□魔封魂の融合・カード紹介その2 (水・闇文明編)
今回はまず、イタズラデッキを一つ紹介。
エウロピカ(6弾)
7コスト シー・ハッカー 4000
■このクリーチャーで攻撃する代わりに、タップして次のT能力を使ってもよい。
T バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
6弾で登場したこのカードは、マンガ(『デュエル・ジャック!』)でも登場したおかげか、いまだにこっそり人気。
そこで【エウロピカ】テーマデッキを組んでいたのだが、そのデッキの12弾対応版を紹介。
■眠気誘発・やる気破壊デッキ“デ・ジャヴュ(概視感)” |
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クリーチャー | 4x コーライル | 2弾 |
2x エクストリーム・クロウラー | 12弾
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2x 腐敗勇騎ガレック | 10弾 |
2x 冥府の覇者ガジラビュート | 10弾 |
3x エウロピカ | 6弾
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呪文 |
4x クローン・バイス | 12弾
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2x エナジー・ライト | 6弾 |
4x ブレイン・チャージャー | 8弾 |
1x サイバー・ブレイン(S・トリガー) | 1弾 |
2x クリムゾン・チャージャー |
8弾 |
2x 陰謀と計略の手 | 11弾 |
4x バースト・ショット(Sトリガー) |
2弾 |
2x デーモン・ハンド(S・トリガー) | 1弾
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4x 地獄万力 |
7弾 |
1x ロスト・ソウル | 2弾
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【エウロピカ】が
自分のクリーチャーも戻せることを利用したロックデッキ。
狙いは、【コーライル】を【エウロピカ】で何度も何度も出して、相手のドローをロックしてしまうこと。
コーライル
5コスト サイバー・ロード 2000
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の山札の1番上に置く。
【コーライル】で相手クリーチャーをデッキの上に戻す
→【エウロピカ】で【コーライル】を回収
→相手ターン、相手のドローはさっき戻されたクリーチャー、召喚
→また【コーライル】で戻す
→以下繰り返し
何度も、何度も、何度も何度も【コーライル】や【ガジラビュート】が出現し、いやなことを繰り返す、見ているほうは楽しい、やられている方はたまったもんじゃない、というコンボ。
場のクリーチャーを除去呪文で減らし、相手クリーチャーが1体や2体になればしめたもの。
【コーライル】でさようなら。
【エクストリーム・クロウラー】で【コーライル】を回収して、また出してさようなら。
【エウロピカ】を出して【コーライル】を手札に戻してまたまた、さよーならー。
以下、毎ターン【エウロピカ】の能力で【コーライル】が戻ってロック状態。
無論相手は、引いたクリーチャーを場に出さず、あきらめて次のドローに賭けるのも手だけど、その1ターンのスキに、【ガジラビュート】が出てきたりして、うっとうしいのなんの。
しかも【ガジラビュート】が【エウロピカ】で戻るし!!
