TOPディメンションゼロ研究所第20回(2007.04.01.)

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□オープングランプリ仙台のデッキ紹介

 いよいよグランプリ5の日程が近づいてきました。
 初の九州上陸ということで、地元も大いに盛り上がっているのではないでしょうか?

 さて、今回はグランプリに先駆けて行われた、オープングランプリ仙台の上位デッキをご紹介していきましょう。
 (DPAオフィシャル →オープングランプリ仙台 レポート
 

■1位 下山 陽平さん
ユニット
23枚
 3x 粉雪の魔氷パウダースノー II-1
 2x 濃霧の魔氷フォッグ I-1
 3x センチネル・センチピード I-4
 1x ギガント・エイリアン II-1
 1x シルバーワイズ・ドラゴン I-3
 3x ステルス・スナイパー I-4
 3x カオスヘッド・ドラゴン II-1
 3x 花束を捧げる乙女 I-4
 1x 犬闘士ケルベロス II-1
ベース
5枚
 3x 流氷の大陸 II-1
 2x ドラゴンの洞窟 I-4
ストラテジー
16枚
 3x サイバーチェイス II-1
 3x 欲望の連鎖 I-4
 2x クラーケン・クラッシュ I-3
 1x 真昼の決闘 I-3
 3x 絨毯爆撃 I-3
 1x メガトン・パンチ I-2
 1x 神々の雷 II-1


■サイドボード
ユニット
4枚
 1x シルバーワイズ・ドラゴン I-3
 2x フレアウィング・ドラゴン II-1
 1x 犬闘士ケルベロス II-1
ベース2枚  2x マントルを漂う遺跡 I-4
ストラテジー
4枚
 2x 経済戦争 I-4
 1x パラドクス・ストーム I-1
 1x 神々の雷 II-1


■3色流氷デッキ
 まずは実績を持つ多数のプロプレイヤーが参加する中で、みごと優勝された下山さんのデッキをご紹介しましょう。
 このデッキは、俗に「流氷デッキ」と呼ばれるデッキタイプのひとつで、【サイバー・チェイス】【欲望の連鎖】で手札を整え、中盤を3種のプランユニットなどでしのぎながら、8エネルギーまでため、必殺の【流氷の大陸】→【カオスヘッド】や【ギガントエイリアン】で勝ちに行くデッキです。
 プランユニットや【ドラゴンの洞窟】など、使いまわしの利く除去カードが多数積まれていたり、【ケルベロス】や【花束を捧げる乙女】のスマッシュ軽減効果などにより、長期戦にも強い万能デッキと言えるでしょう。


■「流氷の大陸」
 このデッキのキーカードは、なんと言っても、アーキタイプとして名前が冠されているカード【流氷の大陸】です。

流氷の大陸
ベース タイミング:クイック コスト:青2無2

[無X このカードをフリーズする] ≪ノーマル≫ あなたは、自分の手札かプランゾーンにある使用コストX以下のユニットを1枚選び、このカードと同じラインのユニットのないバトルスペースのスクエアに、リリース状態で置く。

>>オペラハウスVS流氷
 【流氷の大陸】は【水底の歌劇場(I-1)】のように、自分ユニットを中央エリアや敵軍エリアのスクエアに、いきなりリリース状態で置くことのできるベースです。
 しかし、【歌劇場】が「プレイしてよい」効果に対して、【流氷】は「ユニットをスクエアに置く」効果ですので、使用感覚は違います。
 つまり、【流氷】効果起動にスタックでそのライン上のすべてにユニットを置かれると、条件を満たすスクエアがなくなってしまうので、ユニットを置けなくなってしまうのです。
 また、起動はノーマルタイミングで、フリーズコストが必要なので、自分のメインフェイズに1度しか使えない、という制約もあります。

 しかし、これらのデメリットを差し引いても、【歌劇場】より便利に使われているのが現実。
 つまり、【流氷の大陸】の方が便利な点がいくつもあるのです。


>>6コストより4コスト
 まずなんと言っても4コストと、プレイしやすいコストであること。
 4ターン目と6ターン目の差も大きいですが、相手ユニットの迎撃用にエネルギーを残しながらプレイできる、プランからプレイしやすい、などなど、この2コストには大きな差があります。


