トップカードゲーム戦記おもちゃのカタヤマ店 (07.10.03)


カードキングダム・トップ
裏カードキングダム・トップ


■カードキングダム各店巡業その1 群馬県 カードキングダムおもちゃのカタヤマ店

 9月の二大連休、群馬・おもちゃのカタヤマ→群馬・伊勢崎→大阪・枚方→岡山・倉敷児島→鳥取・米子と巡業してきました。
 


○群馬県おもちゃのカタヤマ店
 
 はっきり言おう。カタヤマ店のある群馬県沼田市は田舎である!!
 見てください、この駅前。
 
 
 

 
 

 
 
 しかも、カードキングタムのある“おもちゃのカタヤマ”は、さらにここから車で10分、台地の上の町にあるのです。(駅前からはバスで行けます)
 
 しかし、しかしですよ。普通に考えてカードショップなど成り立たないようなこの場所で・・・・それでも、カードキングダムカタヤマは、元気なのです!!
 
 リアルな話、売り上げ高も、カードの売り上げだけで、そのへんのカードショップよりあるときてます。(町の規模からしたら非常識なぐらい)
 
 以前にも書きましたが、「地域に密着している、老舗の玩具店」は絶滅の危機に瀕してます。(いや、デパートも含めて玩具店全体が苦戦している)
 ぶっちゃけ、「玩具店に行かないと、手に入らない物」が、もう無いからですね。
 
 そんな状況で、代々続く老舗玩具店、“おもちゃのカタヤマ”はバリバリに元気! 毎日毎日、子供達の笑顔で溢れてます。さあ、ご紹介しましょう!
 

 
○怪しさそのまま、便利さパワーアップ! 伝説の裏口!
 
 さて、以前の記事、「年末年始・カードキングダム各店巡業 出発編・カタヤマ編・伊勢崎編」でカタヤマ店さんをご紹介しとき、もっとも話題を呼んだのが、『カードキングダム群馬カタヤマ店の、あやしい裏口』の話(笑)
 
 
 

 
 
 明らかにお店の入り口とは思えない、怪しい、限りなく怪しい裏通り。
 というか、「とぉりゃんせ、 とうりゃんせ・・・・。と、どこからか聞こえてきそうな“細道”。
 よ〜く見て下さい。紅い、縦筋が見えるでしょう? これ、“鳥居”です。
 そして、この細道の奥の方・・・その中をさらに、右に曲がると、“人形のカタヤマ”さんの・・・裏口、なんですよ・・・・・・。
 
 何で語り口が怪談口調になってるんだ(笑)。すいません。
 
 入ったすぐ左に何があるかは、前回と同じく「秘密」です。
 ちゃんと手を合わせてくださいね。
 
 
 今回も当然、そちらからお伺いしましたが・・・そこになんと、よくわからない物体が!!
 
「げげぇ?! 何です、この自動販売機?!」
 
 なんかでかい缶の入ったでかい自動販売機だなぁ・・・と思ってよく見ると、販売していたのが?!
 
・暖かい、カレーうどん
・暖かい、ラーメン
・暖かい、おでん
・暖かい、肉じゃが
・暖かい、筑前煮
 
の、缶詰!!(フォークつき)
 
いけっち店長 「秋葉原のおでん自動販売機は有名ですが・・・なんですかこの充実のメニュー!!」
 
店長・ミチコおねーさん「ああ、名古屋のメーカーさんが、実験的に全国1県に1台ずつ置いているらしいんですよ。
 群馬では、ここだけらしいですねぇ」
 
いけっち店長 「しかしなんで、こんな裏通りに?! 表の商店街に置くべきなのでは・・・」
 
ミチコおねーさん「表には置く場所がなくって(笑)。だけどよく売れてるんですよ」
 
 そりゃそうですね。こういうのが店の前にあったら、従業員が毎日食うでしょう。いや、常連も間違いなく。こいつは凄い。
 
いけっち店長「た、試しに“肉じゃが”を買ってみるか・・・?」
 
ミチコおねーさん「どうせなら帰りにしませんか? みなさんお待ちかねで・・・」
 
いけっち店長「そ、そうですね。しかしまたパワーアップしましたなぁ。伝説の“カタヤマ店裏口”!」
 
 
 さて、店内に入ってみて驚きました。
 今まで、常時12席だったデュエルスペースが、なんと30席に増設されています!
 しかもほぼ満席!!
 
