カードキングダム徳島

■05/05/10　瀕死の独り言　スプリング・チャレンジバトル東京大会

　５月８日。今日は幕張メッセでＳＣＢ（スプリングチャレンジバトル）。
　なのに起きると熱がある。さすがにゴールデンウイークの間中、あっちこっちを飛び回って、子供たちとデュエルしまくった疲れが出たらしい。
（前日、風呂上りにデッキアイディアがひらめき、パンツ一丁でデッキ構築していたせいかも知れんが）

「これは今日一日、寝てたほうが良いんじゃなかろーか？」

　しかし、この賑やか過ぎるカードキングダム練馬春日店で、おとなしく寝ている事などできるはずもなく（ワシは今、カードキングダムの倉庫で寝泊りしている。劣悪な労働条件と言えよう。ホンマにワシ、社長なのかな）、もそもそと起き出し、スーツに着替えてまともな人のふりをする。

　ふらふらと意識不明の状態で、２時間ほどかけて到着。こんなんで大丈夫かいな。
　が、しかし、海浜幕張駅に着いた途端、覚醒！　熱や疲れが吹っ飛ぶ！
　「ここでカードゲームのお祭りをやってるんだ！」と思うと居ても立ってもいられない。子供のように駆け出すオレ。

　会場到着。お目当ての“スプリングチャレンジバトル”は一番奥でやっていた。
　どうやら今から準決勝らしく、司会のデュエルジャッカーショウが、マイクを片手に実況中継。
　オレはショウさんに、ウインクや投げキッスを送ってみたが、気付いてもらえなかった。ひどいわ。

　オープンクラス（年齢無制限）とレギュラークラス（小学生限定）の試合が同時進行されていたが、テレビ録画されたり、実況中継されているのはレギュラークラスの方。つまり、テレビや雑誌のメインで取り上げられるのは、レギュラークラス。
　ＤＭは、子供たちのカードゲームなのだから、これが普通だと思う。

　大人たちも含めてでガチガチに強さを求めようとしても、そもそもの大会参加権が抽選なのだから、「競技ゲームとしてのデュエルマスターズ」というものは存在していないのだ。
　本当に日本一を決めるなら、「各地の予選から始めて」、みたいな形になるべきだと思う（４月１日の「ひとり言」参照）。

　ちょっと夢想してみよう。
　「大人のＤＭ」というレギュレーションができ、それが礼儀正しく遊ぶ、「紳士のカードゲーム」になったなら、子供たちはそれに憧れて大人レギュレーションを目指し、その中で様々なコミニケーション、礼節や常識を学んでいく事になるんじゃないだろうか？
　そうなるとＤＭは、大人と子供をつなぐ、優れたツールになると思う。
　囲碁や、将棋の世界ではできている事だが、カードゲームはもっともっと窓口が広い。
　大人と子供の接点が少なくなってきている今、真面目に必要なものだったりして。
　夢想終わり。

　で、結局、スプリング・チャレンジバトル大会の結果は、え～、ものすごい事になったみたい。

　オープン、レギュラー合わせた上位１６人中、確認できているだけでも、なんと１４人のデッキに【無双龍騎ボルバルザーク（１０弾）】が入ってました。
　右を見ても、左を見ても【ボルバルザーク】。

　ここまで【ボルバルザーク】だらけだと、前にどっかで聞いた言葉が思い出されます。
「我々がプレイしているのは、“デュエルマスターズ”ではなく、“ボルバルマスターズ”なのではないか？」
　まったくです。

　ふつーの、【ボルバルザーク】には対策できます。
　しかし、対策デッキへの対策を仕込んだ【ボルバルザーク】は、やっぱり、どうしようもなく強かった。
　オマケに最近は、【ボルバルザーク】クラスに悪いカードである【炎槍と水剣の裁】まで入ってるし。
　そりゃ、【ボルバルザーク】だらけになるのが当たり前だわな。

　ところで、この前テレビを見ていたのですが、アニメの“デュエルマスターズ”で、切札勝舞君が【ボルバルザーク】でボスキャラを倒していました。
　もしアニメの脚本がかなり前に作られていたなら、これが原因で殿堂入りしなかった？

　話が今回のイベントに戻りますが、もう一つ書いておきたいことが。
　今回は、会場内のゴミも少なく、また、会場の内外で“レア入りパック”なんかを売っている“あやしいおっちゃん達”も、あまりいませんでした。
　以前は、会場施設内での無許可の販売行為は違法であるにも関わらず、いわゆる“バイヤー”と呼ばれる人達が横行していたのです。
　親子連れのお客様の多いイベントで、この環境はいかがなものか、と思っていたのですが、タカラの人達も規制し始めたそうです。
　ちょっとずつイベント運営が上手になっていらっしゃるようで、頼もしく感じました。

　そして会場から出た途端、再び発熱。どうなっとるんだ、オレの体は？