TOPデュエルマスターズ研究所第86回(2005.06.23)

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□仮想敵・【ボルバルザーク】が1枚だけ入ったドラゴンデッキ


ハリー「どうやら7月15日から、【無双竜機ボルバルザーク(10弾)】が殿堂入りだそうで」

いけっち店長「不満だ。まったく不満だ。殿堂入りじゃなくて、禁止にしないとダメだろう!」

ハリー「殿堂入りしないより良いじゃないですか。難しい人だなぁ」

いけっち店長「だってそうだろ。【ロスト・チャージャー(9弾)】や【スケルトン・バイス(8弾)】は、1枚制限になったら『引けばラッキーな強力なカード』ですむが、【ボルバルザーク】は違うだろ! 『引けば勝負に勝つ!』って、エンドカードじゃないか。これから先も納得のいかない対戦が繰り返されるぞ。
 『あ。【ボルバルザーク】引いた。僕の勝ち。』『なんだよ、いい勝負だったのに、けっきょく【ボルバルザーク】で終わりかよ!』って。
 『【ボルバルザーク】引かれたらしょうがねぇよな!』って、勝負じゃないよ、それ」

ハリー「遊戯王の【カオス・ソルジャー-開闢の使者-】も、引かれたとたん、ガッカリしますしね」

いけっち店長「もしかして、1枚制限になって、気分的にはよけいにタチが悪くなったんじゃないか? 単純に、運よく引いたほうが勝つ、みたいな意識が強まるという」

ハリー「1枚だけなぶん、警戒してないところで突然死!というサドンデスな状況は起きやすそうですね。
 そもそも、運よく引いた!というだけでなく、【ボルバルザーク】を持ってこれるカードも多いので、狙って出すデッキも組めそうですし」

いけっち店長「【ボルバルザーク】を連れてくるのは、

・【ディメンジョン・ゲート(6弾)】
・【次元の霊峰(11弾)】
・【鳴動するギガ・ホーン(2弾)】
・【誕生の祈(9弾)】
・【バルキリー・ドラゴン(プロモ)】

 よく使われるのはこのあたりだろう。
 デッキの組み方によっては、【魅了妖精チャミリア(6弾)】【ハナサキエリンギ(10弾)】もアリだ。
 変わったところでは、【幻想妖精カチュア(8弾)】なんかも強いぞ」

ハリー「けっこうやりたい放題ですな」

いけっち店長「【ボルバルザーク】がシールドに入っていない限り、やりたい放題だな。
 シールドに入ってる【ボルバルザーク】を何とか回収するシステムを組み込むのは、現実的じゃないだろうから、それより【ボルバルザーク】なしでも勝ちきれる構成にした方が確実」

ハリー    「実際、“水入り3色ボルバルザーク”のデッキは、【ボルバルザーク】が出なくても勝ちますしね。そのまんまで強い」

いけっち店長「ものすごくピーキーなんで、研究所では紹介しなかったけど、【スケルトン・バイス】【腐敗勇気ガレック(10弾)】【ロスト・ソウル(2弾)】の入った“闇文明入り4色ボルバルザークデッキ”は、今回、【スケルトン・バイス】が殿堂入りしたから、生き残れないだろう。
 でも、水入り3色は、【ボルバルザーク】が1枚になっても、ほぼ問題なく生き残りそうだ」

ハリー    「まあ、たぶんまったくそうでしょうが・・・・実際にやってみますか」

◇新殿堂対応・転生編未対応・3色『バルキリーボルバル・裁入り』
クリーチャー
 4x ラブ・エルフィン
2弾
 3x シビレアシダケ
1弾
 2x 無頼勇騎ゴンタ
10弾
 3x 青銅の鎧
1弾
 2x アクア・ハルカス
1弾
 2x 紅神龍ガルドス
双竜
 1x コーライル
2弾
 2x 無頼勇騎ウインドアックス
10弾
 3x アクア・サーファー(S・トリガー)
5弾
 2x バルキリー・ドラゴン
プロモ
 1x 無双竜機ボルバルザーク
10弾
 2x ツインキャノン・ワイバーン
5弾
 1x バザガジール・ドラゴン
6弾
呪文
 3x エナジー・ライト
6弾
 4x 母なる大地(S・トリガー)
10弾
 1x サイバー・ブレイン(S・トリガー)
1弾
 4x 火槍と水剣の裁
13弾



