トップ遊戯王研究所第49回(2009.03.16)

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□弾けるビートダウンデッキ“黒翼の旋撃”!&おまけコラム
 
 
■君はBF(ブラックフェザー)使いの“クロウ”を知っているか?!
 
いけっち店長「『鉄砲玉のクロウ様は、もう弾けてんだよ!』」
 
ハリー   「遊戯王5Dsの“クロウ”のセリフですな」
 
いけっち店長「そう。BF使いのクロウ!
 主人公・不動遊星の少年時代のデュエリストチーム、“チームサティスファクション”の切り込み役として暴れてた時のセリフだな。
 なんというかこの、『当て馬っぽいセリフ』がたまらん(笑)」
 
ハリー   「しかしクロウは作中では、実際にはまだ一度も負けてない強力なデュエリストですよ。(2009/2現在)
 この前なんか、イェーガーのシンクロ封じデッキにコンボを決められながら、見事なテクニックで打ち破ってましたしね」
 
いけっち店長「それよー! 俺はあれでクロウのファンになったね!
 クロウって、小柄・強気ないわゆる『突進系キャラ』やん? そういうやつは、勢いだけで後が続かない戦闘パターンが多いよな。斬り込んで、突破できないと壁にぶつかる、みたいな。
 しかしクロウは違う。自分を軽く見ている相手の心理を見越して、心理戦で罠にはめたり、引き出しの多いキャラだよな」
 
ハリー   「私も最初は城之内ポジションのキャラクターかと思いましたが、ちょっと違いますね」
 
いけっち店長「あと、自分の事を『通りすがりの正義の味方』って言うところもイカス。
 遊戯王のキャラクターは、実は善人比率が低いんだけど(笑)、クロウみたいに直球で『良い奴』はレアなんだよな」
 
ハリー   「正義の味方と言えば、“カイバーマン”がいますが」
 
いけっち店長「ありゃ自分で正義の味方って言ってるだけのコスプレだと思うが・・・」
 
ハリー   「バカな! 彼はきっといい人ですよ! 少なくとも、カイバコーポレーションのイメージを悪くするようなことはしないはず!」
 
いけっち店長「わからんぞ・・・あの会社は、社長自らが無茶苦茶やってるからなぁ・・・」
 
ハリー   「当社もよく似たものなんで、笑えませんな」
 


■いよいよBFデッキが実戦レベルに!
 
いけっち店長「てな訳で、クロウってキャラクターの人気と、操るBFのカッコよさが相まって、“BFデッキ”の開発に挑戦するユーザーはけっこう多かったんだが・・・」
 
ハリー   「しかし、これまではBFの種類も少なく、その戦術をサポートしてくれるカードも物足りなかったため、BFは“ファンデッキ”の域を出るものではありませんでしたね」
 
いけっち店長「だがついに! 最新パック、RAGING BATTLEによって、“テーマデッキ”としては、かなりのレベルに進化した!
 その展開力、攻撃力、アドバンテージ性能は抜群だ! さっそく紹介しよう!!」
 
 
 BFビートダウンデッキ“黒翼の旋撃”!
最上級(1枚)
 1x ダーク・アームド・ドラゴン (PTDN:制限)
上級(2枚)
 2x BF−暁のシロッコ (CRMS
下級(17枚)
 3x BF−疾風のゲイル (CRMS
 3x BF−黒槍のブラスト (CRMS
 3x BF−月影のカルート (RGBT
 3x BF−蒼炎のシュラ (RGBT
 3x BF−極北のブリザード (RGBT
 2x 終末の騎士 (PTDN
通常魔法(9枚)
 1x 死者蘇生 (GS01:制限)
 2x おろかな埋葬 (5期ストラクチャー:準制限)
 2x 闇の誘惑 (EXP1:準制限)
 2x ダーク・バースト (PTDN
 1x テラ・フォーミング (EE1
 1x アゲインスト・ウィンド (RGBT
永続魔法(3枚)
 3x 黒い旋風 (RGBT
フィールド(2枚)
 2x ダークゾーン (BE1
速攻魔法(1枚)
 1x サイクロン (GS01:制限)
通常罠(3枚)
 3x ゴッドバードアタック (EE04
永続罠(2枚)
 2x 血の代償(5期ストラクチャー:準制限)
 エクストラデッキ
シンクロ
 氷結界の龍 ブリューナク(GS01:制限:☆6)
 ダーク・ダイブ・ボンバー(CRMS:☆7)
 などなど
(このデッキは2009年2月時点でのルールとカード、
3月1日付け禁止制限ルールで作成されております。
なお、動画は3月1日禁止制限発表前に製作いたしましたので、レシピが一部異なります)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
いけっち店長「さて、BFの戦い方、その強さをご紹介する前に、基本知識として知っておきたいカードをいくつかご紹介しようか」
 
