トップ遊戯王研究所第41回(2008.04.05)

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『最新弾デッキ!アンティークギア・アルティメットスマッシュ!』 

 今回も最新弾のデッキを紹介!
 『LODT』に収録されているウルトラレアカード、【古代の機械究極巨人】を使った一撃必殺コンボデッキだ!

 とはいいつつ、相手に引導を渡す超必殺の一撃を加えられるのは【古代の機械究極巨人】だけじゃない。
 他にも超強力な一撃を放つことが構成になっているため、スキあらばいろんな超必殺技を叩き込める、爽快なデッキだぞ!

 じゃ、デッキレシピを見てみよう。



古代の機械究極巨人(アンティークギア・アルティメットゴーレム)
 地 ☆10 機械族・融合・効果
 ATK/4400 DEF/3400
「古代の機械巨人」+「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター×2
 このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
 このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
 このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
 このカードが破壊された場合、自分の墓地から「古代の機械巨人」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する事ができる。


 『アンティークギア・アルティメットスマッシュ!』
最上級(4枚)
 3x 古代の機械巨人(EE3
 1x 冥府の使者 ゴーズ(『遊戯王R』3巻:制限)
上級(2枚)
 2x サイバー・ドラゴン(EE4:準制限)
下級(12枚)
 3x 古代の機械砲台(EE4
 3x 古代の歯車(EE4
 3x サイバー・ヴァリー(PTDN
 3x 沼地の魔神王(EE2
通常魔法(15枚)
 1x 封印の黄金櫃(『ザ・ヴァリュアブルブック9』:制限)
 1x 死者蘇生(BE1:制限)
 1x 光の護封剣(BE1:制限)
 1x ハリケーン(BE1:制限)
 1x 大嵐(BE2:制限)
 1x 次元融合(EE2:制限)
 1x 洗脳−ブレインコントロール(EE3:制限)
 1x オーバーロード・フュージョン(POTD:制限)
 1x 融合(BE1
 3x 機械複製術(EE3
 3x パワー・ボンド(EE4
速攻魔法(5枚)
 1x サイクロン(BE1:制限)
 1x リミッター解除(BE1:制限)
 1x 終焉の焔(PTDN
 2x 手札断殺(ヨハン編
装備魔法(1枚)
 1x 早すぎた埋葬(BE1:制限)
永続魔法(1枚)
 1x 未来融合−フューチャー・フュージョン(POTD:制限)
 エクストラデッキ
融合モンスター
 3x 古代の機械究極巨人(LODT
 2x サイバー・ツイン・ドラゴン(EE4
 2x キメラテック・オーバー・ドラゴン(POTD
(このデッキはLODTまでのカードと、2008年3月時点のルールで組まれています)
(持っているのなら、【キメラテック・フォートレス・ドラゴン】を加えよう。【終焉の焔】を【スケープ・ゴート】に変えよう)



■狙え、一撃必殺!【機械複製術】を使いこなせ!

 ↑でも書いたように、このデッキにはさまざまな一撃必殺が秘められている。

 見た目で一番わかりやすいのが、

 ・【古代の機械巨人】と「古代の機械と名の付いたモンスター」2枚を【パワー・ボンド】で強化融合!
 (【古代の機械巨人】の部分は【沼地の魔神王】で代用可能)
 →攻撃力8800【古代の機械究極巨人】誕生!アタック!ダメージを800以上軽減されなければゲームエンド!


 といったもの。
 また、【古代の機械巨人】シリーズに共通して、
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない
 という能力を持っているため、【激流葬】などの「召喚した時に倒す」カードでないとこのモンスターは倒せない。
 無事に召喚ができれば安心して殴りつけられるぞ。

 もしも破壊されてしまっても墓地に【古代の機械巨人】がいればこれを蘇生させることができるので、その場合でも攻撃力3000モンスターで殴ることも可能。
 実に強力。
 もし手札に【リミッター解除】があれば、さらに簡単に相手を倒せるぞ。

 しかし、「コンボ方法」だけなら誰でも考えつく事だ。重要なのは「どうやって成功させるか?」ということだね。

 そこで重要になるのがこのカード、【機械複製術】だ。

 機械複製術(EE3)
 通常魔法
 自分フィールド上に存在する攻撃力500以下の機械族モンスター1体を選択して発動する。
 デッキから同名カードを2枚まで特殊召喚する事ができる。


 【カードガンナー】が無制限だったころは、【カードガンナー】を量産して大量墓地肥やし&大量破壊を行っていたという、実は世界大会を制したという実績のある組み合わせ次第では非常に強力なカードだ。

 このカードで【古代の機械歯車】か【古代の機械砲台】を1体→3体に量産化し、そこで各種融合カードを使って一撃必殺を狙おう。




■【機械複製術】 その最大の活用方法!

 ・・・しかし、このデッキでは↑が【機械複製術】の真の使い方じゃなかったりする。
 もちろんこの使い方も重要だが、真に量産すべきモンスターはこのカードだ!

