□DM研究所・初心者用特集 デュエルマスターズで強くなる!
今回の記事は、小冊子“カードキングダムニュース”として全国のカードキングダムにて配布されている初心者用の記事です。
しかし、デュエルマスターズの仲間が一人でも増えるように、初心者用記事としてホームページでも公開する事にしました。
今まで当ホームページをごらん頂いていた皆様にとっては「当たり前」の事ばかりの記事ですが、もしよろしければDMのプレイヤーを増やすため、できるだけたくさんの初心者、子供達の目に触れるよう、リンクを張ったり、プリントアウトして見せてあげてください。
その中から何人かは、カードゲームの本当の面白さに目覚める子供たちが出てくる事と思います。
どうか、よろしくお願いいたします。
いけっち店長「うっす! みんな、DM研究所の
いけっち店長だ。
今までになんと、DMのデッキを300個以上は作ってきた、多分世界一DMの大好きなカードゲームおやじだぞ!」
ハリー 「店員の
ハリーです。・・・要するにこの人、ヒマ人なんです。そっとしておいて下さいね」
いけっち店長「ちがうわい! 俺はカードゲームが大好きで、しかもそれが仕事になってるという、とても幸せな人なのだよ。ヒマでデッキを作ってんじゃねー、仕事だ仕事。
サッカー選手がサッカー好きで、仕事にしてるのとおんなじ」
ハリー 「しかし店長は、デッキ作るのは得意でも、プレイングはへっぽこですからなぁ・・・自分で作ったデッキを人に渡してボコボコにされるし」
いけっち店長「いいんだよ! 俺はデッキを作るのが楽しくてゲームやってるんだから! だいたい、お前と勝負したら5分5分だろ? 俺」
ハリー 「人類というものはおろかな性質を持っていましてね。自分が負けたことはあまり覚えていなくて、勝った時のことはよく覚えているのです。
店長と私の対戦では、およそ80%が私の勝利となっています」
いけっち店長「うそ?!」
ハリー 「事実です。ハリーティック・バイオコンピューターの解析(かいせき)によれば、店長の20パーセントの勝利も『確率的にあり得ない勝利。超常現象。SF。またはファンタジー。ゴッド今引きドローによるもの。』との結論が出ています」
いけっち店長「そうだったのか…! だから時々、ドロー前に手が光ってたのか…!」(納得すんなよ)
ハリー 「よかったですね。・・・ところで、そこの栄養のありそうな(太った)少年は誰ですか?」
いけっち店長「おう。ここでは、DMの強いデッキの作り方を教えていくわけだが、読んでる人たちの身代わりとして、生徒がいるかなぁとおもって用意しておいたんだ。
紹介しよう。カードキングダム練馬店によく遊びにくる少年、“
ザミジール君”だ」
ハリー 「ザミジール・・・」
いけっち店長「彼は楽しい少年なのだが、ほっぺたを押さえると
【封魔ザミジール】そっくりなのだ。
よってあだ名が“
ザミジール君”と決まった」
ハリー 「…相変わらずひどい名前を付ける人だ! いいのか少年。ここは怒るところじゃないのか?」
ザミジール君「うん。ぼくザミジール」
ハリー 「・・・・」
さあ、「こんな人たちに教わって強くなれるのか?!」と不安なみんなも、「まぁ、読むだけ読んでやるかぁ」という人も、続き行くぜ!!
○最強のカードとは?
いけっち店長「最強カードとは、『枚数でトクをするカード』だ! 以上!」
ザミジール君「どうして?」
ハリー 「カンタンに言うとね、例えば、遊戯王で
【強欲な壺】ってカードがあるのは知ってるかな?」
ザミジール君「知ってる! カードを2枚ドローする魔法だよね!」
ハリー 「そう。1枚の
【強欲な壺】が、なにか別の2枚のカードになるんだね。と、いう事は、1枚でカード2枚分の強さ、ということ。つまり簡単に言うと、どんなカードより2倍強いって事だね」
いけっち店長「強すぎてDMで一番最初に殿堂入り(デッキに1枚まで)したカードは何か知ってるかな?