ハリー   「なにしろ、最新弾の新しいカードがいっぱい入ったデッキですから、いきなり動きを説明しても理解できませんしね」
 
いけっち店長「うむ。まずはこれ、永続魔法、《黒い旋風》だ」
 
 
黒い旋風
永続魔法
 自分フィールド上に「BF」と名のついたモンスターが召喚された時、自分のデッキからそのモンスターの攻撃力より低い攻撃力を持つ「BF」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
 

いけっち店長「このカードを見ただけで、誰でも『なるほど。では、このカードと“BF”と名の付いたカードをたくさん入れればデッキになるんだな?』とわかる、良いカードだ」
 
ハリー   「いきなり余談ですが、遊戯王だけでなく、デュエルマスターズやガンダムウォーなどなども、こうした“テーマデッキ”の作り方が、誰にでもわかりやすい方向にデザインが向かっているのは、興味深い流れだと思いますね。“ナイト”とか“チーム”とか」
 
いけっち店長「そこまで“わかりやすく”しないと、ちょっと始めてみたばかりのライトユーザーには、カードのシナジーを見つけるのが難しいからな。
 デッキを作ってみようと思える“とっかかり”が見つけやすいのは、TCGが、よりライト層の趣味として広まっている以上、商品として求められている方向性ではあると思う。デッキビルダーとしては昔から、『暴露されていないシナジー』を発見するのが面白いんだけどな。
 そりゃそうと、このカードの強さだが、やはり期待通りだぞ」
 
ハリー   「そりゃそうでしょう。BFを出しても出しても手札が減らないんですから、アドバンテージの塊です。
 おまけに、状況に合わせて、色々な能力を持つベストなBFを手札に持ってくる事ができる・・・イコール、引き運に頼らない、ゲームをコントロールできる、って事なんですから」
 
いけっち店長「出したBFよりパワーの小さなBFしか持って来れないから、つまり出したカードと同名のカードは持って来れないんだが、あんまり気にならないな。
 《ダークゾーン》(闇属性ATK+500のフィールドカード)とのコンボで、実質なんでも持ってこれるようになると、使っててインチキしてるような気分だ(笑)」



BF−月影のカルート
☆3 闇属性 鳥獣族 効果
ATK/1400 DEF/1000
 自分フィールド上に表側表示で存在する「BF」と名のついたモンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、そのモンスターの攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで1400ポイントアップする。

 
いけっち店長「これも分かりやすく、『BFデッキ用カードです!』ってカードだな。まさにBF版《オネスト》」
 
ハリー   「このカードのおかげで、とにかく安心して攻撃表示で出していけるんですよね。相手にすれば、《BF−月影のカルート》によるパワーアップを計算に入れざるを得ませんから、たとえ大型モンスターがいても、安心してアタックできない」
 
いけっち店長「例えば相手は、6つ星のシンクロモンスターを出せる場合、こっちに伏せカードが無ければ《ゴヨウ・ガーディアン》で攻撃し、こちらのモンスターを奪う、という選択肢がある。
 しかしBF相手では、《BF-月影のカルート》によるパワーアップが怖くて攻撃しにくい。
 そこでいきおい、《ブリューナク》を出して手札に戻し、安全に攻撃しようとするけど・・・・」
 
ハリー   「そのターンに勝てなければ、返しのターンに手札に戻したBFが場に出てきて、特殊召喚でチューナーが出てきてシンクロ。《ブリューナク》がやられる、と」
 
いけっち店長「おまけに《BF-月影のカルート》は色々な方法でデッキから手札に持ってこれるし、墓地から回収もしやすい。
 BFデッキを組むなら、今回のセットで、真っ先に集めたいレアカードだな」
 


