□聖拳編・カード紹介その5 (自然編)
さて、「聖拳編色別攻略」の5回目は自然攻略。ここへきて、聖拳編の真の奥深さが見えてきました。
今までのデュエマスは、まずは「手札を増やす」「相手の手札を減らす」「1枚のカードで多くのクリーチャーを破壊する」などして“枚数上のアドバンテージを得る”ことで勝利するパターンがほとんどでしたが、この聖拳編ではどうやら変わってきそうなのです。
それが何なのか、あるいは結局変わらないのか? 今回の記事をご覧になって、自分なりに「ん?」と思ったところを、実際に試してみて下さい。きっと、全く新しいデッキができ上がります。
不落の超人(イモータル・ジャイアント)
8コスト ジャイアント 12000
■W・ブレイカー
■相手のターン中、このクリーチャーがタップされていて、そのターンにまだ攻撃を受けていない場合、相手のクリーチャーは可能ならこのクリーチャーを攻撃する。
さて、8マナとかなり重いが、【青銅の鎧】や、優秀なマルチカラーカード、【スカイソード】や【ウィンドアックス】を使っていれば、十分手の届く範囲だろう。
12000のパワーはほとんど打ち負けることは無い。気にせずアタックしていれば、コイツの能力で相手クリーチャーは毎ターン自爆してくれる。勝利は近い。
天動の化身(カーニバル・トーテム)
6コスト ミステリー・トーテム 7000
■W・ブレイカー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにあるカードをすべて自分の手札に戻し、同時に、自分の手札をすべて自分のマナゾーンにタップして置く。
おそらく序盤戦で使わないが、あとから引ければ強い、または手札破壊で落とされたくないカードをマナゾーンに置いておき、時が来ればコイツを出して手札を入れ替える。そういうテクニカルなデッキに入るカードだ。
【神秘の宝箱】でセットしたカードを手札に入れたりもできる。コイツを使いこなすには卓絶したデッキ構築力が必要とされる筈。デザインチームから我々プレイヤーへの挑戦状だ。使いこなせ!
大勇者「鎖風車」(だいゆうしゃ「チェーン・ストーム」)
4コスト ビーストフォーク 6000
■進化
■W・ブレイカー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンでタップされているカードをすべて自分の手札に戻す。
つまり、自然文明は単純にドローするのではなく、コンボで手札を増やせ、ということだ。
場に出たときマナを増やすクリーチャーなどでマナを増やし、コイツで余分なマナを回収。4枚ドローだ。
試してみるとわかるが、マナアドバンテージをいきなりハンドアドバンテージに交換してしまうコイツの能力は、相手の予想を裏切る強力なものだ。
しかも、十分なマナがある時4マナ払って召喚すれば、残りマナを使って突然大展開できる。手札に入れる4枚を選べる点も素晴らしい。
エコロバルーン・ビートル
5コスト ジャイアントインセクト 4000
■自分のクリーチャーが攻撃された時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、そのターンの終わりまで、そのクリーチャーのパワーは+3000される。
第10弾の最大の新システムは、もしかしたらこれかも知れない。「相手のターンに使える能力」。
【グライス・メジキューラ】もそうだが、相手のターンにこちらの意思で発動できる、マジック風に言うなら“インスタント能力”が入ったのだ。もしかすると、今後のエキスバンションで、同じようなシステムのクリーチャーが増えてくるかもしれない。
今のところ「手札を捨てる」ことがコストになっているが、他の方法でコストを払う能力も出てくるだろう。
で、【エコロバルーンビートル】だが、まだまだ実戦レベルの強さでないと思う。【パラ・オーレシス】を使うほうが手っ取り早い。が、このシステムには注目しておくべきだろう。
母なる大地
3コスト 呪文
■S・トリガー
■バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのマナゾーンにあるカードの枚数とコストが同じかそれ以下のクリーチャーを1体、そのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーをバトルゾーンに出す。ただし、進化クリーチャーを選ぶことはできない。
同じく水の3マナレア呪文カード【転生プログラム】や、光の【緊急再誕】と同じように、「場にいるクリーチャーを何とかして別の所からクリーチャーが出てくる」というシステムの呪文カードだ。
はっきり言って物凄く強力なカードだが、それは普通に使って強い、という意味ではない。
相手のクリーチャーに使い、弱小化するのも良いし、自分の小型クリーチャーに使い、マナゾーンに置いておいた大型クリーチャーに変身させるのも良い。スピードアタッカーならなおのことだ。現在のおすすめは【ツインキャノンワイバーン】【無双竜機ボルバルザーク】。
このカードのシナジーに“聖拳編”の裏テーマが見えてくる。一見解りにくい、見えない所からアドバンテージを稼ぎ出して勝利せよ、ということだ。ちょっと難しいテーマだが、ここではまだ解説しないでおこう。説明を聞いて知ったつもりになるより、自分で発見したほうが理解が深まる。