冥府の覇者ガジラビュート
6コスト デーモン・コマンド 3000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のシールドを1枚選び、持ち主の墓地に置く。(その「S・トリガー」は使えない)
むろん、やってる方はすでにノリノリ。楽しい事この上なし。
オレ自身、毎日一度はこのデッキを使い、子供達をいじめています(笑)。子供は半泣き(ひでぇ)
この、相手の“やる気”を破壊するコンボを作り上げるために、パーツを集めるべく大量のドローを。
相手に邪魔されないように、手札破壊を。
また、チャージャーを大量に入れることで、重めのデッキを何とか実践レベルの速度に加速。
となると、4ターン目は何が何でもチャージャー呪文を使いたいため、4マナの【スケルトン・バイス(8弾)】ではなく、3マナの【クローン・バイス】を投入。
タダのコンボ要員として投入してみた【エクストリーム・クロウラー】が、「・・・・え? コイツ、実はパワー7000もあるの? 5マナのくせに? しかもダブルブレイク?!!」と、意外な大活躍。場合によってはそのまま殴りきりますぜ、お客さん。
一応【エクストリーム・クロウラー】2枚と【コーライル】でロックを決められるし。
エクストリーム・クロウラー
5コスト アース・イーター 7000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の他のクリーチャーをすべて、バトルゾーンから自分の手札に戻す。
■W・ブレイカー
速攻デッキと除去デッキには、逆立ちしても勝てないけれど、それ以外にはそこそこ。
ではここから、水と闇のカードピックアップ。
まずは水から。
今回の水には『クローン』と相性の良い「捨てる」カードが多く入っている。
だが、いかんせん『クローン』カード自体の枚数が少ないので、大活躍とまでは言えないようだ。
メロッペ
3コスト サイバーロード 1000
■自分のシールドを相手が選ぶ時、相手が選ぶかわりに自分が選ぶ。
■相手のシールドを自分が選ぶ時、自分が選ぶかわりに相手自身が選ぶ。
一応、【処罰の精霊ウラルス(12弾)】とコンボになる。トリガーがあれば、間違いなくそれを踏んずけさせる事ができる。
もっと手っ取り早いのが、【宣凶師エルリオット(6弾)】とのコンボ。自分のしか見れないが、踏んづけさせるには最適だ。
ここで誰しもが、【ラッキー・ダーツ(12弾)】を使いたくなる所だが、微妙だ。
なにしろクリーチャー比率が高くなればなるほど、【ラッキー・ダーツ(12弾)】が役立たずになるからね。
処罰の精霊ウラルス
5コスト エンジェル・コマンド 4500
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき他のシールドを1枚選び、表向きにしてもよい。(選んだシールドは、シールドゾーンにある間、表向きにしておく)
宣凶師エルリオット
4コスト グラディエーター 3000
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分のシールドをすべて見てもよい。その後、それを元に戻す。
ラッキー・ダーツ
1コスト 呪文
■自分のシールドを1枚相手に選ばせ、見る。それが呪文であればコストを支払わずにすぐ唱えてもよい 。
唱えない場合やそのカードが呪文でない場合、元の場所に戻す。
エニグマ・カスケード
4コスト 呪文
■自分の手札を、好きな枚数捨てる。その後、同じ枚数のカードを引く。
コレを使う分、カード1枚分を損する訳だけど、『クローン』カードを捨てて強化したり、たくさん落としたクリーチャーを後で【凶星王ダークヒドラ(コロコロ)】【ゾンビカーニバル(9弾)】で回収したりと、いたずら程度には活躍しそう。
最初にあっても使えないドラゴンを捨てまくって、後で【ディメンジョンチョーカー(8弾)】でまとめて回収したり、ね。
フェイト・カーペンター
3コスト マーフォーク 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを2枚まで引く。その後、自分の手札を2枚捨てる。
悪くないクリーチャー。デッキの安定度が上昇し、その時々に必要なカードを使いやすくなる。
カードを捨てられることに注目して、『クローン』デッキなどで使おう。
(マナに埋めにくく、序盤に引いてもうれしくないのか『クローン』カードだしね)
マーフォークであることを活かせば、【蛇魂王ナーガ】のデッキも作りやすくなるだろう。
でも手札0枚の時にコイツを引くと、憎しみが生まれる(笑)
つまり、普通のデッキではやはり【アクア・ハルカス(1弾)】が優先だろう。
それでは、次は闇文明カードの紹介だ。
今回は「今まで活躍したクリーチャーの、種族違いバージョン」が登場した。
闇は【ダークヒドラ】などの種族カードが強力なので、実用性のある種族がひとつ増えるたびにデッキをひとつ増やすことができる。
その意味では、今回の闇は強化されたといえるだろう。
黒神龍ジャグラヴィーン
6コスト ドラゴンゾンビ 6000
■ブロッカー
■このクリーチャーがブロックした時、バトルの後でこのクリーチャーを破壊する。
■W・ブレイカー
6マナ6000、W・ブレイカーで、ブロッカーでもある。
普通に使いやすいカード。
確かにブロックしたとき死んでしまうが、「戦闘すれば破壊される」訳ではないので、ガンガン攻撃している分には、殺されにくい。
だが、サイズが6000なのが大問題。
そう、【無双竜機ボルバルザーク(10弾)】が出ると、それだけで殺されてしまう。
惜しいクリーチャーだ。
ギガブランド
6コスト キマイラ 3000
■相手プレイヤーは、カードを2枚以上引いたターンの終わりに、自分自身の手札をすべて捨てる。
まずドローフェイズに1枚引いているので、あと1枚でもドローすると、コイツの効果が発動する事になる。
かなり発動しやすい・・・と思うのだが、いかんせんマナが重く、出たときには真っ先に殺されそうだ。
能力そのものは結構強いと思うんだけど・・・序盤に出てこそ効果のある能力なので、【アクア・アナライザー】から【転生プログラム】で出すべきなのかなぁ?
