トップデュエルマスターズ研究所第115回(2006.08.09)

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□【プルート・デスブリンガー】超破壊デッキ、“漆黒のフェニックス”
 
「破壊・・・一切の破壊。全宇宙に存在する、全ての物の滅亡。滅亡・・・!」(平井和正“幻魔大戦”より)
  
 【超神聖・プルート・デスブリンガー】・・・この、むちゃくちゃカッコいい、まさに「闇の不死鳥」に相応しいフレーズだと思いませんか?!
  
  そんな訳で、コイツのデッキのテーマは、“徹底的な破壊”!
  【クエイク・スタッフ】でなんでもかんでもスレイヤーになり、どんな相手とでも相打ちしまくり、自分は【凶星王ダーク・ヒドラ】でいくらでも蘇らせる!というひどいデッキ。【ボルメテウス・サファイア・ドラゴン(ドリーム)】も怖くないぜ!
 オマケに【プルート・デスブリンガー】でもミナゴロシ!
 【デスブリンガー】がやられても、墓地が増えて【ダークヒドラ】が大活躍!!
 またまた殺し屋軍団無限超復活! 仏契理だぜ夜露四苦!(このネタ何度目だ)


超神星プルート・デスブリンガー(スーパーレア)
 4コスト フェニックス 13000
■進化GV−自分のデスパペット、グランド・デビル、ティラノ・ドレイクのいずれか3体を重ねた上に置く。
■メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選んで墓地に置いてもよい。そうした場合、相手のクリーチャーを1体破壊する。
■T・ブレイカー



■超破壊デッキ“漆黒のフェニックス”
クリーチャー
 4x 封魔ウェバリス
素直にブロックしよう
 4x 死劇人形ピエール
スレイヤー&ブロッカー 軽くて出しやすい!
 4x 光線人形ストリウム
1体だけでか、最後に殴れば問題なし!
 4x 解体人形ジェニー
手札破壊した後は進化のタネ!
 2x 封魔バルゾー
便利能力付き進化タネ
 1x アクアン(殿堂)
絶対に1枚入れよう!
 4x 凶星王ダーク・ヒドラ
デッキの心臓! 絶対4枚いるぞ
進化GV
 3x 超神星プルート・デスブリンガー
破壊しまくれ!!
呪文
 4x エナジー・ライト
安定した性能のドローカード
 2x 陰謀と計略の手
便利カード
 1x スケルトン・バイス(殿堂)
文句なく強力な手札破壊
 1x サイバー・ブレイン(Sトリガー・殿堂)
殿堂カード。入れない理由は無いね
 4x デーモン・ハンド(Sトリガー)
どうでもいいカードには使うなよ!
クロスギア
 2x クエイク・スタッフ
デッキの心臓その2。使いこなせ!

 
 【プルート・デスブリンガー】へ進化できるのは“デスパペット”“グランドデビル”“ティラノドレイク”の3種族。
 単純に進化を狙うデッキなら、軽くて、1枚1枚に使える能力があって、種類の多い種族から組んだほうが効率的です。
 そして、“ティラノドレイク”は現時点、「進化の種」として見ればマナコストの重いものばかり。
 そんなわけで“ティラノドレイク”はあきらめて、種族は“グランドデビル”“デスパペット”の2種類に絞りました。

 そして種族を絞ったデッキといえば【ダーク・ヒドラ】の出番。メテオバーンで墓地に送ったカードも拾えて一石二鳥です。
 
 

光線人形ストリウム(コモン)
 2コスト デスパペット 4000
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の他のクリーチャーはこのターン中、攻撃することができない。


 このカードには「攻撃したら、他のクリーチャーが攻撃できない」という欠点がありますが、実はほとんど問題ありません。
 なにしろ、「他のクリーチャーで攻撃した後、一番最後に攻撃すれば良い」だけなんだから。
 つまりコイツは、ほぼ弱点の無い2コスト、4000パワーという、お化けカードです。
 まぁこのカードが2枚並ぶと片方の1枚しか攻撃できませんが、そこまで問題はありません。
 長い間ちまたをブイブイいわしてる憎い火単速攻の【放浪兵エルジージョ(14弾)】に対して殴り返し、相打ちできるナイスガイ! 使わない手はありません。



死劇人形ピエール(アンコモン)
 2コスト デスパペット 1000
■ブロッカー 
■このクリーチャーは攻撃することができない。
■相手のクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーは可能であればブロックする。
■スレイヤー


