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2004年4月08日 カードゲームサミット戦記 第1話
こんな夢を見ました。
鬼のような形相でオレの前に現れるハリー。
いつものことなので平然としているオレ。
なぜかポケットからデュエルマスターズのカード【魔獣虫カオス・ワーム】を取り出し、
「カオスワーム! カオスワーム!」
と叫びながら、何度も何度も狂ったようにそのカードを床に叩きつけるハリー。
夢から覚めたオレは店へ行き、ハリーにこの夢の話をして問い掛けました。
店長「何があったんだハリー!」
ハリー「いや、何かあったのは あんたの頭 でしょ」
おはようございます。FB徳島の池田です。
3月27日、28日と東京のイベントに参加して参りました。実に意義のある出張でしたので、みなさんにご報告したいと思います。
とは言え、非常にながーい話になりそうですので、いつぞやの東京やさぐれ視察紀行のように3〜4回の連載記事になる予定です。
今回はかなり早いペースで書いていきますので、どうかお付き合いください。
それでは内容を先に、ざっとご説明しておきましょう。
1.27日、ブロッコリー主催カードゲームサミット出席、本会議編
カードゲーム界の偉い人達との会議に招待されました。選ばれしデュエリスト店長さんたちとのTCG界の未来についての会議。
2.同日、親睦会(ご飯を食べながらの2次会)
グループに分かれてのフリーディスカッション。オレのグループはすごかったぞ!
3.同日、よっぱらい談義
3次会。営業さんがおごってくださるのでいい気になって飲みまくる不良店長4人の会議。
4.28日、カードフェスタにて
一晩あけてからの、TCGイベントを見学。『ガンダム・ウォー』、『アクエリアンエイジ』、『リーフファイト』などの大イベント。
5、タカラボーイズゲームイベント
『デュエルマスターズ』もやりまくり。
という構成でご報告していきたいと思います。熱かったりマヌケだったりする予定です。
では本編へ。
「東京ってば広いからキライよ。プンプン」
迷って10分遅刻。
<1>ブロッコリー主催カードゲームサミット
(株)ブロッコリーとは、タカラの子会社で、『アクエリアンエイジ』や『デ・ジ・キャラットにょ』のメーカーです。
さて、この会議はカードゲーム業界の現状を分析し、今後の発展につなげる方針を固めよう、というもの。
決して「当社の『アクエリアンエイジ』をよろしくね〜〜」というものでは…ない(はず)。
少なくとも、『営業活動として行われる親睦会』ではないのだ。
でなけりゃ、オレが呼ばれるハズがない。なにしろ我がFB徳島店は、ブロッコリーの商品は、ほとんど仕入れてないのだ。
つまりそんな店の店長を、交通費払って遠くから呼びつけてもブロッコリーの売り上げが上がるわけでもなし。
それにより、本会議のテーマが見えてくるというもの。
ようするに、
「売名行為ではなく、純粋にカードゲーム業界の分析、成長のための会議」
なのではなかろうか。
そこでオレは、オレら(&出席した各店代表)に対し求められているのは、現在の業界の何が問題か、具体的な対策は、発展のために何が必要か、という、現場(販売店)からの意見なのではなろうか。
と考えて出席。
まぁ厳しいことを言えば、会議というものはもっと議題をはっきりさせておいて、出席者にも相応の「会議とはどういうものか」という常識というか、知識が必要なワケだが…。
それがどうなったかは、読み進んでいただくうちにご理解いただこう。
とにかく、この時点でオレがブロッコリーさんに(むしろ木谷社長に)感謝し、まぁえらそうに言うと"評価"したいのは、こういう「業界を発展させよう」という会議に、外部であるショップの代表達を呼んでいただけたこと。
なにしろ、カードゲームは若い遊びだからまだまだ完成度が低いものが多く、そのくせプレイヤー達の熱中度はハンパでないので、期待と同じく不満も臨界点を突破しかけ。
それを一番身近に感じているのは現場のショップ店員であって、しかもそれをメーカーに訴えてもほとんど無視されているのが現実。
旧TI東京系ゲームや『遊戯王』の【混沌帝龍−終焉の使者−】などの、エラッタのレスポンスの遅さ、バンダイの『ドラゴンドライブ』のどーしよーもないバグの放置、などなど、プレイヤーの声が届いていれば、すぐにどうにかなったはずの問題は、カードゲーム界において枚挙に暇がない。
「メーカーは客をナメとんのか」というのがプレイヤー達の思いであり、それを正々堂々と受け止めようとするメーカーなどほとんどなかったのだ。
ブロッコリーえらい!
