□新能力『補給』を使おう!&デッキ紹介「ジェノサイド」
フォースセンチュリー・ベーシックパックの発売により、ディメンション・ゼロもいよいよ4年目を迎えました。
ファーストセンチュリーのカードが「レジェンド・カード」となり、(ノーマル構築戦においては)再録されているもの以外、使えなくなってしまいました。
しかし、フォースセンチュリーにも、キーワード能力『結合』と『補給』だけでなく、新種族が現れたり、場に多く並べると効果が増す「プラント」ベースや、「テキストのないカード」をサポートするカードが登場したりと、新シーズンのトップのパックだけあって、デッキの核となりそうな、新たな魅力にあふれたカードがたくさん収録されています。
今回は、その中でも『補給』にスポットを当ててみたいと思います。
■『補給』ってどんなカンジ?
新生獣A・アクチニオン(IV-1)
ガーゴイル クイック
使用コスト:緑2無4 移動コスト:緑1無2
パワー:5000 スマッシュ:2
補給(あなたがこのカードをプレイするコストを支払うにあたり、その使用コストに必要な無色エネルギーを、あなたのベーススペースのスクエアにあるベースの枚数1枚につき−1する。)
あなたのベーススペースのスクエアにあるすべてのベースに以下の能力を与える。
『このカードと同じラインのスクエアにあるすべてのあなたのユニットに以下の能力を与える。
『加速(このカードは、第1バトルステップでダメージを与える。その後、第1バトルステップでダメージを与えていないユニットが、第2バトルステップでダメージを与える。)』
』
つまり『補給』とは、
ベースがあればあるほどコストが軽くなる能力です。
自軍のベースの枚数分、無色コストが下がるわけですから、逆にベースが無ければ、『補給』は何もしてくれません。
ですが、ひとたびベースが並んでしまえば、通常より低いコストで使用することができるのです。
また、『補給』を持つユニットには、上記の【新生獣A・アクチニオン】のように自軍ベースに追加の能力を与えたり、【レディ・ラスト】のようにベースを破棄することで効果を発揮するものも多く存在します。
『補給』とベースは、まさに水と魚のような関係、と言えるでしょう。
レディ・ラスト(IV-1)
サキュバス クイック
使用コスト:黒3無5 移動コスト:黒1無2
パワー:7500 スマッシュ:2
補給(あなたがこのカードをプレイするコストを支払うにあたり、その使用コストに必要な無色エネルギーを、あなたのベーススペースのスクエアにあるベースの枚数1枚につき−1する。)
[あなたのベーススペースのスクエアにあるベースを1枚選び、破棄する]《クイック》ターン終了時まで、バトルスペースのスクエアにあるすべてのユニットのパワーを−2000する。
『補給』を有効に使うためには、ベースが必要。つまり、ある程度以上の枚数、ベースをデッキに入れる必要があります。
ですが、ベーススペースは3箇所しかない=実際に置ける枚数は3枚。あまりに多くベースを入れすぎると、置く場所が無く「腐る」可能性があります。
このあたりも考えながら、うまくデッキを構築する必要があります。
なお、『補給』ユニットのプレイに対応してベースを破壊されても、コストが増えたり、プレイが無効になったりすることはありません。
プレイからコストの支払いまでに、相手に対応できるタイミングはないからです。
(
オフィシャルQ&A・No.1575〜1578をご参照ください)
さて、『補給』を持つカードには、先ほど紹介したベース関連の能力を持つもの以外にも、
「テキストのないカード」をサポートする能力を持つものも多く存在します。
今回ご紹介するデッキは、その中でも飛びぬけてとんでもないことが書いてある【恵みの雨の魔女】に注目し、構築してみたデッキです。
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■補給利用型テキストなしユニットデッキ「ジェノサイド」 |
ユニット24枚 |
3x ピパ・ナイト |
3-1 |
1コスト4000・テキストなし・ノーマル |
2x 煌く鋼糸の乙女 |
2-1 |
2コスト4000・テキストなし |
2x サンダージャッカル |
2-1 |
自軍ユニットを隣接スクエアに移動させる |
2x 鎧闘士カニスティール |
3-3 |
3コスト6000・テキストなし |
2x 犬闘士フェンリル |
2-1 |
4コスト以下のストラテジーをプレイ不能に |
2x ブラッディ・マリー |
2-4 |
6コスト以上のユニットをプレイ不能に |
3x 恵みの雨の魔女 |
4-1 |
スクエアから墓地に置かれると手札のテキストなしユニットを場に出せる |
3x ギムレット |
4-1 |
6コスト8500・テキストなし |
2x 蒼土星ディープアブソーバー |
4-1 |
補給・ベースに「同ラインのユニットへのダメージを−1000」の能力を付与 |
