《邪帝ガイウス》や《風帝ライザー》を出す、“帝デッキ”に見えます。
 しかしこのデッキでは、その戦術は「骨格の一つ」に過ぎません。
 
★様々な「技」の、ごく一部↓
 
○《ダークグレファー》で《ディアボリック・ガイ》や《ネクロ・ガードナー》、《ゾンビキャリア》を墓地へ送る。
 ↓
 シンクロやりたい放題、《ネクロ・ガードナー》で相手の一撃必殺を避けれる。


○《トラゴエディア》で相手モンスターを奪ってシンクロ素材にしたり、レベル調整してその時々に応じたシンクロを狙う。


○《ジェネクス・ウィンディーネ》で《黄泉ガエル》や《フィッシュボーグ−ガンナー》を墓地に送って有効活用する。
 ↓
 何度も使えるリリース要員確保。


○普通に召喚するか、《キラートマト》で《ジェネクス・コントローラー》を出す。
 ↓
 《帝》または墓地からの《ディアボリック・ガイ》とシンクロすると、脅威の激強シンクロカード《レアル・ジェネクス・クロキシアン》爆誕!!
 
 
○同じく、《リサイクル・ジェネクス》を同じ方法で出すと・・・・
 ↓
 《ディアボリックガイ》《帝》とのシンクロで、《ダーク・ダイブ・ボンバー》。いきなりゲームが終わる。


○上記コンボには、☆1モンスターが多く含まれている。《黄泉ガエル》《フィッシュボーグ−ガンナー》《リサイクル・ジェネクス》・・・・
 そして、《ディアボリック・ガイ》などの、「手札から捨てたいモンスター」もある。そう・・・・《ワン・フォー・ワン》の出番だ!
 
 
 どうです? 単体で強烈な技が、「これでもか!」というほど盛り込まれているでしょう?!
 これら技の数々が生み出す、変幻自在のコンポ、そしてシナジー、必殺技。
 それを、その時々に合わせて選び、ベストな選択を見つけ出すことで、あらゆるデッキと激闘を楽しむ事ができます!
 一見事故って何もできないようでも、よく見るとどこかに抜け穴がある事も。
 
 慣れないプレイヤーには使いこなせない、暴れ馬。
 しかしそれだけに、使いこなせば強力。そして、なにより、飽きがきません!
 


■「このデッキならでは」の強烈シンクロカード! その名は《レアル・ジェネクス・クロキシアン》!!
 
 新カード、《レアル・ジェネクス・クロキシアン》は本当に強力なカードです。
 
 コイツの、「相手フィールド上に表側表示で存在するレベルが一番高いモンスター1体のコントロールを得る。」という能力は、言うまでもなく永続です。
 しかも、場に出た時、たとえば《奈落の落とし穴》を使われたとしても、優先権を行使することで、相手の主力を奪う事ができます。
 
 とはいえ、「ぶっぱなし」が横行する今の遊戯王では、相手がシンクロなどの大型モンスターを出したまま、ターンエンドになる事は、それほど多くありません。切り札の大型が出るときは、「そのターンにゲームを終わらせる」事が多いからです。
 (たとえば《ブリューナク》や《ダーク・ダイブ・ボンバー》が出たターンには、だいたいゲームが終わってます)
 
 しかしこのデッキには、《ネクロ・ガードナー》が投入されています。
 相手の一斉攻撃→《ダーク・ダイブ・ボンバー》、というパターンをしのぎ、生き残る場面は多いでしょう。
 そしておもむろに《レアル・ジェネクス・クロキシアン》をシンクロ召喚すれば、言うまでもなく大逆転!
 相手は、自らの力によって滅ぶのです。
 


■だが、《クロキシアン》すら脇役なほどに・・・・
 
 「出せば、勝てる! そして、簡単に出る!」というほど強力、かつ対戦相手に恐れられる《レアル・ジェネクス・クロキシアン》ですが、このデッキは、これ1枚に頼った脆弱なデッキではありません。
 
 そもそも“帝デッキ”として、相手のカードを除外&デッキへ戻しながら・・・つまり、相手への邪魔をしながら戦えるので、多くの場合相手は、思ったとおりのプレイを続けることができなくなります。
 
 特に“猫”“シンクロ特化型BF”などのぶっぱなし系のデッキ相手では、キーカードを潰していくことで、早いターンでの決着をつけさせず、闘いをもつれさせる事ができます。(そりやもちろん、相手が後攻1ターンキルしてきたらどーしよーもありませんが)
 
