□マジゴッドシリーズ第2弾 ずっと俺のドロー! “キキカイカイの完全ロックデッキ”
○なにをするだあーッ!!
《邪道神キキ》《外道神カイカイ》と《コマンダー・テクノバスター》が僕の場にいます。
相手のターン、相手がドロー。
《コマンダー・テクノバスター》の効果で僕もドロー。(相手がドローした時、自分も引ける)
コマンダー・テクノバスター
コスト7 パワー6000 キカイヒーロー
■相手がカードを引く時、それと同じ枚数のカードを引いてもよい。
■Wブレイカー
いけっち「僕がドローしたから、《キキ》《カイカイ》の効果が発動したよ。(自分がドローした時、相手に手札を捨てさせる)君、カード捨ててね」
邪道神キキ
コスト5 パワー3000+ ゴッド
■ブロッカー
■このクリーチャーがブロックする時、カードを1枚引いてもよい。
■G・リンク《外道神カイカイ》の左横
■このクリーチャーは、リンクしている時「W・ブレイカー」を得る。
外道神カイカイ
コスト5 パワー4000+ ゴッド
■相手が呪文を唱えた時、カードを1枚引いてもよい。
■G・リンク《邪道神キキ》の右横
■このクリーチャーがリンクしていて、自分がカードを引いた時、引いた枚数と同じ数の手札を相手は選んで捨てる。
少年 「うん。・・・今引いたカードしか無いよ」
いけっち「じゃあ、それ捨てて」
少年 「うん。・・・・あれっ? もしかして僕、カード引けないんじゃないの?」
いけっち「うん。そうだよ」
少年 「次のターンも?」
いけっち「そう。そしてその次のターンも。そのまた次のターンも」
少年 「ええええええ!」
いけっち「貴様のターンは俺のターン! このデュエルが終わるまで、ずっと俺のターンなのだッ!!」
火&自然速攻(左) VS キキカイカイ(右)
http://jp.youtube.com/watch?v=XdGb0CGOaBQ
○実際にやってみると楽しいのなんの! オフィシャルでも紹介された“外道神デッキ”を、「何が何でもコンボを成功させる」方向で作ってみた
実はこの記事、2ヶ月以上前に書いてお蔵入りになっていた記事なんですが。
各店を巡業した時に、実際に回して使ってみると、一番人気のあったデッキなんですよ。
「一応そういうコンボがある事は知っていたんですが・・・実際に見ると酷い(笑)ですね!」
なので今回、新弾のカードを入れて改造し、動画付きでご紹介。(動画のデッキは古いレシピですので、一部現在のレシピと異なります)
「DMって、本当にいろんなデッキ、戦術が楽しめるなぁ・・・」というのを再確認して頂きたいと思います。
コンボが成立してロックが決まった時の、「あれっ?!俺、もしかして毎ターン何もできないんじゃねぇの!!」という絶望的な相手の表情が最高です。(鬼か)
さあ、「ずっと俺のターン!!」
“外道神”《キキ》《カイカイ》と《コマンダー・テクノバスター》のスーパーコンボを使った、パーフェクトロックデッキをご紹介!!
■ずっと俺のドロー! キキカイカイ・やる気デストラクション |
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クリーチャー 19枚 |
4x 鎧兵機サーボルト |
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2x アクア・スーパーエメラル |
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4x 邪道神キキ |
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4x 外道神カイカイ |
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1x アクア・サーファー(Sトリガー) |
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4x コマンダー・テクノバスター |
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呪文21枚 |
3x ゴースト・タッチ(Sトリガー) |
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3x エナジー・ライト |
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2x ブレイン・チャージャー |
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2x 陰謀と計略の手 |
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2x リバース・チャージャー |
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1x サイバー・ブレイン(Sトリガー・殿堂) |
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1x スケルトン・バイス(殿堂) |
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2x インフェルノ・ゲート |
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4x デーモン・ハンド(Sトリガー) |
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1x ロスト・ソウル |
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(動画では古いレシピを使用しため、一部中身が異なります)
《キキ》《カイカイ》のロックデッキは、DMのオフィシャルホームページ、
「こちらDMデッキ開発部」の第1回でも紹介されています。作者、真木ポンさんの軽妙な語り口が良い感じです。
僕は僕でこのデッキを自作していたのですが、やはりそっくりな内容になりますね。コンボデッキの「正解」は、やはり似通ってきて当然なのでしょうか?
○脱出不能!! 意地悪の極致!!