BF−暁のシロッコ
☆5 闇属性 鳥獣族 効果
ATK/2000 DEF/900
 相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードはリリースなしで通常召喚する事ができる。
 1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する「BF」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
 選択したモンスターの攻撃力は、そのモンスター以外のフィールド上に表側表示で存在する「BF」と名のついたモンスターの攻撃力の合計分アップする。
 この効果を発動するターン、選択したモンスター以外のモンスターは攻撃する事ができない。

 
いけっち店長「主力アタッカー・・と言いたいが、実はこのデッキ、どんなヤツでも殴るんだよな」
 
ハリー   「しかし、攻撃力がアップするのは強いですよ。攻撃力3300以上が基本でしょ?」
 
いけっち店長「うん。この突破力は異常。苦労して《青眼の白龍》を出したりするのが馬鹿らしいぐらい。《ゴヨウ・ガーディアン》も《ダークアームド・ドラゴン》も出された返しのターンにぶっちめれるね」
 
ハリー   「ちなみに、攻撃力の上昇は使ったターンだけです。ずっと上昇し続けるのではなく、ターンが終われば元に戻ります。
 あと、攻撃力上昇用時に数えるBFの攻撃力は、相手のBFのも含めますので、同系対決では忘れないように」
 



BF−疾風のゲイル
☆3 闇属性 鳥獣族 効果(チューナー)
ATK/1300 DEF/400
 自分フィールド上に「BF−疾風のゲイル」以外の「BF」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
 1ターンに1度、相手モンスター1体の攻撃力・守備力を半分にする事ができる。

 
いけっち店長「これも戦闘を有利にできる能力持ち。おまけにチューナーだぜ!」
 
ハリー   「シンクロには、チューナーを含めて2体以上のモンスターを場に揃える必要があるため、普通だと、出したモンスターが1ターン無事に生き残る必要がありますが・・
 《BF-疾風のゲイル》は特殊召喚で場に出せるので、いきなり2体揃える事ができるのが便利ですね」
 
いけっち店長「というかぶっちゃけ、使えるチューナーは『通常召喚権を使わずに出せるカードであること』が当たり前になってきたな(笑)
 《ゾンビキャリア》といい、《緊急テレポート》といい」
 
ハリー   「《黒い旋風》があるなら、最初の通常召喚でデッキから《疾風のゲイル》を持ってきて、特殊召喚してシンクロすると・・・実質、手札1枚でシンクロモンスターを出せる事になりますね」
 
いけっち店長「強ええなぁ!」
 


BF−極北のブリザード
☆2 闇属性 鳥獣族 効果(チューナー)
ATK/1300 DEF/0
 このカードは特殊召喚できない。
 このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在するレベル4以下の「BF」と名の付いたモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。

 
ハリー   「これも実質、1枚でシンクロモンスターが出せるカードですね」
 
いけっち店長「なんやかんやで墓地にはBFが落ちてるだろうからな。シンクロしたり、《月影のカルート》を使ってたりで」 
 

 
BF−蒼炎のシュラ
☆4 闇属性 鳥獣族 効果
ATK/1800 DEF/1200
 このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、自分のデッキから攻撃力1500以下の「BF」と名のついたモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
 この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。

 
いけっち店長「増える増える。ガンガン増える。バトルが楽しくて仕方がないよ、BFデッキ!」
 
ハリー   「『破壊されるとデッキから場に出す』という効果のカード、いわゆる“リクルーター”(《キラートマト》など)は昔から色々ありましたが、攻撃して増える、というアグレッシブなリクルーターはそんなに多くはありません。
 このことからもBFが、『とにかく攻撃しよう!攻めれば有利になる!』というコンセプトで作られているのが見て取れます」
 
いけっち店長「剣闘獣も、『バトルして、生き残ったら効果発動』だから、本当はアグレッシブなデッキになるはずだったんだろうけど・・・けっきょくはパーミッション(相手のプレイ、戦術を阻害して勝つデッキ)になっちゃったからな(笑)
 BFは、そうならないように『鉄砲玉のクロウ』らしく、熱くクールな戦術が楽しめるようになってほしいよな!」
 
 


