トップデュエルマスターズ研究所第102回(2006.01.15)

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□16弾火編 &“真ヘブンズ・ゲート”デッキ紹介


 登場人物(会社上、偉くない人順)
 
店員・おざワ
 いまや徳島店の顔。カードキングダムおざワ店。
 
徳島店店長・ハリー
 母星が爆発。地球へと流れ着いた。
 
いけっち店長
 もう、どこの店の店長でもない、寄る辺のない身柄。社長だけど。
 よって、新たな店を建造中。そう。次は、君の町へいくかもしれない。ふふふふ・・・



いけっち店長「今回紹介するデッキのテーマは、漫画でW(白凰)が使い、人気カードとしてデビューした【ヘブンズ・ゲート】を使ってみようってこった」


ヘブンズ・ゲート
 6コスト 呪文
◆Sトリガー
■進化クリーチャーではない光の「ブロッカー」を持つクリーチャーを2体まで、自分の手札からバトルゾーンに出す。


おざワ「キター! 突然【天海の精霊シリウス(5弾)】が売れて、在庫切れ寸前事件になった原因ですな。漫画の影響が、市場を作り出す! これが真実なのか!」

天海の精霊シリウス(5弾)
 11コスト エンジェル・コマンド 12000
■ブロッカー
■T・ブレイカー

 
ハリー「こんなデッキを紹介したら、また【シリウス】が足りなくなるじゃないですか! 5弾のスーレアカードはもう、手に入らないんですよ!」
 
いけっち店長「なんでいちいち怒るねん。落ち着けハリー。どう考えても、【ヘブンズ・ゲート】とのコンボでしか場に出ない【シリウス】なんか入らないだろ。さすがに11マナは厳しいよ。
 真面目に考えれば、おすすめの大型ブロッカーは、
○相手の小型アタッカーが全滅する【バルホルス】
○でかくて、Wブレイカーで攻撃できて、しかも起き上がってブロックする【ラ・ベイル】
○マナゾーンの呪文を回収できて、色々便利な【サイフォス】
の3つだと思う」
 
おざワ「白凰、全否定っすか」
 
ハリー「まあ・・漫画としては演出上、一番インパクトのあるパワーの高い【シリウス】を選んだのかも知れませんが、普通にやるなら【ラ・ベイル】で充分ですからね」

悪魔聖霊バルホルス(13弾)
 8コスト エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド 6000
■ブロッカー
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 相手のクリーチャーはすべて、可能であれば毎ターン攻撃する。
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■ブこのクリーチャーがブロックした時、バトルの後でこのクリーチャーをアンタップする。



閃光の求道者ラ・ベイル(6弾)
 8コスト エンジェル・コマンド 8500
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■ターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップしてもよい。


光翼の精霊サイフォス(5弾)
 7コスト エンジェル・コマンド 7000
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分のマナゾーンから呪文を1枚選び、自分の手札に戻してもよい。


■真ヘブンズ・ゲートデッキ
クリーチャー
 1x エメラル(殿堂)
3弾
 3x 電脳聖者タージマル
10弾
 1x アクアン(殿堂)
4弾
 2x 光翼の精霊サイフォス
5弾
 4x 悪魔聖霊バルホルス
13弾
 3x 閃光の求道者ラ・ベイル
6弾
進化クリーチャー
 2x 聖霊王アルファディオス
15弾
呪文
 4x エナジー・ライト
6弾
 2x 魂と記憶の盾
11弾
 1x ロスト・チャージャー(殿堂)
9弾
 4x ブレイン・チャージャー
8弾
 1x サイバー・ブレイン(殿堂・Sトリガー)
1弾
 1x スケルトン・バイス(殿堂)
8弾
 1x デス・チェイサー(Sトリガー)
15弾
 4x ヘブンズ・ゲート(Sトリガー)
16弾
 1x ホーリー・スパーク(Sトリガー)
1弾
 4x デーモン・ハンド(Sトリガー)
1弾
 2x ロスト・ソウル
2弾

  
ハリー「キーカード、【ヘブンズ・ゲート】ですが、コストを無視して、2枚のブロッカーを場に出せるのですから、それは確かに強力です。
 しかし、上手く使うためには、できるだけ早く、 
『6マナ揃っていて、しかも手札に2枚の大型ブロッカーがある』 
という状態にしなければなりません。
 これが“運良くそうなる”のではなく、“そうなって当たり前”にするのがデッキ構築というもの。
 この“真ヘブンズ・ゲート”デッキは、そのためのデッキです」
 
