ガンダムウォーコモン大会について ララポートでのイベントを終え、久しぶりに本店に戻ってきたところ、ガンダムウォープレイヤー達の間に不穏な空気が。 熱心なプレイヤーのひとり、まつもと氏などは、 「ガンダムウォー・・・何もかも懐かしい・・・」 と、どこかの老艦長のような事をつぶやいています。 すかさずハリーが忍び寄り、 「マジック・ザ・ギャザリングは、いつでもあなたを待っています」 と謎の勧誘。 「いったい何があった?」 オザわが言うには、最新13弾のエラッタ連発に加え、今度のガンダムウォーツアーで行われる“コモン限定戦”がまったく納得できないルールで、“ガンダムウォー”というゲームそのものが信用できなくなりつつある、との事。 確かに今回のエラッタ多発、コモン限定ルール、決勝トーナメントでのガンダムウォー初の“制限カード”(キャノン・イルフート)などの制定については、当店にも多くの意見が届いており、各ホームページでも問題視されているよう。 「まあ、ニーディロクゲームズ(ガンダムウォーの制作会社)さんにも、最近新人デザイナーが何人か増えて、チェック機能がまだできあがってなかったりで、過渡期なんだよ。バンダイとのつなぎの担当さんも、何度か変わってるし。担当によって思うように行かない時も、あるんじゃないか」 一応デザイン会社側をフォローするオレ。 が、 「店長がニーディロクさんとお話して、『筋の通った人が作っている』というから信用していましたが、今回のトリプルパンチはあんまりです。少なくともコモン限定戦は、どんなゲームになるかキチンと研究してから発表したとは考えられない」 との事。 「そこまで言うからには、君達はやったのか?」 「はい、すでに」 なんとルール発表後、8人がかりで十数個の代表的デッキを組み、何十回もプレイした結果との事。 「お前ら・・・そのエネルギーをほかの事に使えば・・・いや、言うまい」 そして読者からのご意見、常連プレイヤー達の研究と実戦、オザわのレポートにより、“ガンダムウォー・コモン限定戦に対する意見書”が完成。 筋が通っているとは思うので、さっそくガンダムウォー製作会社“ニーディロク・ゲームズ”さんにメール発信。社長Mさんにも電話連絡。 我々としては、デザイナーサイドに、「うるさい」と思われるのは本意ではないのですが、ユーザーの方々からの意見を、効果のあるところに伝えるのが使命(例えば、バンダイやコナミの営業に言ってもまったく効果がない事は、すでに経験済みなので)としているので、たとえ懇意にして頂いているМさん家のニーディロクゲームズさんとは言え、手加減するわけにはいきません。 「毎度。池田です」 「ああっ、ほんとエラッタばかりですいません」 なぜか常に最新弾のことで腰が低い。よっぽどあちこちで非難されたのだろうか。 とにかく丁寧な人なので、相変わらずお話しやすいが、こうまであやまられると、可愛そうになってくる。なんかこっちが悪いみたいだ。 『自分達はこう考えて作っている』という筋の通った理論、理想を持ちながらも、つねにプレイヤーと接して試行錯誤を繰り返し、それ故に失敗したところは、可能な限りすぐ改める。でもって話すきっかけのあったユーザーには、素直に謝る。今後に生かす。これがМさんのすごいところだ。 それはともかく、この問題にたいしても、Мさんはキチンと答えて下さった。後ほど記載するとして、まずは当方の意見書を、皆様に公表しよう。 FB徳島→ニーディーロクゲームズさん ■ガンダムウォーCS決勝大会内のイベントとして開催される、コモン限定構築大会。 コモン限定構築なので、レアは全く必要なく、誰でも気軽に、安くゲームを楽しめる大会にしよう、という意気が伝わり、そのことは非常によい事だと思います。 しかし、現状のルールのままですと、「誰でも安くデッキが構築できる敷居の低い大会」どころのではなく、通常の構築戦よりもはるかに珍しいカードを大量に必要とする、「超レアゲーコモン大会」になっているのです。 現在、使用不可能なカードに ・全ての「プロモーションカード」 ・全ての「指定国力が紫のカード」 ・全ての「特殊G」 ・【戦線の拡大】(O-4) ・【制圧作戦】(C-8) ・【混戦】(O-5) ・【核の衝撃】(C-1) ・【決戦】(O-21) ・【報道された戦争】(C-7) ・【転向】(O-4) ・【休息】(O-8) ・【捕獲兵器】(C-9) ・【血の宿命】(C-5) ・以下のエキスパンションマークを持つ、全てのカード(DS1)(DS2)(DS3) となっておりますが、スターター再録でのみ入っているカードには他にも強力すぎるものが大量にありますし、今では市場にほぼ出回っていないDS4(SEED編)が使用可能となっています。 