>>どんなユニットも無色でスクエアに!
 そして、ユニットの色拘束に関係なく、無色コストでユニットをスクエアに送り込めること。
 多色デッキの場合や、色拘束の強いカードは、色エネルギーが不足してプレイできないこともしばしばありますが、たとえ、エネルギーに色が不足していても、【流氷】を使う分には問題ありません。
 このため、3色目の白が投入されていても、プレイできなくて困ることは少ないわけです。

 さらに「無色でかまわない」ということは、【流氷】を使っても、「好きな色エネルギーを残せる」ということです。
 色エネルギーが立っているだけで、可能性は消えませんからね。
 (あのカードやこのカードが手札にあってプレイできるかもしれないと、相手に思わせることができる)


>>「X=8で効果を起動したいです。何かありますか?」
 また、スクエアやユニットを対象に取っていないことも、実は強力なポイントのひとつです。
 【流氷】の効果を起動するには、「X」コストを支払って、【流氷】をフリーズするだけでOK。手札やプランのユニットを指定したり、ユニットを置くスクエアを指定する必要はありません。
 対象に取っていない場合、ユニットやスクエアを指定するのは効果の解決時ですから、スタックで相手がユニットをプレイしたのならば、それを見て中央エリアのスクエアにユニットを置けばよいですし、またスクエアを指定した段階では割り込まれる心配もありません。

 文章ではちょっとわかりにくいですが、

 コストを支払い、スタックに乗せる(※この時点では、スクエアやユニットは指定していない)
  ↓
 優先権をパスして、相手の行動を待つ。
  ↓
 相手が優先権をパスした時点で、スタックの解決に。
  ↓
 この時点でユニットのないスクエアを選んで、コストX以下のユニット1枚を、リリース状態で置く。
 もし、条件を満たすユニットやスクエアがなければ何も起きない。

 という流れです。
 ユニットのあるスクエアを選べないことを除けば、【天国の門I-1】のプレイ感覚に近いですね。
 
 ただし、弱点として、効果起動にスタックして【失恋の痛み(II-1再)】を使われ、予定していたユニットを捨てられる危険性があります。
 また、プランゾーンのユニットの場合は【バードマン・ソウル(I-2)】などで妨害されることもありますね。
 そのような場合は、落ち着いて条件を満たす他のユニットを代わりにしましょう。

水底の歌劇場
ベース タイミング:クイック コスト:青3無3

召集−同じライン(あなたは、このカードと同じラインのユニットのないバトルスペースのスクエアに、自軍エリアであるかのようにユニットをプレイできる。そのユニットがプレイされてスクエアに置かれる時、フリーズ状態のかわりにリリース状態になる。)

天国の門
ストラテジー タイミング:クイック コスト:白1無X

あなたは、自分の手札かプランゾーンにある使用コストX以下のユニットを1枚選び、自分のユニットのない自軍エリアか中央エリアのスクエアにリリース状態で置く。



■流氷の大陸と相性のよいユニット
 ここまで解説してきたように【流氷の大陸】は強力なカードではありますが、もちろんユニットあってこそのカード。
 ここからは相性の良いユニットについて解説していきましょう。

カオスヘッド・ドラゴン
ユニット(ドラゴン) タイミング:クイック
コスト:赤3無5 移動:赤1無2 パワー:7500 スマッシュ:2

このカードが中央エリアか敵軍エリアのスクエアに置かれた時、あなたは墓地にあるカードをすべてゲームから取り除いてよい。
このカードが中央エリアか敵軍エリアのスクエアに置かれた時、あなたはバトルスペースのスクエアにある対象のユニットを2枚まで選び、6000のダメージを割り振って与える。

 中央/敵軍エリアのスクエアに置かれた時、非常に強力な効果を誘発する、II-1の目玉ユニットの1枚です。

 効果が強力とはいえ、通常、中央エリアにユニットを送り込むためには、「自軍エリアにプレイ→リリースフェイズ→1歩前進」という手順を踏まなければなりません。
 しかしその手順では、効果の発生まで時間がかかることや、相手に対処する余裕を与えてしまうことから、少々使い勝手が悪いのです。
 そこで【流氷の大陸】を用いればすべて解決!
 いきなり中央エリアに【カオスヘッド】を送り込み、6000割り振り火力で相手ユニットを倒しつつ2スマッシュ!
 場合によっては移動して、さらに相手ユニットを燃やし尽くすこともできます。