 2コストで、誰とでも相打ちできるスレイヤーブロッカー。言う事なしの種クリーチャーです。
 【ダーク・ヒドラ】で何回も回収すると、相手はウンザリ。こちらはニッコリ。
 


解体人形ジェニー(コモン)
 4コスト デスパペット 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の手札を見てその中から1枚選び、捨てさせる。


 【プルート・デスブリンガー】のためにあるような進化元です。
 【デスブリンガー】の弱点は、なんといってもクリーチャー対策カード。
 せっかく4枚のカードを集めて【デスブリンガー】に進化しても、いきなり破壊されたり手札に戻されては元の木阿弥(「もとのもくあみ」と読む。こんな漢字だったとは知らんかった)。
 そこで【ジェニー】ちゃんの出番です。相手の手札の「悪い子」を抜き取っておいてあげましょう。
 その後はもちろん、【プルート】様への生贄に。



クエイク・スタッフ(コモン)
 1コスト クロスギア
■クロスギア
■これをクロスしたクリーチャーは「スレイヤー」を得る。


 徹底的な破壊・・それがテーマである以上、やはりコイツの出番でしょう。

 進化を狙うデッキであるため、こちらのデッキは低コスト、小型のクリーチャーがほとんどです。
 しかし、速攻デッキのように素早く攻めるデッキでもないため、相手は大型クリーチャー(例えばドラゴン)を展開する余裕があります。
 それらに対抗するパワーが総合的に足りていない以上、【クエイク・スタッフ】によるスレイヤー能力で、相打ちしていくしかありません。
 相打ちといいましても、こちらのデッキは【ダークヒドラ】による回収を狙うので、損しているのは一方的に相手だけ、という事になりますね。

 相手の立場になって考え、クロスするクリーチャーをよく選び、常に最大限の効果が挙げられるよう、よく考えて使いましょう。
 このカードを効率的に使えるかどうかで、デッキの勝率が大きく変わる、実は重要なカードです。
 


エナジー・ライト(コモン)
 3コスト 呪文
■カードを2枚引く。


 ドローカードを何にするか・・・、水文明でドローをサポートするデッキの悩みどころです。
 今回、【エナジーライト】を選んだのは、やはり何といってもその安定性。

 【ブレイン・チャージャー(8弾)】という選択肢もあり、こちらですと、4ターン目に使えば、次のターンには【デーモン・ハンド】か【ダーク・ヒドラ】がプレイ可能となるので、・・こちらでも良かったのですが、4ターン目は【ジェニー】【バルゾー】【陰謀と計略】等、使うタイミングが被るカードも多いため、【エナジー・ライト】になりました。
   
 
 どのフェニックスデッキもそうですが、一旦“フェニックス”に進化したら、一気に攻勢に出ましょう。ドカスカ攻撃に行くべきです。
 不死鳥のパワーは戦いの中でこそ映えるもの。破壊が得意なくせに、実はすぐに破壊されてしまうお茶目な【プルート】様ですが、後に控える【ダーク・ヒドラ】の力を信じ、勇気を持って突っ込みましょう!
 


 では、ここからは19弾の闇・火・自然のカード紹介です。




悪魔神デスモナーク(スーパーレア)
 6コスト デーモンコマンド 8000
■進化
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊された時、進化ではないデーモン・コマンドをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。


 破壊された時、かわりに墓地のデーモンコマンドが“全部が一斉に出てくる”という派手な効果ですが、派手さを楽しむには色々とハードルが高そうです。

1・どうやって墓地に多くのデーモンコマンドを落としておくか?

2・出した【デスモナーク】を、どうやって自分で破壊するか?

 1に関しては、例えば【ダンディ・ナスオ(17弾)】をデッキに4枚入れておき、出した時にデッキからデーモンコマンドを持ってきて墓地に落としたり、マナゾーンのデーモンコマンドを墓地に落としたり、【エマージェンシータイフーン(11弾)】を使って手札から落としたりして、少しずつ墓地のデーモンを増やしていくか・・・
 【クリスタルフュージョン(9弾)】を使った後、【エクスリボルバードラゴン(16弾)】を出してまとめてマナゾーンのデーモンコマンドを吹き飛ばすか。

 2に関しては、【生贄の鎖(4弾)】や【邪魂転生(6弾)】で生贄にするか、など。

 でもやっぱり、そこまでするほどの効果とは言えそうもありません。
 これが、出てくるのがドラゴンであれば、「墓地からいきなり【ボルメテウス・サファイア・ドラゴン】が4体出てきていきなりゲームエンド!!」となるのですが、デーモンコマンドでは、突然勝利を決めるカードはなさそうです。