 サイバー・ヴァリー
 光 ☆1 機械族・効果
 ATK/0 DEF/0
 次の効果から1つを選択して発動する事ができる。
 ●このカードが相手モンスターの攻撃対象になった時、このカードをゲームから除外する事で自分はデッキからカードを1枚ドローし、そのバトルフェイズを終了する。
 ●このカードと自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択しゲームから除外する。自分のデッキからカードを2枚ドローする。
 ●このカードと自分の手札1枚を選択してゲームから除外する。自分の墓地のカード1枚をデッキの一番上に置く。


 現在存在する、危険な1ターンKILLデッキなどにも採用されている非常に強力なドローサポートモンスター。
 このモンスターは攻撃力0なので、とうぜん【機械複製術】で量産できる。
 そうすれば【サイバー・ヴァリー】が3枚になるため、【サイバー・ヴァリー】2体を除外して2ドロー。
 もう1枚モンスターを用意できればさらに2ドローで合計4枚ドロー。
 (なお、除外するのはトークンでもかまわないぞ)

 ここまでドローできればコンボパーツは意外と簡単に揃ってしまうだろう。

 無理に【機械複製術】で量産せずとも、1つめの効果で相手の攻撃を防ぎつつ1ドローという動きも取れる。
 本当に無駄のない強さだ。




 ■瞬殺の奥義はまだまだあるぞ!超必殺技伝授!

 続いて、別の一撃必殺方法を紹介しよう。
 機械族がコンボの中心エンジンなわけだから、この有名なコンボが当然のように大活躍できるぞ!


 未来融合−フューチャー・フュージョン(POTD)
 永続魔法
 自分のデッキから融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、融合デッキから融合モンスター1体を選択する。
 発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に選択した融合モンスターを自分フィールド上に特殊召喚する(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)。
 このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
 そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。



 オーバーロード・フュージョン(POTD)
 通常魔法
 自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、闇属性・機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)



キメラテック・オーバー・ドラゴン
 闇 ☆9 機械族・融合・効果
 ATK/? DEF/?
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
 このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
 このカードの融合召喚に成功した時、このカード以外の自分フィールド上のカードを全て墓地へ送る。
 このカードの元々の攻撃力と守備力は、融合素材にしたモンスターの数×800ポイントの数値になる。
 このカードは融合素材にしたモンスターの数だけ相手モンスターを攻撃する事ができる。


 【未来融合】を使って、デッキから【サイバー・ドラゴン】1枚と機械族モンスターをたくさん墓地へ落とし、【オーバーロード・フュージョン】で【キメラテック・オーバー・ドラゴン】を特殊召喚。
 攻撃力はかるく8000を超えさせられるめ、攻撃がとおればそれでゲームエンド!

 というのが、POTD発売当初から危険なコンボとして使われ続け、現在ではキーカードが共に制限カード入りしたといういわく付きスーパーコンボ、それが『未来オーバー』だ。

 このデッキも機械族の融合モンスターを使うのだから、【未来融合】で【キメラテック・オーバー・ドラゴン】だけではなく【古代の機械究極巨人】や【サイバー・ツイン・ドラゴン】を呼びだせる。
 【オーバーロード・フュージョン】とコンボせずとも、普通の使い方で融合モンスターを呼び出してもいいし、単なるデッキ圧縮としても使えるわけだ。

 けど、闇属性の融合モンスターは他にいないから【オーバーロード・フュージョン】は【キメラテック・オーバー・ドラゴン】専用だ。
 が、トドメを指し損ねたりして墓地に機械族モンスターがたまっていることはよくあるので、【キメラテック・オーバー・ドラゴン】専用ではあるけど、『未来オーバー』コンボ専用というわけじゃあない。
 
 すこしでもライフを削っていることができていれば、スキあらば一撃必殺することもできる、というわけだ。




 ■強いカードはやっぱり強い!禁止カードになるのを逃れた【次元融合】!

 【サイバー・ヴァリー】や【オーバーロード・フュージョン】など、このデッキでモンスターをたくさん除外することが可能だ。
 サーチ目的で投入されている【封印の黄金櫃】ですら、一時的にカードをゲームから除外する。

 ・・・となると、このカードが大活躍しないわけがない!

 次元融合(EE2)
 通常魔法
 2000ライフポイントを払う。
 お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可能な限り特殊召喚する。


 数多くの1ターンKILLデッキを生み出した超強力カード。
 このデッキでメイン活用されるのは主に以下の方法だ。

 ・2ドロー効果を使用した【サイバー・ヴァリー】を【次元融合】で帰還
 →ドロー効果を使用したということは、最低でも2枚以上のモンスターが帰ってくるということだ。つまり2枚の追加ドロー!


・【オーバーロード・フュージョン】で【キメラテック・オーバー・ドラゴン】を特殊召喚!
 →その後【次元融合】で除外された融合モンスターを大量帰還!