【サイバー・ブレイン(1弾)】だ。そして
【ディープ・オペレーション(2弾)】【エメラル(3弾)】【ストリーミング・シェイパー(3弾)】【アストラル・リーフ(4弾)】、続いて
【アクアン(4弾)】・・・」
サイバー・ブレイン
4コスト 呪文
■S・トリガー
■自分の山札からカードを3枚まで引く。
ザミジール君「水文明ばっかりだね」
いけっち店長「たしかに水文明ばかりだけど、他に何か気付かない?」
ザミジール君「あ、手札を増やすカードばっかりだ」
いけっち店長「そう。
【エメラル】だけはちょっと違うけど、ほとんどは手札増やしのカードばかり。
つまり、カンタンに手札を増やせるカードは最強のカードなんだ。
これは覚えておこう。カードゲームで、まず最初にチェックするのは、手札を増やせるカード。だいたいは、それが最強カードのひとつだ」
ザミジール君「どうして手札を増やすのが強いの?」
いけっち店長「例えば君が、
【ボルメテウス・サファイア・ドラゴン(ドリームパック)】を使いたいと思う。
でも、手札に
【サファイア】を引かないと、そもそも使えないよね。
ほっといても『いつかは引く』かもしれないけど、例えば
【サイバー・ブレイン】を使えば3枚ドローするから、引くのを3ターン早くしている事になるだろう?」
ザミジール君「ほんとだ!」
いけっち店長「しかも、手札が無いと、相手が色々してきたとき、次のターンに引いたカード1枚だけで何とかしないといけないけど、手札がいっぱいあれば、『ああする事も、こうする事もできる。どれが一番いいかな?』と選べるだろう。
この、『何をすればいいか選べる』のが強いんだ」
ハリー 「マナを増やすのも同じような事ですね。マナがいっぱいあれば、1ターンに色々な事ができる。もちろんそれも、手札が1枚だと残ったマナが無駄になるから、『手札もマナもいっぱいある』のが最強」
いけっち店長「『枚数でトクをする』のは、何もドローするカードばかりじゃない。その逆に、相手のカードを2枚捨てさせる
【スケルトン・バイス(8弾)】も強いカードだ。使えばこっちは1枚、トクするからね」
スケルトン・バイス
4コスト 呪文
■相手の手札から2枚見ないで選び、相手はそれを持ち主の墓地に置く。1枚しかない場合は、相手はその1枚を持ち主の墓地に置く。
ハリー 「ただし
【スケルトン・バイス】は、相手が2枚以上手札を持っていないとトクしません。だから『絶対トクするカード』ではなくて、『場合によってトクするカード』。でも
【エナジー・ライト(ドリームパック)】や
【サイバー・ブレイン】は、絶対にトクするカードだから、強いんですね」
エナジー・ライト
3コスト 呪文
■カードを2枚引く。
いけっち店長「ちなみに、相手と比べて、何かでトクする事を“アドバンテージ”という。
これはカードゲームの大切な言葉としておぼえておこう。言ってみそ。“アドバンテージ”」
ザミジール君「あどばんてーじ」
いけっち店長「よし。これから“アドバンテージ”という言葉は使いまくるから、よ〜く覚えといてくれよ。
じゃあ・・・例えば、手札の
【サイバー・ブレイン】を使って、3枚ドローする。これで何枚トクした? 何枚のドローのアドバンテージになった?」
ザミジール君「3枚!」
いけっち店長「ブブー。はずれ」
ザミジール君「あれ?」
ハリー 「実は違いますねぇ。
まず最初に、
【サイバー・ブレイン】を使っているから、1枚手札がなくなっているでしょう? その後で3枚増えているから、答えは『2枚のドローアドバンテージ』ですよ」
ザミジール君「なるほどー。じゃあ、
【デーモン・ハンド(ベストチャレンジャー)】で相手のクリーチャーを破壊したら、こっちも1枚、相手も1枚だから、アドバンテージは無し?」
いけっち店長「枚数的にはそうだ。お前かしこいな。だから例えば、
【地獄スクラッパー(14弾)】で相手のクリーチャーを2枚破壊したら、1枚のアドバンテージなワケよ」
デーモン・ハンド
6コスト 呪文
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを1体破壊する。
地獄スクラッパー
7コスト 呪文
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを、パワーの合計が5000以下になるように好きな数選び、破壊する。
