□墓地利用デッキ“女神サイクル”
【アクアン(4弾)】という強力なドローカードが殿堂入りしながらも、【スケルトン・バイス(8弾)】という手札破壊が残ってしまったデュエルマスターズ。
確かに【エナジーライト(6弾)】【雷鳴の守護者ミスト・リエス(4弾)】などのカードは残っていますが、どー考えてもドローは以前よりは明らかにパワーダウン。
なんとか弱まったドローを強化しようと、様々なデッキを作っては壊し、作っては壊し、疲れ果てていい加減、眠たくなっていた頃、
「いっそのこと、ドローを追い求めるよりは、発想を転換して、墓地に落ちたカードを再利用する方に力を入れてみたらどうじゃろう?」
と、半分寝ぼけながら適当にデッキを組んでみたところ、意外とマトモに動くデッキが完成!
どーゆー経緯でこんなレシピになったのか、正直あんまり憶えていないが、僕の場合、年に1・2回、「寝ぼけたり酔っぱらったときに、記憶のないままデッキを作り、朝起きると見知らぬデッキを握りしめている」という事が、昔から何度かあって、これもその手のデッキのひとつ。
もしかすると、カードゲームの精霊が手助けしてくれているのかも?
単なる職業病の一種かも?
■墓地利用デッキ“女神サイクル”(酔っぱらいデッキМK−V) |
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クリーチャー | 3x アクア・ガード | 1弾 |
4x 予言者ファルシ | 12弾 |
3x 腐敗電脳メルニア | 10弾 |
4x 光器ユリアーナ | 11弾 |
3x アクア・ハルカス | 1弾 |
4x 予言者コロン(S・トリガー) | 4弾 |
1x アクアン | 4弾 |
3x 光器ペトローバ | 9弾 |
4x 凶星王ダーク・ヒドラ | コロコロ |
呪文 |
2x エナジーライト | 6弾
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1x サイバー・ブレイン(S・トリガー) | 1弾 |
4x スケルトン・バイス | 8弾 |
1x チェイン・スラッシュ | 7弾
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3x ホーリー・スパーク(S・トリガー) | 1弾 |
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相手のクリーチャーは【コロン】【ホーリースパーク】でタップして【メルニア】などで相撃ち。
そして自分の【メルニア】は【ダーク・ヒドラ】でクリーチャーを回収。
ついでに【予言者ファルシ】で呪文も使いまわし、【ファルシ】自身も【ダーク・ヒドラ】で回収できるという、徹底的に墓地を利用し倒す回収デッキ。
キッチリ動かすと、墓地がいつも、ほとんど空っぽ(笑)。
つまり、「常に大量のカードを使っている方が有利である」という理屈で考えると、実に無駄の少ない、高効率のデッキ。
墓地=アドバンテージ。そんなデッキですな。
【ダーク・ヒドラ】で回収しやすいように、メイン種族は“リキッド・ピープル” “メカ・デル・ソル” “ライトブリンガー”と、できるだけ揃えるように構築。
【ダーク・ヒドラ】自身も4枚入っているので、除去コントロール系のデッキに対しては、「破壊しても、手札から落としても、とにかく場に戻ってくる! もういやだ!!」という状況に追い込める。
【スケルトン・バイス】などで【ヒドラ】を落とされても、後で【ヒドラ】を1枚場に出せば、自分で自分が場に出たことをチェックして墓地の【ヒドラ】を回収できるので、簡単に戦線を回復できるぞ。
「死ぬ」→「墓地から取り戻して再利用」のサイクルを繰り返すためには、クリーチャーのマナコストができるだけ低い事が理想なのですが、低コストクリーチャーだけでは後半困ります。
なので、種族をそろえている事もあり、【光器ペトローバ】で丸ごと強化。
凶星王ダーク・ヒドラ
6コスト ダーク・ロード 600
■自分のクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、そのクリーチャーと同じ種族のクリーチャーを自分の墓地から1体選び、自分の手札に加えてもよい。
■W・ブレイカー
今までいろんなデッキに、「後半の保険として」入っていたクリーチャーだが、すばり4枚投入する事で、“除去デッキ”に対する激しい嫌がらせカードに。
相手からすれば真っ先に【ロスト・チャージャー】で引っこ抜きたいカードだが、万が一、全部抜ききる前に1枚でも【ダーク・ヒドラ】を引かれると、「【ヒドラ】出しまーす。墓地の【ヒドラ】回収しまーす」という事になり、みすみす1枚有利にさせる事に。
そもそも【ダーク・ヒドラ】自体、結構な大型クリーチャーなので、除去するのも大変だ。実際、除去デッキには【ペトローパ】【ダーク・ヒドラ】で殴り勝つ事が多い。
今回のレシピには入れていないが、僕がいつも使っているバージョンには、【リバース・チャージャー(8弾)】も入っている。どーしても“除去デッキ”に勝ちたいなら、入れてみよう。
予言者ファルシ
2コスト ライトブリンガー 1000
