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 読者参加コーナー『カードの穴』 2号(前編)

 お待たせいたしました。読者投稿コーナー“カードの穴”第2回の発表です。

 今回のテーマは「カード業界に何をもとめるか」
 あえて広範囲なテーマでご意見を募り、カードゲームユーザーがどのような問題意識を持っているか、調査する事が目的でした。
 難しいテーマなので、あまり集まらないのではないかと心配でしたが、実に50通近くのご応募を頂き、 充分記事になりました。ご協力ありがとうございます。

 また、今回は、各メーカーの関係者の方や、実際にカードゲームを作成していらっしゃるカードゲームデザイナーの方からも、投稿していただきました。
 とても記事に出来ないような秘密なものもございましたが(笑)、ユーザーの立場だけでなく、幅広い立場の方々からご意見をいただけた事により、記事に厚みが増したと思います。

 結果、とても一度に発表できる量、密度でなくなってしまったため、今回は特別に、 前編後編、2度にわけて発表させていただく事となりました。ご了承下さい。


(業界の方々へ。
 今回の記事、業界の方々にもご注目いただいておりますが、お客様が何をカードゲームに求めているか、ダイレクトに伝わるものだけに、ぜひ、一人でも多くの方々に見ていただきたく思います。

 全てが現実に解決できる問題ばかりではないと思いますが、いくつかは皆様の働きかけで、より良い方向へ進める案件だと思います。
 いくつかは当店からも、具体的な案を述べているつもりです。もしよろしければ、ぜひともご検討下さい)


 それでは、いつも通り司会進行は、私、フューチャービー徳島店長・池田と、店員・ハリーでお送りいたします。
 長い記事ですが、どうか最後までお付き合い下さい。




『カードって高いよ・・・』


 はじめまして。北海道在住中1の、Sという者です。

 僕がしみじみ感じているのは、「やはりカードは金なのか」ということです。

 小6の頃の僕らは、あまりカードを持っていませんでした。【デーモ・ハンド】や【ホーリー・スパーク】を4枚持っている子なんか一人もいません。まあそれでも、人それぞれのテーマを持ったデッキ同士で戦い、楽しんでいましたが。

 そして、中学校に進学したとき他の小学校から進学してきた子供たちと友達になり、びっくりしました。
 ――誰もが、レアカードをファイルに入れるぐらい持っている。
 財力の差はどうしようもなく、やはり彼らのデッキは強力でした。
 後で聞いてみると、誰もが箱買いを気軽にしているとのこと。
 …眩暈を起こしそうになりました。

 …今の話からは分かりにくいかもしれませんが、僕はそこで「金」の力を感じました。
 おこづかいをロクにもらえない子だっています。そういう子は、僕よりもっとそれを感じ取ってるのでは?と思います。

 えっと…とにかく、いいたいことはですね。

「もうちょっと、値段が安くならないのか」ということです。


店長 「この意見、多いよなぁ〜」

ハリー「我々カードゲーム屋が言うのは気が引けるんですが、落ち着いて考えればそんなに高くないと思うんですが・・」

店長 「確かに子供の遊びとしては、微妙に高いけどな。
 ・・・しかし例えばTVゲームを5000円で買うとするだろ? それひとつでどれだけ遊べる? RPGならせいぜい2週間だろ。友達と貸し合いしたとして、ひとつのゲームで3〜4人と交換。交換に使って初めて2ヶ月遊べるわけだ。
 で、カードゲームはせいぜい3ヶ月に一回しか新セットが出ない。同じように5000円出してみろ。DMなら1箱以上余裕で買える。しかもずっと使えるんだぞ!!」

ハリー「TVゲームと違って、必要なカードは取っておいて、いらないカードは売ったりすることもできますからね。
 小銭が入っただけでシングルカードを1枚ずつ買えますし」

