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『ディメンション・ゼロ』体験会
練馬春日での“ディメンション・ゼロ”体験会が3日土曜日、夕方6時から開催されました。
木谷会長「池田さん、何人ぐらい来てくれると思います?」
俺 「そうですねぇ・・・?」
なにしろ、告知はろくにしてないし、すぐ来週には秋葉原でも体験会があることだし、なんといっても“キャラクターが無い”カードゲーム! 全然人が来ない可能性も高い。
これが、何か漫画やアニメの人気キャラクターのゲームだったら、単純にそのキャラクターのファンが来てくれるもの。
“ディメンション・ゼロ”って、今さら言うまでも無いけど、本当にただ単なる“カードゲーム”。真っ向勝負の“ゲーム”としての魅力だけで引き付ける商品ですよ。
だいたい、僕の記事を読んで、信用してくれる人しか来ないでしょうに。
どう考えても、「イケますぜ会長!」とは簡単に言えない俺。とは言え、全く予測も立てない訳にもいかない。
一応、電話問い合わせは10件以上来ていた事だし・・・・
俺 「20人ぐらい・・・来てくだされば、とりあえずは成功かな、と」
木谷会長「うーん。40人ぐらい来ませんかね」
そりゃ無茶だって。
何回も言うけど、「体験会やりますよ〜!」って書いてから実質4日ですよ。
それも、東京でも山の手線内じゃなくて、端っこの練馬ですよ。夕方6時からですよ。
怪しいってば。
木谷会長の過度の期待を下方修正して頂くべく、
「いや、二十人も来て下されば、体験会としては充分ですよ。僕はそう思うなぁ!」
とか弱気トークを発射しまくる俺。
かくして当日、夕方6時30分。
「うーん。怖いよう。全然人が来なかったらどうしよう?」とか家で悩んでるうちに、開催時間をオーバー。腹をくくって店に出る。
普通、カードキングダム練馬春日の土曜日は、日中、100人近くのお客でごった返すのだが、夕方からは静かなもの。(子供は帰宅させるからね)
それが。
数十人の大人たちが、わいわいがやがや“ディメンション・ゼロ”をプレイしまくる、紳士の社交場、夜の殿堂に!(何言ってんだ俺は)
総参加者数・50人オーバー!
徹夜組、20人近く!
何だこの盛り上がりは。落ち着け、君達。
「秋田から来ました!」
「群馬から」
「千葉」
「近所」
「よ・・・ようこそ、みなさん。池田です。ええ、マジでたくさんの方においでいただき、ありがとうございます!
“ディメンション・ゼロ”は、僕が理想としていたゲームです。思いっきり楽しんでいってください!」
6時からの開催とはいえ、途中参加も全然ОK。
充分遊んで帰宅する方、入れ替わりに入ってくる方。何と夜中の1時になって、「終電で来ました!」とご来店される方もいらっしゃり、まったくダレる事なく延々と体験会は続きました。
参加者は全部で50人を越えていましたが、上記のように、入れ替わり立ち代りだったため、最大時で40人ほど。(42個用意していたデッキが、全て貸し出し中になっていたので、間違いありません)
大体は30人前後がデュエルスペースにいらっしゃいます。
「さすがに、1種類のデッキでずっと遊ぶのは、皆さんもアキるだろう」と思い、テレビゲームやボードゲーム、雑誌、漫画もそろえたのですが・・・・みなさん、わき目も振らず、“ディメンション・ゼロ”ばっかり!
“ディメンション・ゼロ”だけ渡しておいて、「あとは勝手に」って言うのもいくらなんでも無責任だろう、と思って色々用意させていただいたのですが・・・かえって邪魔だったかも?
それほどまでに、“ディメンション・ゼロ”に集中されておりました。
「そんなに面白いですか?」
「面白いですねぇ」
「何回戦っても、違う展開ですね」
「どう考えても、プレイング重要なんで、毎回発見があって」
20人近くの徹夜組(次の日の朝の開店と同時に店を出るお客って、一体・・・・)の方々は、実に12時間以上、“ディメンション・ゼロ”をぶっ続けでプレイしていた事になります。
対戦に疲れたら、他の人のデュエルを見ながら、ああでもない、こうでもないと戦術を研究。
意見が分かれたら、すぐに実戦で試してみる。
それを見ていた人が、さらに戦術を・・・・延々“ディメンション・ゼロ”の戦術を研究。しかも数十人がかりで。
なんだこりゃ。この人達の熱意って、凄すぎませんか。
それとも、“ディメンション・ゼロ”が凄いのか。
もはやたった一晩で、彼らにとっては、「“ディメンション・ゼロ”が面白いかって?! もうそんな次元じゃない。考えに考え抜く価値のある、“競技”だよ!」と断言できる物になったようです。
彼らの理論ときたら、一晩で俺たちもびびるほどのレベルですよ。俺達、テストプレイヤーなのにヤバイんじゃないの(笑)
「たった1種類の構築デッキ同士の戦い」という、とても限定された舞台なので、実際の製品が発売されてからとはずいぶん違ったゲーム性になると思いますが、それにしても、構築デッキだけでこんなにも長く遊べるゲームだったとは!