 ・【封印の黄金櫃】でモンスターをサーチ用に除外(主に【サイバー・ヴァリー】)
 →【次元融合】で【サイバー・ヴァリー】を帰還させ、これに【機械複製術】を発動!

 (結果的に【サイバー・ヴァリー】を場へサーチした、ということ)

 これは完全に特定のカードとのコンボ専用ということになるけど、その恩恵が他のカードと比べてあまりにケタ違い。
 多少無理してでも狙う価値のあるコンボということだ。

 もし不要なタイミングで引いてしまったら、コンボカードを引くまで粘ってもいいし、【手札抹殺】や【手札断殺】で手札入れ替えに使ってもいいだろう。



 ■使うなら覚えておこう、融合の細かいルール

 細かい話なので、箇条書きで。


古代の機械究極巨人(アンティークギア・アルティメットゴーレム)
 地 ☆10 機械族・融合・効果
 ATK/4400 DEF/3400
「古代の機械巨人」+「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター×2
 このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
 このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
 このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
 このカードが破壊された場合、自分の墓地から「古代の機械巨人」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する事ができる。



『「古代の機械巨人」+「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター×2』
 【古代の機械巨人】は【沼地の魔神王】などの「このカードを融合素材モンスター1体の代わりにする事ができる。」シリーズで代用可能。(『「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター×2』部分は代用不可)
 だが、このシリーズはデッキの中では効果を発揮しないため、【未来融合】時には代用にすることは出来ない。

『このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。』
 なので、破壊された後は【死者蘇生】できないし、除外されても【次元融合】できない。


サイバー・ツイン・ドラゴン
 光 ☆8 機械族・融合・効果
 ATK/2800 DEF/2100
「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
 このモンスターの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
 このカードは一度のバトルフェイズ中に2回攻撃することができる。



『このモンスターの融合召喚は上記のカードでしか行えない。』
 なので、「【サイバー・ドラゴン】+【沼地の魔神王】+【融合】で融合召喚」とかは出来ない。
 だが、融合召喚以外の制限は特にないので、【サイバー・ドラゴン】+【融合呪印生物−光】などなど、様々な方法で特殊召喚できる。
 もちろん、融合召喚した場合は、その後墓地に送られても【死者蘇生】できる(【サイバー・ドラゴン】+【融合呪印生物−光】みたいに、正しい融合召喚以外で特殊召喚した場合では蘇生不可)。


 なお、このデッキには入っていないが、墓地にいる融合モンスターで【貪欲な壺】を使った場合、デッキではなくエクストラデッキに戻る。
 【N・グラン・モール】などで手札に戻る場合も、代わりにエクストラデッキに戻る。





■手に入るのならぜひ入れようカード

キメラテック・フォートレス・ドラゴン
 闇 ☆8 機械族・融合・効果
 ATK/0 DEF/0
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
 このカードは融合素材モンスターとして使用する事はできない。
 フィールド上に存在する上記のカードを墓地へ送った場合のみ、融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
 このカードの元々の攻撃力は、融合素材にしたモンスターの数×1000ポイントの数値になる。


 【サイバー・ドラゴン】と機械族モンスターを場から墓地に送ることで特殊召喚できる融合モンスターだ。

 最大の特徴は「相手の場のモンスターを墓地に送っても特殊召喚できる」ということ。
 仮に自分のデッキに【サイバー・ドラゴン】が入っていなくとも、相手の場に【サイバー・ドラゴン】がいれば機械族モンスター召喚、これを墓地に送って(結果的に)【サイバー・ドラゴン】を除去することができる。

 もしも相手が【サイバー・ドラゴン】と機械族モンスターを残してターンを終了してしまった場合、これらを融合素材として墓地に送り、自分の場に【キメラテック・フォートレス・ドラゴン】を特殊召喚することもなぜか可能であるため、「とりあえずエクストラデッキに入れておかない理由がない」カードなのだ。

 まぁ相手もそれを警戒して、そういったモンスターを残さないプレイングを心がけるとは思うけど、【死者蘇生】が復活したおかげで(自分のデッキに【サイバー・ドラゴン】が入っていなかったとしても)相手の【サイバー・ドラゴン】を用意することが可能になったため、機械族除去としての活用方法が増えてしまった。 
 手に入る人はぜひともエクストラデッキに入れておこう。

 ・・・前書きが長くなってしまったけど、このデッキだとそういう「持っておいて損はないぞ」的使い方じゃなく、ちゃんとした目的の使い方もある。

 【サイバー・ドラゴン】を特殊召喚し、その後攻撃力の低い機械族モンスターを召喚、【機械複製術】でそのモンスターを3体に増やそう。

 その後、それらのモンスターを墓地に送れば攻撃力4000の【キメラテック・フォートレス・ドラゴン】を特殊召喚が可能だ。
 それだけでも十分に強力だけど、【リミッター解除】があれば攻撃力8000に上昇!
 通れば相手は死亡!

 ということにもなるわけだ。
 何度も言うけど、もし手に入るのならぜひエクストラデッキに入れておこう。


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