いけっち店長「・・俺が作ったデッキなのに、なんでハリーが解説してるんや?」
 
おざワ「店長は関西弁が激しすぎ。解説には不向きかとオモ。」
 
いけっち店長「お前は“2ちゃん語”とやらだしな。」
 
おざワ「トゥーン」
 (回避音。徳島では、都合の悪いとき、とぼける時に口にする。もとネタは、“スマッシュブラザース”でステージ外に落ちたとき、マリオがジャンプで帰ってくる時の『トゥーン』というジャンプ音から来ている。君も都合の悪いときは、右手を軽く上げ、『トゥーン』と言って、なかった事にしてしまおう)
 
ハリー「後ろでガチャガチャ言わないで下さい!」
 
いけっち店長・おざワ「はーい」
 
ハリー「ゴホン。さて、そんなわけで、都合よく大型ブロッカーが手札に来ていて、しかも6マナがすぐに揃う。そんな状況を目指してプレイしてみましょう。
 1、2ターン目には、【魂と記憶の盾】や【タージマル】をマナにしたりして、できるだけ水・光が揃うようにしてきます。
 3ターン目、相手が攻撃クリーチャーを出していないのに、あわてて【タージマル】を出したりしないで下さいね。理想は【エナジー・ライト】ですが、手札に無いのなら、何もしなくてオーケーです」
 
おざワ「先生。やっぱり初心者向けのお話ですね?」
 
ハリー「そうですね。初心者の人は、よく、
『出せるから、出す』
とか、
『アタックできるから、アタックする』
という行動をとりますが、
『今、出す必要があるのか?』
『今、攻撃した方が得なのか?』

を考えてプレイしてみて下さい」
 
おざワ「3ターン目に【エナジーライト】を使って・・あ、先生、【ブレイン・チャージャー】を引きました!」
 
ハリー「ベストですね。4ターン目に【ブレイン・チャージャー】を使えば、効果でマナと手札が増え、5ターン目にはちょうど6マナになります」

ブレイン・チャージャー(8弾)
 4コスト 呪文
■カードを1枚引く。
■チャージャー


おざワ「6マナ! ちょうど【ヘブンズ・ゲート】ですね?!」
 
ハリー「そう。手札には十分、大型ブロッカーのカードがあるはずです。 
 【悪魔精霊バルホルス】なら相手のアタッカーはほとんど全滅。
 【ラ・ベイル】ならアタックしまくり。
 【サイフォス】なら、マナゾーンの【ロスト・チャージャー】などの呪文を使いまわせます」

おざワ「実はもしかして、【アルファディオス】でとどめ、というのも出来るのでは?」
 
ハリー「よく気付きましたね。【バルホルス】も【サイフォス】も実はエンジェルコマンド。【アルファディオス】の進化元です。
 このデッキを改造し、闇を抜いて、【青嵐の精霊バルキア(12弾)】【アルカディオス(4弾)】【バリアント・スパーク(15弾)】を投入し、【ホーリー・スパーク】も増量。完全にエンジェルコマンドの進化デッキにしてしまうのも、強いデッキにもなると思います」
 
おざワ「今日はとっても勉強になりました。先生、ありがとうございます」
 
ハリー「よかったですね」
 
いけっち店長「・・・・お前ら、きもいぞ」



■【悪魔聖霊バルホルス】を使いこなせ!

 このデッキの戦闘力は、このカードがうまく使いこなすことで格段にアップします!
 例えば、こんな状況。


「1・対戦相手が除去デッキの時」
 相手がクリーチャーが少ないので、【バルホルス】はマナに置く。ということをやってしまいがちですが、余裕があれば場に出しましょう。
 なにせ、最近ではクリーチャーが少ない除去デッキといえども、【パクリオ(15弾)】や【解体人形ジェニー(16弾)】ぐらいは入っていますので、こいつらを強制アタックせせることができます。
 そしてそいつらをブロック。と言いたいところですが、ここでブロックしてはいけません!
 わざとシールド破壊させて、手札を補給するのです!
 除去デッキとの対戦では手札が大切ですので、こういった手段で補給しましょう。