■ブラックフェザーの長所・戦い方
 
いけっち店長「さて、基本カードの紹介が終わったところで、いよいよ戦術を説明しようか!」
 
ハリー   「基本は、出す、殴る、数を増やす、相手が大型を出しても強化して突破する、モンスターが一掃されても、またまたすごい勢いで再展開する・・! というのがBFの戦い方ですね」
 
いけっち店長「そんなの、デッキの理想じゃないか・・・と思えるけど、それがBFでは、当たり前のように出来るんだから楽しい。
 なぜそんな事が出来るのか、ちょっとまとめてみよう」
 
  
○凄い勢いで「数」が揃う!
 「BFがいると特殊召喚可能」なカードや、「場に出したとき、墓地のBFを場に出す効果」、「バトルで相手を破壊すると、デッキからBFを場に出す効果」など、特殊召喚につぐ特殊召喚で、すごい速度で場にBFが並んでいく!


○もともと、それなりに攻撃力が高い
 BFは、全体的に攻撃力が高めに設定されており、わりと気軽に攻撃表示で出していける。
 特に前述した、《BF-月影のカルート》と、全体強化の《ダークゾーン》があるため、その攻撃力、突破力は高いレベルで安定できる。
 
 
○いざとなればシンクロ召喚!
 使いやすいチューナーが2種類もあるため、いつでも任意にシンクロする事が可能。
 BFのシンクロモンスターにこだわらなければ、シンクロモンスターの特殊能力によって、どんな状況も打破できる。
 (《ブラックローズ・ドラゴン》で一掃、《ゴヨウ・ガーディアン》で攻撃力キープ、《ブリューナク》や《ダークダイブ・ボンバー》で一撃必殺・・・など)
 
 
○手札が減りにくい!
 《黒い旋風》による手札補充だけでなく、《ダークゾーン》によるパワーアップなどで、一方的にモンスターが攻撃で破壊される事が少なく、コツコツとアドバンテージを積み上げていきやすい。
 イコール、無駄に守備で死んでいくだけのモンスターなど、「仕方なしに使うカード」が生まれず、手札をキープしやすくなる。 
 そのため、相手の《ダーク・アームドドラゴン》や《ライトニング・ボルテックス》等で壊滅させられても、次のターンには再び多くのカードを展開する事ができる。
 


いけっち店長「こうしてまとめてみると、『無敵じゃねーか?!』と思えるほどのスペックだな」
 
ハリー   「しかしもちろん、無敵なんて事はなくて、シンクロ系コンボデッキの1ターンキルが発動して瞬殺されたり、より『バトルに勝つこと』に特化した剣闘獣に押し負けたり、色々と相性はあると思います」
 
いけっち店長「そりゃそうだな。しかしテーマデッキとしては充分『強いデッキ』と言えるレベルにはあると思うよ」
 


■補足・各カード解説
 
○《ダーク・アームド・ドラゴン》
 モンスターは闇だらけ、加えて、墓地のカードを回収するカードもあって、枚数を調節しやすいとあっては、入らない理由はない。


○《ダークゾーン》&《テラ・フォーミング》
 BFは今のところすべて闇属性。よって《ダークゾーン》での攻撃力アップが可能だ。
 加えて、《黒い旋風》とのコンボで、実質デッキ内の好きなBFを手札に加えることができるようになる。
 

○アゲインスト・ウィンド&ダーク・バースト
 どちらも墓地にあるBFを手札に加えることができるカード。
 《カルート》を戻して攻撃力アップして突破したり、《ブリザード》を戻してシンクロを狙ったり、打つ手はいくらでもある。
 

○《闇の誘惑》
 「闇」である以上入らない理由がない。デッキ圧縮により、デッキの動きが大きく安定する。


○《血の代償》
 《黒い旋風》とのコンボにより、BFを次々に展開する事が出来る。シンクロで《ダークダイブボンバー》までつなげば、1ターンキルも実に簡単。


○《ゴッドバードアタック》
 自分の鳥獣族1体をリリースして、相手の場のカード2枚を破壊出来るトラップカード。
 BFはすべて鳥獣族。破壊されるのにチェーンしてリリースしよう。
 


■入れてみるとこだわりが楽しめるカード
 
群雄割拠
 永続罠
 お互いのプレイヤーはそれぞれ種族が1種類になるように、フィールド上の自分モンスターを墓地へ送る。
 このカードがフィールド上で存在する限り、お互いに自分のフィールド上に出せるモンスターの種族はそれぞれ1種類だけになる


 《ダークアームドドラゴン》と《終末の騎士》2枚を抜き、《群雄割拠》を三枚投入!
 