 結論として【デスモナーク】は、「破壊したら、1体か2体ぐらいのデーモンコマンドが出て来る事があって、相手にしたら破壊し辛いクリーチャー」という程度で捉えておくのが正解のようです。



リベンギオス・ドラグーン(ベリーレア)
 5コスト ティラノ・ドレイク 5000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、シールドを多く持っている方のプレイヤーは自分自身のシールドを1枚選び、墓地に置く。両プレイヤーのシールドが同じ枚数であれば、それぞれが自分自身のシールドを1枚ずつ選び、持ち主の墓地に置く。


 能力自体は地味ですが、ゲームの流れを早くしてくれますし、5マナ5000アタッカーはそれなりです。
 今のところティラノドレイクは全体的に弱いのですが、今後のことも考えると、まずまずのスペックであることを憶えておいて損はなさそうです。



封魔ガルマジアス(レア)
 5コスト グランド・デビル 8000
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の他のクリーチャーはこのターン中、攻撃することができない。
■W・ブレイカー


 一番最後に攻撃すれば、このペナルティは無かった事になります。
 それを考えれば、たったの5マナでパワー8000Wブレイカーは、なかなかの高性能であると言えるでしょう。



ソウルバイス・ドラグーン(レア)
 5コスト ティラノ・ドレイク 2000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の他のティラノ・ドレイク1体につき1枚、相手は自分自身の手札を選び、捨てる。


 今のところ、コストが軽くて使いやすいティラノドレイクがいないため、「ティラノドレイクがたくさん並んでいる」という状況が作れません。
 よってこのカード、まだまだ実戦レベルとは言えないようです。



ジェットパンチ・ドラグーン(アンコモン)
 6コスト ティラノ・ドレイク 2000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のタップされているクリーチャーを1体破壊する。


 タップしているクリーチャーなら、何でもかんでも破壊。
 これはぜひ、【エクストリーム・クロウラー(12弾)】や【エウロピカ(6弾)】を使って自分の手札に戻し、何度も何度も場に出したいクリーチャーです。
 相手のクリーチャーを【霊光の化身(10弾)】などで無理矢理タップしてやれる状況を作れれば、何を出されても全部破壊・・というコンボになりますが、4色デッキになるのが難しいところ。デッキ構築の腕の見せどころでしょうか?

 タップするカードを・・・忘れ去られた第1弾のカード【エレメンタル・トラップ】にして、【封魔ラベリーズ】でサイクロンにすれば、闇・水の2色で無限破壊コンボデッキとして回転するかもしれません。



ノクターン・ドラグーン(アンコモン)
 5コスト ティラノ・ドレイク 4000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カード名をひとつ選んで言う。その後、相手の手札を見る。相手は、その中から、選ばれたカードと同じ名前のカードをすべて捨てる。


 フレーバーテキストから、水文明のカード【封魔ダンリモス】とのコンボで使おう、というテーマのカードである事がうかがえますが、もっと簡単に、【解体人形ジェニー】で相手の手札を見て引き抜いた後、残っているカードを憶えておき、【ノクターン・ドラグーン】を出せば全て解決です。
 ターンも4マナ、5マナと順番ですね。



スナイプ・アルフェラス(アンコモン)
 3コスト ディープ・マリーン 2000
■自分のグランド・デビルをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。
■自分のグランド・デビルが破壊された時、自分の手札を1枚捨てる。


 このカードの存在で、“ディープマリーン”と“グランドデビル”のデッキは安定した動きの強力デッキとなりえています。
 ドローが、そうとういい感じで動き続けるからです。
 また、【メディカル・アルナイル】がいれば、手札を捨てる必要もなくなります。

 【スナイプ・アルフェラス】を破壊されても大丈夫なように、【リバースチャージャー(ドリーム)】や【ダーク・リバース(18弾)】もデッキに入れておきましょう。
 【ダーク・リバース】はコストが軽いので、【封魔ラベリーズ】でサイクロンにしても、使いやすくて良い感じです。



トラップ・コミューン(レア)
 4コスト 呪文
■S・トリガー
■種族をひとつ選ぶ。選んだ種族の自分のクリーチャーを、好きな数破壊する。その後、その数以下の相手のクリーチャーを選び、破壊する。


