□《聖霊王イカズチ》ワンショットキルドラゴンコンボデッキ“カチュアイカズチ”
今回の主役カードはこれ。32弾のベリーレア、《聖霊王イカズチ》。
聖霊王イカズチ
7コスト エンジェルコマンド/オリジン 8000
■進化−自分のエンジェル・コマンドまたはオリジン1体の上に置く。
■クリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを好きな数アンタップしてもよい。こうしてアンタップしたクリーチャーはそのターン、「ブロッカー」を得る。
■W・ブレイカー
「ブロッカーを得る」とかはこの際、あんまり関係ないのでいったん忘れて・・・・
とりあえず、
「クリーチャーが場に出たら、自分のクリーチャーがアンタップする」という効果を覚えておいていただきたい。
さてお立会い。
第8弾で登場したベリーレアに、《幻想妖精カチュア》というクリーチャーがおります。
タップすると、デッキから“ドラゴン”を持ってきて、場に出すことのできる、という、夢のある能力を持っています。
幻想妖精カチュア
7コスト スノーフェアリー 3000
■このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のT能力を使ってもよい。
T−自分の山札を見る。その中から種族にドラゴンとあるクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。そのクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。このターンの終わりに、そのクリーチャーを破壊する。
これによって呼び出したドラゴンは、ターンの終わりに破壊されてしまいますが、“スピードアタッカー”になるため、《カチュア》がいるかぎり、毎ターン、ドラゴンをポイポイと投げつけていくことが可能となります。
いわゆる、「カチュア・シュート」と呼ばれる戦術ですが、そう何ターンも《カチュア》が生き残っているはずもなく・・・・ぶっちゃけ、それほど強くありませんでした。(本当に強いなら、もっと流行ってる)
まあ、《龍神メタル》や《緑神龍ザールベルグ》を出してマナ破壊したり、《バザガジール・ドラゴン》(《バザガベルグ》でも可)を出して、 「《カチュア》の効果で破壊される前に、《バザガジール》自身の効果で手札に戻す」とか・・・
変ったところでは《マイキーのペンチ》を出しておいて、《カチュア》で《黒神龍バベルギヌス》を出し、《カチュア》を破壊して再び場に戻してもう一度タップ能力を使って・・・とループさせたり・・・とか。
他にも色々ありますが、「面白いけど、それで勝てるほどではない」というのが、「カチュア・シュート戦術」の常でした。
しかし、今回の「カチュア・シュート」は・・・!
そう。もう、お気づきでしょう。《聖霊王イカズチ》と合わせるとどうなるか?!
《カチュア》タップ、デッキから《ガトリング・フォース・ドラゴン》を召喚。
《イカズチ》の効果で《カチュア》がアンタップ!
再びデッキから《ガトリング・フォース・ドラゴン》を!
さらにループ! あとはデッキから、あるだけすべての《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》を場に出しまくり!!
全・員、スピードアタッカー!!
《ボルメテウス》、攻撃! 《ガトリングフォース・ドラゴン》の効果で、ブロッカーを破壊!(《ガトリング》が2体いるなら、まとめて2体破壊!)
《ボルメテウス》、全員突撃! 万が一数が足りないなら、《イカズチ》も《カチュア》も突撃!! ゲーム・エンドっ!!
さあ、これこそが、「カチュア・シュート戦術」が約5年間待った、真のワンショット・キル・カチュア・シュートコンボ、“カチュア・イカズチ”だっっっ!!!
■《カチュア》シュートドラゴンコンボ“カチュアイカズチ” |
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クリーチャー
27枚 |
4x 黙示賢者ソルハバキ |
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3x 光牙忍ハヤブサマル(ニンジャ) | |
4x 黙示聖者ファル・レーゼ | |
4x 魅了妖精チャミリア | |
2x 口寄の化身 | |
4x 幻想妖精カチュア | |
4x ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン |
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2x ガトリング・フォース・ドラゴン |
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進化3枚 |
3x 聖霊王イカズチ |
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呪文10枚 |
4x フェアリー・ライフ(Sトリガー) |
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4x 鼓動する石版 |
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2x 地獄スクラッパー(Sトリガー) |
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(このデッキは2009年7月時点のルールと、32弾までのカードで作られています)
○コンボを発見できても・・・形にするのが一苦労!
「イカズチとカチュアを組み合わせると・・・ヤバい!!」
このコンボ自体は、比較的早めに(先行発売日当日)発見されたのですが・・・・実際のデッキにしようとすると、2体を安定して場に揃えるのが、想像以上に難しい!
