トップデュエルマスターズ研究所第116回(2006.08.18)

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□大人気カードを使いこなせ! 【超神星ライラ・ボルストーム】デッキ、一気に2つ公開!
 

 第20弾、ブッチギリの大人気カード、【超神星ライラ・ボルストーム】。
 カッコいい絵と、史上最大のパワー“18000!!”で大人気のカードです。


超神星ライラ・ボルストーム
 5コスト フェニックス 18000
■進化GV−自分のドラゴン・ゾンビ、アーマード・ドラゴン、アース・ドラゴンのいずれか3体を重ねた上に置く。
■メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、種族にドラゴンとある、進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出し、相手のパワー5000以下のクリーチャーを1体破壊し、相手のマナゾーンからカードを1枚選んで持ち主の墓地に置く。
■T・ブレイカー


 
 しかし、ドラゴンを3体以上並べて場に出す、というとんでもなく「重たい」進化のため、なかなかうまく場に出すデッキは組めません。
 “連ドラ”のようなデッキでなら出すのは簡単ですが、その場合、「【ライラ】を出さずにそのままドラゴン3体で攻撃した方が勝てるやん?」と言われたらそれでおしまい。わざわざやらなくていいことをして「やりすぎ」て勝つのは美しくありませんね。
 
 そこで、ただ単に「【ライラ】が出せるよ」というデッキではなく、「【ライラ】を出す意義!」を用意したデッキをご紹介したいと考えました。
 「なるほど、ここで【ライラ】を出せば強力だ」という理屈が通ってこそ、【ライラ・ボルストーム】というカードを使いこなした事になります。


 デッキは2つご用意しました。
 
 一つは、普通にプレイしているだけで相手のマナゾーンを徹底的に破壊することができて、最終的に【ライラ】を出して止めを刺す、“簡単ライラデッキ”。
 
 次は、安定して戦える“マナソース”タイプのデッキから、突然コンボで【ライラ】を出して、相手をびびらせる、上級者向けコンボライラデッキです。



■簡単【ライラ】デッキ“焦土に降り立つ紅蓮のフェニックス”
クリーチャー
 2x 幻力の双月
【青銅の鎧】を引かなかった時に
 4x 青銅の鎧
マナ加速
 2x ブルータル・リベンジャー
マナの増えるデッキでは大活躍
 3x アクア・サーファー(Sトリガー)
マナ破壊と手札戻しは仲良し
 3x 緑神龍ミルドガルムス
20弾
【焦土と開拓の天変】の次に
 2x ヘリオス・ティガ・ドラゴン
特典
集団破壊
 3x 緑神龍ザールベルグ
【母なる大地】で8マナ時に出す!
進化GV
 2x 超神聖ライラ・ボルストーム 
20弾
デッキの主役!
呪文
 4x 母なる大地(Sトリガー)
【緑神龍】を出し入れしてマナ破壊
 1x サイバー・ブレイン(Sトリガー・殿堂)
 4x ストーリミング・チューター
ドローエンジン。やっぱり強すぎ
 4x 焦土と開拓の天変
マナ破壊兼、マナ加速
 1x 炎槍と水剣の裁(殿堂)
 3x 地獄スクラッパー(Sトリガー)
守りの薄いデッキには必要
 2x 地獄万力
マナ加速デッキで集団破壊は強力
(【幻力の双月】は【シビレアシダケ(1弾・18弾)】でも問題ありません)

 
 
 ○基本的なデッキの動き
 
 3ターン目、【青銅の鎧】を出す。
 ↓
 4ターン目、5マナになるので【焦土と開拓の天変】
 ↓
 5ターン目、7マナになるので【緑神龍ミルドガルムス】
 ↓
 6ターン目、マナチャージして9マナで【緑神龍ザールベルグ】を出すか、チャージせずに8マナのまま【ストリーミング・チューター】を使い、残り3マナで【母なる大地】で【ザールベルグ】を出す。
 ↓
 7ターン目、もう一匹【ザールベルグ】か【ミルドガルムス】、または【ヘリオス・ティガ・ドラゴン】を出す。
 ↓
 8ターン目、【超神星ライラ・ボルストーム】へと進化。メテオバーン発動。
 手札に【ザールベルグ】があるなら容赦なく場に出す。ここまでで相手のマナは計5枚〜9枚破壊!
 たとえシールドトリガーで【ライラ・ボルストーム】を撃破できたとしても、もはや反撃の力は無し!!