 《群雄割拠》を貼ると、お互いフィールドに1種類の種族モンスターしか出せなくなるが、こっちのデッキにはBF(鳥獣族)しかいないので、困る事は全然なし。
 相手はシンクロや特殊召喚による「数を増やす」行動がとれなくなり、かなり動きが制限される。
 
 そして何より、《群雄割拠》を使うタイプにすれば・・・・シンクロモンスターもBFにする「理由」が作れる!
 「《ダークダイブボンバー》や《ブリューナク》が強いのはわかってるが、あくまでも、BFにこだわりたい!」という人は、《群雄割拠》タイプにしてもよいだろう。
 
 どっちの方が強いかって言うと、そりゃやっぱり元々のままの方が強いんだけど。
 


 
■おまけコラム・「商品として望まれるキャラクターデッキの形とは?」
 
いけっち店長「さて、ここから先は、デッキ解説から少々脱線するぞ。
 僕が今回、BFデッキをお勧めしたい、と思うのは、このデッキタイプにかなり「未来」がある、と思えるからだ。
 デッキの強さ的な理由とは、全然違う意味でな」
 
ハリー   「それは何ですか?」
 
いけっち店長「BFデッキは、アニメのキャラクターが使っているデッキだということだ!
 例えば、剣闘獣やライトロードは、アニメで誰かが使っている訳じゃないから、今後も強化カードが出るかどうか分からないけど、BFは、クロウがいる限り絶対に、デッキを強化する新カードが出てくるはずだ!!」
 
ハリー   「なるほど! 遊城十代のHEROデッキも、最初はどうしようもなく弱かったですが、アニメが進んでカードが増えていくに従って、どんどんガチになっていきましたねー」
 
いけっち店長「そう考えるとBFデッキは、『投資対象』としても有望だよ。デッキを作っておけば、アニメでクロウが出るたびに、『新カードが出ないかなぁ!』と楽しみながら見る事ができるし、エクスパンションが出るたびに新規カードで強化していくこともできるからな。
 
 BFデッキに限らず、キャラクターのデッキは皆そうあるべきだと思うけど、遊星やジャックのカードは、BFと違って『BFと名の付いた・・・』的な縛りが無いから、何にでも入ってしまう。
 そこが、『クロウのデッキを組む』って事が普通のファンデッキを組むのと違うところだな」
 
ハリー   「なるほど・・・実はそれって、『少々』ではなく、かなりデッキ記事からは脱線してません?」
 
いけっち店長「うん。そうした話は、いつかコラムでみっちりと書きたいと思うけど、せっかくだから、ここで軽く書いておくかな。
 
 初代遊戯王の時は、『キャラクターの使っているカードを再現する』だけだったのが、GXでは『主人公のデッキを、商業的に継続できるシリーズものとして最初からデザインする』というスタイルに挑戦してた。
 
 これは、なかなかエポックメイキングな事だったと思うんだよ。
 
 上手くいけば、テレビを見てHEROデッキを作りたい、と思った人が新弾のパックをたくさん購入し、HEROデッキを組もうとしてくれる。
 
 そしてテレビ放映が進むにつれ、十代の使う新カードを次々とデッキに投入し、『ごっこ遊びの道具としての“キャラクターデッキ”を作り続ける』というサイクルに入ってもらえる」
 
ハリー   「なるほど。デッキを通して、主人公の追体験が楽しめるわけですな。
 しかしそれは、最初のころ上手くいっていたのでは? 実際、HEROデッキを作ろうとして子供たちはたくさんいましたよ?」
 
いけっち店長「たしかに多かった。しかし、あっという間にみんなあきらめていっただろ?
 ズバリ、HEROデッキは、最初はどうしようもなく弱かったから。
 ようするに、『最初はHEROデッキのカードプールが狭くて弱く、ちょっとずつ強くする』という形でデザインしたのが、時間がかかり過ぎて失敗だったと思うんだ。
 最初からある程度は強くしないと、HEROデッキを作ったユーザーもがっかりだよ。
 《ミラクル・フュージョン》ぐらいは、最初っから無いと厳しいし、そりゃ、あきらめるって。
 