店長 「それもこれも、当店のような何でも買う、シングルも全部揃ってる、という店があってこそだが・・・」

ハリー「そうですねぇ・・買取やシングル販売のしっかりしている店が近所になければ、正直つらいでしょうね」

店長 「そういえば昔、マジックをはじめたばかりの頃はシングルなんかどこにも売ってなくて、揃えるのが大変だったなぁ・・・でも、トレードで何とかなるものだったよ」

ハリー「仲間が多ければ、そんなにお金はかからない、という事ですね」

店長 「子供はまだわりと時間あるからね。
 大人はトレードする時間や仲間が少ない分、いくつも箱買いしないと揃わないけど、大人の趣味としては安いものだよ」

ハリー「そりゃ、スキーだカヌーだと比べればアホほど安いですよ」

店長 「うむ。では結論だ。たしかにお金を使おうとしたらある程度はかかる。
 が、人気のあるカードゲームを選べば、せいぜいTVゲームと同じ程度かけるだけで、TVゲームより長く、たくさん遊べるはずだ、と」

ハリー「で、そのためには販売店の努力が必要、と。ちゃんと買取りとシングル販売、そして遊べる環境をそろえる事ですね」




『レアを強く!』


 厳というものです。
 いつもFB徳島を楽しく拝見させて頂いています。

 デュエルマスターズについてなのですが、最近、特に9弾や7弾のスーレアは強いんだか弱いんだかさっぱりわかりません。
 レアカードが壊れているくらい強いと言うのは一目瞭然でわかるんですが、(9弾では、ロストチャージャー、サウザンドスピア。7弾では、地獄万力、カース・トーテムなど。)いまいち9弾や7弾あたりのスーレアが使えません。

(8弾だって、ドラゴンばっかりが目立ってますし。おかげで光っていないカードの強さのわからないプレ−ヤーは、【予言者マリエル】4枚、【アクアン】4枚、【スケルトンバイス】4枚と【超神龍アブゾドルバ】を交換してくれましたし。)
(店長注・ゲームでトップクラスのカード8枚とそこそこのカード4枚と、珍しいけどそこそこのカード1枚のトレード。シングル価格だと4倍ほど差がある)

 確かに、遊戯王みたいに貧富の差で強い弱いが決まるわけじゃないのでいいとは思うのですが、やはり小さい子の中ではキラキラ光るカードが強いと思っている子もいることでしょう。

 そこらへんを、タカラさんに求めますね。(中一なので文がなっていない所があったらすみません)


店長 「“カードって高いよ”のお便りと、ある意味相反する意見」

ハリー「確かに子供は、光っているカードが無条件に強いと考えがちですからね。
 構築デッキを買って、自分の持ってるレアを無計画に放り込んで、当然勝てなくて『この構築デッキ弱いよ』と言う子供の多いこと多いこと」

店長 「だから当店の構築デッキには、『勝手に改造すると間違いなく弱くなります。改造するならこのカードを抜いてこのカードを何枚入れて』とわざわざ解説してるもんな」

ハリー「タカラさんの構築デッキも徐々に良くなってるんですが、使いもせずにめちゃくちゃに改造されて『弱い』と言い放つ人たちもいるということを意識すべきですね。デッキのテーマと使い方を詳しく説明するとか。それこそが真の初心者用かと」

店長 「俺がいつも言ってる、『初めて乗る自転車がパンクしていてはいけないように、初めて使うデッキは、使いやすくて強くなければだめだ・理論』だな。プレイヤーは少しずつ強くなるものだが、デッキは最初から強い方が上達する」

ハリー「論点がずれてきたんで戻しましょう。
 ・・・このお便りの人が言うように、1Boxに1枚しか入っていないスーパーレアが強いと、どうなるんでしょうか?
(注・1Boxは24パック入り、1パック150円=スーパーレアは3600円で1枚。
 さらに、1エキスパンションに5or10種類で、デッキには4枚まで入れることができる)」

