□ 『バトルアリーナ スプリングバトル2004』福岡大会レポート
今回は、福岡大会レギュラーの結果を頂けました。
さっそく公開です。
4月29日 福岡大会オープンクラス優勝デッキ(32人)
■プレイヤー:「赤虎」さん
■デッキ名:S・I・E |
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クリーチャー |
4x ブラッディ・イヤリング |
1弾 |
2x 襲撃者エグゼドライブ |
6弾 |
3x コーライル |
2弾 |
2x バルキリー・ドラゴン |
PR |
2x ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン |
6弾 |
2x バザガジール・ドラゴン |
6弾 |
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進化 |
1x 超竜バジュラ |
8弾 |
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呪文 |
4x エナジー・ライト |
6弾 |
3x ロスト・チャージャー |
9弾 |
4x スケルトン・バイス |
8弾 |
3x ブレイン・チャージャー |
8弾 |
1x サイバー・ブレイン(S・トリガー) |
1弾 |
3x クリムゾン・チャージャー |
8弾 |
3x デーモン・ハンド(S・トリガー) |
1弾 |
3x サウザンド・スピア |
9弾 |
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↓こちらが優勝者のコメントです。
「見てのとうりの重呪文デッキです。大会当日は「速攻イヤ、速攻イヤだ・・
・」と願うばかりでした。
特にこれと言った特徴は無いのですが、【精霊王アルカディアス(4弾)】や【時空の守護者ジル・ワーカ(9弾)】対策の【コーライル】、速攻が来たらどうせ間に合わないだろう、と思い切って【エグゼス・ワイバーン(6弾)】をやめて、仕上げの一手として【エグゼドライブ】を入れました(決勝では音すらぶっちぎり)。
あと【バジュラ】は対【ロスト・チャージャー】用のオトリです(みんな【バザガジール】や【ボルメテウス】には目もくれず【バジュラ】を抜いてくれました・・・)。
大会で優勝出来たのは【運:竜たちへの愛=6:4】といったところでしょうか?まあ、とにかく色々なデッキとデュエル出来て楽しい一日でした☆」
赤虎さん、ありがとうございます&おめでとうございます。
また、5月1日に当店で行われた大会(36人参加)でも、似たようなタイプのデッキが優勝しました。
一緒に紹介しましょう。
■デッキ名:除去ドラ |
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クリーチャー |
3x ブラッディ・イヤリング |
1弾 |
4x コッコ・ルピア |
6弾 |
2x エグゼス・ワイバーン |
6弾 |
2x ディメンジョン・チョーカー |
8弾 |
4x バルキリー・ドラゴン |
PR |
3x ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン |
6弾 |
2x ガルカーゴ・ドラゴン |
3弾 |
2x バザガジール・ドラゴン |
6弾 |
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呪文 |
3x ロスト・チャージャー |
9弾 |
4x スケルトン・バイス |
8弾 |
4x バースト・ショット(S・トリガー) |
2弾 |
2x サウザンド・スピア |
9弾 |
2x デーモン・ハンド(S・トリガー) |
1弾 |
2x 地獄万力 |
7弾 |
1x ロスト・ソウル |
2弾 |
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9弾環境で相対的にパワーアップ、今や最強の一角を占めるデッキにまで勢力を伸ばしているのが、ここで紹介する
『除去で相手の動きを止めて、ドラゴンで止めを刺すデッキ』、「除去ドラ」です。
(このデッキの動きを理解するには、まず除去デッキを理解する必要があります。
研究所47回を先にご覧ください)
しかし、ドラゴンと言えば【バルキリー】や【ボルメテウス】などなど、魅力的なタレントは数あれど、8弾環境ではなかなか活躍できませんでした。
では、なぜ今は強いのか?
それは【光器ペトローバ(9弾)】と【サウザント・スピア(9弾)】が登場したことがその理由です。
『【ペトローバ】や【呪いの影シャドウ・ムーン】により【地獄万力(7弾)】が弱くなり、そこで【サウザント・スピア】が使われるようになった』、というのは当研究所で繰り返し説明しました。
ドラゴンが強くなったというのは、その次の段階、つまり
『今までは【地獄万力】で焼かれていた(8000以下)が、今は【サウザント・スピア】で焼かれないクリーチャー(4500以上)として大活躍できるようになった』という現象なのです!
これまでは【地獄万力】&【デーモン・ハンド】の2種6〜8枚にシャットアウトされていたのが、今では3〜4枚程度の【デーモン・ハンド】さえかわせばよくなったのです。
これはかなり楽になったと言えるでしょう。
また、【バルキリー】はサバイバーと同じく仲間を呼んで、次々に増えていきます。
特に【バルキリー】→【バルキリー】→・・・といった具合に連打されてはたまったものでなく、何本除去があってもまったく足りません。
自身なかなかのサイズ&Wブレイカーでもあり、このタイプのデッキのキーカードと言えるでしょう。
では、場に出てから除去するのではなく、場に出させないことで対抗するのはどうか?
