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デッキ紹介『開闢&変異』
超強力ウラ技モンスター【ザウザンド・アイズ・サクリファイス】が簡単に出現!(【融合】のカード? 何それ?)
【月命読】との謎コンボで、毎ターン相手モンスターを自動破壊!
何もできない相手にトドメの【カオス・ソルジャー−開闢の使者−】を召喚! そのまま撃破!
そんなデッキです。
ありとあらゆる「そんなのアリ!?」というコンボ、テクニックを組み込んだ、上級者用最凶最悪デッキです。
とはいっても、上級者の方はすでにみんなご存知な、現在の遊戯王大会で最も見かける(と思われる)タイプのデッキですので、今回は初心者の方や、まだ遊戯王の大会用デッキをご存知ない方のための記事となります。
いつもは『おもしろさ5:強さ5』をテーマにデッキを紹介しているのですが、今回は『おもしろさ1:強さ9』の完全大会用デッキです!
大会用デッキなだけあって、細かいルールがちょっと難しいですので、ゆっくりと読んで下さい。
カオス・ソルジャー−開闢の使者−
光 ☆8 戦士族・効果
ATK/3000 DEF/2500
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。自分のターンに1度だけ、次の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●フィールド上に存在するモンスター1体をゲームから除外する。この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃する事ができない。
●このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、もう一度だけ続けて攻撃を行う事ができる。
地域によってはいらないカードもあるとは思いますが、まずはオーソドックスなサンプルという形で載せておきます。
サンプルレシピ
ゴート変異式カオス |
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上級モンスター(2枚) |
1x カオス・ソルジャー−開闢の使者−(制限・EE2)
1x 人造人間サイコショッカー(制限・BE1)
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下級モンスター(13枚) |
1x 異次元の女戦士(制限・EE1)
1x 魔導戦士ブレイカー(制限・EE1)
1x クリッター(制限・BE2)
1x 同族感染ウィルス(制限・EE1)
1x キラー・スネーク(制限・ST城之内Vol.2)
1x ならず者傭兵部隊(制限・BE2)
1x イグザリオン・ユニバース(ST城之内vol.2)
1x 忍者マスターSASUKE(SOD)
2x 聖なる魔術師(セイント・マジシャン)(BE1)
1x ブレイドナイト(BE2)
2x月読命(ツクヨミ)(EE1)
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魔法(18枚) |
1x サイクロン(制限・BE1)
1x 大嵐(制限・BE2)
1x 早すぎた埋葬(制限・BE1)
1x いたずら好きな双子悪魔(制限・BE1)
1x 強欲な壺(制限・BE1)
1x 天使の施し(制限・BE2)
1x 強奪(制限・BE1)
1x ライトニング・ボルテックス(制限・FET)
2x 抹殺の使徒(準制限・BE1)
2x 増援(準制限・BE2)
2x 突然変異(メタモルフォーゼ)(EE1)
2x スケープ・ゴート(ST城之内vol2)
2x 月の書(BE2)
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罠(7枚) |
1x 破壊輪(制限・ST海馬vol2)
1x リビングデッドの呼び声(制限・BE1)
1x 聖なるバリア−ミラーフォース−(制限・BE2)
1x 激流葬(制限・BE1)
1x 炸裂装甲(リアクティブ・アーマー)(EE1)
2x 奈落の落とし穴(BE2)
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融合デッキ |
3x サウザント・アイズ・サクリファイス(BE1)
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■【サウザント・アイズ・サクリファイス】の強さとは?