いけっち店長「いつもこうなんですか?!」
 
ミチコねーさん「今日は運動会で、人は少ないですね」
 
 もしかして、この町の子供たちは全員この店の常連なんじゃないか?
 
 しかし、デュエルスペースに人が多すぎて、肝心のシングルコーナーに人が入りにくくなっています。
 「さすがにこれは、売り場が圧迫されすぎなのでは?」と苦言を呈しましたが、常時30席でも足りないぐらい、と言うのはお店としては幸せな話ではあります。(大会時には2階を開放し、60人規模の大会を開催可能)
 
 カードキングダムでは、“デュエルスペース”という一見何も生み出していないような「無駄に使わせている空間」を、店の生産的なスペースにしています。
 それには、店ごとに微妙に違う、「売り場とのバランス」の黄金率を試行錯誤しながら見つけ出さなければなりません。
 
 カタヤマ店さんは、そこがちょっと一時的に、デュエルスペース寄りに寄り過ぎていたのかもしれません。
 お客さまの声を大事にするカードショップなら、必ず一度は通る道なんですけど、ね。(徳島店も練馬春日店もそうだったなぁ)
 
 しかし、やはり基本的には、「カードキングダムらしい売り場」になっていました。 
 ただシングルを集めて売る、デュエルスペースを開放して放っておく、というのではなく、カードゲームの楽しさを伝える売り場になっています。
 
 たとえば、カードキングダムフランチャイズへ紹介している「接客用デッキ」を実際に組み上げ、お客さまに自由に使って頂けるよう、“貸し出しデッキ”としてたくさん用意してくれていました。
 案の定、そこで使われているカードが、シングルとしてよく売れているとのこと。
 
 さっそくお客さんたちと遊んでみました。
 その日は遊戯王のプレイヤーが多かったので、アホほど用意して行ったデュエルマスターズのデッキはほとんど活躍できず。
 代わりに、【E−HERO(イービルヒーロー) ダーク・ガイア】が何度も降臨したり、【高等儀式術】から【サクリファイス】が出現する、“ワイトキングデッキ”で子供たちに悲鳴を上げさせたので良しとします(笑)
 


○都会の生活に慣れると温くなる
 
 しかしその後、売り場の改造案を出したり、展示するカードを選んだりしていると、いつの間にやら時間が大変な事に。
 
「店長店長、もう時間が遅いですよ?!」
 
「ほへ? まだ9時前でしょ?」
 
 予定では、次の日に伊勢崎店に行くので、今日は群馬でお泊りなのですが・・・
 
「前回泊まった“ゆに〜いく”まで車で送っていただければ・・・」
 
「あそこは実は・・・潰れました」
 
「何ですってぇ?!」
 
「ズバリ言って、沼田には今から泊まれる所は無いと思いますよ?」
 
「じゃあ・・・明日の目的地である伊勢崎方面に向かって電車に乗って、そのへんのビジネスホテルに泊まりますか・・・」
 
「それは甘いですね。東京と同じに考えてもらっちゃいけません。上りの電車はもう止まりますよ」
 
「まだ9時なのに?!」
 
「今からだと・・・おそらく、下りに乗って水上温泉に止まるべきなのではないかと・・・」
 
 親切な常連さんが教えてくださいます。
 仕事の用事なのに、さすがにそんな観光気分の贅沢はできん、と慌てて駅に向かいます。自動販売機で忘れず“カレーうどん”を買って。
 


○わしはどこに泊まれば良いのん?!
 