最初に解説した通り、
1・相手の手札が無い
2・《キキ》《カイカイ》がゴッドリンク
3・《コマンダー・テクノバスター》が出現する
相手が希望を持ってドローした瞬間に、
「ありがとう! 君のドローは僕のドロー! 君の手札は捨てられて、僕の手札が増えるこの不思議。ありがとうありがとう!」
・・・となるこのコンボは、
カードゲームにおいて、最も残酷なコンボと言っても、過言ではありません。
ううっ! 本当に、酷い。本当に、楽しィッッ!!
○闘い方・序盤
2マナでパワー4000という、破格の防御力を持つ《サーボルト》。コイツが最初の防波堤。速攻デッキはコイツで押し止めましょう。
ドラゴン? 確かに《サーボルト》はドラゴンをブロックできませんが、そんな大型を低コストクリーチャーで押し止めるなんて、どだい無理。
スレイヤーブロッカーという手もありますが、大型には素直に除去カードを使っておきましょう。
新登場、《アクア・スーパーエメラル》も良い仕事をします。
この人、水文明の低コストブロッカーにも関わらず、なぜかアタックできます。意味がわかりません。
《凶戦士ブレイズ・クロー(18弾)》を相手にした場合は、遠慮なくシールドを手札にさせてもらってから、タップしているところに殴り返してやりましょう。(状況にもよりますが)
相手が速攻で無いなら、ようしゃなく手札破壊。《ゴースト・タッチ》の連打に次ぐ連打です。
○中盤
相手手札を減らしておけば、《陰謀と計略の手》が良い感じ。相手の手札がゼロなら確定除去です。
4枚装備の“チャージャー呪文”を使っていれば、いつの間にかマナが充分に増えています。
ここは、少し無理してでも、《コマンダー・テクノバスター》を出来るだけ早くプレイしておきましょう。
コイツがいると、相手がドローした時、自分もドロー出来ます。すなわち、毎ターン、最低でも2ドロー。
使ってみればわかりますが、想像以上に展開が有利になります。ヘタなドローカードを使うより、《テクノバスター》を出すほうが後々有利。
除去されるとショックは大きいですが、なあに《インフェルノ・ゲート》も《リバース・チャージャー》もありますし、なんといっても頼れる4枚積み。
そもそも、手札破壊で相手手札を縛っておけば、そうそう除去もされません。
相手中型クリーチャーに対する「殴り返し」としても有効。
とにかく早急に《テクノバスター》を出しましょう。
○終盤戦。地獄の扉が開く時ー!
ゴオォォッド、リィィィンク!!!
ついに合体した《キキ》《カイカイ》!! パワー7000ブロッカー、Wブレイカー・・・ってそんなのはどうでも良いやん?!
《テクノバスター》とのコンボで貴様のドローは俺のドロー! そしてずっと俺のドロー! ドローったらドロー!!
わはは、まだまだドローするぞ! なにィ? デッキが切れそうだと?! ふぅん。まてまて。デッキ残りが5枚ぐらいになるまでここは我慢だ。トリガーを踏んでも大丈夫なように、一斉攻撃でカタをつけないとな。
シールドを破壊したら貴様の手札が増えるじゃないか。なんだ? その飢えたような表情は?!
なに? 早くブレイクしてくれ? もう6ターンもドローしてないって?
そうか・・・かわいそうにな。うむ。残念ながら不許可だ。
わはは見ろ! 《コマンダー・テクノバスター》2体、《キキ》《カイカイ》“ゴッドリンク3セット”!! この俺様の堂々たる布陣を!!
すごいぞ! カッコいいぞ!!
そろそろ引導を渡してやろう! 貴様が待ち焦がれた手札を与えてやる!
代価は貴様の敗北だ! くらえ、滅びのバースト・ストリー(自主規制)
○各カード解説
・・・・はあ、はあ。失礼。つい興奮してしまいました。いやもう、基本的に意地悪なので、ロックデッキが楽しいの何の。
本当はこういうデッキ、あんまり初心者を相手に使っちゃイカンと思うんですが、まあ、何度も使わなければ良いでしょう。「凄い! こういうデッキもあるんだ!」と思ってもらえる程度には、ね。
さて、各カード解説です。
《鎧兵機サーボルト》
コスト2 パワー4000 グレートメカオー
■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃することができない。
■このクリーチャーは、進化クリーチャーまたはドラゴンをブロックできない。
序盤のブロッカーです。
相手が早いうちから攻撃してくるデッキでなければ、マナにしてしまうべきなのはいつも通り。
《アクア・スーパーエメラル》
コスト3 パワー2000 リキッド・ピープル
■ブロッカー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚、裏向きにしてシールドに加えてもよい。そうした場合、自分のシールドを1枚、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
元のカードが新しくなったスーパーシリーズの新人。
タカラトミーさんの、開発陣に対する、「誰でもわかる、強力なカードを入れて欲しい」という要望に答えたであろう、好例だと思います。
“スーパー”カードは、《龍仙ロマネスク(25弾)》のような、初心者にはわかりにくい、全体のゲーム性に影響を与える「おかしな強さ」ではなく、「わかりやすい強さ」を目指したものでしょうから、こうしたカードが作られてくるのは、「マジックと違って、昔のカードが使われ続けるDMというゲームにおいて、売れるセット(買う意義のあるセット)を作ってゲームを長続きさせるために必要なカード」なのは、もはやいうまでも無いでしょう。
そんな訳で《スーパー・スパーク(25弾)》や《封魔妖スーパー・クズトレイン(25弾)》は良いカードだと思うのですが・・・・わざわざ殿堂入りさせた《エメラル(3弾)》の強化は、本当に必要だったのかしら?
