ファイナルファンタジーTCG研究所 (2011.8.6)

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 □「FF-TCG全国大会エリア予選 中国・四国地区大会」使用デッキ紹介「土雷風」

 現在、各地で全国大会のエリア予選が開催中です。

 徳島店のプレイヤーからも、中部・四国大会へ数人ほどが出場し、その中の1人がベスト8が参加できるプレーオフに進出しました。
 残念ながらプレーオフで敗退し、全国大会出場は成りませんでしたが、今回はそのデッキをご紹介いたします。

■土雷タッチ風
 フォワード(22枚)
風 2コスト (3枚)
 3x ジタン
土 2コスト (6枚)
 1x 陰陽師
 3x スカルミリョーネ
 2x ヤン ※2コスト
雷 2コスト (2枚)
 2x 竜騎士 ※2コスト
雷 3コスト (1枚)
 1x ケットシー ※3コスト
土 5コスト (2枚)
 2x ヤン ※5コスト
土 6コスト (3枚)
 3x プリッシュ
雷 6コスト (1枚)
 1x ライトニング ※6コスト
雷 7コスト (2枚)
 2x カイン ※7コスト
闇 7コスト (2枚)
 2x セフィロス ※闇
 バックアップ(18枚)
土 1コスト (3枚)
 3x 幻術師 ※土
土 2コスト (8枚)
 2x キマリ ※バックアップ
 3x モンク ※バックアップ
 3x セルフィ
雷 2コスト (2枚)
 2x 黒魔導士 ※雷
雷 4コスト (3枚)
 2x 賢者
 1x シーモア
土 6コスト (2枚)
 2x シャントット
 召喚獣(10枚)
土 1コスト (3枚)
 3x ゴーレム【EX】
風 3コスト (3枚)
 3x アレキサンダー【EX】
土 3コスト (1枚)
 1x カーバンクル
雷 3コスト (3枚)
 3x オーディン ※3コスト
(このデッキは開催日時点でのルールとカードで作成されております)

 ■2弾環境開始、しかし…

 1弾環境では「【ジタン】が強い」でいったん終了し、2弾環境スタート時は、【ジタン】に強めである土系統のデッキが流行した地域が多かったことでしょう。


 ジタン(1弾)
 2コスト フォワード ジェノム
 ジタンは対戦相手の効果によっては選ばれない。
 ジタンはコスト4以上のフォワードにブロックされない。
 4000



 2弾環境当初の最初の【皇帝 ※2弾】の流行と合わさり、火の火力では【ゴーレム】や【モンク ※バックアップ】で防がれやすくなる上、パワーサイズ的に除去としてはやや力不足となりました。
 【イングズ】からの速攻+バックアップ展開を、雷なしでは序盤から対処することが困難だったことも大きな要因でしょう。
 よって(元々大人気カラーでしたが)パワーの関係ない除去を有する雷がさらに人気となりました。

 その結果、サイズ無視の大型除去と小型除去を併せ持つ、最もわかりやすく強い組み合わせである「風雷」が大流行します。
 (それに伴い、【皇帝 ※2弾】は【オーディン】や【シーモア】などで簡単に除去されるようになり、次第に採用率が低下していきました)
 1弾環境と違い、【ジタン】の邪魔をするブロッカー除去として、【カイン ※7コスト】を手に入れたのも大きな要因です。

 …しかし、この風雷もまた【ジタン】を有し、【ジタン】を苦手とするデッキです。
 相手の【ジタン】用ブロッカーとして最も効果的なのは、やはり【ジタン】なのですから。

 結果、勝負を分けるのは「【ジタン】を長く生かせた方、大きく仕事をさせた方」となる様相を呈し、結局、2弾環境でも「【ジタン】が強い」に帰って来たのです。





 ■土タッチ風構築への派生

 【ジタン】がとてつもなく強力なカードであるため、ソレを使ったデッキを模索するのは当然の流れ。
 そこで注目されたのが【セルフィ】でした。


 セルフィ(2弾)
 2コスト バックアップ SeeD
 セルフィはフィールドにいる場合、火、風、土、水のいずれかの属性のCPを生み出すことができる。



 このカードは土でありならが、風のCPを生み出すことができます。
 【セルフィ】だけでは風の発生源が足りないし、強力な大型除去カードである【アレキサンダー】も一緒に投入することで、土はタッチ風構築が可能となりました。

 これに加え、どんな色のCPでも発生可能な全体除去バックアップ、【シャントット】を有していたため色の安定度は高く、相手が風を使っていれば【キマリ】でも風のCPを生み出すことも可能になり、対「風雷」を有利に戦うことができるようになります。
 この【セルフィ】構築の採用により、土が【ジタン】を手に入れたのです。

 タッチ風の土デッキとして、主に「土雷風」「火土風」などが強力なデッキタイプとして誕生しました。
 このデッキもその流れに沿って作られたモノです。





 ■【ジタン】デッキの戦術と採用カード

 アタッカーとして【ジタン】を。
 ブロッカー兼バックアップ破壊として【セフィロス ※闇】を。
 さらに【オーディン】が効かない5コスト以上を多く採用し、戦線を支えます。

 前述の通り、【ジタン】用ブロッカーとして最も効果的なのは、やはり【ジタン】。
 【ゴーレム】や、このデッキには入っていませんが【クリュプス】等のパワーサポートで睨みを利かせてやれば、お互い迂闊に【ジタン】でアタックに行くことができなくなります。
 【ジタン】をアタッカーとして機能させ続けられるプレイヤーにはもれなく勝利が約束されますので、それを防ぐことは絶対です。

 そこで【ジタン】以外の、対【ジタン】ブロッカー兼アタッカーが必要になるため、大量に2コストフォワードが投入されます。
(火のデッキだと、【ドッジ】を置く事で「選ばれない」状態となる【サッズ ※フォワード】も重要なカードです) 

 3コストは(2コストより)「重い」ため、出しにくいし除去された時の被害が大きい。【カイン※7コスト】で除去されようものなら大損です。
 じゃあ【ジタン】を抑制することがメインの仕事なのなら、2コストでいいじゃない、ということですね。
 ただし、当たり前ですが2コストは3コストよりもパワーが低いため、火力で対処はされやすくなります。
(2コストカードに3コストカードで除去させたのならお得、とも考えられなくはないですが…)

 4コストは、5コスト以上にパワーで負け、【オーディン】や【シーモア】により除去されやすく、何より【ジタン】を止めることができないため、「場に出た時」能力を持つモノと一部のカードを除き、役に立つケースはかなり減ってしまいました。
 そういう意味では、3コストよりも立場は悪いと言えるかもしれません。

 ただこちらも、4コストは軽量火力一撃で倒せないパワー8000を持つため、相手を選べば強力な場面があることは覚えておきたいところですね。




 2弾環境も1弾環境と同じく、最終的には【ジタン】中心のメタゲームに落ち着きました。
 もちろん、【ジタン】を使わずとも強力なデッキは存在しますが、それも「【ジタン】を使うデッキを意識した結果」でのデッキです。

 もうすぐ全国大会決勝と、3弾「Chapter3」の発売です。
 ↑の解説も「【ジタン】が非常に強力」であるという環境前提での内容ですので、3弾発売でそれが覆れば、まったく別の回答となることでしょう。
 この「ジタンゲー」に変化は訪れるのか。注目していきたいところですね。



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