 このような場合、「デッキの動きが悪いなぁ・・・事故った」と言い訳する対戦相手もいますが、「事故った? 違うな。こっちが『事故らせた』んだよ」と言い返してやりましょう。(笑)
 よく研ぎ澄まされた刃物ほど、欠けるとモロいものです。

 そして、良い感じに墓地が肥えてくれば、こちらはやりたい放題。
 墓地からの召喚、相手のモンスターを奪う、特殊召喚・・・と、ありとあらゆる方向からのサポートで、リリース召喚やシンクロ召喚が狙えます!
(そういう意味では、同じように墓地が肥えると強くなる“ライトロード”はライバルですが、ライトロード相手なら、いつでも「奪う相手」が場にいる事になる、とも言えます)
 


■奪うこと。根本(テーマ)とその果て(ゲームメイク)に・・・・
 
 このデッキの裏テーマは、「奪う」こと。
 
 《レアル・ジェネクス・クロキシアン》の能力が「相手のモンスターを奪うこと」なので、そこに合わせた様々なシナジーが隠されています。
 
 ちょっと、デッキビルディングの考え方として、難しい話をしますね。
 
 
 「相手モンスターを奪う」という能力を「生かす」事を考える場合・・・・
 
 「どうやって奪うか」「どうやって『奪うカード』を引きやすくするか」だけでは足りません。。
 
 奪うの能力を「生かす」なら・・・・
 
○「相手にモンスターがいて、奪える状態になりやすい場面を作る」
 (「相手が良いモンスターを出して、ターンエンドしてくれたら」という、「相手任せ」になるのを避ける)
 
○「奪うこと自体が、より効果的な場面を作る」
 (より、致命的なモンスターを奪いやすいようにする)
 
○「奪うことを繰り返せるシステムを構築する」
 (「モンスターを維持する事が困難」にして、相手の「作戦」をひとつ丸ごと塞ぐ)
 
○「奪ったあと、効率的に処理する」
 (ただ単に奪うのではなく、「奪ってリリース要員にする」などの「使い道」を用意する)
 
○「奪うことを勝利に直結させる、勝ち筋を用意する」
 (奪って、終わらせることができるだけの、必殺技を組み込んでおく)
 
 ・・・・などなどを考えてデッキを組まなければ、「そのテーマを生かしたデッキビルディング」にはなりません。
 
 そのために意識すべきは、“コンボ”ではなく“シナジー”だと言えるでしょう。
(シナジー。相性の良いカード。「AとBとのコンボ」ではなく、「AとA´とA´´と、BとB´とB´´」をデッキに入れる考え方・・かな?)
  
 他にも説明の仕方があったかも知れませんが、少し難しい言い回しになってしまったかもしれません。どうかご容赦を・・・・
 
 
 しかし要するに、強力なデッキとは、目的と手段と方法が、細かい部分で噛み合っている必要がある、という事がわかって頂けたかと思います。
 


 このデッキ、使えば使うほどに発見があります。
 
 サンダー店長の用意したシナジーを、どんどん見つけ出して下さい。
 
 そして、自分のまわりのメタ、新カードの登場に合わせ、さらに進化させてみて下さい。
 
 このデッキの根本を「生かし」つつ、正当進化させることができたなら、それはもう完璧に、「自分のデッキ」だと言えるでしょう。



■最後に

 《トラゴエディア》などのプロモカードや、ノーマルレアの《リサイクル・ジェネクス》が入っていて・・・そもそも、“ジェネクス”という、ほとんどがデュエルターミナルでしか手に入らないカードを主軸にした、「作りにくいデッキ」なのは、確かです。
 しかし、「完全に、手に入れる手段の限定された、プロモカードが中心のデッキ」を紹介する場合は、“いけっち店長ブログ”を使う事にしていますが、今回のデッキは、 「現在も生産されていて、お店が発注可能な、デュエルターミナルのカード」が中心なので、こちらで公開したいと考えました。
 
 現在、ターミナルのカードは第5弾まで発売されています。
 ほとんどのお店では最新弾のカードが投入されているでしょうが、お店によっては週ごとにローテーションを組んで、各弾のカードに入れ替えているでしょう。(少なくとも、カードキングダムのいくつかの店舗ではそうしています)

 つまり“ジェネクス”は、まだ「がんばれば普通に入手可能なカード」なのです。近所のお店の在庫が切れているようであれば、仕入れてもらえるよう頼んでみましょう。



→遊戯王研究所・もくじ

→当店大会結果

→通信販売

→ホームページTOP
 


〒770-0813
徳島県徳島市中常三島1丁目3番地1号2F
カードキングダム 徳島
Tel(Fax):088-656-3823
e-mail:fb-toku@stannet.ne.jp