| デュエルマスターズ研究所（デッキ集） ２０１１．１．７ |
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□またまた帰ってきた、やる気＆デッキ破壊戦術『ブラッディ・クロス・エクストラ』！
いけっち店長「２０１１年、あけましておめでとう！ 今回は『やる気デストラクション』ファンの皆にお年玉として、最新型の《ブラッディ・クロス》デッキを紹介しよう！」
ハリー 「新年早々そんなヒドい話題からスタートでいいんですかね」
いけっち店長「もちろん良いに決まっている！
なにせ『やる気デストラクション』シリーズは、対戦相手の心を折るために研究を重ねてきたデッキだからな。
正月で浮かれた気分を、いきなり氷点下にたたき落としてやるのじゃっ！
『うぁー、もう勝ち筋がない！ 早く俺を倒してくれー！』
『何を言っているのかね？ 君の勝ち目はまだ１０％はあるじゃないか。さぁ、このカードで勝ち目を２％ぐらいにしてあげよう』
『うぎゃぴー！』
という理想のデュエル展開を目指し、年末の忙しい中、３８弾のカードリストとにらめっこして作ったんだぞ。」
ハリー 「なんというハタ迷惑な努力！ そのエネルギーをもっと別のものに使えば・・・」
いけっち店長「日々の小さな積み重ねこそがいつかステキな地獄デッキレシピへと花開き、そして対戦相手の心の花を枯らすことができるのだよ」
ハリー 「ヒドい話をきれいな出来事みたいな口調で語らないで頂きたい！」
いけっち店長「それでは本題に入ろう！ そもそもデュエルマスターズでは『デッキが無くなった（＝最後の１枚を引いた）プレイヤーは負け』というルールがある」
ハリー 「普通にデュエルする分にはそんなにカードを使う前に決着するんで忘れがちですけど、マナ加速やドローカードがいっぱい入ったデッキではたまに起きますよね」
いけっち店長「そのたまにしか起きない現象が、狙って起こせるとしたら？ きっと対戦相手はビックリするだろ？ それがデッキ破壊戦術であり、その魅力なのだ！」
ハリー 「たしかにビックリはしますよ、最初の何回かは」
いけっち店長「ん、まぁ、連戦すると対戦相手が嫌な顔をするのは事実だな・・・。いいんだよ！ たま〜に使う分には超面白いんだから！
で、デッキを破壊するためのキーカードがコレだ」
ブラッディ・クロス
１コスト 呪文
■自分の山札の上から２枚を墓地に置く。
その後、相手は自分の山札の上から２枚を墓地に置く。
ハリー 「以前の記事（覚醒篇デッキ 帰ってきたデッキ破壊戦術『ブラッディ・クロス・ＥＶＯ』！）で紹介したカードですね。
でもこれ、ようするに『お互いのデッキが２枚減る』ってことでしょ？ 自分のデッキが先に無くなるかもしれないじゃないですか？ それを主役にするというのはどうなんですかね？」
いけっち店長「だいじょうぶ！ 対策はちゃんと考えてある！」
クルトの気合釣り
１コスト 呪文
■Ｓトリガー
■呪文を１枚、自分の墓地から山札の一番上に置く。
超次元エクストラ・ホール
３コスト 呪文
■プレイヤーをひとり選び、その墓地からカードを２枚まで選ぶ。
そのプレイヤーは選ばれたカードを自身の山札の一番上に置き、山札をシャッフルする。
■次のうちいずれかひとつを選ぶ。
●コスト２以下のサイキック・クリーチャーを１体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
●コスト４以下の光または水のサイキック・クリーチャーを１体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
いけっち店長「《エクストラ・ホール》は相手の墓地利用への対策でもあるが、実は自分のデッキを増やすのにも使えるのだ。
つまり、《エクストラ・ホール》でもう１枚の《エクストラ・ホール》や《気合釣り》をデッキに戻したり、《気合釣り》でもう１枚の《気合釣り》や《エクストラ・ホール》を戻したりすれば、いつまでたってもデッキは減らない」
ハリー 「なるほど！ しかも墓地回復以外として見ても、普通に使ってけっこう便利な効果！」
いけっち店長「そう、普通に使っても普通に使えるカードを組み合わせて、超強い効果を狙うのがデッキのうまい組み方だ！ では、実際のデッキレシピを紹介しよう！」
（この動画は３６弾までのカードで作られています。記事とはデッキの内容が異なります）
| ■デッキ破壊『ブラッディ・クロス・エクストラ』 |
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クリーチャー
１２枚 |
４x 天雷王機ジョバンニＸ世 |
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３x 光陣の使徒ムルムル |
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３x 魔光騎聖ブラッディ・シャドウ（Ｇゼロ） |
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２x 魔光王機デ・バウラ伯 |
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| 呪文２８枚 |
４x ガード・グリップ |
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２x セイレーン・コンチェルト（Ｓトリガー） |
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２x ガード・ビジョン |
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４x ブラッディ・クロス |