焦土と開拓の天変
 5コスト(火&自然) 呪文
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■相手のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。その後、自分の山札の上から1枚目を、自分のマナゾーンに加える。



緑神龍ミルドガルムス
 7コスト アース・ドラゴン 5000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。 その後、自分の山札の上から1枚目を自分のマナゾーンに置く。



緑神龍ザールベルグ
 9コスト アース・ドラゴン 5000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のマナゾーンからカードを2枚まで選び、持ち主の墓地に置く。



ヘリオス・ティガ・ドラゴン
 7コスト アーマード・ドラゴン 7000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のパワー2000以下のクリーチャーをすべて破壊する。バトルゾーンに自分の《白虎の剣皇ダーク・サラマンダス》が1体でもあれば、パワー2000以下のかわりに4000以下の相手のクリーチャーをすべて破壊する。
■Wブレイカー

 
  
 
 【超神星ライラ・ボルストーム】のメテオバーン能力に、「相手のマナゾーンのカード1枚を墓地に置く」というのがありますが、普通に何も考えないで使うと、【ライラ】が出たときには相手のマナもたくさん揃っており、1枚ぐらいのマナが破壊されても痛くもかゆくもありません。 
 しかし、先にマナ破壊を繰り返しておいて、その上でメテオバーンを使うとどうでしょうか?!
 9枚のマナが8枚になるのと、3枚のマナが2枚になるのとでは、その痛みは全然違いますよね。

 また、せっかく出した【ライラ】も、シールドをアタックして【デーモンハンド】を踏んづけたり、返しで【メルニア】に刺されたり、そもそもスレイヤーブロッカーがいたりすれば、1回のメテオバーンで終わりです。 
 よってここは逆説的に、「1回でもメテオバーンが使えればそれで得をする」という状況に持っていけばどうでしょうか?
 そう。たとえトリガーに【ライラ】を破壊するカードがあることがわかっていても、「それでも攻撃した方が得をする」という状況を作ってみるわけです。


 普通、ドラゴンの多くはWブレイカー。【ライラ】の進化のために3体を生贄に使うと、攻撃した時のシールド破壊枚数は損をしてしまう事がほとんどです。(本当ならシールド4〜6枚ブレイクで、このターンに勝ててたかも知れません)
 
 しかし、このデッキに使われている【緑神龍】たちは、「場に出たときに相手マナを破壊する」という、超強力な能力を持つかわりにブレイクは1枚。3体でシールド3枚ブレイクなので、【ライラ】に進化しても他のドラゴンより損は少ないといえます。



 そういった、「【ライラ】が出てきて意味がある」という状況を作るのがこのデッキですが、やはり超速攻デッキに押し負けることがあったり、「【ライラ】を出すより【ボルメテウス・サファイアドラゴン】を出したくなる」ことはやっぱりあったりします。
 が、相手のマナを破壊し尽した、絶望的な「破壊の荒野」に降り立つ“紅蓮のフェニックス”は、まさに「最終兵器!!」といった趣で、【超神星ライラ・ボルストーム】というカードのヒロイックな魅力を盛り上げてくれます。
 残虐なプレイングを楽しめるデッキですよ(笑)



 さて、次は、【青銅の鎧】→【ウインドアックス】→【地獄万力】というマナ加速と強力破壊呪文の流れるような連携が美しい、昔ながらの名デッキ・タイプ“マナソース”を、なんと【超神星ライラ・ボルストーム】への進化デッキとして組み上げた変り種。コンボデッキ、“びっくりライラ”です。