 種族を統一したデッキ(進化デッキなど)で使うなら、実は【デーモン・ハンド】より強烈な事の多いおすすめカード。2体3体はまとめて破壊できます。
 こちらは破壊しても損の少ないように、【ダーク・ヒドラ】を使いましょう。



バイス・サイクロン(アンコモン)
 2コスト 呪文
■サイクロン(このターン、この呪文を唱える直前にクリーチャーを召喚していれば、この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に戻す)
■相手は自分自身の手札を1枚選び、捨てる。


 たった2マナなので、使い勝手が良いサイクロンです。
 クリーチャーを出して「ついでに使う」事が何度もできるので、相手にしてはたまったもんじゃありません。特にコンボなど考えずに、普通に使っても問題ないカードと言えるでしょう。



ブラッディ・サイクロン(コモン)
 1コスト 呪文
■サイクロン(このターン、この呪文を唱える直前にクリーチャーを召喚していれば、この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に戻す)
■バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は、このターンの終わりまで「スレイヤー」を得る。


 一見、「攻撃し終わってタップしている【サファィア】を、小型で相打ちできるから強いのでは?」と思えますが、実は落ち着いて考えれば、もちろん【クエイク・スタッフ(14弾)】の方が優秀。

 【クエイク・スタッフ】ならばブロッカーにクロスして、そもそも【サファイア】のアタックしてくるのを止めたり、また、殴り返し時にクロスして相打ちしたりできます。
 また、【ブラッディ・サイクロン】と違い、必要な時まで持っていなくても、とりあえずジェネレートしておく事ができます。
 さらに、クロスギアが破壊される確率と、持っておいた【ブラッディ】を手札破壊される確率を比較するのはナンセンスと言えるでしょう。

 突然使って「驚かせる」事はできますが、基本的には【クエイク・スタッフ】の方が間違いなく強力なカードと言えそうです。





爆竜凰ドラギリアス(スーパーレア)
 5コスト ティラノ・ドレイク 5000+
■進化
■バトルゾーンにある自分のティラノ・ドレイクすべてのパワーは2倍される。
■自分のティラノ・ドレイクは、パワーが6000以上の時、「W・ブレイカー」を得る。


 5コストで、実質パワー10000Wブレイカーの進化獣です。
 このように派手な能力ですが、残念ながら“ティラノドレイク”そのものが現時点弱いため、結果的に今のところ弱いカードとなっています。
 “ティラノドレイクデッキ”を作るより、どう考えてもドラゴンデッキの方が、今のところ多くの点で恵まれているのです。
 今後ティラノドレイクの種類が増えていけば少しは芽があるでしょう。
 しかしドラゴンを超える事はそうそう無いと思われますが・・・。
 とりあえず今後に期待しましょう。



オメガクライシス・ドラグーン(スーパーレア)
 8コスト ティラノ・ドレイク 6000
■自分のティラノ・ドレイクをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーは自分自身の、ティラノ・ドレイク以外の種族のクリーチャーを1体選び、破壊する。


 むしろこちらの方に、ティラノドレイクデッキの未来がありそうです。
 ティラノドレイクだらけのデッキを作れば、こちらのクリーチャーを出すたび、相手だけクリーチャーを破壊しなければならない・・・という強烈な状況になります。
 おそらくは“除去コントロール”のようなデッキとなり、ティラノドレイクは12体ほど・・という構成になると思いますが、今のところはやはり、使えるティラノドレイクの種類が足りません。



超神聖マーズ・ディザスター(ベリーレア)
 5コスト フェニックス 13000
■進化GV−自分のティラノ・ドレイク、ドリームメイト、ヒューマノイドのいずれか3体を重ねた上に置く。
■メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、パワー4000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
■T・ブレイカー


 最弱のフェニックス。
 絵がカッコいいので人気ですが、最も使いにくいフェニックス、と言わざるを得ません。
 進化に3体ものクリーチャーを使うのは、どのフェニックスでも同じ悩みどころ。当然ですが、可能な限りコストの低いクリーチャーを集めて進化を狙う事になります。

 で、めでたく進化してどうなるか?
 【ヴィーナス】ならば、進化した【ヴィーナス】が破壊されずに頑張ってくれる、というところに意味があります。
 【マーキュリー】も基本的には同じ。除去カードに耐性があるということがポイント。
 【プルート】は、進化したターンにとりあえず、最低でも相手のユニット1体を破壊できます。
 【ジュピター】は、進化したターンにアタックして、1体のクリーチャーを場に出し、進化に失ったカードを1枚、取り戻す事ができますね。