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３x クルトの気合釣り（Ｓトリガー） |
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２x 魔弾ソウル・キャッチャー |
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１x 魂と記憶の盾（エターナル・ガード）（殿堂） |
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２x リアリティ・ヴォイド |
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２x 超次元エクストラ・ホール |
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３x 陰謀と計略の手 |
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１x キサナティック・Ｘ |
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１x 超次元バイス・ホール |
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１x 英知と追撃の宝剣（エターナル・ソード）（殿堂） |
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| 超次元 |
１x 時空の英雄アンタッチャブル
→変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード | |
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１x 時空の喧嘩屋キル→巨人の覚醒者セツダン |
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３x 時空の踊り子マティーニ
→舞姫の覚醒者ユリア・マティーナ |
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１x 時空の賢者ランブル
→ 狂気の覚醒者ランブル・レクター |
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１x 時空の脅威スヴァ
→神の覚醒者サイキック・スヴァ |
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１x 時空の封殺ディアス Ｚ（ゼータ）
→ 殲滅の覚醒者ディアボロス Ｚ（ゼータ） |
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（このデッキは３８弾までのカードと１月１５日からの殿堂ルールで作られています。
動画とは内容が異なります）
ハリー 「以前の記事のデッキとはかなり変わりましたね」
いけっち店長「３６弾で登場した新戦力がとんでもなく便利だったからな」
天雷王機ジョバンニＸ世
２コスト グレートメカオー／ナイト １０００
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■自分のターンの終わりに、自分の墓地にあるコスト１の呪文を好きな枚数、自分の手札に戻す。
ハリー 「なるほど、１コストの呪文を回収できるカードなんですね。だからこのデッキには１コスト呪文が１５枚も入っているのか。
・・・、でもしょせん１コストのカードは効果も小さいのでは？
《デ・バウラ伯》の方が回収できる範囲も広いしサイズもでかいしで、《デ・バウラ伯》増量でいいんじゃないですかね？」
いけっち店長「たしかに《デ・バウラ伯》に限らず、デュエルマスターズには墓地から呪文を回収するカードは何種類もある。
しかし、《ジョバンニ》には《ジョバンニ》にしかできない仕事として、『好きな枚数』、つまり１コストだったら何枚でも回収できるのだよ！
しかもそれだけじゃない！ 『自分のターンの終わりに』、つまり言い換えると、自分のターン、毎回！ 全部！！ 回収するのだ！！！」
ハリー 「何枚でも！？ ホントだ、『好きな枚数』って書いてる！ それを毎ターン！？ じゃあ毎ターン１５枚回収という地獄絵図！？」
いけっち店長「いや盛り上がっているところ悪いが、現実的には１５枚はちょっと無い。
だが、実際のデュエルでは『１５枚回収』を超える地獄絵図になるぞ！
《ジョバンニ》と１コスト呪文＋αを使った、数々の地獄コンボを紹介しよう！」
・地獄その１ ドローロック
いけっち店長「デュエルマスターズというゲームでは、カードの強さは一定ではない。デェエル中、強さはコロコロ変わるのだ」
ハリー 「？？？」
いけっち店長「たとえば想像してみてくれ。２ターン目、ドロー《フェアリー・ライフ》！！ どうだ？」
ハリー 「すばらしい！ 最高のスタートですね！」
いけっち店長「では今度は、１０ターン目、マナはいっぱい、手札は０枚、ドロー《フェアリー・ライフ》！！ どうだ？」
ハリー 「今この瞬間、デュエルマスターズ史上最弱のカードが決定した！！」
いけっち店長「今のは極端な例だが、『進化種がいない時の《超竜バジュラ》』とか『自軍クリーチャーがいない時の《ハイドロ・ハリケーン》』とか、どんなに強力なカードであっても必要ないタイミングは存在する。
では、常にそういう悪いタイミングでしかカードが引けなかったら？」
ハリー 「『引きが噛み合わなかった〜』とか『ついてなかったわ〜』とか言いつつ負けるしかないですね」
いけっち店長「それを意図的に起こすのがこのカードだ！」
ガード・ビジョン
１コスト 呪文
■いずれかのプレイヤーの山札の上から３枚を見る。
その後、それを好きな順序で元に戻す。