■このクリーチャーが破壊された時、呪文を1枚、自分の墓地から自分の手札に戻してもよい。
このデッキの影の主人公。強すぎ。
大体において2ターン目に出して問題なし。そこから3ターン目の【エナジー・ライト】、4ターン目の【スケルトン・バイス】の回収を狙おう。
【コロン】【ホーリー・スパーク】でタップした相手クリーチャーに、例え相撃ちできなくても自分から突っ込んで自爆し、その時々に応じた呪文を墓地から回収するのも大事なテクニック。
【ダーク・ヒドラ】が出ていれば、「死ねば死ぬほど得をする」という地獄の使者に。
光器ペトローバ
5コスト メカ・デル・ソル 3500
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。バトルゾーンにある、その種族のクリーチャーのパワーは+4000される。
■このクリーチャーがバトルゾーンにある間、相手がクリーチャーを選ぶとき、光器ペトローバを選ぶことはできない
強化するのは、大体において“ライトブリンガー”でOK。
時には“ダークロード”と宣言して【ダーク・ヒドラ】を、パワー10000の殴り返し要員にするのもあり。
光器ユリアーナ
3コスト メカ・デル・ソル 2000
■ブロッカー
■相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことは
できない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
ブロッカーが少ないデッキなので、うかつなブロッカーではあっという間にブロッカー除去で破壊されてしまいます。
そこで「相手の効果に選ばれない」【ユリアーナ】を採用、想像以上に強力です。
“水ボルバルデッキ”などでは【灼熱波】でしか除去されず、頼もしい壁になってくれます。
【コロン】でタップした相手に対する、殴り返し要員としても活躍。
【光器ペトローパ】と同じ“メカ・デル・ソル”であるため、強化できないのが、超残念。
腐敗電脳メルニア
2コスト リキッド・ピープル/ゴースト 1000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーはブロックされない。
■スレイヤー
ブロックされない必殺の殺し屋。もちろん【コロン】【ホーリースパーク】でタップした相手を刺し殺す。
【ダーク・ヒドラ】で帰ってくると、対戦相手にイヤな顔をされるが、このデッキにはそんなクリーチャーばっかりだ(笑)
対・【ボルバルザーク】デッキ
実はこのデッキ、寝ぼけて作ったわりには、あの
3色【無双竜機ボルバルザーク(10弾)】にもいい勝負ができる。
3色【ボルバルザーク】の動きは、小型クリーチャーを2・3体出しつつ、マナ加速とドローを両立させ(今さらながらすごいデッキだ)、【ボルバルザーク】を出して終らせる、というもの。
だが、先に出ている小型クリーチャーを潰しておけば、【ボルバルザーク】だけで全てのシールドを壊せるものでなし、手札に【ボルバルザーク】または【母なる大地】を持ったまま、「チャンスをうかがう」という状況になる。
こういう状況に持ち込めば、【スケルトン・バイス】のあるこちらが勝ったも同然だ。
つまり、狙うべきゲーム展開は、こんな感じ。
=その1=
【アクア・ガード】【ユリアーナ】などの小型ブロッカー、そうでなくとも何らかの小型クリーチャーを出し、「攻撃してきたら、殴り返してクリーチャー除去」の状態にする。
=その2=
3色【ボルバルザーク】の展開力なら、3・4ターン目には「クリーチャーを2・3体出して手札が2枚ほど」か、「クリーチャーはほとんど出さず、そのかわり手札補充充分」という状況のはず。
前者なら【スケルトン・バイス】で後続を断てば、【ボルバルザーク】を出される前に【ホーリー・スパーク】などで敵を殲滅できる可能性が高い。
後者なら【バイス】を1ターン我慢して、こちらもドロー加速を優先した方が選択肢が増える。
また、相手にある程度クリーチャーを展開させ、手札が少なくなってからの方が、【バイス】で【ボルバルザーク】や【母なる大地】を落とせる確率が上がる。
=その3=
いずれにせよ、こちらのペースに持ち込むなら、場のコントロールを優先するか、手札を落とすのが先か、読みが必要。
守るべきは、
「【ボルバルザーク】と一緒に攻撃するクリーチャーの数が、充分でない状況」を作り続ける事。
そして、相手のキーカードを【スケルトン・バイス】で落とし、相手クリーチャーをタップして【ファルシ】を自爆させ、【バイス】を回収・・・というパターンをつくりあげるのだ。
気がつけば、自分の場には大軍団、相手の場は何もなし、という事になる。
ものすご〜く難しいプレイングになるが、3色【ボルバルザーク】とも、充分闘えるポテンシャルを持ったデッキだ。
「作ってみようかな?」と思った人は、信じて練習してみてほしい。細い穴に糸を通すような、神経を使うプレイが楽しめる。(楽しいか? それ?)
また、様々なデッキと戦える汎用性もあるが、もちろん“最強のデッキ”というわけではない。
要は「【ダーク・ヒドラ】と【ファルシ】の墓地使いまわしデッキ」なので、慣れたら色々な種族で作ってみよう。