いけっち店長の業界レポート デュエルマスターズ&ウズマジン商品展開
4月11日、東京・浅草にて行われた、タカラトミー商品説明会(業界人向け見本市)に行ってきました。
目的はもちろん、カードゲーム。それじゃさっそくレポートを!
○デュエルマスターズ
→オフィシャルページ
“不死鳥編(19〜23弾)”がちょっと期待はずれなパワーに終わったデュエルマスターズ。
このところ、僕個人はデュエルマスターズに対して辛口な評価をせざるを得ない状況が続いていました。
一言で言うと、なぜもっと強いセットを作らないのかと。
そのあたりが根本的な問題点となっている事をスタッフの皆さんが理解していない限り、デュエルマスターズの復活は難しいのでは無いか・・・・と考えていました。
その点を厳しく見ようとしていた僕ですが、今回の商品説明会を見ての触感。
デュエルマスターズは、夏から復活する!んじゃないかな?というのが結論です。
いや、実際すごかったんですよ。見たらビビるようなスゲえカード、構築デッキが色々!
しかし言えない。言えないのに「すごいから信じろ!」というのもヘンな話なんですが・・・
ええとですね。内容に関しての情報は、コロコロコミックさんが“第一告知媒体”なので、他のマスコミは知ってても記事に出来ないのでやんす。
商品説明会だから、見に行った業界人は、もちろんその内容について知る事になるわけですし、ぶっちゃけオープンな情報なのですが・・・マスコミには規制が掛かる。
いけっち店長 「しかしブログなんかで個人が書いたりする事はあるのでは?」
タカラトミー「池田さんのところはもうブログのレベルじゃないですからねー」
いけっち店長 「うぉぅ! それでは単純に我々は“損”じゃないですか!」
タカラトミー「いやー、フランチャイズ各店様には案内して、たくさん仕入れて下さい(笑)」
・・・という訳ですいません。なにがどう凄いか具体的には書けません(人に会ったら言う事は出来る)。
ただ僕は、デュエルマスターズは不調の時期を乗り越え、新しく“極神編”からものすごく強力になって蘇る、との手ごたえを感じました。これはマジ。
だってアレですよ。カードシステム上“絶対に弱いはずが無い”あの、あのシステムが帰ってくるんですから! ほれ! その・・・アレだよアレ!!
○ウズマジン
→オフィシャルページ
今回、一番の目的はこのゲームの体験会に出ることでした。
皆さんも実際、やってみたらどんなゲームなのか・・・流行るのか、流行らないのか、注目している事でしょう。
そう。僕にとっても“ウズマジン”だけは、正体不明だったのです。
フランチャイズの皆さんにも、「どういう動向になりそうですか?」と聞かれて、最も答えに困っていたのがこの“ウズマジン”。
実際問題、デュエルマスターズとまったく同じ、コロコロ主導のスキームで作られた商材ですから、今後もコロコロが一番に推してくる商材なのは間違いありません。
で、ある以上、「全く箸にも棒にも掛からない」という事はありえないのではないか?と思うわけです。
ですが、実際にはそんな簡単な問題ではありません。
以前、デュエルマスターズのヒットに対し、「コロコロが推したからヒットした」と単純に判断していたような人達がいました。
しかしそういう人たちに、「じゃあ、全く同じスキームのウズマジンも絶対売れるのか」と訊いてみても、おそらく何も答えられないでしょう。
コロコロが推す商品はさまざまありますが、その中でもなぜデュエルマスターズはこんなにも長く続くホビーとなったのか?
そのヒットの根底には、何よりも「面白くて、仲間を誘いたくなる魅力があった」のが大きいと僕は理解しています。
ではやはり、“ウズマジン”でも、大切なのはそこ。面白いかどうか。そしてそれが、今の子供たちに受け入れられる面白さかどうか。それが大切です。
そして当ホームページでは、面白いカードゲーム、長く楽しめるカードゲームでないと、お勧めしたくないと考えています。
さぁ、そういう視点で見てみましょうか、ウズマジン!!
体験会はもう始まっていて、僕は横から見学という有様になってしまいました。
しかし親切なTさん(ウズマジンカードマーケティングチーム主任!)が「やってみますか?」と声をかけてくださいます。
お言葉に甘え、個人授業(きゃ♪)を受ける事に。
初心者講習にありがちな、「デッキとは・・・」という最初のところから始まると時間がもったいないので、
「カードゲームは色々とやってる身なので・・・色んなゲームに例えて、簡単に教えてください」
と軽く自己紹介しました。
すると途端に、
「あ、池田さんですね。ホームページは読ませて頂いてます!」
と返して下さるTさん。これは便利、実に話が早い。(こういうときだけ、有名になってちょっぴり良かったと思います)
さーて、ウズマジン、とは・・・
「ウズマジンとは、計画性と、計算のゲームである」。
今の僕の触感はこれです。
単純に言って面白いかどうか?