(後半だと、ドローの多いデッキなら、既にクリーチャー除去カードを持っている)
実は、【サイクロン・パニック(5弾)】とコンボなのは秘密だ(笑)
いや、マジメに考えないよーに。
サイクロン・パニック
3コスト 呪文
■S・トリガー
■各プレイヤーは自分自身の手札をそれぞれの山札に戻してシャッフルし、その枚数と同じ枚数のカードを引く。
爆輪男
4コスト ヘドリアン 3000
■ウェーブストライカー
(WS)このクリーチャーを場に出した時、クリーチャー全てを破壊する。
ウェーブストライカー能力が発動すれば、もちろん自分も吹き飛ぶ。一見、意味不明である。
そもそもウェーブストライカーデッキは、クリーチャーが3体以上並んで意味がある、「場を組み立てていく」デッキなのに、せっかく作った場を、自らちゃぶ台返ししてどうすんの。
相手が4体以上クリーチャーを出している時には確かに得するが、さすがに狙ってやるのは難しい。
が。
メタゲームの上では、実は無視できないクリーチャーだったりして。
自分がウェーブストライカーデッキで、なおかつ【母なる大地(10弾)】が入っている場合。
相手の【ボルバルザーク】デッキが攻撃開始! トリガーで【母なる大地】発動! マナゾーンから【爆輪男】出現!!
敵味方全滅!! 相手はボルバル効果死!!
狙ってできるわけでないので実用性はほとんどないけど、ボルバルデッキが多い環境ではかなりイカス動き。
また今後、ウェーブストライカーデッキが異常に多くなってきたとしたら・・・・自分がウェーブストライカーデッキでなかったとしても、【爆輪男】をデッキに少し忍ばせておけば、リセットボタンとして使う事ができる。
なんせウェーブストライカー能力は、相手と自分の場両方のストライカー数で発動するからね。
とりあえず、覚えておくべきカードという事で。
ギガバルザ
4コスト キマイラ 1000
■Sトリガー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
キマイラ版【汽車男(4弾)】だ。【汽車男】は充分に強いカードなので、このカードも当然強いということになる。
今回はキマイラが大幅に強化されているので、【超幻獣ドグザバル(7弾)】や【超幻獣グラザルド(6弾)】を使うときがやっと来た、と言える。
もちろん、【蛇魂王ナーガ(12弾)】のタネとしてもOKだ。
超幻獣ドグザバル
5コスト キマイラ 9000
■進化
■光ステルス
■W・ブレイカー
超幻獣グラザルド
5コスト キマイラ 5000
■進化
■このクリーチャーがバトルゾーンにある間、バトルゾーンにある自分の闇のクリーチャーをタップし、攻撃する代わりに次のT能力を使ってもよい。
T:相手の手札からカードを1枚見ないで選び、持ち主の墓地に置く。
クローン・バイス
3コスト 呪文
■相手の手札を1枚見ないで選ぶ。
その後、すべての墓地にある【クローン・バイス】1枚につき、相手の手札から他の1枚を見ないで選んでもよい。選んだ手札をすべて捨てさせる。
【スケルトン・バイス(8弾)】に比べると1マナ軽いので、その点においては優秀な手札破壊。
だが、もちろん【スケルトン・バイス】を超えるカードではない。
水文明の説明でも書いたが、『クローン』系カードの弱点その1として『マナに置きにくい』というのがある。
さらにその2。
冷静に考えてみよう。
【スケルトン・バイス】を4発撃って、落とせる相手の手札枚数は
8枚。
【クローン・バイス】を4発撃って、落とせる相手手札は
10枚。
4発撃ったという時点で、たった2枚しか変わらない。
(相手の墓地のクローンカードもカウントするが、相手のデッキに【クローン・バイス】が入っているということを考慮したデッキ構築なんかしません)
そして【スケルトン・バイス】と比べ、お互いが同じ枚数を撃ったとき、何発目で【スケルトン・バイス】のハンデス枚数を上回ることができるか?