○「裁くか、裁かれるか?!」

 13弾環境でのデュエルマスターズは、
「裁く(【炎槍と水剣の裁】を使う事)か? 裁かれるか?」
「【ボルバルザーク】を出すか? 出されるか?」
に、要約されると思います。

 あまりにも強力すぎる呪文カード、【炎槍と水剣の裁】により、考えなしにパワー3000以下のクリーチャーを出す事は、ほぼ自殺行為と言えるのが現実。

 極端な速攻デッキの“マッハつるりん”や、【ゴンタ】を主軸にした炎・自然の超速攻デッキ“ドラゴンスレイヤー”のように、「裁かれる前に勝つ!」というデッキならともかく、それ以外のデッキでは、パワー3000以下のクリーチャーを1体でも出せば、【裁】により、一方的にソンする事になってしまいます。

・【裁】で破壊されたのが1体なら、破壊された方が失ったカードは1枚。
・【裁】を使った方は、【裁】を使って1枚消費。効果でドローして1枚得。プラスマイナスゼロ。
 →この時点で、【裁】を使った方の1枚得。

 破壊したのが2体なら、失った側2枚に対し、裁いた側は1枚増えて、その差3枚。

 たった3体破壊しただけで、なんと、実に、5枚ものカード枚数差が発生!


 めちゃくちゃです。

 13弾発売時の研究所で書いたとおり、【炎槍と水剣の裁】は、デュエルマスターズを、
「“超”速攻以外で、考えなしにパワー3000以下のクリーチャーを出したら、負けちゃうよ」
というゲームにしてしまいました。

 【曙の守護者パラ・オーレシス(10弾)】を4枚積んでも、けっきょく【裁】から自軍を守りきる事はできません。
 だいたいにおいて、1発目の【裁】で【パラ・オーレシス】が破壊されてドローされ、そのドローからの2発目の【裁】で壊滅します。

 極端な話ですが、お考え下さい。
 パワー3000以下のクリーチャーを、まったく入れずにデッキを作る、というルールで、いったいどれだけのデッキが組めるでしょうか?
 ほとんど全滅です。

 では、この環境でいったいどのようなデッキを作れば良いのか?
 答えは、冒頭の、
「裁くか、裁かれるか」
に行き着き、
「【裁】を撃たれる前に、自分で裁いてやれ」
と、やっぱり自分が【炎槍と水剣の裁】を使ってみたり、極端な対抗策として、
「【裁】されても【ロスト・ソウル(2弾)】してやれ」
だったり、
「裁かれないデッキを作る」
という選択肢が出てきます。

 「裁かれないデッキ」とは、
・呪文だらけ、クリーチャー少な目のコントロールデッキ、いわゆる“除去デッキ”
・そもそもパワー3000以下のクリーチャーが入っていない、マッシブなクリーチャーのデッキ
であったりします。

 例えば、【宣凶師ベルモーレ(12弾)】【雲海の守護者メッサ・バーナ(10弾)】などの、マナが軽くてもパワーが高く、「裁かれない」クリーチャーから展開したり、【電磁聖者シリオン(12弾)】などの、3マナでパワー4000のレインボーカードを使ったり、種族統一して【光器ペトローバ(9弾)】して、相手の【裁】を紙切れにしてしまう戦術。