面白い!
少なくとも、体験会で使ったデッキの勝負では、「面白いゲーム」と言えるものでした。
コロコロが自信を持って推すのもわかる様な気がします。
コスト、いわゆる“マナ”は、なんと相手の場にある分も数えて使います。
単純に言って、デュエルマスターズの倍の速度でマナが出る。その分、序盤はスピーディです。
その後、クリーチャー・・・すなわち“マジン”を並べていきますが、単純に数を並べるより、1枚のマジンの上に複数枚のカードを重ねて「より強いマジン」を組み上げていくのが、なかなかに楽しい作業。
場の展開速度を犠牲にして、最初から“マジン”の上に重ねて育ててゆき、4枚マジンを重ねたカードは究極のマジン、“ウズマジン”になり、圧倒的なパワーで攻撃できるようになります。
これが爽快!
僕は始めてのプレイで“ウズマジン”を組み上げ、その強さを体験しました。なるほど、突破力があるわ。
何も考えずにプレイするより、明らかに戦術を考えてデッキを組み、ベストなプレイを心掛けたほうが勝つゲームなので、攻略のし甲斐もありそうです。
実際に発売して全部のカードを見てから判断しますが・・・今のところ、“ウズマジン研究所”をやっても良いかな?と思いました。
むろん、心配もあります。
先ほども言いましたがこのゲーム、「考えたほうが勝つゲーム」です。
自由度がとても高く、運の要素がとても低い・・・ウズマジンはそんなゲームです。
これは、ゲームとしては「極める意味のある奥深さ」で、大変良い事なのですが・・・果たしてこれが、子供用カードゲームとして受け入れられるかどうか?
クラスに1人、“名人”が生まれたら、その遊びは廃れるのが小学生のコミュニティー。
いつまでも「勝てない遊び」を「勝てるまで」続ける根性のある子供は少数派です。たまには、「運よく」勝てないと、そのゲームを続ける心が挫けます。遊戯王が優れているのはまさにそこ。
ウズマジンも実際に全部のカードを試せばは、運の要素が大きなゲームになるかも知れません。
また、子供たちは、そうしたゲーム性と全く関係なく、キャラクターの魅力や、「ウズマジンを組み上げる」という楽しさだけで、十分満足してくれるかもしれません。
僕の引っかかった心配が、杞憂に終わる事を願います。
とりあえず、おやじデュエリスト同盟の皆さんにご報告。この前京都で僕のした質問・・・
「デュエルマスターズだからやっているのか? 子供とのコミュニケーションツールとしてのカードゲームだからやっているのか? もしデュエルマスターズが無くなったら、他のゲームを始めて下さるのか?!」
という、あの究極の質問。
あの時、「よい物が出れば!」と答えて下さった方々に対して。
ウズマジン、おやじも楽しめそうなゲームですぜ。
子供たちの間で流行ってくれたら・・・デュエルマスターズに続く良いコミュニケーションツールになりそうです。
まあもっとも、デュエルマスターズが滅ぶ心配は、当分なさそうですけどね。
○マジック:ザ・ギャザリング
→オフィシャルページ
コイツは告知しても良いと聞いたので、お見せしましょう。
白黒ですが・・・次のセット、“未来予知”のカードです。
(クリックで拡大します)
「マジック:ザ・ギャザリングの未来」というテーマのこのセット。カードデザインまで一部「未来予知」してます! 左端のカードに注目!!
雷刃の突撃
ソーサリー 赤2無1
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。雷刃の突撃はそれに3点のダメージを与える。
あなたがコントロールする1体以上のクリーチャーがいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたの墓地に雷刃の突撃がある場合、あなたは無2赤3を払ってもよい。そうした場合、それをそれのマナコストを払わずにプレイする。
いや、内容はどうでもいいか。何よりこのデザイン! 未来のマジックはこうなるのか?! 確かにこうなりゃ、手札に持ったとき全ての情報が左にそろえて見えますね。
まあ、あくまでも「パラレルワールドでのマジックの未来」なんでしょうが、ありえる話です。
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