FB徳島遊戯王研究所第14回(2004.3.6)

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『ファラオの遺産』カード紹介・第2回 【神殿を守る者】
 書いた人:おざワ



(3月25日のFAQにより、この記事のコンボは不成立となりました。

Q:「神殿を守る者」が発動している時に、相手プレイヤーは「天使の施し」等の『ドローする』という効果を含むカードを発動する事はできますか?

A:基本的に、ドローフェイズ以外でドローする効果含むカードを発動する事はできません。


まぁ、一時期ひどい事ができた的にお読みください)



 『ファラオの遺産』で登場した瞬間、ブッ壊れカードと評判の【神殿を守る者】。
 テキストはこんなカンジです。

神殿を守る者
地 ☆4 悪魔族・効果
ATK/1100 DEF/1900
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手プレイヤーはドローフェイズ以外ではカードをドローする事ができない。


 さて、どうでしょう?
 パッと見では相手の【天使の施し】や【強欲な壷】、【第六感】などを無駄札にするカード、といったところでしょう。

 ですが、このカードの真価はそんなところではありません。
 このモンスターはコンボで使う事でその性能をフルに発揮できるのです!

 例えば、【神殿を守る者】が場にある状態で【手札抹殺】を撃ってみましょう。
 まず【手札抹殺】の効果でまずお互いが手札をすべて捨てます。
 次に、お互いが捨てた手札の枚数分だけドローしますが、ここで【神殿を守る者】の効果が働くのです。つまり、相手はドローフェイズ以外ではカードをドローする事ができなくなっているので、結果、相手だけすべての手札を捨てることになってしまうのです!

 それと同じような感じで、【攪乱作戦】を【神殿を守る者】がいる状態で撃てば、相手は手札をすべてデッキに戻すだけ、ということになります。

 【メタモルポット】でも同じですね。
 相手は手札をすべて捨て、自分だけ5枚ドローということ。

 先攻初手に、【神殿を守る者】と【攪乱作戦】or【手札抹殺】があれば、相手の手札は完全になくなります。
 【攪乱作戦】の場合、相手がドローした後のスタンバイフェイズに撃てば、6枚まるごとデッキに戻させることが可能です。
 こんなコンボが先攻1ターン目に決まれば、勝ちは確実になったと言っても過言ではありません。
 つーか負けるわけないですな。


手札抹殺
魔法カード
お互いの手札を全て捨てた後、それぞれ自分のデッキから捨てた枚数分だけカードを引く。


撹乱作戦
罠カード
 相手は手札をデッキに加えてシャッフルした後、元の手札の数だけカードをドローする。


メタモルポット
地 ☆2 岩石族・効果
ATK/700 DEF/600
 「メタモルポット」の表示が表になった時、相手と自分の手札を全て捨て、お互いデッキの上から5枚カードを引く。




 こういった効果を持ったカードの場合、攻撃力や防御力が低い場合が多いのですが、このカードの場合は違いました。
 攻撃力1100、防御力1900もあります。

 この数値はどういう事を意味しているのでしょうか?
 まず1900という高めの防御力。
 【怒れる類人猿】の攻撃には耐える事はできませんが、それでもかなりの固さをもっています。
 【魔導戦士ブレイカー】や【同族感染ウイルス】、【異次元の狂獣】などの攻撃は普通に耐えることができますし、【異次元の女戦士】でも効果を発動しないと消すことができません。
 壁という意味では十分な数値です。

 そして1100というやや低い攻撃力ですが、逆にいえば【巨大ネズミ】や【遺言状】で場に出すことができますし、【クリッター】で手札に持ってくる事もできます。
 つまり、場に出す方法が多いのです。

 さて、だいたい解っていただけたでしょうか? つまり、このカードはとてもひどいカードなのです。弱いはずがありませんね。

 【攪乱作戦】や【手札抹殺】のコンボを使おうとしたときに【破壊輪】や【月の書】を使われると、【神殿を守る者】の効果が無効になるのでそこは少々辛いですが、それくらいは許容範囲でしょう。




 というわけで、そのカードと【攪乱作戦】3枚、【手札抹殺】と【メタモルポット】をいれた新弾対応デッキで大会に出てみました(禁止カード発表前)。

 ちなみにこの時の当店の大会では、【混沌帝龍】【開闢の使者】が禁止カードです。

 神殿を守る者
モンスター
 3x 神殿を守る者
 2x 怒れる類人猿
 2x 巨大ネズミ
 2x メタモルポット(準制限)
 1x キラー・スネーク(制限)
 1x 黒き森のウィッチ(制限)
 1x クリッター(制限)
 1x 同属感染ウィルス(制限)
 1x ならず者傭兵部隊(制限)
 1x 魔導サイエンティスト(制限)
 1x 魔導戦士ブレイカー(制限)
 1x 八汰鳥(制限)
魔法
 2x サイクロン
 1x いたずら好きな双子悪魔(制限)
 1x 押収(制限)
 1x 大嵐(制限)
 1x 苦渋の選択(制限)
 1x 強引な番兵(制限)
 1x 強奪(制限)
 1x 強欲な壷(制限)
 1x 死者蘇生(制限)
 1x 手札抹殺(制限)
 1x 天使の施し(制限)
 1x 早すぎた埋葬(制限)
 1x サンダー・ボルト(制限)
 1x ハーピィの羽根帚(制限)
 1x ブラック・ホール(制限)
 3x 撹乱作戦
 1x 王宮の勅命(制限)
 1x 聖なるバリア−ミラーフォース−(制限)
 1x 破壊輪(制限)
 1x リビングデッドの呼び声(制限)