ああ、本題。このデッキでの使い方ですね。
トリガーが仕込めるのは良いのですが、「せっかくだから」と、持っている《デーモン・ハンド》をホイホイ仕込むのは考え物。
《デーモンハンド》を仕込む。相手が《雷鳴の守護者ミスト・リエス(CDP)》を出す。しまった、さっきの《デーモンハンド》が手札にあれば・・・!!
これは明らかなミスプレイ。気をつけましょう。
《邪道神キキ》
なにげにブロッカー。相手が攻撃してくるデッキで、こちらが追い詰められているなら、《カイカイ》より優先せざるを得ないでしょう。
しかし、殴り返し要員としてもパワーが小さいので、余裕があるなら《カイカイ》を優先すべきです。
特殊能力の「ブロックした時1ドロー」は、ほとんど期待できません。《カイカイ》の「相手が呪文を使ったとき1ドロー」の方が、よほど発動しやすいでしょう。
《コマンダー・テクノバスター》
前述した通り、優先的に出しておきたいカードです。重くて出すのは苦しいでしょうが、出してしまえばすぐ楽になります。便秘。
《ブレイン・チャージャー》
コスト4 呪文
■カードを1枚引く。
■チャージャー
僕の構築のクセをよく知っている人からは、「いけっち店長は本当に《ブレイン・チャージャー》が好きですね」と言われます。
うん。大好き。
と言うか、4マナの“チャージャー呪文”は本当に強力。
DMのカードは6マナから一気に強力になるので、4マナから一足飛びに「次のターン、6マナ」になる“チャージャー呪文”は、様々なデッキのマナ・カーブをサポートしてくれるのです。
《外道神カイカイ》
《キキ》よりも優先して出すべきカード。
相手が除去呪文を使って破壊してきても、取りあえず1枚ドローでき、損しません。(というか、1枚お得)
そのドローが、次のゴッドを呼ぶのです。
《リバース・チャージャー》
コスト4 呪文
■クリーチャーを1体、自分の墓地から自分の手札に戻す。
■チャージャー
《インフェルノ・ゲート》
墓地に落ちたキーカード回収。
当研究所をお読みになっている皆さんなら、もうとっくにお気付きでしょう。
ゴッドリンクは、基本的に“進化”よりずっと非効率的だという事を。
「進化元であれば、何でも良いからとにかく重ねるだけで進化成功」という“進化”と違い、ゴッドリンクは「相手が決まっている」のです。
これは、どういうことか?
お互い、「最大4枚しか入らないカードの、『そのカード』と『そのカード』で『しか』、組み合わせられない」という事なのです。
いうなれば、進化元が4枚しかなく、しかもそれが平均5マナと、「重い」。
決まった時に楽しいので、「強い!」と感じてしまいますが、冷静に考えるとゴッド・リンクというシステムは、もうちょっと効果が強くても良いぐらいです。
(あるいは、片方単体である程度強いか。《炎武神バルザック(プロモ)》が、相方の《地武神オルメガス》無しで、火・自然・水のいわゆる“ブルー・インパクト”に入っている事があるのが、好例です)
さて、そんな訳で“ゴッドリンク”を狙うデッキである以上、徹底的に“ゴッドリンク”の成功率を高めるチューンを施す必要があります。
《リバース・チャージャー》、《インフェルノ・ゲート》はそのためのカード。
《インフェルノ》というと、「《エマージェンシー・タイフーン(11弾)》等で落とした大型クリーチャーを吊り上げる」というコンボで使われますが、こうした、「クリーチャーコンボデッキ」のサポートカードとしても、その真価を発揮します。
もちろん、相手の速攻に耐える為、《サーボルト》を釣ってくる、という非常措置も、アリです。
さて。今回はこの辺で。
割と作りやすいデッキだとは思いますが、《コマンダー・テクノバスター》などのマイナーなカードが、もしかすると集まりにくいかも。
そういう時はどうか、カードキングダム各店か、当ホームページのシングル通販をご利用くださいね。
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