■簡単【ライラ】デッキ“焦土に降り立つ紅蓮のフェニックス”
クリーチャー
 3x 予言者ジェス
速攻対策兼、【ミスト】ドローエンジン
 2x 幻緑の双月
5・6枚目の【青銅の鎧】
 2x 砕神兵ガッツンダー
軽制圧ユニット
 4x 青銅の鎧
マナ加速
 4x 曙の守護者パラ・オーレシス
【ミスト】を生き残らせよう
 1x 光粒の守護者バル・パース
速攻デッキ対策
 4x 雷鳴の守護者ミスト・リエス
デッキの中心
 3x 無頼勇騎ウインド・アックス
マナ加速兼、ブロッカー破壊
 2x 無頼聖者スカイソード
マナ加速兼、対速攻
 2x ガルカーゴ・ドラゴン
制圧。【ライラ】で出せる
進化GV
 3x 超神聖ライラ・ボルストーム 
20弾
デッキの主役!
呪文
 3x 母なる大地(Sトリガー)
 3x ビックリ・イリュージョン(Sトリガー)
20弾
コンボカード
 4x 地獄万力
ブロッカーがいるので【スクラッパー】よりこちら
(【予言者ジェス】は【蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ(1弾)】【聖騎士メタルサターン(10弾)】でも問題ありません。
【幻力の双月】は【シビレアシダケ(1弾・18弾)】でも問題ありません)

 
 
 気持ちよく増えていくマナとクリーチャー!
 そして相手クリーチャーが大・壊・滅する超破壊呪文、【地獄万力】の爽快感!
 やりたい放題の上に降臨する【超神星ライラ・ボルストーム】!
 【ビックリ・イリュージョン】を唱えることで出現する【ライラ・ボルストーム】は、まるで遊戯王の“儀式呪文モンスター”のようです。
 攻撃的、かつ爽快な、「過激な物量で勝つ!」“びっくりライラ”をご紹介しましょう!


ビックリ・イリュージョン
 3コスト 呪文
■S・トリガー
■種族をひとつ選ぶ。このターンの終わりまで、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて、その種族を追加する。

 
 
○デッキの動き
 相手が超速攻で【凶戦士ブレイズ・クロー(18弾)】を出してきたりしない限りは、【ジェス】を出せても出さない事。
 まずは手札を温存しつつ、【青銅】または【双月】によるマナ加速を狙いましょう。
 
 【青銅】または【双月】で、4ターン目の5マナに到達。5マナマナ加速クリーチャーをプレイ。
 ここで【地獄万力】を使って相手を一掃して一息つくか、【ガルカーゴ・ドラゴン】を召喚して今後に備えます。
 
 この前後で【ミスト・リエス】をプレイ。
 【ミスト・リエス】の効果で、クリーチャーを出す、引く、出すを繰り返し、手札に【ビックリ・イリュージョン】と【ライラ・ボルストーム】が揃ったら、コンボ発動。
 
 【ビックリ・イリュージョン】をプレイして、全てのクリーチャーを「アーマード・ドラゴン!」と宣言し、【青銅の鎧】や【ウインドアックス】などの不要なクリーチャー3体をまとめて進化、ギャラクシー・ヴォルテックス!! 【超神星ライラ・ボルストーム】を出現させましょう。 
 そのまま攻撃。勝利へ突き進みます!
 
 


無頼勇騎ウインド・アックス
 5コスト(火&自然) ヒューマノイド/ビーストフォーク 2000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、「ブロッカー」を持つ相手のクリーチャーを1体破壊し、自分の山札の上から1枚目を自分のマナゾーンに置く。



無頼聖者スカイソード
 5コスト(自然&光) ビーストフォーク/イニシエート 2000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を自分のマナゾーンに加え、その後さらにもう1枚を裏向きのまま自分のシールドに加える。



雷鳴の守護者ミスト・リエス
 5コスト ガーディアン 2000
■このクリーチャーがバトルゾーンにある間、他のクリーチャーがバトルゾーンに置かれるたびに、カードを1枚引いてもよい。



ガルカーゴ・ドラゴン
 7コスト アーマード・ドラゴン 6000+
■W・ブレイカー
■このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分の他の火のクリーチャー1体につき+1000される。
■このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。


 
 
○プレイのコツ!
 