 しかしこの【マーズ】と言うカード。
 相手に「パワー4000以下のクリーチャー」がいないと役に立ちません。
 確かに、パワー4000以下のクリーチャーが、相手の場に2体以上いれば、【プルート】より得をする事になりますが、すなわちこれは、「相手まかせ」の能力なのです。

 「相手が〜であれば」
 「相手に〜があったら」
 こういうのを「たらればカード」と言い、相手まかせの運まかせのカードは、安定して強いカードとは言えないとされています。
(そういう意味では、【プルート】も相手にユニットが出ていないと使えない「たられば」能力ですが、【マーズ】よりは条件が楽でしょう)

 また、もう一つ致命的な弱点があります。
 先ほども書いたとおり、3体ものカードを使うギャラクシーボルテックスでは、できるだけコストの軽いカードを使って進化を狙います。
 コストの軽いカードがたくさん入っているデッキ。
 ということは、【マーズ】の能力を発動すれば、自分のクリーチャーも、ほぼ全滅してしまいます!!
 確かに【マーズ】に進化したターンには、自分の場にはユニットが残っていないかもしれません。
 しかし、続く次のターンにまた、自分のクリーチャーを召喚する事が、果てしなく無駄な事になりかねません。
 出したら、能力を使って巻き込む事になりそうです。

 すなわち、【マーズ】の能力は、
「相手がパワー4000以下のクリーチャーを複数場に出して、【マーズ】の能力で吹き飛ばしても、また後からパワー4000以下のクリーチャーをいくつか出してくれる」
という、ありえない「たられば」の条件で初めて得をする、そんなカードなわけです。
 その上、
「いったん【マーズ】を出してしまったら、自分はパワー4000以下のクリーチャーを出すのを控えたい」
というある意味ペナルティ付き。

 火ならば、【マーズ】を出さなくてもパワーのある大型ドラゴンが簡単に出せますし、そもそも大型を出すよりも【タイラーのライター(14弾)】【エルジージョ】などの小型速攻獣を使ったデッキの方が強いはずでしょう。

 【マーズ】を出して勝つ事は、もちろんあるでしょう。
 しかし【デーモン・ハンド】を踏んづけて、一発で4枚のカードを失う危険性を考えれば、進化させずにそのまま攻撃した方が良い場合がほとんどでしょう。



北海の暴れん坊ジャッカル(ベリーレア)
 8コスト ドリームメイト 9000
■バトルゾーンにある自分のダイナモすべてのパワーは+3000される。
■Wブレイカー


 ダイナモを強化するカードですが、“ダイナモ”は種族でもあるので、そもそも【光器ペトローバ(9弾)】で強化する事ができます。
 【ペトローバ】の方が、パワー+4000とボーナスが大きく、しかも【ペトローバ】自身が5マナと軽く、【ジャッカル】と違って「選ばれない」ので、呪文などで破壊されにくいという至れり尽くせり。

 また、【護法の精霊アムシオン(19弾)】も、タップした“ダイナモ”が+7000されるので、こちらの方がパワーアップという意味では上です。

 唯一、【ジャッカル】に良いところがあるとすればそれは、本人が大きくてWブレイカーである、という事でしょうか・・・。



アウトロー・ペッパー(コモン)
 3コスト ワイルド・ベジーズ 4000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のパワー3000以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンに置く。


 【青銅の鎧(18弾)】や【シビレアシダケ(18弾)】など、マナを増やした後は仕事の少ないクリーチャーをマナにすれば、なかなか鋭いマナ加速になります。
 自身パワー4000なので、相手の速攻デッキに対する殴り返し要員として、活躍してくれます。
 「マナ加速して、大型クリーチャーを出す」というデッキの、対速攻要員として活躍しそうです。



疾風のスウザ(コモン)
 2コスト ブレイブ・スピリット 1000
■バトルゾーンにある自分のティラノ・ドレイクはすべて「スピードアタッカー」を 得る。


 ドラゴンをスピードアタッカーにする【トット・ピピッチ(8弾)】と同じ能力でありながら、1コスト軽いというところに、「“ティラノドレイク”が“ドラゴン”に勝る部分が出てくる可能性」があります。
 はるかな未来になりそうですが、一応、頭の隅に入れておきたいところです。



ジェット・サイクロン(レア)
 2コスト 呪文
■サイクロン(このターン、この呪文を唱える直前にクリーチャーを召喚していれば、この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に戻す)
■バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は、このターンの終わりまで「スピードアタッカー」を得る。