さらに、以前コモンで収録され、BBなどでレアリティが変化したカード(【ドップ】や【ガトル】、【ミデア輸送機】など)が使用可能となっています。 特にスターター再録でコモン扱いのカードが使用可能なのは、絶対にダメでしょう。 なぜ、通常収録のカードは使用不可で、再録版のみ使用できるのか、まったく意図がわかりません。 (ほとんどのスターター再録カードの入手は非常に難しく、【パーフェクトジオング】並にレアなカードになっているためです) このままでは、カード資産に差があっても、誰でも平等に気軽に参加できる大会のはずが、カード資産が多く、古くからプレイしている方のほうが圧倒的に有利なレギュレーションになってしまいます。 実際に、現在のレギュレーションで使用禁止に漏れているカードで、強力なカードをリストアップしてみたいと思います。 ■スターター再録 青 刻の涙(7弾)→(BB2 アンコモン) パイロットの現地徴用(7弾)→(BB アンコモン) レコア・ロンド(7弾)→(1弾 レア) 緑 ノリス・パッカード(6弾)→(BB アンコモン) ゲリラ屋の戦い方(6弾)→(BB アンコモン) 時間よ止まれ(6弾)→(BB3 アンコモン) 狂気の科学者(7弾)→(BB3 アンコモン) 黒 連邦議会の懐柔(5弾)→(BB アンコモン) 偽りの会談(6弾)→(BB アンコモン) ライラ・ミラ・ライラ(6弾)→(BB アンコモン) ザク強行偵察型(7弾)→(BB アンコモン) 赤 エルピー・プル(5弾)→(BB アンコモン) 重税(5弾)→(BB アンコモン) 紅き脅威(7弾)→(BB2 アンコモン) イリア・パゾム(7弾)→(1弾 レア) 茶 ロラン・セアック(6弾)→(BB アンコモン) ■DS4「SEED編」 バスターガンダム イージスガンダム ブリッツガンダム デュエルガンダム ヴェサリウス ディアッカ・エルスマン アスラン・ザラ ニコル・アマルフィ イザーク・ジュール ラウ・ル・クルーゼ 束の間の帰投 プラント最高評議会 友のとの決別 ■BB再録などでレアリティが変化し、古い弾のみ使用可能なカード ドップ(3弾)→(BB2 アンコモン) ガトル(3弾)→(BB2 アンコモン) ミデア輸送機(4弾)→(BB2 アンコモン) トールギスV(5弾)→(BB2 アンコモン) 現時点でもこれだけのカードがリストアップできます。 とくに【重税】や【プラント最高評議会】などは、余剰Gの使い方として、あるのとないのとではデッキの強さが大きく変わるでしょう。 【パイロットの現地徴用】など、デッキに必須のカードが手に入りにくいのも、非常によくないです。 【バスターガンダム】の範囲兵器3は、速攻デッキだけではなく、コモンサイズではほとんどのユニットを封殺しきる力をもっていますし、【デュエルガンダム】の資源1は、艦船がなくても打点で押し切る事を可能にしていま す。 【束の間の帰投】は、他の(コモン)デッキの回復カードによる回復量をはるかに凌駕する回復量を誇ります。 (これはSEED編のおかげでPS装甲ユニットが多くなったことによる、白デッキの打点の高さも表しているのです) 【ドップ】と【ガトル】はデッキの圧縮率を高め、さらに射撃値があるので、打点にも貢献する非常に強力なカードです。 これは、ドローが少ないため事故が起こりやすいコモン環境において、緑だけが飛びぬけた安定性を得ることになります。 このままではどう考えても、そちら様が想定したであろう、「誰でも楽しめるコモン限定構築大会」にはなろうはずもありません。 誰もが楽しめる、良い大会のはずが、通常の構築戦に比べても『レアカードを持った者が勝つレアゲー大会』になるのは目に見えているでしょう。 新規参入プレイヤーも、BB2収録のドップしかもっていないでしょうし、プレイヤーがこの大会のためにわざわざ3弾版をシングルで買う、などというのはコモン大会の動きとはとても思えません。 それだけではなく、近くにカードショップがない地域のプレイヤーですと入手すら困難になってしまい、都会のプレイヤーが非常に有利なレギュレーションとなってしまいます。 