 このデッキの生命線はなんと言っても【ミスト・リエス】。
 僕がよく説明する、「光文明最強のカードは【ミスト・リエス】!」という理屈ですが、このデッキはまさにそれを実感させてくれます。【ミスト・リエス】のおかげで動いてるようなものです。このデッキ。
 
 よって、【ミスト・リエス】が破壊されないよう、可能な限りリスクを減らすプレイを心掛けましょう。具体的なテクニックを説明しておきます。
 
■相手が火文明
 先に【パラ・オーレシス】を出してから【ミスト・リエス】を出すのが基本。
 ただし、それほど火力呪文がたくさん入っていないデッキのようならば、入っているのはせいぜい【地獄スクラッパー】だけでしょう。
 と、いう事は、相手が7マナに到達するまでは安心ですし、逆に言えば7マナになったら破壊されるのは仕方ないという事です。
 この場合、真っ先にさっさと出してしまい、相手が7マナになるまでの1〜3ターンの間に、できる限りドローしてしまった方が得です。多分、2枚目の【ミスト・リエス】を引けるでしょうから。

 
■相手が闇文明
 DMに慣れたプレイヤーならばみんな、【ミスト・リエス】を生き残らせる事が敗北に直結する事を知っています。【デーモン・ハンド(18弾)】がカッ飛んで来るでしょう。
 だからと言って、手札に持っていてもドローになりませんし、最悪手札破壊されてしまいます。
 1体は破壊されるのを覚悟で場に出し、2枚目以降は手札に持たず、マナゾーンに置いた方が良いかもしれません。後々、【母なる大地】を引いた時引き出せます。
 どちらにしろ、持っていてもチャンスは来ません。出せる時に出すか、先に破壊したくなる【ガルカーゴ・ドラゴン】などをオトリに出して、相手の破壊カードを使わせてしまったほうが良いでしょう。
 
 【ミスト・リエス】さえ生き残れば勝ったも同然です。笑いが止まらないほどの勢いでクリーチャーが増えていき、【ライラ】を出現させるためのコンボパーツも手札に揃ってきます。
 場合によっては2匹もの【ライラ】を出現させる事すら可能でしょう!
 


 
☆おまけコラム“【ライラ・ボルストーム】に見るテーマデッキの作り方”

 テーマデッキとは、勝利にこだわる「ガチデッキ」とは違い、「あるテーマ」にそって作られるものです。
 しかしながら、わざわざ「こっちの方がいいのがわかっていてそれを使わない」のは、実はあまり美しいデッキ構築とは言えません。
 
 例えば、“牙サファイアデッキ”のマナ加速、ドローシステムを使いながら、【ボルメテウス・サファィアドラゴン】を使わず【グラディアン・レッド・ドラゴン】を使うデッキなどはどうでしょうか。
 
 【サファィア】ならばシールドトリガーを使われずに勝てるところを、【グラディアン】で攻撃してトリガーを踏み、逆転されたとして、 
「いやぁ、【サファイア】なら勝ってたけど、【グラディアン】のテーマデッキだから」 
と言い訳されても、納得できません。
 
 また、たとえ言い訳されなくても、 
「なんで【サファイア】を使わないでわざわざ【グラディアン】なんだ?」
と不信がられます。
 「【サファィア】を使われていたら多分負けていた。なんだか相手に「勝ち」をめぐんでもらったような気がする」と思われるのではないでしょうか。
 
 なので、テーマデッキを作るならば、「そのカードで無ければならない、筋の通った理由」を用意する必要があります。そうでなければ、単なる自己満足になってしまいかねません。
 