…実は、そういう意味では、当のブロッコリーの『アクエリアンエイジ』こそが、一番不満を持たれてるワケでもあるが…。
「これを機に、アクエリアンエイジが変わるかもしれない」という期待を持ちつつ、会議が始まった。
参加者の皆さま
ブロッコリー 木谷社長
日本のオタク産業メーカー"ブロッコリー"社長。
こういうと少しハズかしく聞こえるが、日本のマンガやアニメキャラクターが世界に羽ばたく巨大産業となっている今、日本文化のけん引役ともいえる立場のメーカーだ。
個人的見解では、"タカラ"と"バンダイ"の良いライバル関係の上で、"タカラ"に抜けていた"オタク要素"を補完する会社であるブロッコリーとの合体は、両者にとってナイスだったのではなかろうか。
ブロッコリーにはこのまま"濃い"路線を突き進んでもらいたいものである。
角川書店富士見事業部 小笠原さん
具体的には「ドラゴンマガジン副編集長」でいらっしゃるらしいが、
失礼ながらそれだけに収まらないオーラを発散させまくり。
なんとなく鈴木銀一郎先生に似たイメージで、只者ではないと思っていたら、
『モンスターコレクション』の仕掛け人だった。
ユーモット 宮田さん
なんと『リーフファイト』を作った人。
オレはリーフをあんまり知らんが、当店店員ハリーが「『リーフファイト』のシステムは天才が作った物」と常々言っているので、「なるほど、この人が天才か」と感慨深い。なにしろハリーが天才扱いする人はほとんどいないのだ。
が、やはり製作にタッチしていたのは初期リーフだけらしい。
そのあと出た物や、『ランブリングエンジェル』などのルールにはかかわらず、
あくまでプロデューサーらしい。どおりで出来が悪い。残念だが、そのへんは本人の自由だからなぁ…。
中井まれかつ氏
『アクエリアンエイジ』デザイナー。3年前の対決(?)ぶりにお会いしたが、お変わりない。
注・詳しくは東京やさぐれ視察紀行をお読みください。
今回、話してみて個人的には好感を持った。友人としてはぜひほしいと思ったが、
業界人としての考えが大激突。
その上今回、ものすごい爆弾発言が!!
お楽しみに(検閲が入る可能性あり)
GGF 廣田詩夢譲
声優のお嬢さん。ラジオ番組"カオシック×アクエリアンナイト"出演者。
とてもかわいい。
他、ブロッコリー社員さん達と、お呼ばれした各店店長さん
実は、ただ「『アクエリアンエイジ』がわかるから」という理由で来た店員さん多数。これがヤバかった。
業界人の方々はすごい人たちが来ているが、各店の人々の能力は未知数。
さて、実際の会議はどうなったのか!
つづく。
〜〜次回予告!〜〜
木谷社長「どうか、歯に衣着せず、意見してください」
やばい! このオレに! このオレに! そのセリフを言ってしまわれたね?
どっかの店員「ガンダムウォーアサルトマニュアルのプロモって、既存のカードじゃないですか。売れるわけないですよ」
オレ「えぇい、もうそんな限定品とかプロモで釣る商売やめましょうよ!」
他店の人まで敵に回すオレ?!
中井「というわけで、日本にはもうゲーマーはいないのだと絶望しました」
オレ「中井さん、あなたザンギエフ使ってたでしょ」
中井「えぇ、そうです」
やっぱりか。
次回、カードゲームサミット戦記、第2話「事件は会議室で起こっている」
おたのしみに!
池田「いやぁぁ! 顔で売ってるのにぃぃ!」
一体何が。
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