ですので、結論として ・スターター再録のカードは全て使用不可 ・DS4SEED編は使用不可 ・過去にコモンであっても、再録によりレアリティが変化したカードはすべて使用不 可 (細かく使用不可能なカードをリストアップするよりも、スターター再録のカードをすべて追加した方が、プレイヤーからしても混乱が無いとおもわれます) 少なくとも、以上のようにルールを変更して頂きたく思います。 さらに、まだ発売していないエキスパンションである「戦場の女神」収録であるカードは使用可能なのか、【キャノン・イルフート(BB2)】はデッキに3枚入れてよいのか、などコモン大会はコモン大会で、公式大会レギュレーションとは別に明記して頂かないと、それも混乱を引き起こす元になると思われます。 ■現状のままでは、プレイヤーの方たちはガンダムウォーの未来に不安を持ってしま います。 当店の常連で初弾からゲームを続けてる人がいますが、その人はゲームを広めるために、「対戦相手にわかりやすいように」と常に最新テキスト版のカードを集めており、古い版はトレードなどで手放しています。 ですが、今回のレギュレーションではそういう人を切り捨てることになっています。 また、アニメのSEEDやカプコンのゲームで新しく入ってきた層のプレイヤーにも、今までは販売店としては「後からでもベースドシリーズを買い集めていればゲームができるよ」とアピールしてきていましたのに、そういう人たちも今回の大会では大きなハンデを背負ってしまいます。 つまり、今回のような昔のカードをリアルタイムで買っている人でないと参加できないレギュレーションが 誕生してしまっては、今までのガンダムウォーへの信頼が根底から崩れ去ってしまうでしょう。 確かに限定カードはありますが、「いつかは再録されるだろう」とプレイヤーは信じることでゲームをしています。 しかし、これからは「再録されようとされまいと、全部集めておかないとならない」となってしまいます。 実際当店では、プレイヤーから「今のガンダムウォーは何考えているかわからないから距離をおいておこうか」という意見が出始めています。 ■今のレギュレーション環境のために、10数個ほどデッキを組んでみました。 その中で、その強力さで多くの人が使うと思われるデッキを2つほど記載いたします。 このような白PSデッキと、緑火力デッキが出場者のほとんどを占める事となるでしょう。 ■サンプル:白単PSコモンデッキ □メインデッキ ユニット 2x L−3 X18999コロニー 《BB2》 2x リーオー 《BB3》 3x リーオー(マリーメイア軍仕様) 《BB1》 3x ピースミリオン《4弾》 2x レセップス《11弾》 3x バスターガンダム《SEED》 3x デュエルガンダム《SEED》 2x シェンロンガンダム《12弾》 キャラ 1x ディアッカ・エルスマン 《SEED》 2x デュオ・マックスウェル 《BB3》 1x マユラ・ラバッツ《13弾》 コマンド 3x 正義の信念 《BB3》 2x 束の間の帰投 《SEED》 オペ 3x プラント最高評議会 《SEED》 国力 18x 白基本G 【バスターガンダム】が出るとほとんどのユニットが止まりますし、それに【ディアッカ】や【デュオ】のような防御2のキャラが乗ると、コモンの限定環境では、ユニット戦による突破はほぼ不可能に近いです。 艦船を引けなくても、資源1の【デュエルガンダム】のおかげで少ない資源で相手本国を削る事もできます。 殴り合いのダメージレースになっても、【束の間の帰投】による回復で一気に本国差を広げます。 さらに、【プラント最高評議会】のおかげで余ったGがムダにならず、序盤のG安定にも大きく貢献しています。 上記のカードのほとんどがSEED編収録のカードです。 今では市場にほぼ出回っていなく、入手が非常に困難ですので、新規参入プレイヤーにはとても高い敷居となります。 (特に白は多くの方が使おうとする人気色ですので、多くのプレイヤーが困る事でしょう) ■サンプル:緑単コモン火力デッキ □メインデッキ ユニット 3x ザクI 《A編》 3x ドップ 《3弾》 3x ガトル 《3弾》 3x サイド3《BB2》 2x ザクII(ジーン機)《10弾》 3x ザクII改造型(シュトゥッツァー)《12弾》 2x リックドム改造型(シュトゥッツァー)《12弾》 2x ジッコ《8弾》 キャラ 1x ジーン 《BB1》 1x ニムバス・シュターゼン 《BB1》 コマンド 3x 赤い彗星 《BB1》 3x 突撃隊潜入 《BB2》 3x 憎悪の想念 《9弾》 オペ 3x ジオン十字勲章 《BB1》 国力 15x 緑基本G もっと悪いのがこの緑火力デッキです。 