 そう。コミュニケーション・ゲームであるカードゲームにおいてテーマデッキを作るならば、「そのカードが入る論理的な理由」を見つけ出し、それを形にしてこそ、「そのカードを生かしている」と言い切れるのです。
 好きだからといって、ただ使うのではなく、そのカードの魅力を最大限に引き出してこそ、テーマデッキ・ビルダーと言えるでしょう。
 
 
 今回の、【ライラ・ボルストーム】のデッキは、言うまでもなくテーマデッキです。
 はっきり言ってしまうと【ライラ・ボルストーム】は弱いカード。【ライラ】を使わなくても、楽に、確実に勝つ手段はいくらでもあります。
 
 今のデュエルマスターズで、ある程度マナの出るクリーチャーデッキならば、全て最終手段は【ボルメテウス・サファィア・ドラゴン】で良いのですから。
(以前はもっと酷くて、何もかも【無双竜機ボルバルザーク(10弾)】で解決してましたね)
 
 が、それでもあえてテーマデッキとして【ライラ・ボルストーム】を使うのならば、「サファイアではなく、ライラである理由」を見つける必要があります。
 
 まず、【超神星ライラ・ボルストーム】の魅力とはなんでしょうか?
 最強のパワー数値、持ってる人の少ないスーパーレアである事、出すのが難しいそのヒーロー性。
 どれも素晴らしいものでありますが、残念ながら、「ゲームに勝つ」ために必要な力では、何一つありません。
 
 【ライラ】という、端的に言って弱いカードを使いつつも、「ゲームに勝つ」事にこだわってこそ、【ライラ】というスーパーレアに対するリスペクト。先ほどの理論で言えば、その能力を十分に生かしてこそ「使いこなしている」と言えるでしょう。
 
 
 僕なりに知恵を絞った結果が、今回のふたつのデッキでした。
 
 一つ目のものは、進化させてももったいなくない、「場に出たときの効果が重要であって、後はどうでも良いドラゴン」を【ライラ】に進化させるというもの。
 また、マナ破壊を続ける事で、相手の動きを締め付けるというコンセプトにも、【ライラ】の能力は合っています。
 
 しかしこのデッキも、けっこう簡単に10マナに達してしまうため、「やっぱり【サファィア】で攻撃した方が手っ取り早いのでは?」と思ってしまう事もしばしば。

 これに関しては、マナ破壊に特化してブロッカーの少ないデッキなので、やはり【ライラ】の相手の5000以下クリーチャー破壊能力は助かる、と考えれば、「ライラは間違い!」とは言い切れない、「人によって正解が違う」レベルにまで持っていけていると思います。

 
 ふたつ目の“マナソース型”ですが、もともと“マナソース”というデッキタイプが、「【青銅】と5マナマナ加速クリーチャーを経て、7マナの制圧カードにつなぐシステムが“マナソース”。あとは自由」という、自由度の高いものなので、そもそも「正解」がありません。
 ぶっちゃけると「【ミスト・リエス】がぶん回ればそれで勝てる」というデッキなので、何でもありです。
 
 一応、【ビックリ・イリュージョン】からの【ライラ】出現が、8マナで行えるため、【母なる大地】からの【ボルメテウス・サファィア・ドラゴン】よりも1ターン早い点が優れています。
 相手が【サファイア】を普通に出すデッキの場合、【ライラ】のマナ破壊がターンを稼いで、勝利をもぎ取る事になるかもしれません。
 
 
 ・・・・と、【ライラ】という普通に使ったら弱いカードを、何とか効果的、魅力的に使えるデッキを作ってみたつもりですが、僕が1日こねくり回した結果ではこの辺りが限界です。
 しかし皆さんになら、「これこそが最高の【ライラ】デッキだ!」と言えるものが作れるかも知れません。よろしければ皆さん、挑戦してみてくださいね。
 その際には、今回お話した「テーマデッキの在り様」を心に留めて下されば幸いです。



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