 赤3という色拘束も【流氷】を使えば関係ありませんし、【流氷】がなくても、直接中央エリアに投下することで、相手の攻勢を押しとどめることができます。

 さらに、お互いの墓地のカードをすべて除外することも可能なため、【陽気な幽霊屋敷(I-1)】+【サイレント・ナイト(II-2)】など、墓地のカードを再利用するデッキに非常に強いのも魅力的です。

 【ギガント・エイリアン】も基本的に同じ用い方をします。
 こちらは、7コストまでのユニットに加えて、ベースも手札に戻すことができるのが魅力です。

ギガント・エイリアン
ユニット(クラーケン) タイミング:クイック
コスト:赤3無5 移動:赤1無2 パワー:7500 スマッシュ:2

このカードが中央エリアか敵軍エリアのスクエアに置かれた時、あなたはバトルスペースのスクエアにある使用コスト7以下の対象のユニットかベーススペースのスクエアにある対象のベースを1枚まで選び、持ち主の手札に加える。


■その他のカード
 それでは、上記以外のカードも簡単にご紹介していきましょう。

【パウダー・スノー】【フォッグ】
 低コストのユニット対策カード。速攻デッキや、【ハウス・オブ・ヘル(II-2)】などのダメージで倒しにくいユニットへの対策になっています。
 また【パウダー・スノー】はプランからプレイすることで、手札を1枚増やす役割も担っています。


【欲望の連鎖】【サイバー・チェイス】
 手札を増強するカード。より確実に【流氷】→【カオスヘッド】の流れを狙うことができます。
 また、【サイバー・チェイス】でプランユニットを仕込むのも常道です。できれば、6エネルギー以上あるときにプレイしたいですね。


【クラーケン・クラッシュ】
 【カオスヘッド】や【ギガントエイリアン】を有効利用するためのカード。
 通常8コストかかるこれらのユニットを、たった5コストでスクエアに送り込み、誘発効果も発動してさらにお得!
 最大3体までのユニットを葬り去ってくれます。
 しかも、ターン終了時まで生き残っていれば、手札にユニットが戻ってくるという至れり尽くせりな1枚。
 小型ユニットを並べてくる速攻デッキへの耐性をグッと上げてくれます。


【メガトン・パンチ】【真昼の決闘】【ドラゴンの洞窟】【絨毯爆撃】
 8コストユニットが活躍する状況まで耐えるための、ユニット除去カード。
 【絨毯】はエネルギー破壊対策も兼ねています。
 【真昼の決闘】は、4コストなので【犬闘士チワワ(II-1)】には引っかからず、なおかつ【妖魔の勇者(II-1)】や【大巨人ゴットファーザー(I-2)】などのユニットまで焼けます。


【花束を捧げる乙女】【犬闘士ケルベロス】【神々の雷】
 主に相手のベース対策カード。【ケルベロス】は相手の7500ユニットを倒しながらベースを破壊してくれるため、同系対決で非常に優秀です。
 また、スマッシュ軽減効果もバカになりません。1ターンでも長くデュエルを続ければ、コストの重い強力なカードが多く入っているデッキの方が有利になりますからね。


■サイドボード
 メインボードには、ユニット対策カードが多く採用されているので、ユニットを並べてくるデッキには勝てる、という判断なのでしょう。 
 そのため、サイドボードには、おそらく同じ【流氷】を中心としたデッキへの対策として、【ケルベロス】と【雷】の追加を。【幽霊屋敷】や【蠢く死者(I-2)】などの墓地を活用するデッキへの対策として、これでもか!というほどの墓地除外カードが用意されています。

 また、同系戦が泥沼化した場合、プランユニットによるデッキ切れ勝負になることから、そういった場合にも活躍すると思われます。


■自分なりにチューンしよう!
 いかがでしたでしょうか?
 このデッキは、明確な勝ち筋、ドローサポート、さまざまな状況に対応できる柔軟性と、非常に芯のしっかりしたデッキですので、グランプリ5本戦でも使用されることでしょう。
 またその際、様々なマイナーチェンジが可能なのも面白い点です。
 火力カードの選定に始まり、【絶望の都の魔女(II-1)】から8コストユニットを1ターン早くプレイしたり、いっそ赤のカードをあきらめて青黒白で組んでみたりと、様々なパターンが考えられます。
 また2デッキ制では、多色デッキはもう一方のデッキの色も注意しなければなりません。
 ぜひ様々なパターンを試してみてください。




■2位、3位も【流氷の大陸】!!
 
