FutureBee徳島

■04/08/27　ららぽーと出張店経過報告

　さてさて、私現在、千葉県にて生活しております。もちろん、前回お伝えした、超大型ショッピングセンター“ららぽーと”でのカードコーナー運営のためであります。
　おかげさまで、まずまず好調。第一の目的は、こういった全く新しい売り場がどのようにお客様に受け止められるか、問題点は何か、玩具店の売り上げにどう貢献するか、などの実験ですので、売り上げはどうでもよいのですが（編注：どうでもよくはありませんよ！）、売り上げ金額も思ったよりあったりします。
　特にくじが大人気。売り上げの三分の一近くがくじ。なんか夜店みたい。

　当カードコーナーは、トイザらスに向かうお客様が通りかかる所にあるのですが、「わーい！！」と歓声をあげてトイザらスに走る子供達が、直角に曲がって当コーナーに駆け込んできます。いきなりこんなカードコーナーが設立されてりゃ、そりゃあびっくりしますわな。
　そして口々に、「すげぇ！カードだらけ！！」と食い入るように展示物を見始めます。
　が、九割がお母さんに襟首を掴まれ、本来の目的地、トイザらスに引きずられていきます。
「奥さん、あんたのお子さんはもう、頭の中はカードしか無いぜ。無理に玩具を買う必要もなかろうに」
　とか思いますが、どーやら本当に世のお母様方はカードゲームがお嫌いな場合が多い様子。なんとかしないと。

　とは言え、全く新しいコーナーにもかかわらず、子供達の人気は上々で、すぐに受け入れられてしまったようです。近所の子供達は三日目にして既に常連状態。
　夏休みが終わったら、「ららぽーとにすげぇカードコーナーが出来たぜ！！」「マジかよ！行ってみようぜ！！」ってなことになるのでしょうが、その頃に来てももうすでに撤収済み。ふつーのゲーマーズさんに戻ってます。（すまん！）
　木谷社長はノリノリで、「池田さん、このコーナー続けましょう。そうしましょう」と言って下さるのですが、だったらワシは、いつ帰れるのよ。そりゃムチャやがな（笑）。

　とにかく今回は、次のステップに進むためのデータ収集、ノウハウ開発です。別れはつらくとも期間限定ってことで。

　普通のお客様以外にも、当ホームページをご覧の方が遠くから来て下さったり、業界の方々が見に来て下さったりと、千客万来です。やはり直接会うのは違う物で、様々なお話、ご意見が聞けます。
　ホームページの読者様方には、実に深い洞察眼をお持ちで、様々なアイディアをお持ちの方が何人もいらっしゃいました。
　特に、お子様といっしょにゲームで楽しんでいらっしゃるお父様方、私立学校の先生で町内会のサッカークラブ顧問をされている方などは、「子供とのコミュニケーションツール、教育にカードゲームは最高の物」と考えておられ、非常に勇気付けられました。
　「幼稚園の園児が、ポケモンカードで文字を読めるようになり、暗算までできる様になった」とか、「小学校低学年の生徒に、カードゲームのトレードのガイドライン（同じマークのレアリティで交換させる）を決めてあげると、トラブルが減り、どんどん人と話してトレード交渉するようになった」など序の口で、様々な良い影響を、教育の現場からの視点で伺うことが出来ました。
　公立の学校では難しいかも知れませんが、「新しいもの、流行っているものでトラブルがあった場合、ただ単にそれを排除する」のではなく、「自分達に必要だ」と感じたからこそカードゲームで遊んでいる子供達を、信じて受け入れ、見守ってあげて欲しいと思います。
　我々販売側も、それに対して恥ずかしくない商品をお届けしたいと考えていますので。（そうじゃないメーカー、作品もあると思いますが、商品を選ぶのは私たちです）
　本当にこれからの子供達にとって、カードゲームが必要な物であるとの認識を新たにしました。
　「息子とのコミュニケーションが取れない父親」が増えている現在、挙句に息子から逃げ回る父親までいる中で、いっしょにカードゲームで楽しんでいるお父さん、お母さんの、何と楽しそうなこと！
　子供と対戦するだけでなく、いっしょにデッキを作ることの、どれだけコミュニケーションの取れていることか！
　協力して作り上げたデッキで大会に出かければ、気分はもう戦友です。
　父母に見守られて闘う子供の、誇らしげな姿！　やっぱり、本当に楽しいこと、とはこういうことでしょう。
　こういった方々から伺ったお話は、今後の記事に間違いなく生かしていけると思います。業界に言いたいことのある方、良いアイディアのある方、期間内にお越しいただけるなら、ぜひいらして下さい。