正直、話になりません。 【ドップ】・【ガトル】で本国を圧縮しながら殴り、相手本国を序盤から削り、相手のユニットは火力で殺していきます。 そして、ユニットを殺せば【ジオン十字勲章】で手札を補充する事が出来ます。 【ジオン十字勲章】があれば、相手は小型ユニットを相討ちで消していくことすらマイナスアドバンテージになっていきます。 そして増やした手札は【シュトゥッツァー】回収のためのコストに回す事ができるので、まったく無駄になることがありません。 その【シュトゥッツァー】も両適性のユニットなので、2体いればほぼ永久的にブロッカーとして回す事ができるので、本国にダメージがなかなか通りません。 【ジッコ】も併せて、かなり強固な壁となります。 高機動でダメージを通そうとしても、打点の高い【ガンダムEz8HMC】は、【突撃隊】や【ザクI】の1点でも燃えますし、ほかの高機動部隊にすると打点が低くなったり、大きな打点で殴ろうとすると防御が低いユニットが多くなります。 さらに、サイドボードで火力カードの種類を選ぶ事ができ、相手が白などの大型ユニットで攻めるならば、6弾スターター再録の【時間よ止まれ】で殺せますし、【衛星ミサイル】でも容易に大型ユニットを殺す事ができます。 この【衛星ミサイル】も手札を2枚切れば回収することができるので、【ジオン十字勲章】で多くなった手札を活用する方法になります。 【ジオン十字勲章】で稼いだアドバンテージから繋がる、【シュトゥッツァー】での永久ブロック&豊富な火力カードのおかげで、火力に対して耐性がある白PSデッキですら、このデッキに勝つことは非常に困難です。 このような環境で、楽しく大会ができるとはとても思えません。 出てくるユニットを全て殺して、永久ブロッカーで本国を守りながら相手本国を一方的に削っていく緑デッキ、対戦相手は楽しくゲームをできるか疑問です。 このような限定環境では、【ジオン十字勲章】のような一方的に多くのアドバンテージを得るカードは非常に危険です。 【シュトゥッツァー】のような余った手札を効率よく使えすぎるカードも良くないでしょう。 仮に、スターター再録カードとSEED編、昔コモンでレアリティが変化したカードが使用不可能になっても、 緑火力デッキはまだまだ非常に強力なデッキとして残る事でしょう。 そうなる事を避けるためにも、【ジオン十字勲章】と【ザクII改造型(シュトゥッツァー)】にはなんらかの制限を設けたほうが、良いかもしれません。 オザわ 「という訳で、しもうう、まつもと氏や当店常連達からの、ニーディーロクゲームズ(ガンダムウォーのゲームデザイン会社。「2D6G」と表記)さんへの直訴状です。ネット上でもだいたい同じような意見ばかりで、心あるガンダムウォープレイヤーの多くの思いを代弁出来ているかと。」 店長 「うーん・・・(面倒な事になりそうだなぁ)全くもって、筋が通った意見だと思うが・・・今から変えれる物でもなさそうだしなぁ・・・」 ハリー 「提案の根幹に関わる事ですが、結局ニーディーロクゲームズさんは、どういう意図でコモン大会を企画したんですか?」 店長 「うん。今朝電話して聞いてみたけど。 言っとくがこれは、“バンダイオフィシャルの回答”じゃないぞ。オレが個人的にニーディーロクゲームスさんに知己があるからこそ聞いた、あくまで個人と個人の話だ」 ハリー 「まあバンダイは大企業ですから、そりゃそうでしょう」 店長 「話をしてくれるだけ、他のカードゲームとえらい違いやんけ。 とにかくだ、ニーディーロクゲームズさんの話によると、ガンダムウォーは「競技性をメインとした大会」として、「チャンピオンシップ大会」や「グランドトーナメント大会」などを全国で開催しており、「本気で勝ちを競う」べく大会は、そちらであると。 これに対して、今回のコモン大会は「ガンダムウォーツアー」という、競技性よりも「お祭り的な楽しみ方」を主旨にした大会の中の一企画であると」 オザわ 「ふむふむ」 店長 「事前に参加申し込みが必要なチャンピオンシップに比べ、当日自由参加型のイベントであるガンダムウォーツアーには、実に3倍近いお客さんが来るらしい。圧倒的に、ツアーの参加者数が多い。 それだけ大勢のお客様が来てもらえる「お祭り的な楽しみ方」を主旨としたイベントの中の「コモン限定トーナメント大会」という企画で、どれだけ「本気で勝ちを競う」大会にするべきなのか、ということらしい。 バランスに気を使った挙句、禁止カードばかりの複雑な大会ルールになってしまっても、主旨と食い違ってきてしまう。