無双竜機ボルバルザーク
7コスト(火/自然) アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
ハリー 「あまりにも強すぎてプレミアム殿堂(デッキに入れてはいけない)になった
【無双竜機ボルバルザーク(10弾)】は、ドローよりももっともっととんでもない、『1ターントクするアドバンテージ』をあたえてくれるカードでした。
1ターンのアドバンテージをもらうと、『ドローが1回増えるから手札1枚』アドバンテージですし、マナも起き上がるから、『マナも2倍になる』というアドバンテージで、普通なら召喚酔いしているカードが目を醒ますぶん、『時間のアドバンテージ』ももらうことになります」
ザミジール君「すごい! アドバンテージのかたまりだったんだ!」
いけっち店長「そりゃ禁止になって当たり前だよな」
ハリー 「すごく大ざっぱに言うと、カードゲームはなんでも、『色んなアドバンテージをとりあうゲーム』と考えるべきでしょう。
DMは、シールドを攻撃すると、相手に手札のアドバンテージを与えてしまうので、何も考えないで攻撃すると、相手の方がトクするようになってしまいます」
いけっち店長「ポケモンカードゲームは、相手ポケモンを“きぜつ”させたほうがアドバンテージを取るから、どんどん攻撃した方がいいんだけどな」
○光文明最重要カード
いけっち店長「と、いうことで、光文明最重要カードは
【雷鳴の守護者ミスト・リエス(ドリーム)】だ!」
雷鳴の守護者ミスト・リエス
5コスト ガーディアン パワー2000
■このクリーチャーがバトルゾーンにある間、他のクリーチャーがバトルゾーンに置かれるたびに、カードを1枚引いてもよい。
ザミジール君「やっぱりこれもドローできるから?」
いけっち店長「たしかにそうなんだけど、水のドローカードと違って、『絶対にドローできる』わけじゃないところが問題。出しても、次のターンいきなり破壊されたら、結局アドバンテージは無しだからね。
そのかわり、もし破壊されなかったら、1枚や2枚どころじゃなく、ヘタすれば10枚以上もアドバンテージをかせいでくれるぞ!!」
ザミジール君「でも、
【ミスト・リエス】を使ってると、『デッキがなくなるから弱い』とか言う人がいるよ」
いけっち店長「ああ、はっきり言ってそれはアホだよ」
ハリー 「店長、言葉を選びましょう」
いけっち店長「ゴホン。じゃあ言いなおそう。・・・考えが足りない(結局ひどい)
【ミスト・リエス】の能力をよーく見て。『引く事ができる』って書いてるだろ?
デッキが切れそうなら、引かなければいいんだよ。
そもそも、デッキと言うものは、引けば引くほど強くなると言ってもいいね」
ザミジール君「本当?!」
いけっち店長「本当だ。じゃあ…とりあえずデッキを置いてみて。
いいか? 戦いが終わった後、A君は、デッキが残り半分以上、23枚あった。B君はデッキの残りは5枚しかなかった」
ザミジール君「うんうん」
いけっち店長「という事は、A君は17枚のカードで戦ったわけだ。そしてB君は35枚のカードで戦った。
B君はA君の、2倍のカードで戦ったんだ!」
ザミジール君「強!!」
いけっち店長「カンタンだろう。デッキが無くなれば無くなるほど、たくさんのカードで戦えている、という事だね」
ハリー 「で、
【ミスト・リエス】ですが、つまり光文明の中で一番アドバンテージをかせげる『可能性のある』カードだという事ですね。
もしも光文明同士で戦ったとしたら、相手の
【ミスト・リエス】を破壊し、自分の
【ミスト・リエス】を守った方が勝つ、まさに
【ミスト・リエス】で決着が付くと言っても言いすぎではないくらいです」
いけっち店長「もちろん、実際はそんなにカンタンじゃなくて、例えば相手よりパワーの大きいクリーチャーが入ってなくて、毎ターンブロッカーを犠牲にしていかないと負けてしまう・・・という事になったらさすがにヤバイ。
けど、
【ミスト・リエス】がいれば、それを何とかするカードも引きやすくなるからね」
ザミジール君「じゃあ、他に光文明で強いカードは?」
いけっち店長「よし、ここからは1枚1枚見ていこうか」
(
そのほかの光文明おすすめカード)