 案の定、“上り”の電車はありませんでした。
 
「これは・・・贅沢にも、水上温泉地に泊まるしか、無いのか?(ゴクリ)」
 
 恐る恐る、本部の会計係、“ミスター・N”に電話します。
 
僕「やい、N、ワシは贅沢がしたいぞ」
 
N「ほほぅ・・・面白い冗談を言うな」ゴゴゴゴ。
 
僕「・・・ああ、俺は旅先で疲れたのだよ。・・・社長が倒れると、何かとアカンのと、ちゃうかね?」
 
N「・・・で、本当の理由は何なんだ」
 
僕「・・・・すいません。上りの電車が無いんです。
 泊まれる所と言ったら、水上温泉ぐらいで・・・・」
 
N「野宿しろ」
 
僕「虫がぶんぶん飛んでますよ?! ほら、目の前に、蛾が」
 
N「そんなもん知らん!と言いたいところだが・・・特別に許そう。8月の売り上げは良かった事だしな。
 売り上げを伸ばしてくれた、各店店長に土下座してから眠るが良い」
 
 ゴゴゴゴゴ。
 
 体重は俺の2倍、たぶん素手でゴリラと戦える男を会計に就かせた事を軽く後悔しつつ、有名保養地、水上温泉に向かいます。
 


○真っ暗な夜。革命的カレーうどん
 
 とりあえず彼女様に連絡し、「水上温泉地で、今から泊まれる旅館をキープして下され」とお願いします。
 
 「にゅー。にゅー。」と軟体生物語を話し、検索&問い合わせを始めて下さる彼女様。便利。
 
 そして温泉地に向かう、“下り”の電車の時刻表を見て、呆然とします。
 
「1時間後、か・・・・」
 
 通常、駅前のコンビニ等で時間を潰すところですが、ここにはそんなモン、影も形もありません。
 駅前の通りも、真っ暗です。
 
 「文明が闇を駆逐するまえ、本来、夜と言うものは“闇”だったんだなぁ・・・」と何となく考え込んでしまいました。
 
 暇つぶしに、先ほど購入した“カレーうどん”の缶詰を取り出します。
 普通に考えると、“うどん”がずっと汁に漬かっていたとしたら、それは伸びまくってて食えたもんじゃ無いはずです。
 
「・・・と、いう事は、何らかの方法でうどんと汁が隔離されているのかな?」
 
と予想しながら空けてみると・・・何のひねりも無く、汁にうどんが、完全に漬け込んであります。
 
「むぅ。そのまんまカレーうどんやんけ」
 
 付属のフォークですくって食べてみると・・・・
 
「ば、馬鹿な?! つるつるとした触感、それでいてコシがあって歯で押すとプツンと・・・全くのびていないだとッッ?!」
 
 ありえない! 宇宙の物理法則を無視している怪奇現象、これは脳噛ネウロもびっくりだぜ、と“原材料”を見てみると・・・・麺=こんにゃく加工麺ってな事が書かれています。
 なるほど、これはアイディアの勝利。こんにゃくで作った麺ならば、そりゃちょっとやそっとじゃのびません。
 
 問題は、量が足りないかなぁ・・・と感じる事。まぁ、何個も買えば、良いのか。
 しかし“肉じゃが”を買うと、多分間違いなく“ごはん”が欲しくなるよね。
 


○せっかくの温泉地!
 
「にょ、にょ」
 
 軟体生物の彼女から、旅館の予約が取れたとご連絡。
 何でも、キャンセルになった、「特別貴賓室」しか空いてないとの事。
 
「いかん。Nに殺される。運が良くて新技の実験台・・・・」
 
と“死亡フラグ”が立ったかに思えましたが、キャンセル空きなので、通常宿泊料金で泊まれるとの事。やれやれ。
 
 で、睡魔と闘いながら電車に乗って、水上駅についてみると・・・ 
 ここも真っ暗。何がなんだか、どんな風景なのかさっぱりわかりません。
 しかし、せっかく温泉地に来たのですから、楽しみたい所です。あとで美味い物でも食べに繰り出すとしましょう。
 
 部屋に案内されてみると、さすがは貴賓室。
 部屋が3つ、広い通路。
 ここで1人で泊まるのか・・・と考えると、「豪華」と言うより「広くて恐い」という感じ。
 オマケに枕元に、お菊人形みたいなおかっぱの人形が。怖いっつうねん。髪の毛伸びそうやっつーねん。思わずテレビ付けっぱなしにしてまうっつーねん。完全に関西弁に戻ってまうがな。
 