では、このデッキのデッキパーツを紹介していきましょう。
まずは、かなりややこしい【サウザンド・アイズ・サクリファイス】(以下長いので【サウサク】)から。
サウザンド・アイズ・サクリファイス
闇 ☆1 魔法使い族・融合/効果
ATK/0 DEF/0
「サクリファイス」+「千眼の邪教神」
このカードがフィールドに存在する限り、他のモンスターは表示形式を変更できず、攻撃もできない。
相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する(この効果は1ターンに1度しか使用できず、同時に装備できるモンスターは1体のみ)。
このカードの攻撃力・守備力は装備したモンスターの数値になる。
戦闘によってこのカードが破壊される場合、かわりに装備したモンスターが破壊される。
なお、古いバージョンの【サウサク】には「戦闘によってこのカードが破壊される場合、かわりに装備したモンスターが破壊される。」というテキストが記載されていませんが、カードゲームは最新のバージョンのカードに合わせる事になっていますので、ご安心下さい。
さて、このカードの強力なポイントその1は、
「このカードがフィールドに存在する限り、他のモンスターは表示形式を変更できず、攻撃もできない。」
です。
つまり、相手は【サウサク】を魔法・罠・モンスター効果で除去しない限り、こちらをパンチできないといこと!
守備表示にして身を守ることもできません。
「でも、自分のモンスターも攻撃できないんじゃないの?」
いや大丈夫、自分の【サウサク】だけは攻撃できます。
「攻撃力0でしょう?」
いや、ここで役に立つのが次のテキストです。
「相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する(この効果は1ターンに1度しか使用できず、同時に装備できるモンスターは1体のみ)。
このカードの攻撃力・守備力は装備したモンスターの数値になる。」
これが【サウサク】の強力ポイントその2、相手モンスターを吸収し、自分の装備カードにしてしまうという能力です。
言い換えると相手のモンスターを取り除いてしまうのですから、『モンスター破壊能力』といえます。
また、吸い取ったモンスター分の攻撃力になりますので、【サウサク】自身も攻撃力を得ることになりますので、【サウサク】以外のモンスターは攻撃できないというデメリットも解消できます。
相手の一番大きいモンスターを奪えば、相手を殴り放題です!
「でも、吸い取った後で、相手がもっと大きいモンスターを出してきたら?」
心配性ですね。でも大丈夫。【サウサク】にはさらに能力があります。
「戦闘によってこのカードが破壊される場合、かわりに装備したモンスターが破壊される。」
どういうことかというと、例えば、相手の場に吸収モンスターより高い攻撃力のモンスターが存在する場合。
玉砕覚悟で【サウサク】でアタックしても【サウサク】は破壊されず、吸収モンスターが破壊されるだけとなり、結果、【サウサク】は生き延びます。
つまり、もう一度吸収能力を使うことができる、ということです!
すでにモンスターを吸収しているときにこの玉砕アタックを行えば、今吸収しているモンスターよりも強力なモンスター1体を奪える、ということ。
つまり、【サウサク】はたった1枚で、【光の護封剣】+【強奪】のような働きをするのです。
■【サウザンド・アイズ・サクリファイス】と【月読命】
さて、このようにほっといても強力な【サウサク】ですが、さらに強化するカードが存在します。
それが、【月読命(ツクヨミ)】です。
月読命
闇 ☆4 魔法使い族・スピリット
ATK/1100 DEF/1400
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、フィールド上の表側表示モンスター1体を選択し、裏側守備表示にする。
これを組み合わせると、こうなります。
【サウサク】で相手モンスターを吸収
→【月読命】を通常召喚し、能力で【サウサク】を裏守備にする
→【サウサク】が吸収していたモンスターは装備魔法カード扱いなので、【サウサク】を裏側表示にすると対象不適切となり、外れて墓地に送られる
さらに、このターン中に【サウサク】の表示形式の変更を行っていない場合、この流れはまだ続きます。
裏側表示になれば「1ターンに1度」という情報がリセットされるので、反転召喚すると、また相手モンスターを吸収できるのです。
また、【サウサク】は吸収したモンスターの攻撃力を得るというテキストなので、表側表示モンスターしか吸収できないように思われがちですが、裏側表示モンスターも「攻・守、共に0」として吸収することができます。
(裏のまま吸収してしまうので、もちろんリバース効果などは発動しません)
つまり【サウサク】と【月読命】があると、相手モンスターを裏表問わず、毎ターン1枚ずつモンスター除去をすることが可能となるのです!