店長 「恐ろしい事になるだろう。言うまでも無く、数々の前例があるではないか。
 シークレット版とパラレル版でしか無かった頃のサイコショッカーがいくらしたと思う?! 余裕で5000円以上だったぞ(現時点では、ゲームをわかっている構築済みデッキや競技人口の多さから来る豊富なシングルカードにより、遊戯王はかなり安く遊べるカードゲームになっている)。
 今だってガンダムウォーを見ろ! 必要なカードがレアだと、とんでもない値段になるだろう?!」

ハリー「ガンダムウォーはまだ『レアぶんまわしが楽しい大人ゲーム』という一面があるので良いのですが、DMはそれこそ子供のゲームですからね」

店長 「断言するが、例えば殿堂前の【サイバー・ブレイン】がスーパーレアだったとしたら、軽く5000円は超えて、DMは滅んでいたね。
 今だって【サウザンド・スピア】がスーパーレアなら、少なくとも【ペトローパ】よりは高い」

ハリー「DMは、デッキに必要な枚数とレアリティを同調させているんですよ。
 基本的に、重いのでホンの少しデッキに入れるだけで良いカードは、ほんの少し当たる、というバランス。
 そのへんがベリーレアやスーパーレアになってるんですね」

店長 「そりゃあ、もう少しスーパーレアに人気カードがあった方が、商売はしやすいと思うよ。でもそれをせず、少しでも子供たちに遊びやすい環境を守る、というのがDMのレアリティのありかた。
 コロコロさんやタカラさんからも聞いたけど、超人気カード【ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン】をスーパーレアにするのだって苦汁の決断だったそうだから」

ハリー「そこらへんはカードのヒーロー性との兼ね合いですね。
 光っているカードに強いのが大過ぎると、デッキを組むのが高くなる。
 光っているカードが弱すぎると、当たったときの喜びが少なくなる」

店長 「あと、あんまり格差のあるトレードはしないように。きちんとカードの価値は教えてあげるべきだ」




『メーカーサポート』


 どうもはじめまして。HN:赤雷(せきらい)と申します。

 HPいつも楽しく拝見させてもらっています。(特に裏日記w)
 HPを見ただけなのですが、とても楽しそうなお店でいいですね。
 関東圏に住んでいる自分ですが、一度は行ってみたいと思ったくらいです。

 さて、今回はカードゲーム業界についてなにを求めるか?というお題での募集をするとのことでメールしました。

 自分は“モンスターコレクション”だけをかれこれ5年くらいやっているのですが、最近はどうも以前のように面白く感じなくなってきています。
 というのもオフィシャル側のサポート不足、また古参のプレイヤーをないがしろにするような行為 ─モンコレの場合はモンコレ2に移行したのがその代表です─ が目立つからです。

 オフィシャルや発売元のいい加減な対応に引っ張られるようにしてプレイ人口も減ってきていて正直な話、友達が辞めたら自分も辞めてしまうと思います。

 ・・・愚痴になってしまいましたが、カードゲーム業界に求めること。

 それは「ユーザーの意見をきちんと取り入れてほしい」ということです。

 あからさまな強カード、明らかに在庫整理なプロモキャンペーンなどで獲得してきたユーザーをまさに「食いつぶす」ようにやってきている感じを最近のモンコレからは受けます。
 オフィシャルHPにルールの説明を求めても、明確に「これ」といった回答もせずにお茶を濁すような回答をしたり・・・

 ルールに関するしっかりとしたサポートやHPなどにユーザーの意見を書きこむ場所を設けて、さらに新しいエキスパンションにそれが反映されていれば自然とユーザーもついてくると思います。
 基本的で当たり前なことですが、これらをしっかりとやっているTCGは残念ながらあまり見かけることができません。
 TCGは間違いなく面白い遊びであるので、日本でも末永く遊んでいってもらいたいものです。