3x ジェノサイド・エンジェル |
2-1 |
8コスト9500・テキストなし |
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ベース10枚 |
3x ペンギン・チェーン |
3-3 |
0コストでプラン作成 |
2x 電脳魔方陣 |
2-4 |
2コスト&破棄で同ラインのユニットを隣接スクエアにリリース状態で移動させる |
3x 護身術道場 |
4-1 |
同ラインのユニット+1000&テキストなしユニットを相手カードの対象にならなくする |
2x ソーラービーム・サテライト |
2-2 |
破棄で対象ベースを破壊 |
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ストラテジー
6枚 |
3x 再改造手術 |
4-1 |
補給・2ドロー |
3x ゲーム・オーバー |
4-1 |
補給・対象ユニットを山札の上へ |
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■デッキの動かし方
恵みの雨の魔女(IV-1)
セイレーン クイック
使用コスト:青1無3 移動コスト:青1無1
パワー:4000 スマッシュ:1
補給(あなたがこのカードをプレイするコストを支払うにあたり、その使用コストに必要な無色エネルギーを、あなたのベーススペースのスクエアにあるベースの枚数1枚につき−1する。)
このカードがスクエアから墓地に置かれた時、あなたは自分の手札にあるテキストのないユニットを1枚まで選び、このカードがあったスクエアにフリーズ状態で置く。
手札から限定とはいえ、テキストのないユニットが出せるという能力。
中央エリアに投下しても、その場所にユニットが出てくる、というのもひどいのですが、特筆すべきは
コストを無視して出せるということ。
『補給』のおかげで高速召喚も可能なので、最速だと3ターン目には特大ユニットが出せる可能性もあるのです。
【魔女】で出すことのできる、最大の「テキストのないユニット」を探してみると…
ジェノサイド・エンジェル(II-1)
エンジェル クイック
使用コスト:白2無6 移動コスト:白1無3
パワー:9500 スマッシュ:2
こんなのがいました。これが3ターン目に転がり落ちてくれば、相手はたまったものではありません。
次点としては、IV-1に再録された【ギムレット】がいます。
ギムレット(IV-1)
ゴーレム クイック
使用コスト:白3無3 移動コスト:白2無2
パワー:8500 スマッシュ:2
このデッキの最も簡単な動かし方。
【魔女】を中央投下、手札から【ジェノサイド】か【ギムレット】を出す。それだけです。
とはいえ、現状だとこの戦略に対抗できないわけではありません。
【真夜中のダンスパーティー(III-1)】や【ナイトベア(II-4)】などの、「6コスト以上」を対象にしたユニットやストラテジーなら簡単に倒せますし、1〜2回はスマッシュを受けるでしょうが、2〜3枚のカードを使えば、どうにかできないことはないはずです。
次の項目では、それらの問題を解決してくれるカード達を紹介いたします。
■相手の妨害から身を守るカード
護身術道場(IV-1)
ベース クイック
使用コスト:白1無1
このカードと同じラインのスクエアにあるすべてのあなたのユニットのパワーを+1000する。
このカードと同じラインのスクエアにあるすべてのテキストのないあなたのユニットは相手のカードの対象にならない。
このベースがあれば、「パワー10500、対象にならない」【ジェノサイド】が誕生! これで、対象を選ぶ除去カードからの効果をシャットアウト。相手はベースを破壊するか、ユニットをぶつけて倒すかくらいしか対処できないでしょう。
ただ、この状況も【イビルアイ・ベイビー(IV-1)】を使われると解決されてしまいます。
また、【カタストロフ・ドラゴン(III-4)】のような、ユニットではなくスクエアを対象にするカードや、【鎧闘士エビブロンズ(III-3)】の合成効果のような対象を取らないカードには無力です。
犬闘士フェンリル(II-1・オールスターデッキ「銀狼」)
ハウンド クイック
使用コスト:白2無2 移動コスト:白1無2
パワー:6000 スマッシュ:1
相手は使用コスト4以下のストラテジーをプレイできない。
ブラッディ・マリー(II-4)
ハウンド クイック
使用コスト:白2無2 移動コスト:白1無2
パワー:6000 スマッシュ:1
相手は使用コスト6以上のユニットをプレイできない。
プランゾーン効果(このカードがプランゾーンにある場合、以下のテキストが有効になる。)このカードがプランゾーンにある場合、このカードの使用コストは[白2無4]である。
危険なユニットやストラテジーを、そもそも使えなくしてしまおう、という考えのもとに投入されたこの2枚。
