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■で、結局ジョジョABCはどうなのか?!


 (→オフィシャルページ)
 
ハリー  「ついにジョジョの奇妙な冒険アドベンチャー・バトル・カード(略称ジョジョABC)が発売したわけですが・・・ズバリどうですか店長。面白いんですか? 面白くないんですか?!」
 
いけっち店長「ほほぅ・・・やはりそこから聞いてくるかねハリー君!
 そうだよなぁ。うちがお勧めするかどうかは、まずそのゲームが面白いかどうか。次に『やるべきかどうか』だが・・・
 さて、ジョジョは・・・・・」
 
ハリー  「ゴゴゴゴゴゴゴ」
 
いけっち店長「ズバリ!!」
 
ハリー  「ズバリ?」
 
いけっち店長「まあまあ。わりと」
  
ハリー  「・・・まあまあ、ですか?」
 
いけっち店長「うん。それなりに痛し痒しな駆け引きがあって、自分の場を構築する楽しみもある。
 特に『コイツはスゲーッッ! 斬新すぎるぜッ!』ってシステムも無いし、『熱い! 熱すぎるぜウヒャホー!』っていうハデハデなゲーム性では無いけど、第1弾としては十分楽しめて安心して遊べる感じ」
 
ハリー  「どのぐらいのコストで始められます?」
 
いけっち店長「基本的にはスターター2個とブースター1ボックスぐらいでデッキ2個組めるね。
 実際俺はスターター2個とブースター20パックでデッキ3つ組んで遊んでる」
 
ハリー  「で・・・レアはどうなんです? 必須ですか?」
 
いけっち店長「スターターに入ってる“ヒーローカード”をカウントしないなら、俺のデッキにはどれもレアカード入ってないよ。
 あと、カードダス版のカードは、手に入っていないのでわからない。
 中には『レアカード必須!』という人もいるかもしれないけど、俺は今のところ入れてないなぁ・・・持ってるけど無理には入らないんだよ。俺のデッキタイプには。
 多分だけど、「レアカードはコモンの完全上位!」というゲームではないので、必須カードとは言えないんじゃないかな?
 『一見強いけど“リネージ”の順番が他のカードと逆順』みたいな、デッキの安定性を考えたら入れない方が良いカードもあるし。
 もちろんあったらあったでそういうデッキも組めるけど、使わないほうが良いデッキもあるので、今のところ無理に集める必要はなさそう。
 ・・・いや、いきなり専門的考察になったな」
 
ハリー  「その“リネージ”ですが、独特のコストの払い方が面倒な気がしましたが、どうです?」
 
いけっち店長「うん。普通の“マナ”じゃなくて、並べる順番が重要で、カードに指定された並び方と同じようにコストを払う必要があると言うアレね。
 僕も最初は、『なんでわざわざ、こんなプレアビリティの低いシステムにしたの?!』とか思ったけど、実際にやってみると、この“リネージ”の並べ方そのものが重要な戦術になってくるんだよね。
 実は、ここの“不自由度”が面白い。
 なにかこう、“鋼の錬金術師”のカードゲームであったような、『コストを払うメカニズムを組み上げていく楽しみ』がある。上手く動くリネージを組み上げるのは快感だね。
 コイツは一度、騙されたと思って肯定的に楽しんで欲しいシステムだよ。
 
 ちなみに、リネージを『裏返す』のが面倒に思ったら、『使ったリネージを上にずらす』のが解りやすくて順序も狂いにくくて良い。対戦相手との同意が必要だし、公式ではダメかも知れないけど」
 
ハリー  「なるほど。ゲームとしてのキモは他にありますか?」
 
いけっち店長「戦闘にも独特のかけ引きがあるね。
 基本はマジックやデュエルマスターズみたいなキャラクターの殴り合いなんだけど、実は各キャラクターカードには3つの攻撃力がある。
 “P”。多分、パワーの事だと思う。
 “S”。多分、スピリット、精神力の事じゃないかな。
 “T”。タクティクス。戦術値。
 例えば【エシディシ】は上から5/2/2の数値なんだけど、普通は“P”の5で闘うわけ。つまり殴ったら5点ね。(各キャラクターの攻撃力は、いずれかの数値が○で囲まれていて、それが通常時の攻撃力になる)
 
 しかしこれが、“ステージカード”によって強制的に違う数値で闘う羽目になる。
 例えば【エア・サプレーナ島】で闘うと、全てのキャラは“S”の数値で闘わなければならない。つまりここでは【エシディシ】も、攻撃2点のザコキャラだ」
 
ハリー  「だいたいわかってきましたよ。つまり自分のキャラクターが得意なステージカードを張って、そこで戦うことでゲームを有利に進めるわけですな? いわゆる“リーフファイト方式”」
 
いけっち店長「基本はそう。そこに、突然キャラクター1体の攻撃数値を“P”に変える【お前は今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?】や、お互いを“T”に変える【またまたやらせていただきましたァン!】とかを割り込ませて使ったりして、戦いの結果をひっくり返すのが醍醐味!
 
 まさに原作の、『自分達の有利な戦いへ相手を引きずりこむ騙しあいのテクニック』が再現されていると言えよう!!」
 
ハリー  「そう聞くとなんだかすごく面白そうに聞こえるじゃないですか!」
 
いけっち店長「うん。何か言ってて文句無いような気がしてきた。実際何回も遊びたくなるしね。
 
 でもあれだ。リネージを組むのは面白いんだけど、色々と悩むんで、傍から見ると地味なゲームなんだよね。とても裏日記のようなスピード感は無い」
 
ハリー  「いや、だってあれ妄想じゃないですか」
 
いけっち店長「せっかくだから馬鹿みたいに名セリフを連呼しながら遊びたかったんだけど、かなり考えるから、集中して黙々とプレイしちゃうんだよな。慣れの問題かも知れないけど」
 
ハリー  「で、デッキはいくつか出来たんですか?」
 
いけっち店長「うん。いくつか作って、とりあえず2つは練りこんでみた。
 なんとこのゲーム、デッキは30枚以上・・・すごい薄い。オマケに毎ターン2ドロー!」
 
ハリー  「デッキ切れは大丈夫なんですかね? 別に30枚以上って事は、40枚でも良いんでしょうが」
 
いけっち店長「でも普通、安定性を考えて30枚で組むだろ?
 一応、枚数少し多めにして、徹底的に引きこもってデッキ切れを待つ、“ふるえるぞニート、燃え尽きるほどニート”(らぶやん)ってデッキを組もうと思ったんだが」
 
ハリー  「そんながっかりなデッキを組まないで下さい!」
 
 
 というわけで、ジョジョABCは、なかなかに遊べる新カードゲームのよう。
 
 今のところ、レアカードが集まらなくても十分闘えるゲーム(レア必須の強力なデッキタイプが見つかったら話は別ですが)なので、手軽に手を出せるのも魅力です。
 
 ジョジョファンなら手を出して良いTCGと言えそうです。
 いや、ジョジョを知らないカードゲーマーも、これを期にジョジョ第1部〜第3部を読破して(オタクでジョジョを知らないのは明らかにネタで損してると思う)、ファンになってから試してみると、きっとかなり楽しめると思いますよ!



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