□30弾でナイトデッキを強化しよう!“よくばらナイト・謙虚な騎士”
最新弾フルコンプリートを作り、すべてのカードをチェックする俺。
色んなカードが強まりまくりで、なんぼでもデッキのアイディアが出まくりング。
ざっと見ただけで10個ぐらい作りたいデッキがみつかって、何から手をつけて良いかわからなくなる始末。タカラトミーは俺を殺す気か(笑)
しかしやっぱり、一番ハデで面白いデッキは、カードキングダムで新弾を買ってくださったお客様へのサービス、“秘密デッキエックス”にすべきでしょう。というか、すでにそうしました。
(今回はなかなかすごいデッキが完成したぞ! 動画に撮れないのが残念なぐらいだ! はっきり言って、実際に見ると誰でもビビる! 謎の秘密デッキエックスの記事は、今からでもカードキングダム各店か当ホームページ通販で手に入るぞ! よろしく!)
ということで、エックスデッキ開発に全力集中。で、完成させ、記事も書きあげたのですが・・・
毎回、思うんですが、エックスデッキがあんまりにも面白すぎるので、そのあとに作ったデッキが面白いのかどうか、自分でもさっぱりわからなくなるんですわ。
味の濃い料理を食べたあと、味覚がマヒするような、そんな感じ。
なので今回ご紹介するデッキも、面白いのかどうか、今はさっぱりわからない始末。
いや・・・多分、《黒騎士ザールフェルドII世》を使ってデッキを組むと、普通はこうなるよね・・・という、「普通のデッキ」だと思うんですけど・・・強さはまあ、やりおります。
対応力はかなりのもの。やりたい放題に呪文を使ってコントロールしたい!という方には、お勧めです。
■30弾でナイトを強化しよう!“よくばらナイト・謙虚な騎士” |
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クリーチャー 18枚 |
4x 魔光ドラム・トレボール(ナイト) |
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4x 魔光騎聖ブラッディ・シャドウ(ナイト) | |
3x 天雷の導士アヴァラルド公(ナイト) |
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2x 氷牙フランツI世(ナイト) |
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2x 魔光王機デ・バウラ伯(ナイト) |
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1x アクア・サーファー(S・トリガー) |
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2x 邪眼皇ロマノフI世(ナイト) |
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進化2枚 |
2x 黒騎士ザールフェルドII世(ナイト) |
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呪文20枚 |
2x 魔弾ソウル・キャッチャー(KM) |
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1x 魂と記憶の盾(殿堂) | |
4x 魔弾バレット・バイス(KM) |
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2x 魔弾デュアル・ザンジバル(KM) |
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4x 魔弾オープン・ブレイン(Sトリガー・KM) |
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2x 魔弾ストリーム・サークル(KM) |
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1x インフェルノ・サイン(S・トリガー)
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4x デーモン・ハンド(S・トリガー) |
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(このデッキは2008年12月時点のカードとルールで作られています)
○夢と無茶は切り分けよーぜ
コロコロコミックの情報が知れ渡るにつれ、全国のコンボスキーの皆様方に、いの一番に注目されたカードがこれ。
黒騎士ザールフェルドII世
5コスト デーモン・コマンド/パラサイトワーム/ナイト パワー7000
■進化−自分のナイト・クリーチャー1体の上に置く。
■自分のターンに呪文を唱えた時、その呪文よりコストが小さい呪文を自分の手札から1枚選び、コストを支払わずに唱えてもよい。
■W・ブレイカー
能力の発動が「呪文を唱えた時」なので、まず1枚呪文を使い、そのあと、それよりコストの低いものをタダで唱えたあと、さらに能力が発動し、もうひとつコストの低いものを唱え・・・と、次々に連鎖していきます。
なので、
