デュエルマスターズ研究所(デッキ集) 2010.6.8

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 □はやい! 強い! 始めたばかりでもカンタンに勝てる速攻デッキ! 闇自然・墓地進化速攻
 
 
ハリー  「大会でもおおいに活躍している強力デッキ、闇自然速攻デッキの紹介記事を書くのです! さあ書け。今書け」
 
いけっち店長「そりゃ書いてもかまわんが・・・なんか、いまさらな気がせんか? これって元は32弾ごろに誕生したデッキだろ?」
 
ハリー  「ノノノン。今は初心者の入ってくる春〜大型弾発売のシーズンですよ?
 レアカードをあまり使わなくて、初心者にも作りやすくて使いやすい、しかも最強レベルに強いデッキの紹介は、今だからこそ、なのですよ」
 
いけっち店長「そう言われるとそうだな。
 『初心者にこそガチ速攻を使わせて、ムダの無いデッキ構成とは何か、自分で気付かせるべき』とは、僕の日頃言っていることだしな。よし、さっそく紹介しよう!」
 
 
■とりあえず、「最強レベルのデッキ」をひとつ持っておくならこれを作ろう!
 闇自然墓地進化速攻デッキ“スリラーバーグ”
クリーチャー
22枚
 4x 冒険妖精ポレゴン
CDP4など (CDP2など)
 4x ねじれる者ボーン・スライム
CDP3など (CDP1など)
 4x ダンディ・ナスオ
17弾など (DMC55など)
 4x 無頼封魔アニマベルギス
 3x 福腹人形コダマンマ
 1x 変身人形イルルカ
 2x 天真妖精オチャッピイ(Sバック)
17弾など (DMC55
墓地進化9枚
 4x 死神術士デスマーチ
32弾など (DMC60
 4x 鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー
 1x 死神竜凰ドルゲドス
マナ進化4枚
 4x 密林の総督ハックル・キリンソーヤ
28弾など (DMC55
呪文2枚
 2x 進化設計図(Sトリガー)
32弾など (14弾
城3枚
 3x 雪要塞ダルマンディ
(このデッキは2010年6月時点のルールと、35弾までのカードで作られています)

 
 一部のカードは増減させても構いません。実際に自分で使いながら、調節してみるとよいでしょう。
 「《進化設計図》いらないだろ!」と思う人は抜いても良いし、「《ダルマンディ》4枚必須だろ!」と思うならそうしても良いと思います。
 


■どんなデッキなのか?
 
 墓地進化クリーチャーの登場で生み出された速攻デッキです。
 
 《ボーン・スライム》《ポレゴン》などの1コストクリーチャーからスタートし、《アニマベルギス》でいきなりWブレイカー(のようなもの)を仕掛けたりして、速攻を仕掛けます。
 《ダンディ・ナスオ 》で墓地に墓地進化の元を送ったり、《イルルカ》などで手札を増やしつつ、攻撃を続けましょう。
 《デスマーチ》や《ワーム・ゴワルスキー》の墓地進化での速攻でトドメ。とてもシンプルな戦術。
 
 《スパイラル・ゲート》と《パラダイス・アロマ》が殿堂入りし、弱体化した水単速攻と違い、新殿堂環境でも強いまま。
 今現在、代表的な速攻デッキと言えるでしょう。
 


■各カード解説
 

ねじれる者ボーン・スライム
 1コスト リビング・デッド 1000
■ブロッカー
■このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃する時、攻撃の後、このクリーチャーを破壊する。


 勝手に死んでくれます。もちろん、墓地進化の進化元として大活躍。
 


福腹人形コダマンマ
 2コスト デスパペット 2000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚手札に戻す。ただし、その「S・トリガー」は使えない。


 出したとき、自分のシールドを手札に加えます。
 つまり、手札が増えるということ。速攻デッキである以上、自分より相手の方がシールドがなくなるのが早いのだから、まるで問題になりません。
 相手も速攻デッキの時だけは注意しましょう。
 


変身人形イルルカ
 2コスト デスパペット/オリジン 3000
■このクリーチャーが攻撃する時、攻撃の後、このクリーチャーを破壊する。
■このクリーチャーが破壊された時、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から、「墓地進化」を持つクリーチャーを1体、自分の手札に加える。その後、残りのカードを好きな順序で自分の山札の一番下に戻す。


 死ぬと、デッキから4枚めくって、墓地進化獣を手札に加えることが出来ます。
 このデッキでは40枚中9枚。つまり4枚めくれば約6〜7割はゲットできるはず。
 もちろん、《イルルカ》自身が墓地にいるはずですから、次のターンの墓地進化は確実です。
 


死神術士デスマーチ
 1コスト デスパペット 1000
■ブロッカー
■墓地進化−闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
■このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーは−4000される。


 1コストのくせに、パワー5000とまで相討ち可能。しかも速攻クリーチャー。
 ブロッカーでもあるので、速攻デッキ同士で追い込まれた時に、守れる場合もあります。
 


鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー
 2コスト パラサイトワーム/デビルマスク 4000
■墓地進化−闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
■このクリーチャーが破壊された時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。


 墓地進化速攻。2コストで4000! でかい!
 破壊された時の手札破壊が、相手にとってヤな感じです。
 


天真妖精オチャッピィ
 3コスト スノーフェアリー 1000
■S・バック−自然(自然のカードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうした場合、コストを支払わずにこのクリーチャーを召喚する)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置いてもよい。


 S・バックで場に出せます。速攻デッキと戦った場合、手数で上回れるので非常に強い!
 