 では、このへんで。
 長々と稚拙な文章を書いてしまい申し訳ありません。


ハリー「“モンコレ”は大変らしいですね。『昔のエキスパンションのボックスを買ったらプロモ1枚つけます。もちろん大会でも使えるカードです』とか、大会の運営方法とかで、かなりプレイヤーとメーカーの間に溝ができたらしいです」

店長 「本当に問題なんだよな。俺が一番感じているのも、『ユーザーの意見が反映されない』という事なんだ」

ハリー「思えば我々も、本当に色々やってきましたが、まず最初に動き始めた理由がこれでしたね。当店で遊んでいるプレイヤーさん達から、『このままでは遊べない』とゲームバランスについての不満が色々出て・・・」

店長 「当店で買ってくれて、当店で遊んでくれているお客様のために、何かしたいと、当たり前だけど考えて。メーカーさんに片っ端から連絡しまくったんだよな。」

ハリー「もちろんほとんどは、窓口レベルの所で『今後の参考にします』って体よく無視されましたが・・・」

店長 「ごくまれに、話が進む事があった。
 例えば“アクエリアンエイジ”で、セット1ドローカードが出たとき、当店の常連さんが1ターンだか2ターンキルデッキを作って、『何とかしないと』って言うんでブロッコリーさんに連絡をとった。たまたま話を聞いてくれた営業さんが、ちゃんとアクエリのルールとゲーム性を理解してて(多分作者よりも)これはヤバイ、とすぐ理解してくれて、2週間でエラッタが出た」

ハリー「幸運でした」

店長 「それもあるけど、俺がおかしいと思うのは、小売店の人もいつもお客様と接していれば、自分たちがメーカーとのパイプ役になるべきだ、と気付くと思うんだよ。もっともっとたくさんのお店が、うちと同じように動いていいと思う」

ハリー「そのはずなんですけどねえ」

店長 「話を戻すけど、ほとんどの所がユーザーの意見を取り入れようともしないのは、窓口が自分たちが売っている物を理解していないからだ。
 例えばバンダイに、“レジェンズ”のルールの問題点を指摘しても、そもそもルールを知らない人(それどころかカードゲームを知らない人)が窓口をやっているから、何がどう問題なのかすら、伝わらない」

ハリー「そりゃあ、どうしようもないですな。車の知識の全然無い販売員に、『こういう車がほしい』と言っても通じませんわな」

店長 「もちろん無制限にユーザーの意見を取り入れる事も出来ないだろうし、愚にも付かない問題点を指摘してくる困ったちゃんもいるだろうから、ある程度の選別は必要だろう。
 例えば大きな大会で優勝した人とか、そのグループの人達。
 ジャッジ資格を取らせているゲームなら、その人たちに向けたメーリングリストを作るとか。
 ユーザーの代表として、ユーザーの立場に立った意見を出してくれるだろう。
 小売店にもメーカーなりに選別して、意見を求める。
 それと大切なのは、そうして取り入れた意見を、『皆様から伺った意見で、こういう風に変えました』と、きっちり告知する事だ。安心感が違う。メーカーに対する信用度も上がる」

ハリー「しかしアクエリですが、あの時の“セット1ドロー”はすぐに取り入れてもらえたのに、その後はプレイヤーから不満が上がってもさっぱりらしいですねぇ」

店長 「うん、結局は人なんだよな。あの時話を聞いてくれた営業さんが優秀だったんだよ。
 そういえば、昔のガンガンヴァーサスも、当時副編集長だった人(その後コミックブレイド立ち上げた人)が電話に出てくれたんだけど、やっぱり優秀な人だったなぁ。
 ご本人はあまりよくルールを知らなかったみたいなんだけど、それなのに『3エネルギーで2/2のキャラクターと、同じく3エネルギーで3/2特殊能力付きがいます。おかしいと思いませんか?』と聞いたら、『・・・おかしいですね。』って、すぐ理解してくれて。
 常連に協力してもらってレポート用紙10枚に渡る意見書を作って送ったら、ほぼ全部エラッタにして本誌に記載してくれた。
 どうやらその時になって初めて、『これはいかん』と、編集部でルール研究をしっかりするようになったようなんだね。
 だからその後、大幅にゲームルールも修正されていって・・・プレイヤーもすごく熱心で、作り手もややこしいルールを深く理解してたんだけど・・・その人達がみんな“コミックブレイド”に行っちゃったんで、残った人達では全然フォローできなくなってしまった。
 おかげでガンガンヴァーサス最後の全国大会は、伝説的な酷さだったよ」