デュエルマスターズには、“ガチャックス”で説明した、テンポアドバンテージ理論より難しい、複合的なアドバンテージ理論が紡ぎ出されてきた。我々も、もっともっと深く研究してからでないと説明しづらいのだが、とりあえず「聖拳編はコンボとシナジーのジャングルだ」ということには間違いない。
シャーマンブロッコリー
2コスト ワイルド・ベジーズ 1000
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く。
いけっち店長、風船君、池田少年そろって大絶賛の超強力カードだ。そこの君、冗談じゃないよ。
そもそも速攻デッキという物は、「小型クリーチャー」と「その攻撃を邪魔するブロッカーを排除するカード」のみで構築されている。「速攻が失敗したときに何とかするための大型クリーチャー」など入りようがない。速攻という一つのテーマに集中するからこそ、普通のデッキには追いつけないスピードが出せるのだ。(マッハつるりんは、そういった全てのムダを廃したF1マシンのようなデッキだ。)大体、引いた手札を全て攻撃に使用するような速攻デッキで、大型を出せるマナなど溜まりようが無い。
だが、【青銅の鎧】【シャーマンブロッコリー】が入ったこれからの自然文明に、その常識は当てはまらない。これらが4枚ずつ入っていれば、5マナのマナアドバンテージクリーチャー【ウインドアックス】や【スカイソード】につなぐことができる。「早い」だけでなく、手札をほとんど消費せずに巨大なマナプールを構築できるのだ。
その大きなアドバンテージを、【大勇者(鎖風車)】で手札に転化しようが、【母なる大地】で巨大クリーチャーにしようが、それは君の自由だ。
さて、恒例、デッキ紹介のコーナー。
今回のデッキはかなりお勧めだ。今までにない、まさに10弾ならではの動きが楽しめ、なおかつ、強い。大きな大会で優勝を狙うなら、もう少し研究が必要かもしれないが、このままでもかなりイケる筈だ。
古臭いアクアンホワイトにはかなり勝てる。考えるよりもまず作って、試してみて欲しい。
■『無双竜機ブロッコリー』 |
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クリーチャー | 4x 怒髪の豪腕 | 8弾 |
4x シャーマンブロッコリー | 10弾
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4x 青銅の鎧 | 1弾 |
2x 誕生の祈 | 9弾
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2x エグゼドライブ | 6弾
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3x ストームジャベリンワイバーン | 5弾
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4x 無頼勇騎ウインドアックス | 10弾
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3x ツインキャノンワイバーン | 5弾
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4x 無双竜機ボルバルザーク | 10弾
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進化 | 2x 大勇者「大地の猛攻」 | 2弾 |
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呪文 | 4x 母なる大地 | 10弾
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4x 幻竜砲(S・トリガー) |
6弾
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【シャーマンブロッコリー】の項で説明した、「速攻を掛けておいて、大型でトドメを刺す」というデッキの典型。
序盤に引いた【ボルバルザーク】や【ツインキャノンワイバーン】、【ウインドアックス】などの大型クリーチャーはマナゾーンへ置いておく。とりあえず小型で普通に速攻を掛けておくのだが、【シャーマンブロッコリー】などむしろ死んでOKだったりで、かなり攻めやすい。
3マナで【青銅の鎧】、次のターン5マナで【ウインドアックス】とつながると、マナを増やした上、止めにブロッカーを斬り捨ててくれる。
それでもブロッカーが多いときは、水と光ブロッカー殺しの【ストームジャベリンワイバーン】を場に出そう。
普通にいけば5〜6ターン目に7マナに達し、【ボルバルザーク】を直接出すか、【母なる大地】でマナゾーンから【ボルバルザーク】を掘り出し、いきなり勝利する事ができる。対戦相手も、「あれっ!? いつの間にこんな事になったんだ!?」と混乱すること間違いなし。
【ボルバルザーク】の速攻性で、まさに「時を操るデッキ」だ。
なお、通販コーナーにある『風船流ボルバ速攻』はこのデッキのバージョン違いです。