「《ラッキーダーツ(CDP2)》などで何とかして《インビンシブル・テクノロジー(6弾)》を唱え、持ってきた呪文を次々に連鎖して10枚ぐらい呪文を唱えられないだろうかっっ?!」
・・・と野望を持つ人も多かったのですが、どうやらちょっと、無理があるようです。
まず第1に、ナイトの進化クリーチャーであるので、デッキに数体はナイトが欲しいということ。
第2に、ナイトである以上、どう考えてもナイト呪文を主体にした方が有利なこと。
第3に、《ザールフェルドII世》が、長い間破壊もされずに場に残っている事など期待できない(もしそんな弱い相手なら、コンボを使わずに勝てるのでオーバーキル)ので、《ザールフェルドII世》を出したターンか、次のターンには呪文を使用しなければならず、コストの重い呪文は使いにくい事。
第4に、コンボを動かすためのサポート呪文が数多く必要となり、結果、そもそもコンボが発動した時のための「相手に勝つための呪文」が入らない。
などなどの理由から、余計なコンボパーツをデッキに入れるスペースは見当たらず、もし可能であっても、「そうしたコンボはできるかもしれないが、デッキとしてはとうていマトモに強いとは言えない」というレベルにしか到達しないという結論に達しました。
もちろん、まともに動くようになれば、エックスデッキとして採用しても良いぐらいの面白さなのですが・・・僕の結論としては、「いくらなんでも無理」というものでした。
が、だからと言って《黒騎士ザールフェルドII世》が弱いという訳ではありません。
ここは欲張らず、普通に使えば良いのです。ごく、ごく普通に。
○「普通」それがもっとも大切
と、いうわけで、普通に《ザールフェルド》を使ってみましょう。
まず最速で、5マナの時点で《ザールフェルド》を出したとします。
次のターンは6マナ。ここで使いたいカードはやはり、《デーモン・ハンド》ですね。
しかしさすがに、都合よく手札に呪文がたくさんあるとは限りません。そのあと、何発も呪文がタダで使えるなんて、幻想です。
・・・と言いたいところですが、ナイトデッキではそこが強い。
《デーモン・ハンド》の次に《魔弾オープン・ブレイン》を一発撃てば、一気に手札が4枚増えて、おそらくは次の呪文をリロードする事が出来るでしょう。
《デュアル・ザンジバル》や《バレット・バイス》、《ソウル・キャッチャー》を「ついでに」使えるだけで、ずいぶんと有利になるはずです。
一見地味ですが、必要以上に「圧倒的に」勝利する必要はありません。要は、デュエルに勝つために最低限必要な動きができれば、良いのですから。
魔弾オープン・ブレイン
5コスト 呪文:ナイト
■S・トリガー
■KM−カードを2枚まで引く。
■ナイト・マジック(バトルゾーンに自分のナイトがあれば、この呪文のKM能力をもう一度使ってもよい)
魔弾デュアル・ザンジバル
4コスト 呪文:ナイト
■KM−バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーは−2000される。
■ナイト・マジック(バトルゾーンに自分のナイトがあれば、この呪文のKM能力をもう一度使ってもよい)
魔弾バレット・バイス
4コスト 呪文:ナイト
■KM−相手は自分自身の手札を1枚選び捨てる。
■ナイト・マジック(バトルゾーンに自分のナイトがあれば、この呪文のKM能力をもう一度使ってもよい)
魔弾ソウル・キャッチャー
2コスト 呪文:ナイト
■KM−クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。
■ナイト・マジック(バトルゾーンに自分のナイトがあれば、この呪文のKM能力をもう一度使ってもよい)
実は僕、最初はやはり、《英知と追撃の宝剣(11弾)》を3枚投入していました。
《ザールフェルド》を出したあと、7マナの呪文である《宝剣》を使えば、《デーモン・ハンド》以下がタダになる、このぐらいのゼイタクは許されるだろう・・・と思ったのです。
しかし何度か対戦してみた結果、相手が強いプレイヤーだとなかなかそんな「甘え」は許されません。隙を作ってくれませんし、そもそも《宝剣》を使われても困らない状況を作り上げてきます。
「《ザールフェルド》を出してから《ソード》」というコンボにこだわっていると、本当なら今使うべき《宝剣》を後に回して失敗したり、「先に《宝剣》を使わざるを得なくなって、《ザールフェルド》が出た時には手札に《宝剣》が無い」という状況に追い込まれ、そもそもコンボの意味が無くなったりします。
今回のように手札が増えまくるデッキでは、欲張って強力な高コストカードを多めにしてしまうと、手札を使い切れずに、あふれた手札を握ったまま敗北する、という、恥ずかしいデュエルになってしまいます。
よって今回は、呪文の強さと使いやすさ、両方のバランスがとれたラインで調整するのが一番、という結論になりました。
○各カード解説
ここまで、《ザールフェルド》について説明してきましたが、実は今回、「ナイトデッキをもう一度作ってみよう」と思ったきっかけは、このカードだったりします。
魔光ドラム・トレボール
2コスト ガーゴイル/ナイト パワー1000
■自分の「ナイト・マジック」を持つ呪文を唱えるコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。