ハリー「うわさには聞きましたが、どうだったんです?」

店長 「何と、全国予選を勝ち抜いて集まった人達しか参加できない最高レベルの大会なのに、運営側の人間に、まともにルールを理解している人間が1人もいないという、言語道断な事態。
 メタゲームの中心となっていたカードに、その場でいきなり今までと全く違うルール解釈を与え、それを全員に強制。ほぼ全員のデッキが、全然違うものになってしまう始末。
 DMでいうなら、『突然ですが、【ペトローパ】はアタックもされなくなりましたー。【サウザンド・スピア】でも死にませーん』とか言われたようなもの」

ハリー「ひ、ひどい。大会の途中でですか?!」

店長 「それだけではないぞ。なんと3回戦目から突然、『最初からサイドボード入れても良い』とか、わけの分からんルールが追加。
 何でも、大阪の熱心なグループが、これにはさすがに怒ったらしい。彼らは顔も知られていたし、デッキ内容も有名だったので、当たったとたん、最初からサイドボードされてしまう。そりゃ不利だわな」

ハリー「有利不利関係なく、怒って当然ですね」

店長 「最悪なのが、運営側の態度で、まったく聞く耳持たなかったらしい。しかも5回戦目から、元通りのサイドボードルールに戻る始末」

ハリー「一体、何がしたかったんですか!!」

店長 「とどめに、そんなゴタゴタで時間がなくなって、決勝戦が行われなかった!! オポーネントで一位決定」

ハリー「・・・・・」

店長 「そして“ガンガンヴァーサス”はサポートを打ち切られ、“ガンガンNEO”になった。もちろんこれは、(雑誌の)ガンガンに残ったスタッフには“ガンガンヴァーサス”の複雑なルールが理解出来なかったからだが。
 その後の“ガンガンNEO”の完成度の低さは、言うまでもないことだが」

ハリー「・・・・本当に、ひどい話だ」

店長 「この話から分かる事は、結局は“人”だという事だ。
 カードゲームのことを良く知らずとも、ガンガン旧副編集長さんのように、ちゃんと人の話を聞ける人だったなら、自分たちの作るもののクオリティをあげていく事ができる。
 事実、昔の“ガンガンヴァーサス”は荒削りだが面白かったし、すごく売れていた。今の“ガンガンNEO”とは比べ物にならない。
 『なんでNEOになってこんなにつまらなくなったんだろう?』と思ってる人は多いだろうが、こんな裏話があったのだ。
 長くなったが、つまり、“人の話を聞き入れない所は良いものを作れない”という事だね」

ハリー「お便り頂いた件の“モンコレ”ですが・・・新製品の案内もありませんし、厳しそうですね。
 ただ、富士見書房さんは今後、“富士見サポートショップ”というシステムを作り、ユーザーの声を聞き入れてゆく窓口にするそうです」

店長 「とは言え、富士見さんのことより、富士見の出すゲームを作っている側が気になる。
 富士見さんがしっかり窓口を作ったとしても、ゲームを作っている所が受け入れなければ意味ないしな。
 皆さんも、メーカーだけでなく制作会社に注意しような」

ハリー「ちなみに“アシュラシステム”では、『再販して欲しいカードは?』とか『強化してほしいカードタイプは?』とかのアンケートをやってたようですよ。
 “マジック”では、『新基本セット採録カード』のアンケートをやってますね」