答えは、
3発目でようやくおなじ枚数の6枚になる。
落とす枚数を上回るには、
4発も撃たなければならないということだ。
さらに冷静になろう。
4発撃つというと言う事は、
デッキに入っている【クローン・バイス】をすべて引かなければならないということだ。
【ロスト・チャージャー(9弾)】などでデッキから直接落としたとしても、その分、デッキの中の【クローン・バイス】の枚数が1枚減り、残り枚数が3枚になると言う事。
つまりその分、
【クローン・バイス】を引くことができる確立が下がったと言う事になる。
口で言うのは簡単だが、デッキに4枚しか入らないカードを、4枚全て引ききるのはかなり難しい。
【ロジック・キューブ】とかでデッキから直接探して、手札に加えるぜ!というのもナンセンス。
『探すカード』を使うと言う事は、その『探すカード』の分、余計にマナを使うと言う事。
(『デッキから手札に加える』カードに限らず、他の手段で墓地に落とすカードも含む)
そうすると、
【スケルトン・バイス】よりコストが軽いという利点が失われることになる。
そしてカードを使って探すと言う事は、その『探すカード』をデッキに入れなければならないという事。
つまり、
他のカードが入るスロットが減り、パワーの高いカードの入る枚数が減ると言う事だ。
ここまで手間をかけて使う必要があるカードなんか、【スケルトン・バイス】のパワーの足元にも及ばないだろう。
たとえ1マナ軽いとはいえ、
・『マナに置きにくい』
・『落とせる枚数が劣っている』
・『使うのに手間がかかる』
という弱点を持ったこのカード。
ただ引いて使うだけで強い『パワーカード』である【スケルトン・バイス】を押しのけるほどのパワーはない。
「どうしても4ターン目にやりたいことがあるんだ!」という場合にしか使わなくても良いだろう。
つまり、2マナの【ゴースト・タッチ(1弾)】やクリーチャーが付いてくるが【汽車男】ライバルだろう。マナの軽さを取るか? クリーチャーを取るか? 2枚目からの破壊力を取るか?
風車男
3コスト ヘドリアン 2000
■このクリーチャーが攻撃する時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
ヘドリアン版【卵胞虫ゼリーワーム(2弾)】だ。つまり実戦レベルの強さ、という事になる。
【飛行男(7弾)】などと同じく「軽いヘドリアン」という事で、色々と使い道がある。
【超電磁妖魔ロメール(12弾)】のデッキを組んで、【アクアン】でぶん回すといいかんじ。
だけど何かひとひねり欲しいところだね。
【ミラクルサーチャー(5弾)】なんか、カッコいいんでない?!
ミラクル・サーチャー
3コスト 呪文
■このターン、自分のクリーチャーがシールドをブレイクするたびに、カードを2枚引いてもよい。
ギガスラッグ
3コスト キマイラ 1000
■ブロッカー
■スレイヤー
■このクリーチャーは攻撃することができない。
キマイラの軽量スレイヤーブロッカー。
3コストだが、代わりに【死劇人形ピエール(10弾)】と違いマイナステキストがない。もちろん優秀だ。
キマイラデッキに必須。
デメリットなしの最軽量スレイヤーブロッカーという事で、キマイラデッキ以外でも可能性がありそう。
今回はここまで。
次回は火&自然と、分量が多くなければレインボーカードの予定。
つまり、いよいよ“王”のカードについてですな。