デュエルマスターズ研究所(デッキ集) 2010.5.26

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 □4ターン目に相手は即死! 速攻に勝てるコンボ系ビートデッキ“ガチ・Mビート”
 
 
いけっち店長「うっす。いけっち店長だ。
 前回は覚醒篇のカードから、新デッキの紹介をさせてもらったが、今回は久しぶりに、デュエル・マスターズの現環境に照らし合わせた攻略といこう。
 いやー、こういう真面目なデッキの紹介、実に長いことやってなかったなぁ」
 
ハリー  「まったくですよ! そもそも最近、デュエマの記事が少なくて、『いけっち店長はデュエマやめちゃったんたですか?』『遊戯王最強デッキトーナメントみたいに、デュエル・マスターズでもトーナメント動画を!』という声が届きまくってますよ?!」
 
いけっち店長「うん。そうだろうなぁ。俺もそう思う」
 
 ・・・という訳で今回は、大会で活躍している代表的なデッキのひとつを紹介しようと思う。
 
 また、デッキレシピはあくまでベーシックなものにしているので、デッキの動かし方に慣れたら、まわりで流行っているデッキにあわせて、数枚は改造してもいいと思う。
 
 ということで、勝率が高くて動きの安定している自然・闇の速攻デッキ・・・は、まわりでも流行っていると思うし持っている人も多いだろうからから(笑)、そいつに勝てるデッキの紹介といこう。
 
 
 《邪神Mロマノフ》を真面目に使ったコンボ系ビートデッキ、“ガチ・Mビート”だ。
 


■シールドゼロ枚からの大逆転! 簡単にコンボが動く!
 速攻メタコンボ系ビート“ガチ・Mビート
クリーチャー
24枚
 4x ダンディ・ナスオ
17弾など (DMC55など)
 2x 福腹人形コダマンマ
 4x 天真妖精オチャッピイ(Sバック)
17弾など (DMC55
 3x 青銅の鎧
CDP4など (DMC57など)
 4x 光牙忍ハヤブサマル(ニンジャ)
 2x 進化の化身
CDP4など (17弾
 2x 解体人形ジェニー
CDP3など (16弾
 3x 光姫聖霊ガブリエラ(Gゼロ)
Mデッキ進化4枚
 4x 邪神M・ロマノフ
呪文12枚
 4x デビル・ドレーン
 2x バブル・トラップ
 3x 憎悪と怒りの獄門
11弾など (DMC58
 2x 魔弾ベター・トゥモロー
 1x 破壊と誕生の神殿
(このデッキは2010年5月時点のルールと、35弾までのカードで作られています)


○4ターン目に即死させろ!

ハリー「タダの速攻デッキってわけではなさそうですが、どういう動きなんです?」
 
いけっち店長「うむ。ではわかりやすく、最速パターンを説明しよう。
 まず、3ターン目に《デビル・ドレーン》を使って、自分のシールドを全部手札に加える」
 
ハリー  「自分のシールドを、全部手札に加える呪文ですな?」 

デビル・ドレーン
 3コスト 呪文
■自分のシールドから好きな枚数を裏向きのまま選び、自分の手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。

 
いけっち店長「で、手札に入った自然カードを捨てて、S・バックで《オチャッピィ》を召喚する」

天真妖精オチャッピィ
 3コスト スノーフェアリー 1000
■S・バック−自然(自然のカードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうした場合、コストを支払わずにこのクリーチャーを召喚する)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置いてもよい。
 
 
ハリー  「S・バックとは懐かしいものを使いますな。ニンジャストライクとかと比べると、あまり人気の出なかったシステムだったと覚えていますが・・・」
 
いけっち店長「うむ。言うなれば手札を1枚切って使うシールド・トリガーだったからな。どう考えても普通のトリガーカードの方が強かった。
 しかし今は、速攻対策として有能だ。どうせ手札を使いきれないからな。特に《オチャッピイ》は、ずいぶん前からトーナメントカードだぞ。
 とにかく、《オチャッピィ》の効果で墓地のカードをマナに置く。最低でも《デビルドレーン》があるはずだ。これで4マナになる。
 次のターン、《M・ロマノフ》を召喚。アタック時のメテオバーンで、マナゾーンの《憎悪と怒りの獄門》を撃つ」

邪神M・ロマノフ
 5コスト ゴッド/ダークロード/ナイト 3000+
■Mデッキ進化−自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中からクリーチャーを1体選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。表向きにした残りのカードを自分の墓地に置く。表向きにしたカードの中にクリーチャーが1枚もない場合、このクリーチャーを手札に戻し、表向きにしたカードをすべて墓地に置く。
■メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、火か闇のコスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分のマナゾーンから唱える。
■G・リンク《邪神R・ロマノフ》または《邪神C・ロマノフ》の左横。