僕達はテストプレイヤーなので、200種類全部のカードを使ってデッキを組んでいるため、ここまで同じデッキで何度も対戦した事は無いのです。
いや、何度も言いますが、ここまでず〜っといくらでも遊べるゲームだったとは! 驚きました。
途中、10時半ごろ、木谷会長御来店!
ついさっきまで、新宿でトークライブをやってたご本人。つまり、金を払わなきゃ話を聞けないよーな人
が、お店にやって来て商品説明。
そりゃ自社製品ですから説明するのは当たり前ですが、それにしたって小売店の説明会に訪れて、お客さんを前にお話されるとは、力が入りまくってます。
大体この人、朝から炎天下、新宿、池袋のカードショップを何件も廻り、本社に戻った後、トークライブで場を盛り上げ、そっから練馬に来てるんですよ。
1日で普通の人の、3日分ぐらい生きてる。とんでもねぇパワーだ。
体験会参加者の方々を集め、会長のお話の前に、“ディメンション・ゼロ”のプロモーションフィルムを上映。
製作発表会でも上映されたものですが、これがめちゃくちゃかっこいい。気合入りまくりです!
余談ですがこのフィルムには面白い逸話が。
製作発表会の後、会長に出会った僕は、
「あのプロモーションフィルム、めちゃくちゃカッコよかったですね! どこの製作会社が作ったんです?!」
「いや、あれはS木が昨日一晩で作ったんですよ」
S木さんというのは、木谷会長の懐刀・・・と言うとカッコいいが、何でもできる人なので、便利に使われている謎のポジションの人。
僕達カードキングダムグループの担当さんでもあり、気安い仲の青年だ。
「マジで! S木さんが一晩で・・・さすが元東大アニ研。どんな才能やねん?」
ところが会長、うーん、と唸り始めます。
「どうしたんですか?」
「いや、S木が一晩で作って、あんなに良い物ができるんだったら・・・何か今まで、色々と間違っていたんじゃないかと・・・」
いかん! 会長がヤバイ事を発言しそうだ!(笑)
「間違っていた、とは、S木さんの配置されるべき部署についてですかな?!」
話をナナメに持っていく俺。
そこへS木さん登場。
俺 「S木さん、明日から広報に配置転換らしいですよ!」
S木 「ええーっ! なんでいきなり!」
しかし何だ、いろいろと任されて、大変だろうけどお仕事楽しいんじゃないかと。
話を元に戻しましょう。
プロモーションフィルム上映のあと、体験会参加者の方々に、カードゲーム業界の未来について、熱く語る木谷会長。
「この“ディメンション・ゼロ”が成功しなければ、『カードゲームなんて、けっきょく子供のもの』で終ってしまいます! ずっと長く楽しめる、広い世相の趣味になるよう、皆さんのお力を貸して下さい!」
その上で、わざわざこんな遠くにまで来てくださった皆様の熱意に期待を込め、参加者の方々を“幕末志士”に例える会長。 でもってあろうことか俺の事を、吉田松陰とも(多くの幕末志士の先生)。むう。気が引き締まる。
会長 「さて、では僕は何ですかね?」
いきなり僕に振る会長。
慌てて、いつも思ってる事を言ってしまう俺。
俺 「蘇った魔王、織田信長」
会長 「・・・・『サクラ大戦』はクリアしましたよ」
俺 「さようで」
なんと言えば良かったんじゃろう?
そのあと、実はカードゲームをほとんどやった事の無い木谷会長が、この超ガチ勝負カードゲーム“ディメンション・ゼロ”をプレイするという、恐るべき事態に! チャンネルはそのまま!
休憩
本日のマムゲン君。
『デュエルマスターズ』大会の開始直前に、挙動不審な行動を始めるマムゲン君(注・本名)。
マムゲン 「むぅ! 突然だが『ファミリーマート』のフライドチキンが食いたくなってきた! しかし今から大会が・・・オレはどうすればいい?!」
知るかいな。
本編再開。
まずはルールを学びつつ、S木さんと勝負する会長。
S木さん 「スマッシュ! 僕の勝ちです!」
俺 「S木さん、会長相手に容赦なしかよ!」
S木さん 「そりゃもちろんですよ」
会長 「うーむ。でも良くできてるなぁ! さすがは中村名人」
俺 「では会長、ルールをご理解頂いたところで、僕ともお手合わせ願いましょうか。
テストプレイをお任せいただいている以上、ワザとでも負ける事が許されませんので、ひどい目にあわせちゃったりしますけど。ゴゴゴゴ」
えー、俺、会長に負けました。
明日からカードゲーム屋、やめていいですか(笑)
いや、言い訳させてもらうとね?普通、攻めて来ないで、守るところで、会長がガッツンガッツン攻めてくるのよ。
2対8で、「そこは守るだろう!」ってところで、わざと引っ掛けようとしたら、直球で攻めてきますのよ。で、死。
明らかに性格が出てますよ!