さらに、【月読命】の効果で【サウサク】が裏側表示になっている間ならば、【サウサク】の「自分以外は攻撃できなくなる」というテキストが発動していないため、他の自分のモンスター達が攻撃をすることが可能となるのです!
つまり、自分ターンに【サウサク】が何も吸収していない場合、
とりあえず相手モンスター吸収
→【月読命】で裏守備にし、吸収したカードを剥がす
→他の自分モンスターで総攻撃
→【サウサク】反転召喚、ターン終了!
というような流れを作ることが可能になります。(相手モンスターが1匹だけだった場合)
そうした場合、当然のように【サウサク】は表側表示で相手ターンを迎えることになりますので、相手は【サウサク】を除去しない限り、攻撃する事ができなくなります。
しかも、次の自分ターンが始まったときには当然のように【サウサク】には何も吸収されていませんので、また↑のような流れの動きを取ることができるようになるのです!
ここまで理想的な動きにならずとも、とりあえず【サウサク】による除去使いまわしができるだけでも十分すぎるほどの強力さを誇ります。
■【サウサク】を呼び出そう
さて、では実際に【サウサク】を使うとして、はてどのようにして場に出せばよいのでしょう?
普通にやるとしたら【融合】+融合モンスター2枚、計3枚のカードが必要になるので、これはちょっと難しいですね。
そこで、この魔法カードの出番です。
突然変異
通常魔法
自分フィールド上モンスター1体を生け贄に捧げる。
生け贄に捧げたモンスターのレベルと同じレベルの融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
これなら【突然変異】+モンスター1枚、計2枚で場に出せます。
【サウサク】のレベルは1。
では、【突然変異】するのに都合の良い1レベルモンスターを探してみましょう。
スケープ・ゴート
速攻魔法
このカードを発動する場合、自分は発動ターン内に召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
自分フィールド上に「羊トークン」(獣族・地・星1・攻/守0)を4体守備表示で特殊召喚する。
(生け贄召喚のための生け贄にはできない)
1枚で4体も出てくるので、1枚ぐらい【突然変異】しても、まったく損になりません。
また、【氷帝メビウス(EE2)】や【強制転移(BE2)】を使われたときに発動して重要なモンスターを守ったり、ピンチのときは相手の攻撃を防いで、打開策を引くまでの時間を稼いでくれたりと、普通に強力です。
聖なる魔術師(セイント・マジシャン)
光 ☆1 魔法使い族・効果
ATK/300 DEF/400
リバース:自分の墓地から魔法カードを1枚選択する。選択したカードを自分の手札に加える。
墓地にある【突然変異】を回収し、そのままリバース効果を発動済みの【聖なる魔術師】をコストにして【突然変異】を撃てば、すぐに【サウサク】を特殊召喚することができます。
もちろん、【強欲な壷】や【大嵐】など、その時その時で必要なカードを持ってくることも重要です。
キラー・スネーク
水 ☆1 爬虫類族
ATK/300 DEF/250
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在している場合、このカードを手札に戻す事ができる。
【突然変異】の生け贄にしても、墓地から手札に戻ってきますので、無駄がありません。
いつも通り【天使の施し】によって捨てる手札にしてもかまわないし、ブロッカーとして場に出しつづけることもできます。
あたりまえのことかもしれませんが、このカード単体でも強力なカードですね。
■【月読命】単体での用途&【サウサク】以外への使い道
さて、ここまでは【サウサク】の強さを褒め称えてきましたが、ここではお供の【月読命】を解説してみましょう。
【月読命】で裏向きにして嬉しいのは、【サウサク】だけではありません。
【聖なる魔術師】や【深淵の暗殺者】などのリバース効果モンスターを裏側表示にしてやると、その使い終わったはずのリバース効果を、何度も使いまわすことができるようになるのです!
