□魔封魂の融合・カード紹介その3 (火・自然文明編)
まずは火。
今回はちょっと不作。
最初、主人公の使う色にも関わらず、「一番弱い色」であったためか、5弾あたりから明らかに強化され続けてきた火文明だが、充分すぎるほど強化されたから「もうテコ入れの必要もなくなった」と開発陣も判断したのかもしれない。
今回は、無理して使う必要のないカードが多いと思う。
ドラゴン・シャウト
6コスト 呪文
■6000以下の数字をひとつ選ぶ。その数字と同じパワーを持つクリーチャーをすべて破壊する。
同じパワーの敵クリーチャーを、まとめてみんな破壊できる・・・のは期待しない方がいいだろう。
パワーなんてほとんどはバラけているものだし、最悪、一番除去したい相手クリーチャーと、自分のクリーチャーのパワーが一緒だった、となれば目も当てられない。
しかも、6000以下のクリーチャーしか倒せない、というのが貧弱だ。
同じ6マナの【デーモン・ハンド(1弾)】は、相手がどんなにでかくても確実に倒せるし、オマケにSトリガーも付いている。あと1マナあれば【地獄万力(7弾)】が使えるのだから、そっちの方が使い勝手がいいだろう。
一応、良い所もある。
効果を使う時、選んでいるのは「数字」なので、「相手に選ばれない」クリーチャー、例えば【光器ペトローバ(9弾)】なども破壊できる。また、WSデッキは、大体が同じパワーになっているので、まとめて破壊できるチャンスが大きい。
パワー6000になっている状態で【ラメール(11弾)】まで出てたらダメだけど。
(とか何とか言ってると、今日、まとめて4体吹き飛ばされた。・・・まあ、こんな時もあるさ)
炎神兵ゴリアック
5コスト アーマロイド 4000
■ウェーブストライカー
(WS) このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のパワー5000以下のクリーチャーを1体破壊する。
【星雲の精霊キルスティン】の時に解説したような、動きの遅いウェーブストライカーデッキなら入るかもしれない。
5マナと言うと、【雷鳴の守護者ミストリエス(4弾)】の出るターンだからちょっと微妙なんだけど。
最近のストライカーデッキは【母なる大地(10弾)】で出てきたり、【破壊と誕生の神殿(11弾)】で出てくるのが強力な戦術なので、クリーチャーの種類は多く、マナコスト域はバラしておくのがオシャレ。
ウェーブストライカーも多様性の時代ですね。
ビクトリーのナイフ
3コスト ゼノパーツ 2000
■このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。
種族が違うだけで、あとは【騎兵総長キュラトプス】とまったく同じ。
相手小型クリーチャーを狙って倒せるので、【崩壊と灼熱の牙(11弾)】を使ったデッキなどで活躍するかも。
閃神兵ラウゼス
4コスト アーマロイド 1000
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
パワーアタッカー +4000(攻撃中、このクリーチャーのパワーは+4000される)
4マナのスピードアタッカーと言うと【撃墜団長メッツァー(10弾)】があるが、とりあえずパワーアタッカー+4000はありがたい。ブロッカーに邪魔されにくいからね。
殴り返しが気になるが、こういったスピードアタッカーを使う速攻デッキは4マナが出るあたりで相手のシールドを追い込んでいるので、相手はブロックせざるを得なかったりする。
つまり「1回通しておいて殴り返し、と思ったらもうシールドがない!」状態にまで追い込んでいるだろう速攻デッキでは、基本パワーの小ささはあまり気にしなくていいだろう。
しかし、けっきょくは4コストなのでデッキには入りにくい。速攻デッキでスペースが空いている時用であり、無理に使わなくてもいいだろう。
ロンリーのホッチキス
3コスト ゼノパーツ 3000
■他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーをタップする。
くるくるタップしまくる。役に立たない。いつアタックするんだ、って感じ。
フレーバー通り、本当にやる気が感じられないクリーチャー。
残念ながら、僕には有効利用法が見つからない。投了。
次は自然文明カードの紹介。
除去デッキ相手に強力なカードがいくつか登場、緑入りウェーブストライカー強化など、なかなか面白いカードが多く、それなりに豊作といえるかも。
覚醒するブレイブ・ホーン
3コスト ホーン・ビースト 1000
■W・ブレイカー
たったの3マナで、W・ブレイカー!!と、驚くが、よく考えたら【ヴァルボーグ】もそうだった。やっぱりあいつ、なんだかんだで本当に強いなあ。
しかしながらコイツは、パワーが1000しかない、というのが致命的。