ホーリー・スパーク(1弾)
6コスト 呪文
■S・トリガー
■バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてをタップする。
相手を全員タップする、強力なS・トリガーだ。
タップした相手をこっちのクリーチャーで攻撃して、バトルに勝った数だけ枚数のアドバンテージだ。
最後の全員攻撃や、相手の攻撃をトリガーで止めたりするのにも使えて、アドバンテージだけでなく、作戦の上でトクをする事も多い。
バリアント・スパーク(15弾)
3コスト 呪文
■S・トリガー
■バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
■メタモーフ(自分のマナゾーンに7枚以上カードがあれば、この呪文は次の能力を得る)
□バトルゾーンにある相手のクリーチャーを、1体のかわりにすべてタップする。
同じく相手をタップさせる呪文だけど、
【ホーリー・スパーク】との違いはコストの軽さ。3マナで使えるかわりに、7マナ溜まってメタモーフが発動しないと1体しかタップできない。
けれど、
【ホーリー・スパーク】よりこっちの方が強いことが多いぞ。
メタモーフしていないときでも、1体ならタップさせられる。だから、軽さを活かして最初の方に使い、相手のイヤなシステム・クリーチャー(攻撃やブロックではなく、特殊能力で作戦を助けるクリーチャーのこと。
【コッコ・ルピア(ドリーム)】など)を狙いうちにしたりできる。
予言者マリエル(8弾)
4コスト ライトブリンガー 1000
■このクリーチャーがバトルゾーンにある間、パワー3000以上のクリーチャーは攻撃できない。(パワー3000未満のクリーチャーが、攻撃中にパワーが追加された場合、攻撃することができる)
コイツがいる間、パワー3000以上のクリーチャーの攻撃をすべて禁止してしまうぞ。
・・・ということは、パワー3000以上のクリーチャーを全て役に立たない紙切れにしてしまう、という事で、止まっているクリーチャーの数=アドバンテージといえる。
ただし、
【マリエル】が破壊されたとたん、取り戻されるアドバンテージ。
その前に
【ダイヤモンド・カッター(18弾)】や
【ハイドロ・ハリケーン(ドリームパック)】などで決着をつけよう。
光器ペトローバ(9弾)
5コスト メカ・デル・ソル 3500
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。バトルゾーンにある、その種族のクリーチャーのパワーは+4000される。
■このクリーチャーがバトルゾーンにある間、相手がクリーチャーを選ぶとき、光器ペトローバを選ぶことはできない
好きな種族のカードを+4000する。
これを使うなら、例えば“ガーディアン”ばっかりにするとか、種族をまとめておこう。
そうすると、パワーアップするカードの枚数が多くなって、そのぶんが丸ごとアドバンテージだ。
【ホーリー・スパーク】などでタップして、パワーアップした味方クリーチャーで相手をせん滅だ!
○闇文明最重要カード
いけっち店長「これはむずかしい。はっきり『最強!』って言えるようなカードは無いけど、ニュージェネレーションパックの
【凶星王ダーク・ヒドラ】は必須カードに近いと思うなあ」
ザミジール君「闇文明でドローできるカードって言うと、
ドリームパックの
【屑男】だと思うけど」
いけっち店長「たしかにそうだ。でも
【屑男】は、
【ミスト・リエス】と比べると、似てるけどぜんぜん違うんだよ。
【ミスト・リエス】は『クリーチャーが出たときドロー』だろ。
【屑男】は『クリーチャーが破壊された時』ドローだよな。
カンタンな話、どっちの方が良くあることだ?」
ザミジール君「クリーチャーが出ることの方が多いね」
いけっち店長「そう。だいたい、相手もクリーチャーを破壊できるんだったら、真っ先に
【屑男】を破壊してくるしね。
じゃあこっちが相手のクリーチャーを破壊しまくってやるぜ!とか思って、破壊カードをたくさん入れても、そもそも相手がクリーチャーを出してくれないと破壊できない。
【屑男】でドローできるかどうかは、『相手まかせ』なんだ!」
ザミジール君「
【ミスト・リエス】は違うの?」