「2・対戦相手が光ブロッカーデッキの時」
 光のブロッカーには、たいてい『このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない』と書かれていますね。
 なので、普通に【バルホルス】を出しても、「僕たち攻撃できないから【バルホルス】に突撃しないよー」となってしまい、せっかくの【バルホルス】がもったいないことになります。
 そこで、他のクリーチャーとコンボさせるのです! 例えば、サイズの大きい【ラ・ベイル】がやりやすいでしょう。

 まず、【ラ・ベイル】で攻撃。そして能力を使ってアンタップ、せずに、わざとタップしたままにするのです。
(【ラ・ベイル】は『アンタップしてもよい』なので、しなくても良いのです)
 これで、場には【バルホルス】とタップしている【ラ・ベイル】という状態になりますね。
 こうなると、『相手プレイヤーを攻撃できない』光ブロッカーたちも、タップしているクリーチャーには攻撃できますので、【ラ・ベイル】に向かって強制攻撃ということになるのです。
 相手の光ブロッカー軍団を、8500の【ラ・ベイル】で一気に返り討ちにしてやりましょう。




■16弾火編紹介

 
超竜ヴァルキリアス
 9コスト アーマード・ドラゴン 13000
■進化−自分のアーマード・ドラゴン1体の上に置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、進化クリーチャーではない、種族にドラゴンとある自分のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■T・ブレイカー

 
いけっち店長「マナゾーンから出すドラゴンは、コストは関係無いんだよな? どんなデッカいのでも、タダで出るんだよな?!」
 
ハリー「だからって、10マナの最大のドラゴン、【グラディアン・レッド・ドラゴン】をうれしそうに出すのはおすすめできませんよ。
 【ヴァルキリアス】とのコンボしか、使い道が無いじゃないですか」
 
いけっち店長「カッコいいけどなぁ」
 
ハリー「お勧めは、出した【ヴァルキリアス】と一緒に攻撃できる、スピードアタッカーですね。
 【紅神竜ジャガルザー(8弾)】や【ボルベルグ・クロス・ドラゴン(14弾)】、【バザガジール・ドラゴン(6弾)】ですね。
 変わったところでトリプルブレイカーの【ボルガッシュ・ドラゴン(5弾)】なんか面白いかも知れません。
 トリプルブレイカー2体でアタックというと、無駄みたいですが、【パクリオ】やらでシールドが6枚になっている事も、最近は多いですからね」
 
おざワ「スピードアタッカーで、でかい、そして強いドラゴンが良いんですよね?」
 
いけっち店長「うん」
 
おざワ「例の悪魔のカード・・・【ボルメテウス・サファイヤ・ドラゴン】や【無双竜機ボルバルザーク(10弾)】でいいんじゃ・・・」
 
いけっち店長「あ゛」
 



バルケリオス・ドラゴン
 7コスト アーマード・ドラゴン 6000
■G・ゼロ−バトルゾーンにアーマード・ドラゴンが2体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに 召喚してもよい。
■W・ブレイカー

 
おざワ   「すげー面白いカードですよね!」
 
いけっち店長「グラヴィティ・ゼロで一番派手で、しかも使いやすくて強いカードなんじゃないかな」
 
ハリー「しかし、残念ながら、『謎のデッキ・エックスV』のキーカードですからねぇ。ここでは詳しく攻略できないのでは?」
 
いけっち店長「エックスVとか言いながら、まるっきり内容の違う、IIパターンのデッキをお送りしたしなぁ。あえて言うなら、エックスV・ヴァージョンIとヴァージョンIIか。どっちもいきなり1ターンで、ドラゴンが場に何体も並ぶという、爆殺シーンが見れるわけだが」
 
おざワ「そのどっちのデッキにも、【バルケリオス】が入りましたからね。使い方をご紹介してしまうのは、通販ご利用のお客様に悪いっスよ」
 
ハリー「本来、こうしたアイディアは自分で考えるべきのもの。たまにはヒントだけにして、皆さんに、考えて、楽しんで頂きましょうか。・・・・ええと、【神秘の宝箱(6弾)】は、やっぱり、強いカードですよ」
 



エクス・リボルバー・ドラゴン
 9コスト アーマード・ドラゴン 9000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンからカードを3枚選び、それ以外を自分の墓地に置く。その後、相手は自分自身のマナゾーンからカードを3枚選び、それ以外を持ち主の墓地に置く。
■W・ブレイカー