また、ついつい【聖獣王ペガサス】のタネとして使いたくなるが、実は3マナの最優秀ホーンビーストは、何と【スマッシュホーンα】だったりする。
サバイバーなのでついうっかり見落とすが、何を隠そうホーンビースト。3マナ3000。2体で4000。安定した強さだ。
【ブレイブホーン】は進化デッキのタネとして使うのではなく、火・自然の、ブロッカー除去のタップリ入った速攻デッキに居場所があるかも。
アラーム・ラディッシュ
2コスト ワイルドベジーズ 1000
■ウェーブストライカー
(WS)このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を自分のマナゾーンに置く。その後、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから自分の手札に戻す。
自然に新たな2マナWSクリーチャーが登場。
「1マナ増えて、その中からクリーチャーを1枚手札に加える」という、手札に加えるカードを選びながらの1ドローという能力。
しかも、最終的にマナの総数は増えないが、使用したマナを手札に戻せば、実質1マナで召喚したことになる。
もちろん強力だ。自然入りWSデッキに確実に入るだろう。
レベリオン・クワキリ
4コスト ジャイアント・インセクト 1000
■このクリーチャーのパワーは、相手の手札1枚につき+2000される。
■このクリーチャーは、パワーが6000以上の時、「W・ブレイカー」を得る。
相手の手札が2枚あればもう5000なので、火力にほぼ焼かれない。
除去デッキ相手には、ほぼ常にWブレイカーとして大暴れしてくれるだろう。
シャムシャム・カブキリ
3コスト ジャイアント・インセクト 5000
■他のクリーチャーが進化した時、このクリーチャーを破壊する。
他のクリーチャーが進化したら死ぬけど、それまでは3マナ5000という破格のサイズ。
【サウザンド・スピア(9弾)】でも焼かれない素晴らしい大きさだ。
除去デッキからすると面倒なクリーチャーだろう。
緑神龍アーク・デラセルナ
8コスト アース・ドラゴン 6000
■W・ブレイカー
■相手のターン中、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置く。
【聖天使グライス・メジキューラ(10弾)】のコンボなどで、早い段階で相手ターンに手札から捨てて場に出すことができれば、かなりのスペックだ。
また種族が「アース・ドラゴン」なので、コロコロのプロモ【緑神龍ソウルガルダス】との相性もよい。
しかし、普通に出すとかなり貧弱。
さて、12弾で登場した新能力『クローン』を使ったデッキをひとつ。
クローンカードはマナに埋めにくかったり、1枚目が微妙な性能だったりと、
どうしてもイマイチな感じがしがち。
そんな中でも【伝承するクローン・ホーン】はクローンシリーズ唯一のクリー
チャーで、1枚目でもそこそこ悪くないし、1枚墓地にいれば4マナでパワー6000のW・ブレイカーになれる、なかな
かの逸材。
こいつを中心にしてデッキを組んでみたぞ。
伝承するクローン・ホーン
4コスト ホーン・ビースト 3000
■このクリーチャーのパワーは、すべての墓地にある《伝承するクローン・ホー
ン》1枚につき、+3000される。
■このクリーチャーは、パワーが6000以上の時、「W・ブレイカー」を得
る。
■クローン活用デッ
キ”クローンズ・ゲート” |
|
クリーチャー |
4x ラブ・エルフィン |
2弾 |
4x 覚醒するブレイブ・ホーン |
12弾
|
4x アクア・ハルカス |
1弾
|
4x 伝承
するクローン・ホーン |
12弾
|
2x ストーム・クロウラー |
6弾
|
2x アクア・サーファー(S・トリガー) |
5弾
|
呪文 | 4x フェアリー・ライフ(S・トリガー) |
10弾
|
4x スパイラル・ゲート(S・トリガー) |
10弾
|
4x エマージェンシー・タイフーン(S・トリガー) |
11弾
|
3x エナジー・ライト |
6弾
|
1x サイバー・ブレイン(S・トリガー) |
1弾
|
4x クローン・スパイラル |
12弾
|
|
【クローン・スパイラル】&【スパイラル・ゲート】で相手の展開を邪魔しつ
つ、こちらの【クローン・ホーン】をでっかくして相手のシールドをばんばん叩くというのが基本的な動き。
【クローン・スパイラル】は2枚目で【テレポーテーション】を超え、運良く
3枚目、4枚目が使えればとんでもない性能を発揮する。クローンシリーズの中でも優秀な部類に入るだ
ろう。
クローン・スパイラル
4コスト 呪文
■バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選ぶ。その後、すべての墓地にある《クローン・スパイラル》1枚につき、バトルゾーンにある他のクリーチャーを1体選んでもよい。選んだクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
そんなクローンの能力を最大に活かすには、まずはクローンカードそのものを
引かなければ始まらない。
なので、水文明のドローカードをたくさん投入。
特に【エマージェンシー・タ
イフーン】はカードを引けてなおかつ手札を捨てることができるという、まさにクローンの相方として最高
のドロー呪文。
こいつで【クローン・ホーン】を墓地に送り、いきなり巨大なWブレイカー生
物を誕生させるのがこのデッキの基本。
ちなみにこっそりSトリガーがついているので、相手の攻撃で【エマージェン
シー】発動→【クローン・ホーン】パワーアップ→Wブレイカーで奇跡の大逆転!! といっ
たドラマティックな展開もありうるので見逃せない。
エマージェンシー・タイフーン
2コスト 呪文
S・トリガー
■カードを2枚まで引く。その後、自分の手札を1枚捨てる。
ここで、【エマージェンシー】と似たタイプのカードとして【フェイト・カーペンター(12弾)】や【アクアン(4弾)】などでもいいんじゃないか?という考えも出るかもしれない。
しかし、実際にやってみるとこれが意外に厳しい。
確かにクローンカードを墓地に送る、という点では彼らのほうが優秀なのだが、この手のカードはけっきょく自分の手札が増えているわけではない(むしろ減らしている)ので、その後の動きに悪い影響が出たりする恐れがある。
また、【スケルトン・バイス】などで手札を破壊された後の立ち上がりでも、彼らではどうにもならないのも減点材料。
効果だけ見れば有効ではあるのだが、彼らまで入れるはちょっとやりすぎ。というわけで不採用。
そうそう、初期設計時には【アクア・ハルカス】や【ストーム・クローラー】のところに【フェイト・カー
ペンター】や【アクアン】が入っていたのだが、やってみると【ヘル・スラッシュ(6弾)】も撃たれていないのにデッキ切れで負けるということがよくあった、ということも付け加えておこう。
フェイト・カーペンター
3コスト 1000 マーフォーク
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを2枚まで引く。その後、自分の手札を2枚捨てる。
見ての通りこのデッキには呪文がたくさん入っているので、呪文のコストを下
げてくれる【ラブ・エルフィン】はとても重要だ。
少し重めの【クローン・スパイラル】もこいつがいれば楽に撃てるようになる
し、ドロー呪文を連打することもできる。
墓地にいるべきクローンカードはマナに置いてはいけないのに、ランダムなマナ増強である【フェアリー・ライフ】が採用されているのは不思議に思われるだろう。確かに時々【フェアリー・ライフ】で肝心の【クローン・ホーン】がマナゾーンに・・・なんてこともある。
それでも、3ターン目に【クローン・ホーン】が出せることのほうが重要なの
で、そこはすっぱりあきらめることにした。
埋まった時の保険として【ストーム・クロウラー】がいるので、万が一の時は
こいつで掘り起こそう。
どうしても嫌なら、【フェアリー・ライフ】は【シビレアシダケ(1弾)】に変えてみ
てもいいかも知れない。
うまく動いた場合の流れとしては、
2ターン目【フェアリー・ライフ】
→3ターン目【クローン・ホーン】
→4ターン目【エマージェンシー】で【クローン・ホーン】を墓地に
といった感じ。2ターン目【ラブ・エルフィン】から【ブレイブ・ホーン】、
【クローン・ホーン】と繋げて5ターン目に【クローンホーン】捨てて強化、2体のWブレイカーでアタック、なんていう
のもあり。
注意点としては、1枚目の【クローン・ホーン】は軽々しく捨ててしまわない
こと。うっかり捨ててしまって2枚目の【クローン・ホーン】はあわれ相手の手札破壊の餌食に、なんてことになったら目も当てられないので。2枚目がなかなか引けないってこともあるし。
相手の除去を誘うために、1枚目はおとりとして出し、やられたところで本命
の2枚目降臨、なんかもOK。
こんな感じで完成したこのデッキ。強さはというと・・・
うーん、まあこんなものかな、といった感じ。めちゃ強っ! ということもなく、普通に『まあ、こんなもんだよね』という感じに。
しかし【クローン・ホーン】がでかくなる瞬間はちょっと楽しいので、『クローンってどんなもんよ?』と思ってる人は一度使ってみて試してみると、感覚はわかるんじゃないかな。
ちなみに余談だが、【クローン・ホーン】はパワーが6000を超えればWブ
レイカーになるので、【光器ペトローバ(9弾)】とかで強化してもWブレイカーになれるぞ。
そういうデッキも考えたが、『クローン関係ないじゃん!』というものになりそうだったのでボツ。