□デッキ診断発表!(第3回 悪魔神バロム)
デッキ診断第3回、今回はマンガで黒城が使っているからか、人気のあった【悪魔神バロム(4弾)】デッキです。
「強いけど重い大型進化クリーチャーを、いかに使いこなすか?」というテーマのデッキですので、【バロム】に限らずいろんなデッキに応用可能なテクニック満載です!
悪魔神バロム
闇 8コスト デーモン・コマンド 12000
■進化
■Wブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにある闇以外のクリーチャーをすべて、持ち主の墓地に置く。
■Tさん製作、『BAROMU』 |
|
クリーチャー |
3x ねじれる者ボーン・スライム |
2弾 |
4x ブラッディ・イヤリング |
1弾 |
2x 貪欲の影グレイ・バルーン |
2弾 |
4x カース・ペンダント |
6弾 |
3x 呪いの影シャドウ・ムーン |
4弾 |
2x 荒廃の巨王ジェノサイド |
4弾 |
2x 戦慄の剛将アブリン |
6弾 |
|
進化 |
2x 絶望の魔黒ジャックバイパー |
3弾 |
2x 悪魔神バロム |
4弾 |
|
呪文 |
2x クリティカル・ブレード(S・トリガー) |
2弾 |
2x デス・スモーク |
6弾 |
3x スケルトン・バイス |
8弾 |
3x チェイン・スラッシュ |
7弾 |
4x デーモン・ハンド(S・トリガー) |
1弾 |
2x ヘル・スラッシュ |
6弾 |
|
『最初は、破壊&ブロックで、【アブリン】や【ジェノサイド】のデーモンコマンドを召喚して、最後は【バロム】で決めます!
相手は黒単の場合は、【ヘル・スラッシュ】で山札切れを狙います!』
(みなさんも診断を読む前に、まず自分ならどう調整するか、
考えてみて下さい)
□デッキ解説&診断
さて、まずリストをばっと見てみると、【屑男(4弾)】が入っていないのが気になります。
このデッキはパンチャ―が入っていない以上【バロム】を引けなければ絶対に勝てないのに、その【バロム】が2枚で進化のタネも4枚だけではほぼ揃わないでしょうし、そもそもドローが足らないので【バロム】のマナを揃える前に殴り殺されてしまうでしょう。
ここで、【屑男】の強さを再確認しておきましょう。
まずはテキストを。
屑男
闇 5コスト へドリアン 2000
■このクリーチャーがバトルゾーンにある間、他のクリーチャーがバトルゾーンから墓地に置かれるたびに、カードを1枚引いてもよい。
例えば、こういう状況を想像してみてください。
1・『相手のクリーチャー1匹を【デス・スモーク】で倒した』
この場合、あっちはカード1枚損。こっちもカードを1枚使用したので、1枚損。
つまり±0です。
2・『相手のクリーチャーを【ブラッディ・イヤリング】でブロック。相打ち』
これも1枚づつ使ってますので±0です。
こういう状態を『カードの1:1交換』といいます。
簡単に言うと、これを繰り返している以上は、【サイバー・ブレイン(1弾)】や【ミスト・リエス(4弾)】などで手札を増やしてくる相手にはいつか数で負けてしまうのです。
つまり、
手札を増やすカードは強いのです!
(殿堂カードがほとんど手札を増やすカードなのも、こういう理由です)
さて、先ほど例にあげた状況を、今度は場に【屑男】がいるものとして、計算し直してみましょう。
1・『相手のクリーチャー1匹を【デス・スモーク】で倒した』
この場合、お互い1枚づつ失っています。
が、クリーチャーが1体死んでいるため、【屑男】で1枚ドロー。つまり、自分だけ1枚得です!!
2・『相手のクリーチャーを【ブラッディ・イヤリング】でブロック。相打ち』
この場合もお互い1枚づつ失っていますね。
ですが2体死んでいるため、今度は
2枚もドローできてしまうのです!!
さっきまではカードを1:1で交換していたのに、なんと今度は自分だけ0:2交換。これを繰り返していればもう楽勝でしょう。
さらにクリーチャーを殺せば殺すほど得するということは、【バロム】ともものすごく相性がよいのです!
ドローを続けていれば【バロム】進化パーツも楽に揃うでしょうし、進化して相手クリーチャーを殺せばさらにドロー!!