いけっち店長「
【ミスト・リエス】の場合は、こっちがクリーチャーを出してドローして、今引いたカードをまた出してドローして・・・と、マナさえあればずっと続けられるだろ?」
ザミジール君「なーるほど」
いけっち店長「で、話を戻して
【ダーク・ヒドラ】なんだけど、
【屑男】と違ってパワーが大きいから破壊されにくいし、墓地にクリーチャーがいれば、
【ミスト・リエス】みたいに『こっちがクリーチャーを出すたびに手札を増やせる』ってワケだよ」
ハリー 「ただし、墓地回収しやすいように、種族をできるだけそろえておく必要がありますし、そもそも墓地にクリーチャーがいなければなりません。
デュエルの途中からものすごく強くなるカード、と考えるべきですね」
いけっち店長「例えば水・闇デッキにして、“リキッドピープル”でいっぱいのデッキにするんだよ。
【アクア・ハルカス(1弾)】【アクア・ガード(1弾)】【腐敗電脳メルニア(10弾)】が、死んでも死んでも手札に戻る。相手にしたら地獄だぞ。
デスパペットもいいな。スレイヤーブロッカーの【死劇人形ピエール(10弾)】が無限に帰ってきたら、最悪だろう」
ハリー 「それらは人気のフェニックス、【超神星マーキュリー・ギガブリザード(19弾)】【超神星プルート・デスブリンガー(19弾)】の進化デッキにもなりますね。種族が合っていますから」
いけっち店長「じゃあ、よく使われる闇文明のカードを紹介しよう」
(そのほかの闇文明おすすめカード)
スケルトン・バイス(8弾)
4コスト 呪文
■相手の手札から2枚見ないで選び、相手はそれを持ち主の墓地に置く。1枚しかない場合は、相手はその1枚を持ち主の墓地に置く。
4マナで、相手手札を2枚破壊する、強力な殿堂入り呪文だ。
ほとんどの時にはカンタンに1枚分アドバンテージなので、闇を使うならデッキに入れておこう。殿堂カードという事は、強いのは間違いないんだから、入れないほうがおかしい。
こっちが先攻だとたぶん、相手のアドバンテージカード【アクアン(4弾)】【サイバー・ブレイン】などを引っこぬけるぞ。
デーモン・ハンド(1弾・ベストチャレンジャー)
6コスト 呪文
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを1体破壊する。
なんでも破壊できる使いやすいカード。しかもS・トリガーまでついてる。
アドバンテージがあるわけじゃないけど、『そのとき一番やっかいなクリーチャーを破壊できる』のは作戦を有利にするため便利。
例えば、こちらは切り札の大型進化獣を出していて、相手にはそれよりでっかいブロッカーがいたとする。
そこで、その大型ブロッカーを【デーモン・ハンド】で破壊。
こうすれば、相手はシールドを守るためには、やられるとわかっている小型ブロッカーを『捨て駒』にしてブロックするしかない。
ここで『捨て駒』になったクリーチャーの数が、こっちにとってアドバンテージになっている。
つまり【デーモン・ハンド】は、『アドバンテージを得ることができる、有利な場を作り出したカード』ということ。
ちょっと難しいかったな。
クローン・バイス(12弾)
3コスト 呪文
■相手の手札を1枚見ないで選ぶ。その後、すべての墓地にある《クローン・バイス》1枚につき、相手の手札から他の1枚を見ないで選んでもよい。選んだ手札をすべて捨てさせる。
墓地にある【クローン・バイス】の数+1枚、相手の手札を破壊できる。
ということは、2枚目からは【スケルトン・バイス】と同じになるし、コストも軽い。
デッキに1枚の【スケルトン・バイス】と、3〜4枚の【クローン・バイス】がおすすめだ。
スナイプ・アルフェラス(19弾)
3コスト ディープ・マリーン 2000
■自分のグランド・デビルをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。
■自分のグランド・デビルが破壊された時、自分の手札を1枚捨てる。
たった3マナで、グランド・デビルが出るたびに1枚ドロー! これがあるからグランド・デビルは強い。ただし、グランド・デビルが破壊されると手札を1枚捨てなくてはならないぞ。
グランド・デビルを20枚ぐらい入れているデッキでなら、【ミスト・リエス】みたいに大活躍!