 最終的にHEROデッキが『強いデッキ』になったときには、通常のパックだけでは足らずに、《E・HERO エアーマン》や《E・HEROプリズマー》なんかのプロモまでが必要なものになってた。
 ようするに、コンセプトは良かったんだけど、完成に時間がかかり過ぎたんだよな。
 
 で、最初からほとんど完成した形で発売された『宝玉獣』は、アニメをみてデッキを組みたい!と考えるようなライト層にとっては、ちょっとシステムが難しかったかもしれない。
 また、『ボルカニックデッキ』は、使ってるキャラクター(オブライエン)の子供受けがいまいちだったし、一番強力なカードが海外プロモカードだったうえ、やっぱり、ライトユーザーには使い方が複雑すぎる戦術だったんだよな」
 
ハリー   「色々と惜しいですな・・・」
 
いけっち店長「システムが比較的簡単で、しかも最初から強かった『ライトロード』は、アニメで誰も使わなかったから、そういう人たちは見向きもしなかったし、遊星やキングのカードは、シンクロモンスターはかっこよくて強く、万点に近い出来だったけど、《ゾンビキャリア》や《緊急テレポート》などの、遊星たちの使っていないシンクロ用カードが強すぎて、 『遊星やキングのように《スターダスト》や《レッドデーモンズドラゴン》を出そうと思ったら、デッキの中身は全然別のものにした方が強い』という、本末転倒なものになってしまった」
 
ハリー   「なるほど・・・。一番、遊戯王を買い支えているのは、何といってもライトユーザー層ですから、そこに受け入れられるキャラクター商品にしていくっていうのは、大切なところだと思いますね。
 しかし、成功したものもありましたよね。万丈目が使ったLvモンスターとか」
 
いけっち店長「うん! あれは大成功だった。
 『ようするに、Lvの低いのから順に大きなものをデッキに入れていけば良いんだな?』って、誰でもわかるからな。
 それだけでデッキになるわけじゃないんだけど、少なくとも『近いもの』にはなる」
 
ハリー   「ですよね。あのアイディアは優れていた。なぜまた作らないんでしょうね?」   
 
いけっち店長「Lvモンスターは結構色々と作ってたからなぁ。
 惜しむらむべきは、Lvモンスターを使うアニメキャラクターが、万丈目ぐらいだったことだ。
 もっといろんなキャラクターがレベルモンスターを使えば良かったと思うんだが、万条目も、途中から《アームド・ドラゴン》をメインで使うのをやめちゃったしな」
 
ハリー   「やはりデザイナーサイドとしては、次々に新しいシステムにチャレンジしたいものなんでしょうかねえ」
 
いけっち店長「そこはエゴでもあり、挑戦でもあるよな。
 もう少し、『惜しかったから、掘り下げてみる』という姿勢もあっていいと思うんだけど、少なくとも『色々試そう』という気概は感じられる。
 
 だからこそ僕は、『キャラクターが使うデッキをユーザーに作ってもらい、毎回、少しずつ強化するカード(または、方向性の違うデッキになるカード)を新セットに加え、継続して楽しんでもらう』という目標に向けて、デザイナーが失敗を繰り返しながらもノウハウを積み上げている、と信じたいんだ」
 
ハリー  「今のところ、そのために必要だとわかっている事は、
○キャラクターがカッコよくそのカード、デッキを使うこと。
○最初のセットとして発売したときから、ある程度の強さがあり、原作デュエルの再現度が高い事。
○「ごっこ遊び」が目的のプレイヤーに向けて、デッキが組みやすく、シナジーが見つけやすい『導線』が作られていること。(例えば「Lv」や、今回の「BFと書かれたカードが・・」のように)
○理想としては、ストラクチャーデッキとして発売し、始めやすいこと。
 こんなところでしょうか」
 
いけっち店長「うん。シンプルにまとめるとね。細かい演出とか、求められているバランスとか、色々言い出したらキリがないと思うけど。
 BFデッキは、上記の理想がわりと手堅く達成されているようなんだ。これが上手くいくようなら、僕の考えて来たことはおおむね正解だったと思う。制作側も、キャラクターデッキをデザインする際の『正解』の形として、今後にも生かせると思うんだ」



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