いけっち店長「そしてこのカードを、こうコンボさせる」
《ガード・ビジョン》＋《ブラッディ・クロス》＋《ジョバンニ》＝？
ハリー 「えっと、まず《ガード・ビジョン》で相手のデッキを見て、上から強いの・強いの・弱いのと並べて、《ブラッディ・クロス》で、お！ 対戦相手は弱いカードしかドローできない！
しかも《ジョバンニ》で２枚とも回収できるから、毎ターンこのコンボ！？」
いけっち店長「そう！ さらにこうだ！」
《ガード・ビジョン》＋《ガード・ビジョン》＋《ブラッディ・クロス》＋《ジョバンニ》＝？
ハリー 「１枚目で相手のデッキを見て、２枚目で自分のデッキを弱いの、弱いの、強いのにして、《ブラディ・クロス》で、相手は弱いドローなのに自分はトップデッキし放題！？
しかも上２枚が１コスト呪文なら《ジョバンニ》の回収枚数が増えてさらにお得！？」
いけっち店長「ここに《ガード・グリップ》が加わるとさらにすごい。《ビジョン》で強いのを上にして《グリップ》で引く。毎ターン、自分のデッキとドローを操作し放題だ」
ガード・グリップ
１コスト 呪文
■カードを1枚引く。
・地獄その２ マナロック
いけっち店長「コストが重いカード→強い！ コストが重いカード→マナがいっぱい必要！ つまり、マナが多い＝強い！」
ハリー 「マナが多ければ手数も増やせますしね」
いけっち店長「逆に言うと、もし対戦相手のマナが増えなかったら・・・、対戦相手はせっかくドローした切り札を使えずに負けてしまうだろう。つまり、こうだ！」
リアリティ・ヴォイド
３コスト 呪文
■次の自分のターンのはじめまで、相手は自分自身の手札をマナゾーンに置くことができない。
《リアリティ・ヴォイド》＋《クルトの気合釣り》＋《ガード・グリップ》＋《ジョバンニ》
ハリー 「まず《ヴォイド》を撃って、《気合釣り》で《ヴォイド》をデッキの上に戻して、《グリップ》で引いて・・・、毎ターン相手のマナが増えない！」
いけっち店長「《ヴォイド》を《魂と記憶の盾》にすると毎ターンクリーチャー除去だ。
で、地獄最終形態だと、こうなる」
《英知と追撃の宝剣》＋《クルトの気合釣り》＋《ガード・グリップ》＋《ジョバンニ》
ハリー 「クリーチャーもマナも、全部無くなるじゃないですか！！」
いけっち店長「そのとおり！ 手札破壊の《超次元バイス・ホール》もあるから、すべてを組み合わせると、ドローも！ マナも！ クリーチャー！ 手札も！ すべて支配できるぞ！」
デッキの回し方
いけっち店長「上でコンボを紹介したので、『じゃあコンボパーツは手札に持っていなきゃいけないのかな？』と思われたかもしれない。
だがそれは逆で、序盤はとにかく呪文を使いまくろう。
《ガード・グリップ》、《ガード・ビジョン》、《ブラディ・クロス》、とにかく連打だ！
《リアリティ・ヴォイド》も引けていたら、早めに使って相手の出足を止めておこう」
ハリー 「どうせ《ジョバンニ》コンボで回収できますからね。
でも、《ジョバンニ》が引けてないときには、怖くて《ブラッディ・クロス》撃てないですよね」
いけっち店長「ん？ 《ジョバンニ》が墓地に落ちてしまうことを心配しているのか？
いや、むしろそれはラッキー！
今までは『４枚の《ジョバンニ》を探す作業』だったのが、『３枚の《ジョバンニ》と２枚の《魔弾ソウル・キャッチャー》を探す作業』になる」
ハリー 「つまり４枚が５枚になるから、引きやすくなるってことですね」
カード解説
光陣の使徒ムルムル
２コスト イニシエート ２０００
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■バトルゾーンにある自分の他のブロッカーを持つクリーチャーすべてのパワーは＋３０００される。
いけっち店長「『コンボを決めるまで命を大切にする』という意味でブロッカーは重要だが、それ以上にパワーを上げてくれるのがうれしい。《ジョバンニ》を守ってくれるぞ」
ハリー 「そのままだと火の火力のみならず、《ローズ・キャッスル》とかでも致命傷ですからね」
陰謀と計略の手
４コスト（水＆闇） 呪文
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■バトルゾーンにある、相手の進化クリーチャーでないクリーチャーを１体選び、持ち主の手札に戻す。
その後、相手の手札を１枚見ないで選び、捨てさせる。
いけっち店長「普通に使って普通に便利なカード。だがその真価は、サイキッククリーチャーを対象にしたときに発揮される」
ハリー 「呪文の効果でサイキッククリーチャーが手札に行った時に、サイキックのルールで超次元ゾーンに戻って、そのあと手札を破壊。１枚で２枚に対処できる超次元対策ですね」
最後に
いけっち店長「今回は光水闇版を紹介したけど、火を使って《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》＆《ドリル・スコール》のマナ破壊特化型も人気があるぞ」
ハリー 「ん〜、事故率が高まるのを承知で火入りの４色にするか、それともデッキ破壊の闇をあきらめるのか、難しいですね〜、って、どれにしたって嫌なデッキじゃないですか！」
いけっち店長「このデッキが苦手なのは、コンボが動き出す前にプレイヤーを倒しに来る速攻デッキ。しっかりと《ブラッディ・シャドウ》を引いてコンボまでの時間を稼ぎたいところだね。
あとは《ジョバンニ》を確実に除去してくる低コスト除去の充実したデッキも苦手」
ハリー 「勝てる勝てない以前に、『何度も使うと対戦相手が嫌がる系デッキ』なんで、そっちのほうを気にすべきじゃないでしょうかね？」
いけっち店長「そうだね。対戦してて楽しいというより、まわし方を覚えるのが楽しい系のコンボデッキだから、みんなでわいわい動かし方を相談しながら使って欲しい」
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