手札を捨ててしまう弱点は、手札を使い切ったり、【メディカル・アルナイル(19弾)】と一緒に使うなどで防げるぞ。
インフェルノ・ゲート(19弾)
5コスト 呪文
■進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
どんなに重い大型獣も、墓地からたった5マナで場に出す事ができる! 問題はどうやって大型獣を墓地に落とすかだけど、【ロスト・チャージャー(9弾)】を自分に使って墓地に落としたり、【ダンディ・ナスオ(17弾)】で好きなカードを墓地に落としたりできるから、いろいろ方法はあるぞ。
だいたいは5ターン目に【ボルメテウス・サファイア・ドラゴン(ドリーム)】を出せる。
あくまでコンボ用カードだから、闇デッキなら絶対入る!というカードじゃない。【ナスオ】【サファイア】が4枚入っているなら【インフェルノ・ゲート】も4枚入れる。そういうわけだ。
ちなみに、こうしたコンボを狙うなら、できるだけ4枚集めて、しかも水文明でドローして、コンボのカードがそろいやすくなるようにしよう。でないと、タダの運まかせだぞ。
イモータル・ブレード(16弾)
4コスト クロスギア
■クロスギア:このカードをバトルゾーンに置く。クリーチャーにクロスするには、このカードのコストをもう一度支払う。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れても、このカードはバトルゾーンに残る。
■これをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、クリーチャーを1体、自分の墓地から自分の手札に戻してもよい。
■このカードがどのクリーチャーにもクロスされていない時、バトルゾーンにあるクリーチャーはすべて「スレイヤー」を得る。
クエイク・スタッフ(14弾)
4コスト 呪文
■クロスギア:このカードをバトルゾーンに置く。クリーチャーにクロスするには、このカードのコストをもう一度支払う。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れても、このカードはバトルゾーンに残る。
■これをクロスしたクリーチャーは「スレイヤー」を得る。(「スレイヤー」を得たクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
【イモータル】は敵味方全員が、【クエイク】はクロスしたクリーチャーがスレイヤーになる。
クリーチャーがスレイヤーになる、という事は、バトルが相打ちになる。つまり、パワーの大きさは関係なくなる、ということだね?
ならばこちらのコストが軽くてちいさいクリーチャー小さいクリーチャーで、相手のコストが重くてパワーが大きい分クリーチャーを倒せば、そのコスト分得していることになる。
「パワーの大きさによるアドバンテージ」を「無し」にしてしまい、相打ちしたクリーチャーは【ダーク・ヒドラ】で回収するのが良い作戦。または、こういった状況でこそ【屑男】が活躍できる。
○水文明最強カード
いけっち店長「続いて水文明だ」
ハリー 「てっとり早く強いカードを説明していきましょう」
サイバー・ブレイン(1弾)
4コスト 呪文
■S・トリガー
■自分の山札からカードを3枚まで引く。
4マナで3枚ドロー、しかもS・トリガーという強力な殿堂入りカード。
水文明が少しでも入るデッキなら、絶対に1枚入れなければならないカード。入れない理由は無いと言っていい。持ってないなら・・・何よりも先に手に入れるべきカードだ。
強いデッキを組みたいならば、意味も無くカッコいいだけのレアカードを買ったり、ただ使いたいだけのカードを集めるよりも先に、【サイバー・ブレイン】のような、デッキに必ず入るカードを1枚でも多く集めるべきだ。
そうしないで「勝てない」と言うのは間違ってるぞ。
また、似たような効果で同時に殿堂入りした【ディープ・オペレーション(2弾)】を代わりに使おうとする人もいるけど、【ディープ】は相手がクリーチャーを出していないとドローできない。
つまりは『相手まかせ』のカードなので、あまりおすすめはできないぞ。
アクア・ハルカス(1弾)
3コスト リキッド・ピープル 2000
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、カードを1枚引いてよい。
3マナ2000で場に出ると1枚ドロー。
1枚分の手札アドバンテージをかせげる、とてもわかりやすく強いカード。しかもリキッドピープルなので、進化もしやすくて種族もまとめやすい。
第1弾にしか入ってないカードだから、コモンだけど実はレアカードなみの価値がある。持ってるならカンタンにトレードに出したりしちゃダメだぞ。
エナジー・ライト(6弾・ドリームパック)
3コスト 呪文
■カードを2枚引く。
3マナで2枚ドロー。
サイバー・ブレインが1枚制限だから、あとはコレを3枚ぐらいいれておこう。【トリプル・ブレイン(14弾)】も悪くないけど、マナが重すぎてデッキを選ぶから、こっちの方が使いやすい。
ストリーミング・チューター(ドリームパック)
5コスト 呪文
■自分の山札の上から5枚を表向きにする。その中の火と自然のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを自分の墓地に置く。
デッキの上から5枚見て、火と自然のカードをすべて手札に加えられる。ものすごく強い、本当なら殿堂入りしなきゃおかしいカードだ。
火・自然のデッキに水文明10枚ぐらい(【サイバー・ブレイン】1枚、【ストリーミング・チューター】4枚、あとは【アクア・サーファー】か【エナジー・ライト】か【ストーム・クロウラーベストチャレンジャー】)を入れてデッキを組むと、それだけでむちゃくちゃ強くなる。
はっきり言って、勝ちたいなら4枚持っておかなきゃいけないカードだ。ドラゴンデッキを作りたいなら、特に必要だぞ。
レアのドラゴンを集めてるヒマがあったら、先にこっちを集めるべきだ!!