(ワイトキングデッキ参照)
特に、【聖なる魔術師】+【月読命】+【光の護封剣】が揃うと相手の攻撃は延々封鎖できてしまい、このロックを破るのはかなりと困難です。
なので、相手が困っているうちに、こちらは魔法カードを回収し放題。
さらに【いたずら好きな双子悪魔】や【天使の施し】のように、『いつ撃っても強力』なカードらが禁止から制限へ戻ってきたこともあり、墓地から魔法を回収する効果はかなりパワーアップしています。
【月読命】は、自分のだけでなく、相手のモンスターも裏向き守備表示にすることができます。
つまり、相手の守備力1050以下のモンスターを裏守備表示にしてやれば、攻撃力1100の【月読命】でらくらくと倒すことができます!
よく見かけるカードの中で守備力1050以下といえば、【魔導戦士ブレイカー】【同族感染ウィルス】【忍者マスターSASUKE】【ブレイドナイト】でしょうか。
こいつらが守備力1000ですので、【月読命】単体で倒すことができます。
これらのカードだけではなく、【怒れる類人猿】や【ゴブリン突撃部隊】などのパワーアタッカーの多くも、らくらくと倒すことができますね。
また【抹殺の使徒】、もしくは【ミスティック・ソードマンLV2(SOD)】と組み合わせることで、ほぼ全てのモンスターを倒せるようになります。
それに忘れてはいけません。【月読命】は相手の【サウサク】に対抗できる数少ないカードです。
ミスティック・ソードマン LV2
地 ☆2 戦士族・効果
ATK/900 DEF/0
裏側守備表示のモンスターを攻撃した場合、ダメージ計算を行わず裏側守備表示のままそのモンスターを破壊する。
このカードがモンスターを戦闘によって破壊したターンのエンドフェイズ時、このカードを墓地に送る事で「ミスティック・ソードマン LV4」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。
抹殺の使徒
通常魔法
裏側表示のモンスター1体を破壊しゲームから除外する。
もしそれがリバース効果モンスターだった場合お互いのデッキを確認し、破壊したモンスターと同名カードを全てゲームから除外する。その後デッキをシャッフルする。
そして【月読命】は、あの悪名高き【八汰鳥】と同じくスピリットモンスターなので、召喚したターンのエンド時に手札へ戻ります。
つまり相手のターンには場にいないので、手札破壊など以外の通常魔法やほとんどのモンスター効果では墓地に行くこともなく、つまり除去されにくいのも優秀なポイント。
他にも、ターン終了時に手札に戻ることを利用すれば、
1・【強制転移】を使い、相手モンスターを1匹ゲット、自分は【月読命】プレゼント。
2・ターン終了時に【月読命】は自分の手札へ戻ってくる
3・結果、一方的に相手モンスターいただき
というコンボもあります。
強制転移
通常魔法
お互いが自分フィールド上モンスターを1体ずつ選択し、そのモンスターのコントロールを入れ替える。選択されたモンスターは、このターン表示形式の変更はできない。
ついでに【月読命】は攻撃力1100なので、【クリッター】でデッキの中から探すことまでできます。
これほど強力な使い道を多く持つカードは、他に探してもそうそうはありません。
この役割の多さこそ、【月読命】が非常に強力なカードである最大の要因であると言えるでしょう。
■【カオス・ソルジャー−開闢の使者−】と、このデッキの注意点
それでは、これまでご紹介してきたカードの属性を見て見ましょう。
【月読命】と【サウサク】は闇属性。
【聖なる魔術師】は光属性。
闇と光ということは・・・。
そうです。【カオス・ソルジャー−開闢の使者−】ですね。
コンボを決めているうちに、墓地には自然と闇と光のモンスターが多く溜まるようになり、結果、【開闢の使者】が出しやすくなるのです。
このデッキは、【スケープ・ゴート】【サウサク】【月読命】【聖なる魔術師】、これらのカードの強力な組み合わせで成り立っているデッキです。
その強さを一度、体感してみてください。
最後に注意点ですが、【サウサク】で吸収したモンスターは、【サウサク】をコントロールしている側の魔法・罠ゾーンに装備魔法カードとして置かれます。
つまり【魔法効果の矢】でも壊されるし、あまり見かけない事態でしょうが、魔法・罠ゾーンに吸収モンスターを含めて5枚のカードが置かれてしまうと、これ以上、魔法・罠をプレイすることができなくなります。注意してください。
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