『大会にスポンサーを』


 まだまだ一般的にTCGの認知度も低く、これからもっと発展できる分野であると思いますので、無理を承知で案を出します。

 それは、他業種からスポンサーを得て、「公式大会」を開くと言う物です。
 例えば、飲料関係の企業をスポンサーになってもらい大会名も「サントリーFCTCG公式大会」「リーフファイト ペプシカップ」等とし、スポンサー名も全面的にアピール。
 さらに、会場内でもスポンサーの商品を販売すれば効果的だと思います
(大会中、喉が乾くし飲料系は売れると思います)。

 実際の所、キャラクター物(美少女系は特に)は辛い部分がありますが、今後は完全オリジナル物も普及させて行くには、こういった方法も必要かと思います。

 以前、バンダイさんに聞いたところ、「公式大会」は利益にならず、また利益を求めないサービスと言っていたので、利益にならない部分はスポンサーから出してもらい、スポンサーも自社商品を宣伝できる場を与えられるので良いと思われるのですが・・・


店長 「うん。おもしろいよね」

ハリー「残念ながら話の順序が逆ですけどね」

店長 「うん。・・要するにこの意見は、スポンサーを得て大きな大会を開き、カードゲームそのものの認知度を上げよう、というアイディアだと思う。
 けど、そもそも、もとから認知されてて告知効果のあるイベントにしかスポンサーは出資してくれないだろうし」

ハリー「たとえばDMの全国大会ならかなりの数が集まるけど、そこで広告するのはもちろん、タカラの商品があるし・・・」

店長 「カードゲームの大会で広告して、効果のありそうなものというと、やっぱり同じカードゲームだしな」

ハリー「DMのイベントで、ガンダムウォーの広告って、アホみたいですしね」

店長 「実は、公式大会のイベントは、利益にならないもの、ではなく、自社製品の告知をうてるよい機会でもあるのだから、今でも十分メーカーさんの役に立ってるのではなかろうか」

ハリー「と、いうか、そういったチャンスをメーカーがいかに生かすか、ですよね」

店長 「かつての東京ドームでの遊戯王イベントほどの人が集まるなら、他業種のスポンサーもありえるね。
 ちょっと話がずれるけど、ポケモンとかはいろんな企業が協力してるから、映画チケットにカードがついたりスタンプラリーに付いたりマクドナルドについたりで、いろいろプロモカードを配ってるしね。原作つきの人気タイトルなら可能性はあるかも」

ハリー「去年行われたマジック10周年イベントでは、大塚製薬の人たちがオロナミンCタダで配ってましたよ」




『萌えカードは恥ずかしすぎる!!』


 僕がカードゲーム業界に求めるもの。

 それはズバリ「萌えキャラがたくさん入っていながら、カードのパッケージはエロくないカードゲーム」です

 例をあげるなら、FCTCGです。僕は物凄く買いたいですよ。あのカードゲーム。
 でも、なんか表紙がとっても萌え萌えじゃないですか!!!! 買ったら変な目で見られたりするんですよ。


 そりゃこっちの店にいけっち店長みたいな人がいたら買えるんですが(店長注・ほっとけ)残念ながらまじめな店員ばかりでとても買いづらいんです。(再び店長注・わしらは真面目じゃないのかぁぁ!!・・・違うかも)

 もうDCもシスプリもアクエリも妖精伝承も買いたいんですよ。もっと中学生や高校生に買いやすいパッケージを求めます。


ハリー「・・・・・・・」

店長 「このお便り、当店常連のS少年からのものかと思ったよ」

ハリー「失礼ですが、S少年なら堂々と買います(キッパリ)」

店長 「そうだな(キッパリ)
 さて、どう考えるべきか・・・」

ハリー「考えるも何も、ダメに決まってるじゃないですか。中身がエロい物は、外見もエロくして、『こういうものですよ』とアピールしておかないと、どんな事故がおこるやら
 FCTCGもパッケージに『R指定』と書いておくべきです」