アクア・サーファー(5弾・ベストチャレンジャー)
6コスト リキッド・ピープル 2000
■S・トリガー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
敵獣戻し能力を持つ、S・トリガークリーチャー。
相手のクリーチャーが1枚減って、こっちのクリーチャーが1枚増える。それがマナも払わず相手のターンにトリガーで出たら、最後の殴り合いのときにはそれだけで決着が付くぐらい強力だぞ。
弾丸透魂スケルハンター(20弾)
3コスト グレートメカオー 1000
■このクリーチャーは攻撃されない。
■このクリーチャーはブロックされない。
■このクリーチャーはクリーチャーを攻撃できない。
攻撃されない、ブロックされない!
呪文や特殊能力で破壊されない限り、やりたい放題攻撃できるから、初心者同士ならコレだけで決着が付くぐらいかもしれない。
でも、強い人と戦うとそうもいかない。闇や火で破壊したり、自然でマナに送ったり、光・水の【魂と記憶の盾(11弾)】でシールドにしてしまったり。
強いデッキは、こうした、「どうしようもないクリーチャー」をなんとかするカードを入れるか、【スケルハンター】より先に相手を攻撃しまくるか、どっちかの方法で勝てるように作るんだ。
○自然文明最強カード
青銅の鎧(1弾・ベストチャレンジャー)
3コスト ビーストフォーク 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
3マナ1000、場に出るとマナを1枚増やすぞ。
デッキに4枚入れる人も多いカードだ。1枚マナゾーンが増えてアドバンテージになることは、1ターン早くマナが増える、スピードアドバンテージでもあるからね。
しかもビーストフォークだから、能力を使ったあとも【大勇者「ふたつ牙」(2弾・ドリームパック)】に進化してさらにマナを増やしたり、【大勇者「猛虎の怒り」(9弾)】に進化してブロッカー破壊をしたりと、使い道がたくさんある。
地味に見えるけど、ズバリ、自然文明最強のカードは【青銅の鎧】だと言って間違いじゃない。
【青銅の鎧】でマナを増やして、重いカードを使いやすくできるからこそ、ドラゴンなどの主役が活躍できるようになるんだ。
誕生の祈(9弾)
3コスト ビーストフォーク 2000
■このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、自分の山札を見る。その中からクリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
シールドを攻撃してブロックされなければ、好きなクリーチャーを山札から呼んでくる。
使っている人は少ないけど、自然文明で一番手札アドバンテージを稼ぎやすいカードだ。
何も考えずデッキに入れても普通にブロックされて役に立たないけど、相手のブロッカーを徹底的に破壊するデッキにして【誕生の祈】でアタックすれば、毎ターン次々に好きなクリーチャーが手札に入る。タダで毎ターン繰り返し【ディメンジョン・ゲート(1弾・6弾・ベストチャレンジャー)】が使えるようなものだ。
逆に言うと【ディメンジョン・ゲート】は、【誕生の祈】で何回もタダで使えるのに、わざわざ使うのがバカバカしいカードという事になる。
どうしても使いたいクリーチャーを引くために【ディメンジョン・ゲート】をデッキに入れる・・・という人はよくいるけれど、本当は【ディメンジョン・ゲート】はあんまり使わなくてもいいカードだという事を覚えておこう。
鳴動するギガ・ホーン(2弾・ベストチャレンジャー)
5コスト ホーン・ビースト 3000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中からクリーチャーを1体選んで相手に見せ、自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
出すのに5マナかかるから、似たような効果の【誕生の祈】や【ディメンジョン・ゲート】に比べるとちょっと重いけど、【誕生の祈】と違ってブロッカーがいても使えるし、【ディメンジョン・ゲート】と違って【ギガ・ホーン】自身もあとで攻撃に使える。
自然の【アクア・ハルカス】とも言える、とても便利なクリーチャーだ。
母なる大地(10弾)
3コスト 呪文
■S・トリガー
■バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのマナゾーンにあるカードの枚数とコストが同じかそれ以下のクリーチャーを1体、そのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーをバトルゾーンに出す。ただし、進化クリーチャーを選ぶことはできない。