会長 「いやあ、こりゃ面白いわ! 特に“プラン”がいいね。『この引きにかける!』ってのが、任意に何度でもできるのが、勝負を盛り上げる。池田さん、もう1回やりましょう!」
万が一もう1回負けたりしたら、マジで引退を考えかねないので、即座に脱出する俺。
そのあと会長は、参加者の方々と何試合かやって、勝ったり負けたり。
自社製品だとか、コマーシャルだとか、そんなの関係なく、「もう1回もう1回!」と、純粋に楽しんでおられるようでした。
カードゲームが趣味じゃない人でも、いきなり楽しめるようになる。
ディメンションゼロの素晴らしいゲーム性が、はからずも発売会社の会長ご自身によって、実証されました(笑)
出来過ぎのようですが、本当の話。
て、言うか会長・・・あのヘビースケジュールのあとだし、今はもう、12時越えてますよ。元気なのはいいけど、早くお休み下さいな。ワシがブロッコリーの社員さんに怒られるでしょ(笑)
さて、この後もみなさん、朝までゼロずくしだったわけですが、この日の活気のおかげで、間違いなく、
「一度でも遊んでくれた人は、ゼロの面白さを解ってくれる!」
という確信を得ました。
みなさん、本当にありがとうございました。
アンケートでいくつか質問させていただいたのですが、嬉しかったのが、
「どこで“ディメンション・ゼロ”の事を知りましたか?」
という質問に対し、3分の2以上の方々が、
「カードキングダムのホームページで見た」
とお答えされていた事。
いや、いつもはそれほど実感が無いんですが、やっぱりたくさんのみなさんが、当ホームページを見てくださってるんですね。
本当にありがとう。
他にも面白かったのが、各カードゲームのユーザーごとに、“ディメンション・ゼロ”をやってみようと思った動機が違う事。 これが、“個人”ではなく、おもにプレイしているゲームによって意見が分かれたって事に注目!
『デュエルマスターズ(以下DM)』ユーザー
「カードゲームを続けるきっかけにできる」
「『DM』と同じような感覚で遊べる、大人が遊べるゲームが欲しかった。『DM』は子供の物ってイメージがあるからね。良いゲームなんだけど」
(『DM』と似ているか?という質問に対し、)
「全然違うゲームだよ! 毎回、考えどころが違う。『DM』とは違う魅力で、かえって良かった!」
『マジック:ザ・ギャザリング』ユーザー
「やっぱり賞金がでる事が魅力だね。大人がやるには、報酬がないと。どんなに楽しくても、世間的に『意味が無い』と言われるのは癪だから。
ゲームとしては充分魅力的だと思うし、あとは大会形式とか、フロアルールがきっちりしていれば、うん。俺はやるね」
『遊戯王』ユーザー
「子供たちと楽しめるゲームかどうかが心配だったんですが、すごく楽しそうにプレイしてますね。難しく考えなくても、とりあえず子供も遊べるなら安心。
いつもは、大人と子供がいっしょに遊んでいるお店にいるんですけど、そこでも流行りそうです」
『リセ』ユーザー
「とりあえずブロッコリー商品だし(笑)。そんなわけで試してみたくて。
いつもエラッタとかが乱発される問題は、デザイナーが原因だと思うから。ブロッコリーが『本当に良いゲーム』を出したら、どうなるかすごく期待してるしね」
『ガンダムウォー』ユーザー
「カードゲームが好きだから。しかも賞金が出るんでしょ?! ガンダムウォーも賞金がほしいなあ。
とりあえず、僕はやってみたいけど、周りの皆が買ってからかな」
代表的な意見ですが、各カードゲームのユーザーごとに、置かれている環境、価値観の違いなどが伺える、興味深いコメントが集まりました。
さて、次は、9月10日土曜日、秋葉原のミントさんで『ディメンション・ゼロ』体験会を開催。同日、フューチャービー名古屋さんでも開催! 日曜日はゲーマーズ梅田店でも開催!
当店での体験会みたいに、「徹夜で研究!」ってのは無理でしょうが、“ディメンション・ゼロ”のその手ごたえのある面白さ、ぜひ体験してきて下さい!!
(詳しくはオフィシャルホームページを)
通信販売のお知らせ&小売店様へ
『ストラクチャーデッキ通信販売』
すでに200個以上のご注文を受けていますが、まだまだ行けます! ぜひご注文くださいね。
それと、よく考えたらこの構築デッキ、レアリティがまだ決まってない状態で作られているので、本製品が出てから振り返ってみると、「レアだらけの構築デッキだった」って事にも、結果的になるかも(逆の可能性もあるけど)。
小売店さんも、来年以後、「“ディメンション・ゼロ”はじめたいんだけど・・・」といらっしゃったお客様には、この構築デッキをおすすめするだけで解決。
そんな訳で、実は重要なこの商品。「とりあえず・・・」という感じで仕入れるのではなく、小売店にとっては「勝負の商材」では無いでしょうか。
今後のために、という考え方ができるかどうかに、生き残りが掛かっているかもしれません。
「カードゲーム、もっと元気に!」
ここからが、お楽しみです。
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