□デッキ診断発表!(第1回 ターボラッシュ)
お待たせしました。第30回にて募集した“デュエルマスターズデッキ診断”の結果発表をさせて頂きます。
なんと400件以上のご応募を頂き、正直マグナム大変でした。
さすがに全部お返事できませんでしたが、今回の診断は他の人のデッキにも必ず役に立ちますので、皆さん読んでみてください。
■H岡さん製作、『ターボMAXデッキ』
□ターボラッシュデッキなんですが、なかなか勝てません。
調整してください。 |
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クリーチャー |
4x ブラッデ・イヤリング |
1弾 |
4x 機械人形ガチャック |
8弾 |
4x 肉弾兵ウルティモ |
8弾 |
2x ビコラキス |
8弾 |
3x 重装兵ガルバック |
8弾 |
3x ギガクローズ |
8弾 |
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呪文 |
4x 火炎流星弾(S・トリガー) |
6弾 |
4x スパイラル・ゲート(S・トリガー) |
6弾 |
4x 幻竜砲(S・トリガー) |
6弾 |
3x エナジー・ライト |
6弾 |
1x サイバー・ブレイン(S・トリガー) |
1弾 |
2x 灼熱波 |
3弾 |
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(みなさんも診断を読む前に、まず自分ならどう調整するか、
考えてみて下さい)
□デッキ解説&診断
ターボラッシュは私も色々試してみました。
とりあえず、強力で使いやすそうな
【ガチャック】(好きなクリーチャーを破壊)
【ギガクローズ】(手札全てを捨てさせる)
【ビコラキス】(好きなカードを手札に加える)
他には炎の【ガルバック】や【ウルティモ】などなどでデッキを組んでみました。
"水"には「ブロックされない」能力のクリーチャー何体かいるので、これらでシールドを破壊してターボラッシュを発動させるのが
手っ取り早いのではないか…?など、いくつものコンボを試してみました。
やはり新しい弾の新しい能力は、自分の手で動かしてみないとその真価がわかりませんからね。
さて、このH岡さんの"ターボMAXデッキ"はターボラッシュ能力に振りまわされているように思います。
端的に言うとターボラッシュのクリーチャーが多過ぎるのです。
ターボラッシュ能力は、かなり決定的なパワーをもつ能力なので、その分、マナコストに対し、クリーチャーのサイズが小さくなっています。
実に15体ものターボラッシュクリーチャーを入れたこのデッキは、
通常のデッキと比べてどうしてもコストが重く、しかも戦闘力の低い戦線しか作る事が出来ません。
ターボラッシュを発動させる前に、純粋に戦闘の押し引きで負けてしまいます。
つまり、ターボラッシュ能力を発動させるためには、
1. コストが低く戦闘力の高いクリーチャーで、戦線を維持する。
2. ターボラッシュを発動させるためのブレイクスルーを組み込む。
3. ターボラッシュ能力が特に役に立つよう、デッキの戦術を組替える
三つが必要です。
1.については、【ブラッディ・イヤリング】4枚が投入されている点から
気にしているように見うけられます。
が、さすがにこれだけでは足りないでしょう。
2.のブレイクスルーについては、色々と考えられていらっしゃるようです。
ブロッカーを排除すればターボラッシュは発動するわけですから、
【火炎流星弾】【ピーカプのドライバー】良い感じです。
【灼熱波】も、まとまった相手を吹き飛ばすため入れているのでしょうが、防御力が低く殴られ放題のこのデッキで、自分のシールドを1枚破壊して使用するカードは自殺行為でしょう。
3.の戦術に移る前に、まずわかりやすく説明するため私の改良案を話してきましょう。
まず、大きなメス入れとして、炎を抜きます。
確かに炎のターボラッシュや、ブロッカー除去は魅力的なものがあります。
が、赤のターボラッシュは、つまるところ【ガチャック】を上回るものではありませんし、そしてなにより、闇水との2色にしてしまえば【アクアン(4弾)】が使えます。
このドローアドバンテージの前にはどんなシナジーも小細工も通じません。
また、【アクアン】は【サイバー・ブレイン】などの手札を増やすだけのカードと違って自分自身も場に残るので、弱いとはいえ攻撃ができます。
そう、攻撃できるのです!