クリーチャーを1体マナゾーンに送り、マナゾーンの数よりコストの少ないクリーチャーが代わりに出てくる。ちょっと変わった効果の呪文だ。
これは説明が難しい。が、自然文明のほとんどのデッキに、4枚入れた方がいいくらい強いカードだ。
第1に、いざとなれば相手のクリーチャーのヤバイやつを、弱いクリーチャーに変えることができる。
アドバンテージは1枚ソンしているが、強いクリーチャーを弱くする事で、カンタンに有利になれる。
第2に、自分の弱いクリーチャー・・・例えば、【青銅の鎧】なんかは、いったんバトルゾーンに出てマナを増やす能力を使ったあとは、もう「仕事が終わった」カードなので、コイツをマナゾーンに埋めて、マナゾーンのドラゴンや【ミスト・リエス】にチェンジすると、一気に有利にすることができる。
何しろマナゾーンにあるたくさんのクリーチャーの中から選べるのだから、やりたい放題だ。
第3に、実はクリーチャーを出すのが1ターン早くなる。つまり、いったん自分のクリーチャーをマナゾーンに置くから、一瞬1マナ増えるんだ。9マナで10マナのクリーチャーが出せるのは大きいぞ。
第4、第5、第6もあるけれど、難しいからここまで。自分でわかってくれば一人前だ。
○火文明最強カード
地獄スクラッパー(14弾)
7コスト 呪文
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを、パワーの合計が5000以下になるように好きな数選び、
破壊する。
相手を5000までまとめて破壊。
1枚で2枚以上破壊すればアドバンテージ、1枚と1枚の交換でも十分だ。オマケにトリガーだしね。
地獄万力(7弾・ドリームパック)
7コスト 呪文
■バトルゾーンにある相手のクリーチャーを、パワーの合計が8000以下になるように好きな数選ぶ。相手はそれを持ち主の墓地に置く。
こちらはS・トリガーじゃないけど、なんと8000まで相手を破壊できる。3体・4体のクリーチャーを焼き払えばとてつもないアドバンテージだ。
自然と組みあわせて、マナ増やしから使おう。
ボルメテウス・サファイア・ドラゴン(ドリームパック)
10コスト アーマード・ドラゴン +11000
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■パワーアタッカー+3000(攻撃中、このクリーチャーのパワーは+3000される)
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
■このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに、持ち主の墓地に置く。
今、間違いなく最強のクリーチャーだ。自然・火・水で組んで、手札とマナを増やしながら戦い、ふつうに10マナ溜めて出してもいいし、【転生プログラム(10弾】や【インフェルノ・ゲート(19弾)】で、4ターン、5ターンのコンボで出してもいい。何にしろ、でかいクリーチャーを出す作戦があるならコイツだ。
あちこちの大会で優勝しているデッキの多くも、コイツで勝つデッキだ。
いけっち店長「とりあえずこんなところだ。
今日教えたカードのなかには、『絵がカッコよくて使ってみたい!』というようなカードはあんまりなかったかもしれない。
けど、今回紹介したようなカードこそ、強いデッキを作るには、絶対知っておかないといけないものなんだよ。それに、自分が使わなくても、相手は使ってくるだろうしね」
ハリー 「そもそも、『使いたいカード』と『使わないといけないカード』は、別々のものですからね。心配しなくてもDMは、40枚もカードを使ってデッキを作るので、半分『使わないといけないカード』を入れても、まだ20枚も『使いたいカード』を入れられます」
ザミジール君「じゃあボクは、グランド・デビルのデッキを作ってみるよ!
【スナイプ・アルフェラス】と【デーモン・ハンド】と【ダーク・ヒドラ】を集めるね!」
いけっち店長「使いたいのは当然、【ザミジール】だな?」
ザミジール君「うん! 【ザミジール】を20枚入れるんだ!」
いけっち店長「まてまて。【ザミジール】はブロックしかできないから、攻撃がだなぁ」
ハリー 「…その前に、ルール違反です。気付いてください…」
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