 これは、自分自身が【裁】を使いたい放題、という利点もあいまって、とても有効なのですが(そうです。この戦術のデッキも【裁】を搭載できるのです。ああ・・強すぎ)、速攻に対していくぶん速度が足りない、という弱点を持ちます。


○「カードパワーで理屈も吹っ飛ぶ」

 さて、それでは、今回ご紹介する“新殿堂対応・3色『バルキリーボルバル』”とは、どういうデッキで、どう【裁】対策しているのか?
 これはもう、身もフタもありません。
 【ボルバルザーク】と【炎槍と水剣の裁】という、2大鼻血レベル強力カードが入っているのですから、ズバリ、自分も使ってカードパワーだけで勝とうという、身もフタもないもの。

 【ラブ・エルフィン】【シビレアシダケ】【青銅の鎧】などの小型クリーチャーを出しつつマナ加速し、【エナジー・ライト】などで手札を補充。
 相手が速攻で攻撃してくれば、【ガルドス】【ゴンタ】で迎撃します。

 そのまま【バルキリー・ドラゴン】→【ボルバルザーク】につないで勝利するのも良いのですが、だいたいは【炎槍と水剣の裁】を使って自分のクリーチャーごと場をリセットし、手札を大量に増やし、増えた手札でさらに展開。
 【母なる大地】を使って一気に大型クリーチャーを出し、攻撃して終わり。

 持久戦に持ち込むなら【バザガジール・ドラゴン】が大活躍。
 このクリーチャー、これから良く見ることになるでしょう。なにしろ天敵の、手札破壊カードが弱体化しましたから・・・。


 まわりのデッキにあわせて、少し改造を加えてみるのも簡単。
 基本さえ抑えておけば、とにかくタフで強い(マナ加速とドローがあるため)デッキなので、2〜4枚ほどの改造で充分です。

 速攻が怖くないのなら【ガルドス】【コーライル】を抜き、【アクア・サーファー】や【シビレアシダケ】、【青銅の鎧】を増量してデッキをさらに安定化。

 持久戦用の【バザガジール・ドラゴン】がいらないと感じたら、ずばり【ガルクライフ・ドラゴン(4弾)】や【超竜バジュラ(8弾)】がおすすめ。
 【バルキリー】で持ってきて、光文明に駄目押ししたり、相手の【母なる大地】からのコンボをストップできたり。

 【裁】対策がきっちりとされているなら、ドローカードをじゃっかん増やし、【地獄万力(7弾)】や【サウザンド・スピア(9弾)】を入れましょう。
 【サウザンド・スピア】は、火の天敵【電脳聖者タージマル(10弾)】が破壊できるので優秀。【パラ・オーレシス】で強化されている【タージマル】はパワー6000なので、ほっとけば【ボルバルザーク】の出現で、巻き込まれて死にます。


 速攻も、持久戦も、一撃必殺もお手の物。しかも“事故”が少なく、動きが安定しているという、おそらく現在最強のデッキの一つが、この“バルキリーボルバル・裁入”でしょう。

 これとよい勝負ができるのは、13弾ボックス通販ご予約者にお送りした“ドラゴンスレイヤー”(【ゴンタ】中心の自然・火超速攻デッキ)のような超速攻か、【裁】が一切通じないクリーチャーで固められた“グラディエーター”中心のデッキ(スピードがネックですが)、【光器ペトローバ】や【ロスト・ソウル】をうまく使えるデッキだったり、つまり数えるほどです。


 と、いう訳で、今の所、1枚になっても相変わらず強い【ボルバルザーク】と、困った強さの【炎槍と水剣の裁】が両方入ったこのデッキが、倒すべき“敵”だと思います。
 僕も頑張っているつもりですが・・・大変ですよ〜。コイツに勝てても他に全然勝てないデッキになったりして(笑)

 大会での勝利を目指すなら、「まずは14弾・転生編を使ってこのデッキを14弾対応にし、そして14弾のカードで対策デッキを考える」という必要があるでしょう。



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