■2位 中村慎太郎さん
ユニット23枚  3x センチネル・センチピード I-4
 3x 銀行を守る獅子 I-3
 3x ギガント・エイリアン II-1
 1x 大巨人クレーター・メーカー I-1
 3x バタフライマスター II-1
 3x カオスビースト・ナインテイル I-4
 3x 妖魔の勇者 II-1
 3x スキップするフェアリー II-2
 1x 大巨人コスモ・クエイク I-1
ベース8枚  3x 魔王の三角海域 II-2
 3x 流氷の大陸 II-1
 2x 底なしの大地 II-2
ストラテジー
9枚
 3x バードマン・ソウル I-2
 3x サイバー・チェイス II-1
 3x 魔光合成 II-2


■サイドボード
ユニット
7枚
 3x 蜘蛛の巣をまとうフェアリー I-2
 2x 大巨人キュクロプス II-1
 2x 大巨人コスモ・クエイク I-1
ベース3枚  3x 海洋到達不能極 I-4



 惜しくもオポネント差の2位だったのは、グランプリ1の覇者中村プロ。
 こちらは、ベースを利用したエネルギー加速で行動の自由を得て、エネルギー破壊で相手の自由を奪い、そのエネルギー差を利用して大型ユニットで決着を着ける青緑デッキ。
 青と緑という色の組み合わせ上どうしても防御力が弱くなるところを、【流氷の大陸】で攻め込むことによって、相手を防戦一方に追い込み、デッキ構築段階からそもそも自分が防戦に回らないように工夫しているデッキです。
 詳しくはご本人のブログ(→ちゃんぷのぶろぐ)で書かれているので、そちらも参考にされると良いでしょう。



■3位 榎本 翔太さん
ユニット
19枚
 3x 濃霧の魔氷フォッグ I-1
 3x センチネル・センチピード I-4
 1x 銀行を守る獅子 II-1
 3x ステルス・スナイパー I-4
 3x カオスヘッド・ドラゴン II-1
 3x イビルアイ・ドライバー I-4
 1x 幻影王ルドルフ I-2
 2x 時空を歪める者シュレーゲル II-1
ベース3枚  3x 流氷の大陸 II-1
ストラテジー
18枚
 3x サイバーチェイス II-1
 3x 欲望の連鎖 I-4
 3x クラーケン・クラッシュ I-3
 2x トロール流砲撃術 II-1
 3x 絨毯爆撃 I-3
 1x サキュバスの吐息 I-1
 3x 失恋の痛み II-1


■サイドボード
ユニット
10枚
 2x 粉雪の魔氷パウダー・スノー II-1
 1x 幻影王ルドルフ I-2
 2x 犬闘士チワワ II-1
 3x 花束を捧げる乙女 I-4
 2x 犬闘士ケルベロス II-1



 3位の榎本さんのデッキは、1位の下山さんのデッキの色違いバージョン。
 青赤に白を組み合わせて柔軟性を上げた下山さんのデッキに対して、黒を組み合わせることにより、ユニット除去能力を高め、また【失恋の痛み】により、相手の手札を確認できるようにもなっています。

 また、メインではベースに触れるカードがないことから、同系戦ではサイドボードから白のカードを投入するのでしょう。
 入れ替えるカード次第では、ほぼ4色プランコントロールのようなデッキになりますから、相手次第でデッキタイプを変えることができるサイドボードだと思われます。




 いかがでしたでしょうか?
 今回はオープングランプリ仙台で活躍したデッキを、【流氷の大陸】を中心にご紹介しました。
 オープングランプリの上位を占めた【流氷の大陸】。使っている人も使っていない方も、この機会に今一度このカードの強さ、弱さを見直してみるとよいかもしれませんね。

 

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