つまり、手札破壊や【ロスト・チャージャー】です。
しかし、この作戦で墓地に落としても【ディメンジョン・チョーカー(8弾)】で復活されてしまいますし、手札破壊はランダムでしか抜けないので、水を足したドロー強化型には効きが悪いです。
つまり除去+ドラゴンのデッキは、
自分が除去デッキの動きをしながら、相手の除去に耐性があるという、良いとこ取りなデッキなのです。大会で活躍するのも当然でしょう。
(【ロスト・チャージャー】を【ストーム・クローラー(6弾)】&【ミスティック・クリエーション(6弾)】で連打するデッキも同じ理屈なので実際同レベルに強力ですが、こちらはちょっと勝つまでに時間がかかるので、時間制限のある大会ではあまり活躍できないでしょう)
ロスト・チャージャー(9弾)
3マナ 呪文
■自分または相手の山札を見る。その中からカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。その後、そのカードの持ち主は山札をシャッフルする。
■チャージャー
【スケルトン・バイス】や【機怪人形ガチャック(8弾)】と並んで、現在の闇最強時代を形作っているカードです。
何しろ、相手のデッキを全部見れるのもヒドイですし、たった3マナのなのもヒドイですし、チャージャーなのでマナ加速になったり水のカードで回収&再利用がやりやすいのもヒドイ。
効果が全部ヒドイですね。
撃たれたほうは面白くも何とも無いのがまたヒドイ。
まぁ、デッキが重めで、3ターン目にすることが無いデッキでしたら、ほぼ確実に入ります。
意外と使いこなすには経験が必要ですので、大会で使おうという人は、色んなデッキと対戦していろいろ試してみて下さい。
超竜バジュラ(8弾)
7マナ アーマード・ドラゴン 13000
■進化-自分のドラゴン1体の上に置く。
■このクリーチャーが攻撃するとき、相手のマナゾーンからカードを2枚まで選ぶ。相手はそれを持ち主の墓地に置く。
■T・ブレイカー
前述のように、今はドラゴンが焼かれ難い時代。なので、【バルキリー】→【バジュラ】の黄金パターンが狙いやすくなりました!
とは言え、相手が除去or手札破壊を引いていれば狙いは失敗します。相手が除去デッキの場合はあまり狙わないほうがよいでしょう。
(逆に言えば優勝者の赤虎さんの仰るように、【ロスト・チャージャー】でコレを落とすのは、ケースバイケースとは言えあまり良い手ではありません。このあたりの練習量の差が、優勝かどうかを別けたのではないでしょうか?)
しかし、相手が除去が薄くて【バルキリー】から繋げれた時や、うっかりデッキのトップから【バジュラ】が降ってきたりした時は、馬鹿馬鹿しくなるぐらい強いのも事実。
勝ちパターンが1つ増えるので、1枚入れておくのも悪くないでしょう。
ガルカーゴ・ドラゴン(3弾)
7マナ アーマード・ドラゴン 6000+
■W・ブレイカー
■このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分の他の火のクリーチャー1体につき+1000される。
■このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。
【バザガジール】のマナが軽い版。
横に【コッコ・ルピア】や【バルキリー】、【エグゼズ・ワイバーン】などを置いておけば
攻撃力アップ! 相手のクリーチャーを壊滅させます。
同系戦ではコイツと【バザガジール】を除去れないと、勝ち目は無いでしょう。
地獄万力(7弾)
7マナ 呪文
■バトルゾーンにある相手のクリーチャーを、パワーの合計が8000以下になるように好きな数選ぶ。相手はそれを持ち主の墓地に置く。
さて、ドラゴンデッキが流行る事によって再びデッキに帰ってきたカードです。しかし、ドラゴンデッキのようなデッキにしか効き難いのも事実。
【死の宣告(6弾)】や【チェイン・スラッシュ(7弾)】のようなカードでも、別にそれほど問題ないでしょう。
さて、この強い除去ドラをいかに倒すのか?
いろいろやってみた結果ですと、やはり除去される前に殴りきる炎系の速攻デッキや、【シェル・ファクトリーγ(6弾)】&【死縛虫グレイブ・ワームγ(6弾)】でそうそう除去されきれないサバイバーデッキだと、五〜六分で渡り合えるようです。
ただ、速攻デッキはうっかりSトリガーを踏んでは大損害ですし、サバイバーは初速が遅いので【コッコ・ルピア】や各種【チャージャー】から各種ドラゴンに繋がれるとかなり厳しい戦いになります。
逆に言うと、除去ドラの調整次第ともいえますが・・・。