【フェンリル】によって前述の【真夜中のダンスパーティー】や、その他面倒なストラテジーをカット。【ブラッディ・マリー】で、相手のデカブツユニットを使えなくしてやれば、ほぼ安泰と言えるでしょう。
蒼土星ディープアブソーバー(IV-1)
ナーガ クイック
使用コスト:青2無4 移動コスト:青1無2
パワー:5500 スマッシュ:2
補給(あなたがこのカードをプレイするコストを支払うにあたり、その使用コストに必要な無色エネルギーを、あなたのベーススペースのスクエアにあるベースの枚数1枚につき−1する。)
あなたのベーススペースのスクエアにあるすべてのベースに以下の能力を与える。『このカードと同じラインのスクエアにあるすべてのあなたのユニットに与えられるダメージを−1000する。』
キチンとベースを置くことができていれば、『補給』のおかげでコストが軽くなっているはず。そして、登場すれば自軍ベースに追加の能力「同じラインのユニットに与えられるダメージを−1000」を与えてくれます。
たかが1000と侮るなかれ。ダメージであれば、発生源を問わないので、ユニット同士のバトルでもストラテジーの効果でも減らすことができます。
たとえば、【護身術道場】ラインの【ジェノサイド】に【ファイア・ドラゴン(III-4)】を投げつけられた場合…
まず、バトル開始時の効果でラインに6000点ダメージ→−1000で5000ダメージに。
→次にバトル。【ファイア・ドラゴン】のパワー分、6000点ダメージ→−1000で5000ダメージ。
→【ジェノサイド】に与えられたダメージは合計10000点。【ジェノサイド】のパワーは10500なので生き残る。
と、このように耐えることができるようになります。
自身のスマッシュも2あるので、最後の詰めの段階で役立つこともあります。
サンダージャッカル(II-1)
サンダービースト クイック
使用コスト:青1無2 移動コスト:青1無1
パワー:3000 スマッシュ:1
このカードが手札かプランゾーンからスクエアに置かれた時、あなたはこのカードと隣接するスクエアにある対象の自分のユニットを1枚選び、そのユニットと隣接する自分のユニットのないバトルスペースのスクエアにリリース/フリーズ状態を変更せずに置いてよい。
自軍ユニットを隣接スクエアに移動させる能力。たったこれだけですが、移動が重要なこのゲームにおけるこの効果の重要性は、計り知れないほどのものがあります。
相手ユニットの中央投下や【カタストロフ・ドラゴン】のスクエア破壊効果から守ったりするのに重宝します。
■その他サポートカード
再改造手術(IV-1)
ストラテジー クイック
使用コスト:青1無3
補給(あなたがこのカードをプレイするコストを支払うにあたり、その使用コストに必要な無色エネルギーを、あなたのベーススペースのスクエアにあるベースの枚数1枚につき−1する。)
あなたはカードを2枚引く。
普通に使えば1コスト重い【益々繁盛(III-1)】ですが、『補給』のおかげで、最高1コストで2枚ドローという脅威のスペックに大化けするストラテジーです。
【恵みの雨の魔女】の効果を考えると、手札は非常に重要なので、このデッキにドローカードは必須。コスト軽減のために、早いうちにベースを並べ、コストを軽減したいところです。
ゲーム・オーバー
ストラテジー バトル
使用コスト:青2無4
補給(あなたがこのカードをプレイするコストを支払うにあたり、その使用コストに必要な無色エネルギーを、あなたのベーススペースのスクエアにあるベースの枚数1枚につき−1する。)
あなたはバトルスペースのスクエアにある対象のユニットを1枚選び、そのユニットの持ち主のプランゾーンにあるカードを裏向きにした後、そのユニットを持ち主の山札の1番上に裏向きで置く。
これも普通なら1コスト重い【差し押さえ命令(II-1)】に『補給』がついているカード。
まあ、【差し押さえ命令】と違ってタイミングが「バトル」になってる分、普通に使っても状況を選ばない点は優秀ではあります。
やはりデッキに除去があると何かと安心。最高3コストで飛んでくる除去ストラテジー、というだけでも充分でしょう。
ソーラービーム・サテライト(II-2)
ベース クイック
使用コスト:白2
[このカードを廃棄する]《バトル》あなたはベーススペースのスクエアにある対象のベースを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
ベースを破壊できるベース。
置いておくだけで、相手のベース戦略へのけん制となる上、コストが軽いので『補給』の種として序盤から置けるのが魅力。
IV-1になって強力なベースや、ベースを使った戦略が増えているので、それを妨害するためにもベース破壊カードはあっても損はないでしょう。
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