 
いけっち店長「カードキングダムのシングルコーナーに、様々なカードのコメントが書いてあるんだが・・・」
 
ハリー「ああ、最近はシマムーが書いてるやつですね」
 
いけっち店長「【エクスリボルバー】のコメントはこうだ。 
『反撃用のマナは残さない! 出したら決める! それがリボルバー!!』」
 
おざワ「か、かっこいい!」
 
ハリー「シマムー・・・いつからそんな熱いフレーズが書ける男に」
 
いけっち店長「入社して一年半。奴も良い感じにアホになってきたな」

ハリー「いや、そこは素直に誉めておいて下さい」
 


 
メタルコックのタイマー
 3コスト ゼノパーツ 1000
■このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のT能力を使ってもよい。
T:バトルゾーンにある、自分の他のクリーチャーを1体アンタップする。



いけっち店長「ダブルブレイカーを起こして、2回殴ったり、タップトリガーを2回使ったりを考えるが、【悪戯人形ハロ】や【誕生の祈】を起こして2回攻撃、と言うのも軽くて実戦的。
 難しいことを考えるのもいいが、このぐらいの使い方が、なんだかんだで一番現実的だぞっと」
 
ハリー「そうですね」
 
おざワ「火文明ですよね・・・」
 
いけっち店長「ん?」
 
おざワ「【ボルメテウス・サファイヤ・ドラゴン】が出てきて、スピードアタッカーでトリプル・シールド墓地送り・プレイク! 【メタルコックのタイマー】で起こして、もう1回アタック!
 【ボルバルザーク】がスピードアタッカーでダブルブレイク、【タイマー】で起こしてもう1回。【ボルバルザーク】の効果でもう1ターン同じことを!」
 
いけっち店長「ひ、ひでぇ!!」
 
おざワ「まさにデュエル・マスターズ残酷物語!!」




ブラザー・リザード
 4コスト メルト・ウォリアー 3000
■G・ゼロ−バトルゾーンに<<ブラザー・リザード>>が1体でもあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。



ハリー「『よう、兄弟!』という“そのまんま”なフレーバー・テキストも楽しい、思わず4人兄弟を出してみたくなるクリーチャーですが、4マナ・パワー3000というのは、何かの陰謀でしょうか」
 
いけっち店長「まさに【火槍と水剣の裁(13弾)】のボーダーラインだよなぁ」

おざワ「これはもしかして、自分で【裁】を使ってドローしろ、という事なのでは?!」
 
いけっち店長「マジでそうかもしれん。色も合ってるし。・・・マジでいけるかも知れんぞ?!」
 
ハリー「しかし、“メルト・ウォリアー”の進化先、【巨大神ハウルスク(14弾)】の能力とは、シナジーが噛み合っていませんね」

巨大神ハウルスク(14弾)
 6コスト メルト・ウォリアー 5000
■進化−自分のメルト・ウォリアー1体の上に置く。
■このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次の能力を使ってもよい。相手のパワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する。


いけっち店長「むじゅかちいなぁ。・・・待てよ?! 6弾の、【ショック・ハリケーン】はどうだ?!」
 
ショック・ハリケーン(6弾)
 5コスト 呪文
■バトルゾーンにある自分のクリーチャーを好きな数選び、自分の手札に戻す。その後、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを同じ数選び、持ち主の手札に戻してもよい。


ハリー「ほう」
 
おざワ「キタコレ」
 
いけっち店長「ようし、早速デッキを作って実験だ! ファイルを開け! 仮想敵デッキを4つほど用意しろ!」
 
おざワ「よし来た」
 
ハリー「お任せ下さい」
 
 
 こうしてカードキングダムの夜は更けていきます。
 
 デッキ作りを相談できる、遠慮なく議論できる仲間がいるから、物事を積み重ねて作り出していけるんですね。
 
 皆さんも、喧嘩してでも、ちゃんと“議論”の出来る仲間がいるなら、その人達を大切にして下さい。
 ゲームに限らず、どんな事でも“議論”のできる関係は、大人になってもずっと、大切な財産になるはずです。
 
 珍しく、良い話で終わりました。
 
 
 
 
 なんか気持ち悪いな。
 
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