店長 「そもそもパッケージがエロくないと、エロいものを求めている人に伝わらないしな。
 そういう事故と言えば、思い出す怖い話がある」

ハリー「ほう」

店長 「地元にあった大きなレンタルビデオ屋に、エロアニメの“バ○ティス”というのがあったんだが、こいつが一見、ラピュタ風の絵のアニメで」

ハリー「うっ、まさか・・・」

店長 「そう、エロアニメなのに、宮○駿監督作品コーナーにあったの」

ハリー「ぎゃああ!」

店長 「大変だろ?! 何も知らない子供が、『ママー、これ見たい』とか言って借りてきて、家族みんなで見ていると、恐ろしいエロシーンがっ!!
 ・・・・さすがに見るに忍びなくて、ちゃんとエロアニメのコーナーへ場所代えしておいたけど」

ハリー「危ないところでしたねぇ・・・」

店長 「ところが1週間後行ってみると、またまた宮○駿コーナーに戻ってやがんの! 定位置として登録されているらしい」

ハリー「それはマズいですよ! お店に教えないと!」

店長 「何て言うんだ!?『このビデオ、エロいっスよ。見たから知ってます。んふんふ』とか言うのか!!
 ・・・とは言え、何とかすべきだったよなぁ・・・いまだに気になる。

 さて、お便りくれたエロ少年だが、どうしても欲しいなら、『欲しいエロカードゲームのパックを、ガンダムウォーとマジックで挟んで買う』というのはどうだ?」

ハリー「エロ本購入と同じですな」

店長 「“恥ずかしい”と感じる事そのものを楽しんでこそのエロス道だぞ」

ハリー「・・・・まあ、このお便りの人には、表紙は普通で中身のエロい、“アクエリアンエイジ”がおすすめですね」




『サーチをなんとかしよう』


 とりあえずDMとかのキラサーチをできなくしてほしいです

 なんか周りでサーチやってる人ばかりみますが、入荷した次の日には、キラのパックなくなってます
(この前なんて9弾1BOXも買ったのに、あたったのが【マーチング・スプライト】だけですよ? 【雷鳴の守護者ミスト・リエス】のほうが強いじゃないですか)

 タカラは、サーチできないパックを作ってほしいです。


ハリー「サーチ問題には関わるべきでないと思いますが・・・」

店長「確かにサーチ行為そのものを『無いもの』とするのが立場的には安全だが、小売店の方々も当HPを見て下さっていることだし、サーチ行為撲滅の為にあえて言おう!
 これは小売店側で何とかするべき問題だ!
 なぜなら、メーカー側だけの努力では技術的に限界があるからだ! 『サーチされないパック』は作れないことはないらしいが、それだと製造コストがものすごい事になってしまい、定価が高くなってしまうらしい(コナミさんなんか、かなりの努力や実験がうかがえるが)。
 小売店側が、『カードが痛むから触らないで』と注意したり貼り紙したり、目に見える所に置いたり、レジの中に置いておいて頼まれたら出すといった具合にして自衛すべきだ。
 そうしない所はカードが痛んだり、サーチされつくしたりして、お客が減るはず。
 守っている店では、安心して買ってもらえる。
 当店はそうしている。
 カードを扱う店の常識として、サーチ行為は絶対させないようにすべきだ!」

ハリー「ううむ。ついに問題にしてしまったか」

店長 「知らんぷりしていても、何も解決しない。サーチする人がいるんだから仕方ない。
 お店の人もメーカー任せにしないで、我々にも出来ることを考えましょう」

ハリー「もちろんメーカーさんにもできるかぎりは工夫してほしいですね。本当に、気持ちよく買えませんから」



 今回はここまでです。後編も1週間中にアップする予定ですので、お楽しみに。


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