□ペトローバ論 中級編
【光器ペトローパ(9弾)】の解説、第2回目です。
初級編をまだ読んでいない方は、まずそちらからお読みください。
さて今回は、光ではなく他の色の種族をペトってみましょう。
強力かつ、よく使われている種族といえば色々ありますが、実はあまりうまくいきません。
それは、ドローと安定性に不安が残るからです。
例を挙げてみましょう。
例その1 ドラゴン
いきなり大物です! 確かに【ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン(6弾)】と【ペトローバ】が並べば超かっこいいでしょう!
しかし、ただでさえ大きなパワーを、もっと大きくする事にはあまり意味がありません。
殺され難くしたいのなら、【ディメンジョン・チョーカー(8弾)】を入れて殺されたドラゴンを回収するようにしたほうが、手札破壊(【スケルトン・バイス(8弾)】)やデッキ破壊(【ロスト・チャージャー(9弾)】)にも耐性がついてお得でしょう。
また、初級編でも解説したように、実は「大きいヤツをさらに大きく!」作戦はやりすぎなだけで、「小さいヤツを大きく」に比べるとあまり効果はありません。
おまけに炎と光の組み合わせでは、確実に【ペトローバ】が引けるとは限りません。
ドラゴンをぺトるのは、あまり得策ではないようです。
例その2 ヒューマノイド
今度は小さいのでいってみましょう!
小さくとも攻撃力はバツグンのこの種族を数多く並べた後、一気にペトれば、もう止められる相手はいないでしょう!
パワー9000の【機神装甲ヴァルボーグ(PR)】なんて、考えただけでも大変です!
と言ってもこれも【ペトローバ】が引けたらの話。やっぱり炎と光はドローが安定しません。
そもそも手札不足になりやすいヒューマノイドデッキでは、【ペトローバ】の5マナを貯める事ですら大変です。
例その3 ドラゴノイド
別にムリに書かなくても良いと思うのですが、一応記事なので。
【凶戦士ブレイズ・クロー(1弾)】や【襲撃者エグゼドライブ(6弾)】は強力ですが、ヒューマノイド以上に不安定。
タップしていないクリーチャーを殴れる3コスト2000の【騎兵総長キュラトプス(2弾)】をペトればわりと強げですが、無理に黄色を入れなくても【ミラフォースドラゴン(コロコロパック)】で十分でしたね。
例その4 リキッド・ピープル
軽い【アクア・ハルカス(1弾)】や【アクア・ソルジャー(1弾)】、Sトリガー付きのや【アクア・サーファー(5弾)】などなど、優秀なクリーチャーが多いのでわりといけそうです。
が、今は【アクアン(4弾)】のせいで水よりも光メインの方が多くドローできてしまうので、水であるメリットは薄いです。
また、無理に大きくしなくても、【クリスタル・ランサー(2弾)】というエンドパンチャーが既にいる事ですし。
クリーチャーが安定しているので悪くはないですが、無理に作る必要も無い、といったぐらいの強さでした。変わったデッキで大会で勝ち越ししたいっていう人にはおすすめです。
例その5 デスパペット&パラサイトワーム&へドリアン
【機怪人形ガチャック(8弾)】や【魔獣虫カオス・ワーム(2弾)】、【飛行男(7弾)】などを擁する闇の優秀種族です。
さて、闇でデッキを組もうとすると、やはり【アクアン】が欲しいところ。ところが、そうなるとデッキが3色になるので、せっかくの闇のメリットである手札破壊を入れるスペースがほとんど無くなってしまいます。
せっかく闇だから【デーモン・ハンド(1弾)】も欲しいし、【ブラッディ・イヤリング(1弾)】はやはり安定だ・・・。と、ドンドン入れていくと今度は中心種族のスペースが減ってしまい、ペトってもあまり嬉しくない状況になってしまう!
そもそも「へドリアン」なんかは【飛行男】やら【屑男(4弾)】やら、死んでくれなければ意味が無いようなクリーチャーばっかりだし。
おまけに無理に種族を統一しなくとも、【呪いの影シャドウ・ムーン(4弾)】が強化してくれますし。
つまり闇は無理にペトるのではなく、【シャドウ・ムーン】で押し通ったり、【凶星王ダークヒドラ(コロコロパック)】を使ってドンドン戻ってくるデッキとして組むほうが、上手くまとまりのあるデッキになるということのようです。
どうも光以外のクリーチャーでは上手くいかないようです。
何か、低コストでまとまっていて、それでいてドローと安定性に優れた種族はいないものだろうか・・・? そんな都合のいいのが・・・。
いました! それは
ビーストフォークです!
1・低コストのクリーチャーが多い
高コストのクリーチャーを1〜2体ペトるより、低コストのクリーチャーを大量にペトる方が強力なのは初級編で解説したとおり。
ビーストフォークは2コストに優秀なのが大量にいます。
2・【ペトローバ】を引きやすい
つまり、【誕生の祈(9弾)】です。しかもコイツは3コストなので、3ターン目に出す→4ターン目にパンチ、【ペトローバ】を持ってくる→5ターン目に出すと、マナもピッタリです。
3・マナ加速がある
3ターン目に【青銅の鎧(1弾)】を出せば、4ターン目に【ペトローバ】。マナ加速とクリーチャーを増やすのが同時にできて、おまけにマナもピッタリ。
どうでしょう? これほど【ペトローバ】と相性のいい種族もそうはいません。
(
当店構築済みデッキ「ビースト・ウォーズ」はこのアイデアをデッキにしたものです)
また、殴るデッキなので【時空の守護者ジル・ワーカ(9弾)】が天敵ですが、自然のデッキなので【ナチュラル・トラップ(1弾)】で対応できるのはなかなか強いです。
ビーストフォークはほとんどがコモン&アンコモンなので、【ペトローバ】さえ集めてしまえば後はカンタンに組めると思います。ぜひ皆さんも試してみて下さい。ドカドカ殴れる気持ちのいいデッキですよ。
誕生の祈(バース・アイ)
3コスト ビースト・フォーク 2000
■このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、自分の山札を見る。その中からクリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
青銅の鎧(ブロンズ・アーム・ドライブ)
3コスト ビースト・フォーク 1000
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分の山札の一番上のカードを表にして自分のマナゾーンに置く。
時空の守護者ジル・ワーカ
3コスト ガーディアン 2000
□ブロッカー
■このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンから自分の墓地に置かれたとき、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体まで選び、タップする。
ナチュラル・トラップ
6コスト 呪文
■S・トリガー
■バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。