憎悪と怒りの獄門(エターナル・ゲート)
 6コスト(闇&火) 呪文
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■相手のシールドが自分のシールドより多ければ、この呪文を唱えることができる。
■自分のシールドと同じ枚数のシールドを、相手は自分自身のシールドゾーンから選ぶ。相手は残りのシールドを持ち主の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)

 
いけっち店長「これで、相手のシールドはゼロになる。《オチャッピイ》と《M・ロマノフ》が突撃して、勝利!」
 
ハリー  「なんという・・・簡単な・・・」
 
いけっち店長「2ターン目に出していた《ダンディ・ナスオ》や《コダマンマ》、シールドゼロになったときにG・ゼロで出した《光姫聖霊ガブリエラ》がいれば、トリガーを踏んでも問題なくトドメを刺せるはずだ!」
 
ハリー  「なるほど。これは強い。デュエルマスターズの専門家ではない僕にも分かります。一見、『回ったら強いね』というコンボに見えて・・・」
 
いけっち店長「そう。『回る』のだ。そしてさらに、『回らなくても強い』のだ!
 


■コンボは回る! 回らなくても普通に殴る!
 
 基本的にはビート・ダウンデッキ(小型から中型と順番にテンポよくクリーチャーを召喚、攻撃していき、エースクリーチャーでトドメをさすデッキ)だが、フィニッシャーの《M・ロマノフ》の出し方、そして使い方が実にクールだ。
 
 たとえば、敵が速攻デッキがだった場合。
 ならば相手にはシールドを適当に攻撃させておいて、最後に《M・ロマノフ》を召喚し、メテオバーンで《憎悪と怒りの獄門》を使ってアタックすれば、それだけでも勝てる。



 もちろん、相手がこちらのシールドがちょうどゼロになるまで攻撃してくれるとは限らないし、また、《M・ロマノフ》を手札に引かないかも知れない。
 こういった“コンボ”は、回れば強いが、回らなければどうしようもないものだ。

 が、このデッキが強いのは、そうしたコンボや作戦が、ほぼ問題なく確実に使えるよう、調整されている点。 
 例えば、《デビル・ドレーン》や《コダマンマ》、《バブル・トラップ》で、わざと自分のシールドを破壊する。それだけで、コンボの条件は満たされるし、自分の手札も増える。
 
 また、相手がわざとこちらのシールドを1枚残して、「次のターンに3体でアタックして勝ちだ! 《M・ロマノフ》で《獄門》を使っても、こちらのシールドをゼロ枚にできないぜ!」と考えていても、その計算を狂わせることができる。
 
 ほかにも、例えば、相手の《解体人形ジェニー》などのよく使われるカードに対して、《破壊と誕生の神殿》を撃つ。 
 相手の《ジェニー》は破壊され、こちらのデッキから、《進化の化身》を召喚する事ができる。 
 当然、手札に持ってくる進化獣は、《M・ロマノフ》。次のターン、勝利だ。
 
破壊と誕生の神殿(エターナル・サンクチュアリ)
 6コスト(火&自然) 呪文
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■パワー5000以下の相手のクリーチャーを1体破壊する。相手がそのクリーチャーを墓地に置いた時、自分の山札を見る。その中から、墓地に置かれた相手のクリーチャーとコストが同じクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。




 使ってみればわかるが、とにかく強い。
 自分のシールドを破壊して、あっという間にゲームの流れを加速させる。
 
 《M・ロマノフ》という、破格の能力を持つカード・・・出た当時から、「こいつぁヤバイ」と思われていたが・・・研究され尽くした結果、こういうデッキが完成したわけだ。
 
 今後、火か闇の6マナ以下で、デュエルの決着に影響する強力な呪文が出るたびに、《Mロマノフ》の強さは相対的に上がるだろう。(もしもそういった呪文が出続けたなら、いつか殿堂入りするんじゃなかろうか、このカード?)
 


■各カード解説


邪神M・ロマノフ
 5コスト ゴッド/ダークロード/ナイト 3000+
■Mデッキ進化−自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中からクリーチャーを1体選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。表向きにした残りのカードを自分の墓地に置く。表向きにしたカードの中にクリーチャーが1枚もない場合、このクリーチャーを手札に戻し、表向きにしたカードをすべて墓地に置く。
■メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、火か闇のコスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分のマナゾーンから唱える。
■G・リンク《邪神R・ロマノフ》または《邪神C・ロマノフ》の左横。


 主役。コイツを使いこなせること、イコール、このデッキを使いこなすことだ。
 
 普通に引くか、《進化の化身》で持ってきて召喚しよう。
 出した後、どの呪文を使うかは、相手のデッキによって、あるいは、その時の試合の流れで考えよう。(基本はもちろん、《憎悪と怒りの獄門》だ)
 