 逃げるように温泉へ。
 
 この歳で、いつの間にやら温泉大好き人間になってしまいました。
 あれだな、北海道の登別温泉に感動したのが決定的でしたかね。
 雪の中の露天風呂、頭に雪を載せて、日本酒の冷(ひや)をこう、キュッと・・・・天国でしたなぁ。
 あんまりにも気持ちよすぎて、湯船に漬かりながら脳内で、デッキが5つも出来てしまいましたよ。(職業病の一種)
 今回湯船に漬かりながら出来たデッキは2つ。


 外での食事は意外と夜遅くまでできる、との話で、下駄をカラコロ鳴らしながら旅館の外へ。
 良さそうな店構えの寿司屋さんがあったので、のれんをくぐります。
 幸い、お客は僕一人の様子。こういう時の僕の注文は決まっています。
 
「ご主人、お任せするんで、6000円でお薦めどころを握って下さいな」
 
 “プロ”であればあるほど、自分の仕事に誇りを持っているものですし、「本当に良いもの」も知っています。
 
 そこでお客様に、「全部任せる。あんたの腕を見せてくれ」と言われたら、そりゃあ、満足してもらおうと最高の素材、最高の腕を振舞おうとしませんか?
 「お客様から頂いた信頼に対し、胸を張ってお薦めできるものを出す」という気概がある店か、単なる大量消費ニーズに則した、“魂”の無い店か。それはのれんをくぐった瞬間、何となくわかります。ここは、「良い素材を置いて、美味い寿司を食わせたい」という、「その土地の誇り」を持った店と見た。
 
ご主人「うぉっし! 好き嫌いはありますか?」
 
僕 「無し! 銀モノも貝も何でもイケます」
 
 わかりました!と料理に取り掛かるご主人。
 
「ここの名物は何ですか?」
 
「山ですからねぇ・・・キノコ料理ですな」
 
「するってぇと寿司屋さんには・・・・」
 
「関係ないですな。わはははは。」
 
 しかし、出てきたウニは、こってりプルプルで臭み無し! コレは良いものなのでは?!
 
「このウニ、北海道で食べたのと遜色ないんですけど?!」
 
「御明察。北海道産ですよ」
 
 よし、この店は当たりだ。任せて正解!
 
 その後も、稚魚と成魚の食べ比べとか、やたら美味い鉄火巻きなどに舌鼓を打ちつつ、政権問題についての話で盛り上がったりして、楽しいひと時でした。(福田首相は群馬出身で、これで群馬出身の首相は3人目、群馬県人の県民性は、「グローバルな視点を持っていて、偉くなったら出身地を全然省みてくれない事(笑)」だそうな)
 旅先では、こうして地元の人と触れ合うに限りますね。
 
 
 
 

 
 
 写真は、水上温泉地周辺の風景。
 夜じゃわからなかったから、朝になってびっくり。ちぃ。もう1泊したくなったじゃないか。
 
 さて、次はカードキングダム伊勢崎店。


■店舗紹介  カードキングダム おもちゃのカタヤマ

■住所
群馬県沼田市上ノ町843
TEL:0278-24-8833

■営業時間
月〜木・日  10:00〜19:00
金・土    10:00〜22:00

定休日    毎週水曜日



 シングルカード:遊戯王、デュエルマスターズ、MAGIC、ガンダムウォー。買取も可。
 デュエルスペース:30席


 大会予定はこちら


■アクセス方法



■電車
 JR上越線沼田駅から徒歩で約20分。
 沼田駅正面の大通り(坂)の左側を登っていくと、右手に旅館(見晴館)、左手に滝が見えるので、滝の横にある階段を上がり、更に坂を登る。
 登りきったら右折し、交差点(左手にコーヒー屋)を左折。
 すると本町通りに出るので1つ目の信号を超え左手にグリーンベル21(旧サティ)を見ながら直進。次の信号(左にハンコ屋)を渡り、とねしんを過ぎて7件目左手が当店です。

■自動車
 沼田インターチェンジから自動車で約15分。
 沼田インター出口から出て、沼田市街方面へ「右折」5km以上道なりに行くと右手にメガネの板垣が見えるので、そこの交差点を「左折」
 次の信号に行く前にお茶屋(桑寿園)さんの角(T字路)を「右折」し細い路地を直進。
 はじめの十字路(右手に喫茶店)を超え、右手3件目が当店駐車場。
 店は道の向かい側です。


【戻る】