そうはしたくないので、ルールはできるだけシンプルにしたいと検討した結果、あの大会ルールになったらしい。 また、ゲームには「勝つ」という楽しみ方以外にも、「与えられた制限(ルール、手持ちのカード資産)の中で、自分の考えや工夫がどれだけ通じるか挑戦する」という楽しみ方もあると思うと。そういう楽しみ方、いわゆる「お祭り的な楽しみ方」という主旨を理解した上で、普段と違う「コモン限定」大会を楽しもうと参加してくれるプレイヤーも多いだろうと」 オザわ 「ふーむ」 店長 「チャンピオンシップに出てくれるエンドユーザーらと同じように、キャラクターとしてガンダムを愛し、カジュアルにガンダムウォーを楽しんでくれる人達も、同じように大切なお客様だ。 で、そういった人達に、もっと幅広く、もっと多様性を持ってガンダムウォーを楽しんでもらうために、今回のコモン大会を企画したんだそうな。 つまり、ガンダムウォーというツールを使って、『こういう遊び方もありますよ』という軽い提示。 だから、ルール上の不備や、バランスの欠如が多少あっても、そう目くじらを立てる事じゃないんじゃないか? 鬼ごっこやかくれんぼのルールやバランスを、そんなに必死に論じる人は、少数派だろう」 オザわ 「だいたい思ってた通りなんですがねー」 ハリー 「カジュアルプレイ結構。バランス無視もこのさい『これはそういうもの』と言われれば、それも仕方ありません。 が、大問題が2つ残っています」 店長 「何よ」 ハリー 「まず第一に、『本当に、それでカジュアルプレイヤーが楽しめるのか?』という点。実験どおり、ジオンデッキが圧倒的に強く、手も足も出ないのはほぼ確定。「いろんなデッキと戦いたい!」と考えるカジュアルプレイヤーはまずこの時点でゲンナリ。 対抗馬のシードデッキはもはやレアデッキです。「あまりカード持ってないけどコモンなら」という初心者もガッカリ」 店長 「うーん、緑は確かに強いだろうとは言っていたけど、だからと言って、緑や白のデッキばかりにはならないだろうと考えているようだよ。 それは先からの説明どおり、軽い気持ちで楽しむつもりのプレイヤーや、制限に挑戦することを楽しむプレイヤーなんかも、それなりに多く参加してくれるだろうということ。 また、負けてゲンナリと言っても、この大会は元々「トーナメント方式」で行われるので、一度負けたらもう終わりで、後は参加賞をもらって、他のガンスリンガーやドラフトなどの他の大会に参加して楽しんでもらいたい、ということらしい」 ハリー 「じゃあ、そこで第二の問題点ですが、このコモン大会の優勝者が、あの狭き門、『ガンダムウォーグランドトーナメント』予選出場権を得る、という事です。 つまり、このイベントに出場するのは、グランドトーナメントに出るために必死なトーナメントプレイヤーが多くなりそうなのであって、本来の意義を失ってしまうのではないか、という事なのです。 ニーディーロクゲームスさんの言う通り“お祭り”にするのであれば、予選出場権などという競技性の高い物を賞品にするのでは無く、もっとカジュアルプレイヤーが喜んでくれそうな、例えばグッズなどにするべきなんじゃないでしょうか」 店長 「それに関しては、グランドトーナメント予選出場権は『大会を盛り上げる為の、ちょっと豪華な大会景品の1つ』という認識らしい。他にも上位入賞の景品らは用意されるようだし。 また、グランドトーナメント予選出場権が優勝景品にあるからと言っても、必ずしもそれを目当てのトーナメントプレイヤーばかりで溢れかえるということは無いだろう、と考えているようだ」 ハリー 「うーむ・・・そこはどうなのかなぁ」 店長 「オレも思うところはあるが・・・ まぁ、とりあえず言いたい事は言ったと思うので、後は結果なり対応なりを見守る、というところなのではないのかな」 皆様にも、様々なご意見があると思います。どうすればより良いお祭り≠ネるか? コモン限定戦のルールは、このままで良いのか? 今回の我々の意見は、取り入れられるかもしれませんし、無駄になるかも知れません。 ですが、とにかく、一つ、皆様に言っておきたい事があります。 私信という形ではありましたが、ニーディーロク・ゲームズさんのように返事をいただける所は実に少ない! ちゃんと彼らなりの考えを返してくれましたよ。ありがとうございます。 だからこそ、我々も言っていこうではありませんか。良いゲームを作る為に。 そこに、信頼が生まれてくる事を信じます。 【戻る】