 気を付けて欲しいのは、通常、メテオバーンは一度しか使えないこと。
 できれば、そのただ一度のメテオバーンで、デュエルの決着がつくのが望ましい。
 一番確実なのは、シールドゼロ枚からの《獄門》だが、相手に5コストのクリーチャーがいるなら、《破壊と誕生の神殿》を使い、もう1体《M・ロマノフ》を出してみるのも面白い。
 
 また、どうしても手札が足りなくて、相手が攻撃してこないなら、メテオバーンで《デビル・ドレーン》を撃つという方法もある。 
 


進化の化身(エボリューション・トーテム)
 4コスト ミステリー・トーテム 3000+
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から進化クリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
■このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある進化クリーチャー1体につき+3000される。


 最近、出番の多くなってきたナイスカード。場に出たとき、好きな進化獣をデッキから手札に加える。
 これが4コスト。で、《M・ロマノフ》が5コスト。なんとまあ、都合の良いこと!
 


天真妖精オチャッピィ
 3コスト スノーフェアリー 1000
■S・バック−自然(自然のカードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうした場合、コストを支払わずにこのクリーチャーを召喚する)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置いてもよい。


 S・バックなので、速攻同士の場合、手数の多さでリードできる。
 また、《M・ロマノフ》で使った呪文を、再びマナゾーンにチャージすることもできる。
 


ダンディ・ナスオ
 2コスト ワイルド・ベジーズ 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から1枚選んで自分のマナゾーンに置き、自分のマナゾーンから1枚選んで墓地に置く。その後、山札をシャッフルする。


 墓地に何かを落とすカード、では無く、マナゾーンに《憎悪と怒りの獄門》などのコンボパーツを置くカードとして使う。
 

 
光牙忍ハヤブサマル
 3コスト ガーディアン/シノビ 3000
■ニンジャ・ストライク4(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが4枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚しても良い。そのターンの終わりに、このシノビを山札の一番下に置く)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次の自分のターンのはじめまで、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は「ブロッカー」を得る。


 シールドをゼロ枚にするのはやはりリスキーだ。握っておきたい。


 
光姫聖霊ガブリエラ
 7コスト エンジェル・コマンド/メカ・デル・ソル 7000
■G・ゼロ−自分のシールドが1枚もなく、バトルゾーンに自分の《光姫聖霊ガブリエラ》が1体もなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■相手のクリーチャーの攻撃によって、相手がゲームに勝つ時、かわりにこのクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、相手はゲームに勝たず、このターン中クリーチャーは攻撃できず、自分の次のターンの終わりに自分はゲームに負ける。


 シールドがゼロ枚だと、G・ゼロで場に出せる。おまけにシールドが無くなった後の「自分」を守ってくれる能力つき! メチャクチャ強い。
 
 今まであまり使われていなかったのは、シナジーの合うデッキが少なかったためだ。
 《ガブリエラ》はついに、完全な居場所を見つけた、と言えるだろう。
 
 ブロッカーと違い、タップしていても守ってくれるので、平気でアタックできるのもポイント。
 


福腹人形コダマンマ
 2コスト デスパペット 2000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚手札に戻す。ただし、その「S・トリガー」は使えない。


 自分のシールドを食って、手札を増やしてくれる速攻クリーチャー。《ローズキャッスル(30弾)》を貼られても死なない。
 Sトリガーは使えないがSバックは使えるし、シールドがゼロ枚の時でも召喚できる。



バブル・トラップ
 4コスト 呪文
■自分のシールドを1枚、手札に戻す。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
■相手の進化ではないクリーチャーを1体破壊する。

 
 自分のシールド1枚破壊。相手クリーチャー1体破壊。まさにこのデッキのために作られたようなカードだ。
 Sトリガーは使えないがSバックは使えるし、シールドがゼロ枚の時でも相手クリーチャーは破壊できる。
 


魔弾ベター・トゥモロー
 6コスト(火&自然) 呪文:ナイト
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このターンの終わりまで、バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべては「パワーアタッカー+3000」を得、シールドをさらに1枚ブレイクする。
■ナイト・マジック


 切札の一つ。《Mロマノフ》はナイトなので、メテオバーンで使えば、自動的に全員Tブレイカーに!
 


ハリー  「おお、店長! なんだか昔の調子が戻ってきたじゃないですか!」
 
いけっち店長「おお! なんか思い出してきたよ!俺はこういう仕事がしたくて“いけっち店長”になったんだった!
 よし! 当分の間は続けていくぞ! 更新は任せたぞハリー!!」
 
ハリー  「ええ〜? 忙しいから自分でやって下さい」
 
いけっち店長「お前は俺にどうして欲しいんだ!?」

 

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