むちゃくちゃ強いですよこいつ。
3ターン目に《魔弾バレットバイス》が打てて、4ターン目に《オープン・ブレイン》を使い、引いた《バレット・バイス》をもう一度使用、なんて流れになったら、相手はまだほとんど何もしないうちに手札ゼロ、です。
実際、そうした流れは3・4試合に1回あって、後攻になっても《魔弾ディアルザンジバル》が《コッコ・ルピア》に間に合うなど、実戦を繰り返すごとに「1ターン早くなるだけで、一気に間に合うようになった」という事柄の多さに驚かされます。
《氷牙フランツI世》と合わせてさらに呪文コストが軽くなることで、意味が分からないほどの呪文連打ゲームが楽しめます。
今回のデッキでは《オープン・ブレイン》が必須だったため、水文明が入りましたが、これで“光・闇”の2色だけでも、ナイトデッキは十分な強さになったと言えるでしょう。(《アヴァラルド公》《デ・バウラ伯》《グローリー・ゲート》でドローも十分)
魔弾ストリーム・サークル
5コスト 呪文:ナイト
■KM−バトルゾーンにあるクリーチャー1体またはクロスギア1枚を選び、持ち主の手札に戻す。
■ナイト・マジック(バトルゾーンに自分のナイトがあれば、この呪文のKM能力をもう一度使ってもよい)
コストが軽くなっていると、「なんて強いカードなんだ!!」と見直す事うけあいの、場にさわりまくれる強烈カードです。
例えるなら、「《ザールフェルド》で、《デーモンハンド》からタダで使える《英知と追撃の宝剣》」。
確かに《宝剣》はマナも戻せますが、試合後半でマナが十分にあるときだと手札が増えて、むしろ相手が得をする場合もけっこうあります。(《宝剣》を使うなら連打したり等、徹底的にマナもいじめないと効果は薄い)
《ストリーム・サークル》は、相手の速度を遅らせてくれるし、実は自分のクリーチャーを戻すことだってできます。
場合によっては、《デ・バウラ伯》や《アヴァラルド公》を戻せるのはものすごく便利。
さらにさらに、ナイトマジックなので、《ドラム・トレボール》等で軽くして、「《ストリーム・サークル》で手札に戻して《バレット・バイス》!」なんてコンボも、5マナぐらいで簡単に可能です! これは《宝剣》では無理な相談。
これで《キング・アルカディアス》なんて怖くない!!
天雷の導士アヴァラルド公
呪文が多いデッキなら、ナイトデッキじゃなくても入る強烈カード。
普通、場に出したあとは用が無くなりますが、今回のデッキでは、《黒騎士ザールフェルドU世》の進化元としても働いてくれます。
実に無駄がない!
魔光王機デ・バウラ伯
レアカードですが、そろそろ皆さん、4枚集める事ができたでしょうか?
ナイトデッキを作るなら、どうしても4枚持っておきたいこのカード。今回は2枚で十分ですが、やはり必須です。
速攻デッキ相手の場合、できるだけ《魔弾ソウル・キャッチャー》を回収しましょう。
邪眼王ロマノフI世
呪文をガンガン使用するので、《魔光帝フェルナンドVII世》でも良いと思ったのですが、やはり《ロマノフ》の制圧力、対応力には一歩劣ります。
特に難しい事を考えず、普通に7マナ払って場に出しましょう。
魔光騎聖ブラッディ・シャドウ
呪文を使うとタダで出せるブロッカー。
速攻相手には優先的に場に出すカードですが、そうでないなら早めに埋めてしまいましょう。
《ソウル・キャッチャー》で回収して、そのターンにタダで出す、なんて動きが、速攻相手には大変喜ばれます。
アクア・サーファー
水マナ枚数とトリガーの数の確保として、1枚ですが入っています。
《クイーン・アルカディアス》や《スペル・デル・フィン》を戻し、《バレット・バイス》で叩き落とすのがベストな使い方。
《バレット・バイス》のコストが軽くなっていれば、けっこう狙える動きです。
魔弾デュアル・ザンジバル
パワーの小さいクリーチャーを除去するだけでなく、大きな顔でアタックしてタップになっている大型を、自分のターンで小型化し殴り返す使い方を忘れないようにしましょう。(意外と忘れます)
こちらには、《ザールフェルド》という殴り返し要員もいる事を忘れないで。
インフェルノ・サイン
《エマージェンシー・タイフーン》で捨てて《サイン》で…などなどのコンボは入っていませんが、色々と便利なので1枚差しです。
■改造するなら?
例によって、僕としてはこれが使いやすいバランスだと思いますが、テーマデッキである以上、細かい変更はいくらでもあり得ると思います。
「目的に特化した、ひとつの機構(システム)」とも言える“コンボデッキ”ならば「目的のコンボを回すための、正解と言える構成」は存在するかもしれませんが、今回のテーマは、「最新弾で強くなったナイトを使ったデッキを組もう」。
なので、ぶっちゃけ水文明を抜いた構成や、「《ザールフェルド》を無視して《フランツT世》を4枚積みにした、呪文連打デッキ」にしても良いと思います。
ただひとつ、今回のデッキを作りながら思ったのは、「軽くなるから、またはタダで使えるからと言って、高コスト呪文に頼ろうとすると、やはりデッキが重くなって事故が起こる」ということ。
騎士とは常に、謙虚であらねばならない、のかもしれない!
……これだけやりたい放題やっておいて、謙虚もナニもナイト思いますが。
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