 手札破壊への耐性から、【ファイアー・ブレード(14弾)】を使った方が良いでしょう。




ジェネラル・クワガタン(スーパーレア)
 7コスト ビークル・ビー 7000
■自分のドリームメイトが破壊された時、そのドリームメイトと同じ名前のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■W・ブレイカー


 クロスギア【フェアリー・スコップ(15弾)】と面白いコンボになります。
 アタックした“ドリームメイト”が墓地の“ドリームメイト”を【フェアリースコップ】でマナゾーンに置き、破壊されたらマナゾーンから出てきて・・・と無限復活。



グレイト・カクタス(スーパーレア)
 4コスト ワイルド・ベジーズ 2000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中からワイルド・ベジーズを1体選び、相手に見せてから自分の手札に
加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。


 かなり強力なカードです。
 出せば1枚確実に手札が増え、しかもその時々に合わせた“ワイルド・ベジーズ”を持って来れます。進化獣も持ってこれるので、進化も簡単でしょう。【大菜王ビッグ・ナスディーン(17弾)】なんか良さそうですね。
 ワイルド・ベジーズデッキを組むなら4枚必要なカードと言えそうです。

 また、効果は「場に出たとき」なので、【超神聖ジュピター・エンパイア】の進化元に使い、メテオバーンで場に出して、再びデッキから“ワイルド・ベジーズ”を持ってくることもできます。
 ワケのわからない速度で増殖する「野菜軍団」は、一見の価値あり、です。



超神聖ジュピター・キングエンパイア(ベリーレア)
 5コスト フェニックス 14000
■進化GV−自分のドリームメイト、アーク・セラフィム、ワイルド・ベジーズのいずれか3体を重ねた上に置く。
■メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にある、進化クリーチャーではないカードを1枚選び、バトルゾーンに出してもよい。(ただし、そのクリーチャーは召喚酔いする)
■Tブレイカー


 攻撃する時、メテオバーンでクリーチャーを場に出す事が出来るフェニックス。
 何気にパワーが14000と、フェニックスで2番目に高い点は見逃せません。
 やはり上記【グレイト・カクタス】を1枚は進化元として使っておきたいところ。
 メテオバーンで場に出して、もう一度効果を使いましょう。
 【霊騎レングストン】も同じように効果を使いまわす事ができます。進化元として投入するのに相応しいカードと言えるでしょう。

 ちょっと気付き難い点ですが、【ジュピターキングエンパイア】が、他のフェニックスより少し優れている点をご説明。
 それは、他のフェニックスと違い、「大コストのクリーチャーを進化元に使っても、もったいなく無い」という点です。
 なにしろ、いったん進化元にしてしまっても、またタダで出せるのですから(笑)
 そういう意味でも、気軽に出しやすいフェニックス、と言えるでしょう。
 「【ジュピター】を出す!」というデッキではなく、「場合によっては【ジュピター】に進化するのもあり」という、自由度の高さが、このカードの力を高めています。



霊騎クルス・タスポル(アンコモン)
 4コスト アーク・セラフィム 3000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンに自分の《博識の森のポルタス》と《カラテ・キャロット》があれば、自分の山札を見る。その中から《超神星ジュピター・キングエンパイア》を1体取り出して相手に見せ、自分の手札に加える。 その後、山札をシャッフルする。


カラテ・キャロット(アンコモン)
 3コスト ワイルド・ベジーズ 2000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンに自分の《博識の森のポルタス》と《霊騎クルス・タスポル》があれば、《超神星ジュピター・キングエンパイア》を1体、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。


博識の森のポルタス(アンコモン)
 2コスト ドリーム・メイト 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンに自分の《カラテ・キャロット》と《霊騎クルス・タスポル》があれば、《超神星ジュピター・キングエンパイア》を1体、自分の墓地から手札に 戻してもよい。


 3体合体で【ジュピターキングエンパイア】に!といった感じですが、実際のところ、どうでしょうか?
 【カラテ】を3体目に出すと、マナゾーンから【ジュピター】を回収できます。
 【ポルタス】が3体目だと、墓地から回収。
 【ポスタル】が最後の場合が、一番得をしていて、デッキから直接持って来れます。
 しかし、この3体が全部【ジュピター】の進化元である事を除けば全て役立たず。単体のクリーチャーとして弱すぎます。

 やはり【ジュピター】への進化デッキは、“ワイルド・ベジーズ”を中心とした種族デッキとして作るのが正解なようです。



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