破壊されやすい《カチュア》の弱点はもとより、《イカズチ》の進化元と《イカズチ》自身を、手札的にどう揃えるか・・・
ドローを安定させるために水文明を入れると、どうしても動きが遅くなり、また、「ドロー加速の結果、デッキから《ボルメテウス》や《ガトリング・フォースドラゴン》を“引ききって”しまう」という問題点があったり・・・・
闇を入れて手札破壊すると、除去カードを落とせるため《カチュア》が破壊されにくくはなりますが、デッキの動きそのものが極端に遅くなり・・・・
《インフェルノ・サイン》タイプにすると、最終的にはぶっちゃけ、“ロマノフサインデッキ”になってしまいます。
そんなわけでこのコンボ、簡単に見えて、デッキにするには、想像以上の難敵でした。
最初このデッキを、エックスデッキ(通信販売、予約ご利用のお客様への特典デッキ記事)にしようと思っていたので、一晩かかって煮詰めたのですが・・・なかなか満足いく完成度になりません。
(エックスデッキ自体は、もっと変なコンボデッキが完成したので、そちらになりました!)
最終的に、他の複数のスタッフたちとも相談して、「これは動く!」と満足いく出来になったのが今回のタイプ。
突破口は二つ。《魅了妖精チャミリア》と、《黙示賢者ソルハバキ》にありました!
○基本的な動かし方
初手に《イカズチ》があった場合、コンボパーツではありますが、マナに置いてしまいましょう。
2ターン目のマナ加速(《フェアリー・ライフ》か《石版》)からスタート。
3ターン目に《魅了妖精チャミリア》を召喚します。
魅了妖精チャミリア
4コスト スノーフェアリー 3000
■このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のT能力を使ってもよい。
T−自分の山札を見る。その中からクリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
4ターン目、《黙示聖者ファル・レーゼ》や、更なるマナ加速。
そして《チャミリア》をタップして、コンボパーツを手札に持ってきます。(おそらくは《カチュア》)
5ターン目、《カチュア》を出す。
6ターン目、《黙示賢者ソルハバキ》を召喚しましょう。
黙示賢者ソルハバキ
2コスト ライトブリンガー/グラディエーター/オリジン 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。そうした場合、自分の手札を1枚、自分のマナゾーンに置く。
この時点で8マナあるはず。《黙示賢者ソルハバキ》の召喚で2マナタップする際に、マナゾーンの《イカズチ》を使います。
《ソルハバキ》の効果を使い、タップしている《イカズチ》を手札に。効果で1枚マナを置くと・・・残り7マナ。
手札に加えた《イカズチ》を、さっき出した《ソルハバキ》に乗せる事により、一気進化が可能になります!
《カチュア》&《イカズチ》が揃った時点で、コンボスタートです!
つまり、《チャミリア》の導入により、ムダなドローでドラゴンを引ききってしまう事無く、コンボパーツだけを狙って手札に加えられるようになり・・・・
《黙示賢者ソルハバキ》から《イカズチ》への一気進化により、
「《イカズチ》の進化元を出しておいて守らなければならない」
「コンボスタートまで、《イカズチ》を手札に持っておかなければならない」
という、ふたつの問題点がクリアーされたのでした。
○臨機応変な戦い方
「コンボが決まれば、勝てる!」というデッキですが、いつもいつもそう上手くはいきません。
が、このデッキは、例えば《カチュア》が破壊されたときなど、途中でコンボをあきらめても、まだまだ戦えるねばり強さを持っています。
ぶっちゃけ、マナ加速から普通に、手札の《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》や《ガトリング・フォース・ドラゴン》を出して殴っても良いのです。ふつーに、強いし。
また、《ソルハバキ》や《ファル・レーゼ》を出しておいて、《口寄の超人》を出すと、それだけで3枚ドロー!
もう、そのまんまビート・ダウン戦術に移行できるアタッカー数になるでしょう。
○他にも色々考えられますが・・・・
《イカズチ》を使ったデッキは、他にも色々と考えられます。
タップトリガーで“ゴッド”を出せる《鎧亜の神将ゼフィス》は、《カチュア》と同じように好きなだけ“ゴッド”を出し、ゴッドリンクの嵐を楽しめますが、《ゼフィス》自身5色クリーチャーのため、普通の手段では出せません。
(《インフェルノ・サイン》という手がありますが、それならどう考えても“サイン・ロマネスクデッキ”の方が強くて安定します)
《緑神龍バグナホーン》や《メタル・ザンギラス》を使うデッキは、一応形にはなると思います。
気になる方はチャレンジしてみるのも面白いかも知れませんね。
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