トップカードゲーム戦記ブシロード新作カードゲーム発表会(07.12.20)


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■ブシロード新作カードゲーム発表会『ヴァイスシュヴァルツ』

(文中敬称略)

 ブシロード新作カードゲーム発表会に行って来ました!
 カードゲームでは前代未聞、過剰なまでにショウ・アップされた発表会。その「真の目的」について考えてみたいと思います。

いやもう、「本当にこれ、カードゲームの発表会か?!」と疑うほどの派手さ、盛り上がりでした。動画を上げて皆さんに見てもらいたいぐらいですよ!


 見て下さい、これ↓!!


(左から)
プロデューサー 原田まり
オフィシャルフェザー Theマッシュ
エクゼクティブプロデューサー 木谷高明

システムデザイナー 中村聡(遊宝洞)
オフィシャルフェザー 南條愛乃
プロデューサー 島村匡俊

 さすが木谷高明、さすがブシロード。カードゲームの発表会で、ここまでショー・アップされたものは始めてでしょう。
 大音量で響き渡るテーマミュージック、ライトアップされまくったステージのなか、「ゲームデザイナー、中村聡」、「オフィシャルフェザー、Theマッシュ」・・・とスタッフの名が“絶叫コール”にて読み上げられ、白と黒のスーツに身を固めたスタッフが勢揃いします。

 続いて、『ヴァイスシュヴァルツ』でカード化される各作品の衣装に身を包んだ女性達が、作品タイトルのパネルをもって次々登場!! 初めて公開されたカード化タイトルの発表に、興奮はクライマックスへ!!

 『魔界戦記ディスガイア』
 『D.C.〜ダ・カーポ〜』
 『ゼロの使い魔』
 『リトルバスターズ!』

 そして・・・『ペルソナ3』!!!



 僕は正直、『ゼロの使い魔』と『ディスガイア』は「熱狂的ファンの多い人気コンテンツ」と知っているだけで、それほど詳しくはありません。
 しかし、『ダ・カーポ』はすごそうですね。いわゆる美少女モノの中でも、アニメでの知名度や、コンシュマーソフトの売り上げが特に大きいため、中学生ぐらいからファン層が多い、特に将来性も高いコンテンツだと聞いています。
 『リトルバスターズ!』は・・・当然! ソフトも買ってますよ! 忙しくてプレイ出来てないけど・・・

 しかし何といっても、個人的に期待しているのが・・ペルソナ3! これは、今までのキャラクター・ゲームとはまた違った層に大きくアピールしそうなタイトルです!
 具体的に言うと、ここ最近の遊戯王の“復活組”(昔やっていて、ニコニコ動画を見てもう一度遊戯王を始めた高校生〜社会人)などの、「カードゲームが楽しいホビーであることは知っているけれど、特にやってみたいゲームが見当たらない」といった人達。
 こういった人達には、これから新しく始まる“ヴァイスシュヴァルツ”が突き刺さる、かもしれません。



 しかし、今回の「カードゲームらしくない、ド派手な発表会」、同業他社の方々はどう見たのでしょうか?
 僕は実は、そのあたりが気になっています。

 僕は率直に「凄い事が始まったぜ!!」という躍動感溢れる演出に心躍ったのですが、中には「木谷高明と中村聡のブランド化」に抵抗感を感じている人もいるようです。

 う〜ん。僕はどんどんやれば良いと思うけどね。

 業界が大きくなる時には、わかりやすい「憧れの対象」または、「目標となる人物、キャラクター化された実在の人物」がいたほうが良いと思います。
 簡単に言うと、人気漫画家がいてこそ漫画家になりたい人も出てくるし、イチローや松井がいてこそ野球ファンは誇れるんじゃないですか。
 そこを見ていれば、「あそこに行けば、どうなるか」「ああなれば、何が出来るか」がわかりやすくなります。
 それによって初めて、「それを目標」にしてくれる人達が出てくるでしょう。
(そういった人物には、同時に否定的な意見も出てきますが、それもわかりやすい対象になったがゆえでしょう)

 もちろん、有名な人の「一人勝ち」では、その業界の成長性も限られてきます。第二、第三の「目標となるキャラクター」は必要でしょうね。



 つまり、(株)ブシロードさんは、「カードゲームを作る為に生まれた会社」として、「カードゲームそのもののイメージを高めよう!」と、今回の発表会をあえて型破りな、ショウ・アップされたものにしたのではないでしょうか?(開発者のキャラ立て)
 そしてそれは、会場で見た僕にとっては、インパクトの充分でなかなかの成功であったと思います。


 他のメーカーも、このぐらいカードゲームに力を入れてくれれば、業界がもっと賑やかになり、カードゲーム業界を目指す優秀な人材も集まってくる事でしょう。

 アニメやテレビゲームがブームになった結果、その業界を目指す人が増えていきました。
 僕が高校生の頃も、「ゲームデザイナーなりたい」「アニメーターになりたい」と言う人は、とてもたくさんいました。
 たくさんの人材が競ってその業界を目指した結果、優秀な人材が集まり、各作品のクオリティが高まっていったのは、今のアニメやゲームのクオリティを見れば一目瞭然です
(何? 今もクソゲーだらけだって?! いやいや。昔なんてゲームにすらなってない物がいっぱいありましたから・・)

 その流れが、カードゲーム業界にも来ているのは目に見えています。
 「自分もカードゲームを作りたい」「カードショップを経営したい!」と言ってくれる子供たちを見ていると、「ああ、偶然にも自分たちは次代に続く業界にいるのだな」と気付かされます。

 だからこそ、素晴らしい仕事であるはずのアニメーターやゲームプログラマーの生活が、非常に困窮したものだという事実(最近よく新聞や雑誌で取り上げられていますね。)は・・・・同じように、夢を扱う商売の先達となる者として、他人事ではありません。

 よって、「後から来る人達がちゃんとカードゲームを仕事にして誇れる、生活ができる」ようにインフラを整えておきたい、と考える次第です。(マジで難しいんだけど!)


 「カードゲームの為の会社」である“ブシロード”に期待するのは、そんな未来を見据えている会社であることです。
 「ここまでやるか?!」とも思われた今回の発表会は、「カードゲームを、“もっとでっかいモノ”にするぜぁぁぁああ!!」という、木谷高明の意思表明である、と受け取りたいものです。



 来る12月23日(日)15時より、カードキングダム倉敷児島店で『ヴァイスシュヴァルツ』のユーザーカンファレンスが開催されます。
 直接、質問や意見を届けることの出来る数少ない機会、是非参加してはいかがでしょう?
 詳しくは、『ヴァイスシュヴァルツ』公式ページにて、ご確認ください。

 


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