Tさんのデッキにも【ジャックバイパー】で同じようなことをさせようとしていますが、不安定な進化クリーチャーより1体で働ける【屑男】を採用すべきでしょう。
さて、これでデッキにドローが追加されたので【バロム】パーツが揃いやすくなりました。
あとは、「いかに素早く8マナ(【バロム】マナ)を揃えるか?」ですが、これは実際に診断後のデッキを見てもらいましょう。
■真『BAROMU』 |
|
クリーチャー |
4x ブラッディ・イヤリング |
1弾 |
4x 卵胞虫ゼリー・ワーム |
2弾 |
2x 青銅の鎧 |
1弾 |
4x 無垢の宝剣 |
6弾 |
3x 魅了妖精チャミリア |
6弾 |
3x 屑男 |
4弾 |
2x 砕骨の刺客ゾルバス |
6弾 |
|
進化 |
4x 魔獣虫カオス・ワーム |
2弾 |
2x 悪魔神バロム |
4弾 |
|
呪文 |
4x フェアリー・ライフ(S・トリガー) |
6弾 |
1x ディメンジョン・ゲート(S・トリガー) |
6弾 |
4x スケルトン・バイス |
8弾 |
2x チェイン・スラッシュ |
7弾 |
1x いけにえの鎖 |
4弾 |
|
自然を入れた理由は3つ。
1・【バロム】なんて重いカードを使うには、そりゃマナ加速が必要。
2・進化デッキなのでタネをいっぱい入れたいが、デーモンコマンドは重いのであまり入れたくない。だが、自然にはクリーチャーサーチカードがある。
3・【無垢の宝剣】は便利。
以上。
ただし【バロム】出現時に自然クリーチャーは死んでしまうので、あまり数は入れられません(これをマイナスのシナジーをいう)。
もちろん【屑男】が場に出ていれば丸儲けドローですが、いつもそううまくいくとは限りません。
よって自然クリーチャーは少なめです。
では、新規投入カードについて説明しましょう。
【フェアリー・ライフ】
重いデッキには必須です。
【魅了妖精チャミリア】
T・トリガーですのでブロッカーの多いデッキ限定ですが、毎ターン【ディメンション・ゲート】はさすがに大活躍です。
守りがほしければブロッカーを、ドローがほしければ【屑男】を、【無垢の宝剣】が出ているなら【バロム】、もしくは【カオス・ワーム】を持ってこれるのですから、これは強力です!
【バロム】出現時に死んでしまうが、そのときにはもう勝負は決まっているはずですし。
【無垢の宝剣】
もっともマナコストの軽いデーモンコマンド(の用なもの)ですので【バロム】になれますし、【カオス・ワーム】にも進化可能! 便利です。
【砕骨の刺客ゾルバス】
地味ですが、実はこいつもデーモンコマンドです。
このデッキは守りを固めて最後に逆転したほうが安定して勝てますので、ブロッカーであるこいつのほうが強いです。
(もちろんあなたのまわりに光デッキが多いなら【荒廃の巨王ジェノサイド】でしょう。【ジェノサイド】は【地獄万力(7弾)】で焼かれないというメリットもあります)
【スケルトン・バイス】
ドロー加速カードが、ほとんど殿堂入りしてしまい、枚数が減ってしまった今、カード1枚1枚の果たす重要性は大きくUPしました。よって手札破壊は逆説的に重要です。
とくにこのカードは1:2交換ができる強力さなので、4枚必要です。
【いけにえの鎖】
ある意味【バロム】より強いカードです。【屑男】とコンボで3枚ドローなのもすごいですね。
【魔獣虫カオス・ワーム】
普通に強いので採用です。
Tさんは闇対決の時には【ヘル・スラッシュ】を使うと書いていましたが、あのカードはかなりの後ろ向きカードで、もっと開幕から500mバックダッシュするようなデッキでなければ弱いカードです。
それよりも、このカードで相手の進化タネや【屑男】を潰すほうがはるかに有効です。
「アタッカー少ない」とか、「【呪紋の化身】いれたほうが安心」とかあるかもしれませんが、「毎ゲーム【バロム】を召喚」というテーマはバッチリ満たせていると思います。
そしてこれを流用するなら、【魔翼虫ジェノサイド・ワーム(2弾)】デッキや【超神龍アブゾ・ドルバ(8弾)】もすぐに組めるでしょう。
闇を光に置き換えるなら【聖霊王アルカディアス(4弾)】デッキにもなります。
デカくて強い進化獣が好きな人は、ぜひ試してみて下さい。