ターボラッシュを発動させるには一体でも多くのアタッカーが必要になるのは当然でしょう。
とりあえず改造後のリストをご覧ください。
■青黒ターボラッシュデッキ「ガチャック大行進」 |
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クリーチャー |
2x ねじれる者ボーン・スライム |
2弾 |
4x ブラッディ・イヤリング |
1弾 |
4x 飛行男 |
7弾 |
4x 機械人形ガチャック |
8弾 |
4x 卵胞虫ゼリー・ワーム |
2弾 |
2x アクア・ハルカス |
1弾 |
2x ビコラキス |
8弾 |
4x アクアン |
4弾 |
2x 暴食虫グレゴリア・ワーム |
4弾 |
2x 呪いの影シャドウ・ムーン |
4弾 |
2x ギガクローズ |
8弾 |
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進化 |
3x 魔獣虫カオス・ワーム |
2弾 |
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呪文 |
4x スパイラル・ゲート(S・トリガー) |
6弾 |
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水が12枚、闇が28枚です。水はもう1〜2枚少なくしても良い感じですが、この方がプレイしやすいでしょう。
では、各クリーチャーの役割の説明をしていきましょう。
【飛行男】
【ガチャック】前に出て、攻撃できるクリーチャーが必要です。
水・闇の1〜2マナで中で優秀なアタッカーとして採用されています。
もし飛行男が出て、次に【ガチャック】、そこで相手にブロッカーがいなくて、
クリーチャーが一枚もいなければば…?
相手はブロッカーを出すか【ガチャック】と【飛行男】を除去しない限りは
"詰み"です。
【ガチャック】はそれほど強いクリーチャーなのです。
【スパイラル・ゲート】
ブロッカーを一時的に除去り、相手のスピードを遅らせたり…
また強力なクリーチャーを手札にもどしてギガクローズターボラッシュ能力で押し通したりできます。
H岡さんのデッキにも、最初から4枚入っている点はとても良いですね。
【アクア・ハルカス】
このデッキでは【エナジー・ライト】より明らかにこちらの方が強力です。
同じ3マナでこちらはアタックできるクリーチャーが場に残るのです。
2枚引く【エナジー・ライト】と実質同じ枚数のカードを利用できる計算である上に、場に残り一体アタッカー出る。
クリーチャーの展開速度で考えても、【エナジー・ライト】より【アクア・ハルカス】になるのは当然でしょう。
【魔獣虫カオス・ワーム】
【ガチャック】でどんどん破壊して行くのが理想ですが、そういつも上手くいくわけではありません。
上手くブロッカーを除去できない、または【ガチャック】以外のアタッカーが出ないなどのとき、ターボラッシュは使えないわけで、そうこうしているうちにどんどん相手の戦線は厚くなり、手も足も出なくなります。
【カオス・ワーム】なら、ピンポイントで相手の主力を破壊できる上、
自分自身パワー5000とある程度の大きさのクリーチャー。
【ガチャック】能力の使いやすい場を構築してくれるでしょう。
たとえば、出現時、相手のアンタップしているクリーチャーを破壊、タップしているにクリーチャー攻撃して破壊、で2体撃破したり、出現時ブロッカー破壊して即シールドにアタックしてさらに【ガチャック】を通したりと、デッキにベストマッチです。
【呪いの影シャドウ・ムーン】
ほとんどが闇のクリーチャーのこのデッキで、闇を全て+2000する能力がいかに強力か、言うまでもないでしょう。
またこいつは、今流行の【地獄万力】に対する強力な対策カードです。
【ビコラキス】
もともとH岡さんのデッキに入っていたクリーチャーですが、2体でも十分だと思われます。
あまり使っている人のいないこのカードに注目したのはなかなかですね。
我々の間では、ハリーが最初に注目し、それからは私が使いまくっています。
【ハイドロ・ハリケーン(4弾)】のデッキに入ると恐ろしいパワーを発揮し、次から次へと【ハイドロ・ハリケーン】を手札へ加える事が出来ます。
このデッキでは、おもに【カオス・ワーム】や【スパイラル・ゲート】を持ってくる事になるでしょう。
デッキレシピを見て、「守りが弱くないか?」と思う事も多いでしょう。
ですがこのデッキは【ガチャック】の能力を発動させる事を前提に構築されています。
敵アタッカーをどんどん破壊していけば、守りはほとんど必要ありません。
また、そういう流れにならない限り、勝てないどうせ速攻とは言えないこのデッキですが、ターボラッシュ発動をさせるためにシールドをブレイクし行くうち、いつのまにか敵シールドがなくなっています。かなり攻撃的なデッキになったといえるでしょう。
□次回予告
デッキ診断シリーズはこれからも何度か続けていきます。
次回以降は、『基本的なデッキの組み方編』や『超竜バジュラ編』などなどを予定しています。お楽しみに。