1回戦:岩丸(肉助)君。
 【雷帝ザボルグ】戦士シフトデッキ


 すでに【神殿を守る者】デッキをフリープレイで体験しているため、対戦相手の組み合わせ発表前に「このデッキとは当たりたくねぇ〜〜」と叫んでおりました。

 一戦目、見事4〜5ターン目くらいに【神殿を守る者】と【攪乱作戦】のコンボが決まり、手札を4枚ほどの枚数から0枚にする事が出来ました。
 あとは【神殿を守る者】【クリッター】【キラー・スネーク】などの小型モンスターで小殴りを続けて勝ち。

 二戦目も同じような内容で、【神殿を守る者】と【攪乱作戦】が輝いて勝利。
 ストレート勝ち。

岩丸(肉助)君「オザわさんが心の闇に取り憑かれた! あんな壊れカード振り回してるし! 【オレイカルコスの結界】よりよっぽどひどいわ!」

 やかましいわい。使ってても正直ちと引くわ、このカード。


2回戦目:風船君
 スタンハンデス【ダイスポット】デッキ(?)


 先ほどのデュエルを見ていたようで、ちと「おぇっぷ」といったような表情をしていました。

 一戦目、これまた【神殿を守る者】とのコンボが刺さり、一回戦目と同じように勝利。

 二戦目、なんと後攻とはいえ、最初のターンにコンボがきまり、とんでもないアドバンテージに。
 そりゃ勝てるわけけもなく、そのまま押し切る。またもストレート勝ち。

風船君「あんなカードひどすぎますよ! あんなのが次の更新で制限か禁止にかからなかったら、ボク遊戯王やめますよ!」

 まぁ早まるな。


3回戦目(決勝戦):下うう(当店アルバイト)
 【スキル・ドレイン】デッキ


 なんと【スキル・ドレイン】デッキ。
 彼の1回戦目、2回戦目の対戦相手が【スキル・ドレイン】の効果と非常に相性の悪いデッキだったようで、かなり楽に決勝まで進めた模様。

 こちらの【神殿を守る者】デッキからしても非常に相性の悪いのはいうまでもありませんな。
 正直勝つのは難しいと思いました。

 一戦目、じゃんけんに負けて先攻取られる。
 こちらの初手には【神殿を守る者】と【攪乱作戦】が揃っていたので、これはいけるかな?と思いました。
 が、下ううは【ゴブリン突撃部隊】を召還し、なんと伏せカードを3枚出してターン終了。
 これは間違いなく【王宮の勅命】と【スキル・ドレイン】があると感じ、こちらもとりあえずモンスターと罠、それぞれを伏せてターン終了。
(【神殿を守る者】を表で出して、相手のターンのドロー後に【攪乱作戦】を撃つのが普通だが、ここでチェーンで【スキル・ドレイン】を発動されると【神殿を守る者】の効果が無効になって【攪乱作戦】が無駄になる上、【ゴブリン突撃部隊】に【神殿を守る者】が一方的に殺されるため)

 しかし、次のターンに普通に【ゴブリン突撃部隊】が殴ってきて、新たに伏せカードを置かずターン終了したため、ここで【スキル・ドレイン】はないと踏み、次のターンに【神殿を守る者】を召喚し、下ううのドロー後に【攪乱作戦】を発動。
 が、そこで【破壊輪】をチェーン発動され、【神殿を守る者】が殺され【攪乱作戦】がほぼ無駄撃ちになる。
 あとはパワーで劣るこちらのデッキ、そのままモンスターのサイズで圧倒され、負け。

 二戦目、こちら先攻。
 初手に【手札抹殺】と【神殿を守る者】があったため、即使用。相手手札0に。
 そりゃ負けるわけもなく、そのまま勝利。

 三戦目、相手先攻。
 相手、【強欲な壷】→【天使の施し】→【苦渋の選択】→【押収】→【いたずら好きな双子悪魔】とプレイ。

 もう半ばあきらめてました(苦笑)

 とりあえず【同属感染ウィルス】が墓地に落ちたので、手札にあった【リビングデッドの呼び声】を伏せ。
 これで少しは凌げる…、と思いました。
 しかし、そこで今回のシクレア【エンド・オブ・アヌビス】降臨。一気に【リビングデッドの呼び声】が紙クズへと成り果てる。
 凌げるどころか、【エンド・オブ・アヌビス】を除去することも叶わず、そのまま【怒れる類人猿】とのツートップに押し切られて負け。


 今の環境的に、【スキル・ドレイン】はかなり刺さるんだなーと痛感しました。
 【スキル・ドレイン】と【エンド・オブ・アヌビス】のコンビも恐ろしいです。

 【スキル・ドレイン】が場に出ていなくても相手の【クリッター】などのサーチモンスターを封じる事ができる上に、【死者蘇生】などの墓地利用も封じ、【キラー・スネーク】の連続的な壁としての使用もできなくなります。

 【スキル・ドレイン】が場に出たとしても、サイズが【デーモンの召喚】と同じ攻撃力2500なので、普通にパワーで圧倒することができます。
 【人造人間‐サイコ・ショッカー】や【龍骨鬼】を一方的に虐殺できるのはすばらしいですな。


 と、いうわけで結果は2位。
 カードを2枚必要とする【神殿を守る者】のコンボ、やはり少々発動するのが重いとは感じましたが、決まればゲームを終わらせる力を持ちます。
 【神殿を守る者】本人の防御力が高いので単体でも十分な壁として使用できる上、普通のハンデスデッキとしても十分戦えるデッキとしても動くので、やはり【神殿を守る者】には制限なりエラッタなりの措置をとった方が良いと感じました。

 守備でなく攻撃力1900で、テキストが「相手は自分の効果でカードをドローすることができない」とかだったら【第六感】などなどへの対策として、「作ってくれてありがとう!」なカードだったと思うのですが。


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