ダンディ・ナスオ
 2コスト ワイルド・ベジーズ 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から1枚選んで自分のマナゾーンに置き、自分のマナゾーンから1枚選んで墓地に置く。その後、山札をシャッフルする。


 墓地に闇クリーチャーを落としておきましょう。
 


密林の総督ハックル・キリンソーヤ
 3コスト ドリームメイト 5000
■マナ進化−自然のクリーチャーを1体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
■シールド・フォース(このクリーチャーをバトルゾーンに出す時、自分のシールドを1枚選んでもよい。そのシールドがシールドゾーンにある間、このクリーチャーは次の能力を得る)
■自分のクリーチャーは、それよりパワーの小さいクリーチャーにブロックされない。


 フィニッシャー。《ダルマンディ》と組み合わせると、ほとんど全員、ブロックされなかったり。
 


進化設計図
 2コスト 呪文
■S・トリガー
■自分の山札の上から6枚を表向きにする。その中から進化クリーチャーをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを好きな順で自分の山札の一番下に戻す。


 進化獣が手札に入ります。たぶん、2枚ぐらいはゲットできるはず。
 


雪要塞ダルマンディ
 3コスト 城
■バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+3000される。


 自分のクリーチャーがすべてパワー+3000。ブロッカーを乗り越えたり、《ハックル・キリンソーヤ》とのコンボでブロックされなくしたりと大活躍。
 《地獄スクラッパー》や《ノーブル・エンフォーサー》も怖くありません。
 


無頼封魔アニマベルギス
 2コスト(闇&自然) グランド・デビル/ビーストフォーク 1000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーはシールドをさらに1枚ブレイクする。

 
 突然のWブレイカー(のようなもの)で、相手の計算を狂わせます。
 効果は見えにくくとも、相手にとってみれば、想像以上に嫌なカードです。
 


■改造するなら

 今回のレシピはできるだけ新しいカードで組まれています。
 ですが、古いカードが手に入るならば、《ロンリー・ウォーカー》を投入しましょう。

孤独の影ロンリー・ウォーカー
 1コスト ゴースト 2000
■自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーがこのクリーチャーだけであれば、破壊する。


 1ターン目に出すならば墓地の肥やしとなって墓地進化にスムーズに繋がりますし、後から引いてもコストが軽いので、なにかのついでに召喚でき、展開力を強化できます。
 

■最強レベルのデッキを、ひとつは持っておくべき理由
 
 「すこしずつ強くなる」という言葉はかっこいいし、基本的には「良いこと」です。
 しかし、必ずしもすべての場合に「正しいこと」ではありません。
 
 世の中には、無駄な努力や、意味のない回り道というものもあります。
 野球を始めるときには、正しいバットの持ち方を教わるでしょう。
 料理の作り方を教わる前に、道具の使い方を教わるはずです。
 
 カードゲームでデッキの作り方を覚えるのも、自分だけで考えるより、まず、「強いデッキとは、どういうものか」を知ってから、自分なりに作り方を工夫する方が、近道だと言えます。
 
 そもそも、「強い」というのがどのぐらいなのか、それも実際に、大会で優勝しているデッキを作り、「正しい使い方」を知らなければ、「井の中のカワズ」になってしまうかもしれません。
 
 
 例えば・・・
 
 A君は、自分の仲間達や学校では、誰も敵がいないほど、カードゲームが強かった。
 ネットや雑誌で見た大会優勝デッキも、「大したことないな。」と思っていた。
 
 が、その後、別の街に引っ越して、今まで出たことの無かったようなレベルの大会があり、なんと何度出ても一回戦負け!
 A君は、自分が強いと思っているだけの、井の中のカワズだったのだ。
 
 別に、強くなるつもりが無いなら、勝てなくてもいい。
 しかし、何よりもったいないのは、A君は、「このカードゲームでの『強さ』の基準は、こんなモンだ」と勘違いしていたことだ。
 それはつまり、『強さ』を目指すという、カードゲームの遊び方の一つを楽しんでいながら、その面白さ、奥深さを、途中までしか理解していなかった、という事じゃないか。
(強くならなければならない、といった話ではありません。「強くなる」はあくまで数ある遊び方の一つでしかありません。ですが、その遊び方を楽しいと思ったならば、もっと強くなればもっと楽しくなるだろう、というだけのことです)
 
 
 こんな話は、ざらにあります。
 しかし、そうならない方法、自分がどのくらい強いか、それとも弱いか、ちゃんと理解する方法はあります。
 それは、大会で結果を残しているような、本当に強いデッキをそのまま作り、その動きをちゃんと理解して、その強さを理解しておくことです。
 そうすれば、「どのぐらいが『本当に強い』のか」という、“レベル”が理解できます。
 たとえば、大会に行ってよく分からない強さのデッキに圧倒される、なんてことの減るでしょう。
 せいぜい、「ああ、やっぱり、思ったぐらいに強いなぁ」と思うぐらいで、予測の付かない怖い目にはあわなくてすむのです。
 だからこそ練習用に、自分でも、最低一つは大会レベルのデッキを持っておくべきだと、僕は思います。
 
 今回紹介した闇自然速攻は、他と比べれば安く作れるデッキです。
 自分のデッキを作るときにも、このデッキと対戦して速攻対策をしておけば、とりあえず大会で速攻とは戦えるようになるはず!
 
 「知らない」事は恐怖や敵愾心を生みます。
 「知ること」は恐怖を克服し、自分の力を増すことにつながります。
 
 たかがカードゲーム、されどカードゲーム。
 遊びだからこそ、色々とチャレンジしてみたいですね。

 

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