□今更だけど【ボルメテウス・ホワイトドラゴン】をカッコ良く使いこなそう!
ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン(6弾)
7マナ アーマード・ドラゴン 7000
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがシールドをブレイクしたとき、相手はそのシールドを持ち主の墓地に置く。(その「S・トリガー」は使えない)
こいつがデュエルマスターズ界において最高人気の、トップスーパーレアカードである事は万人の認めるところでありましょう。
しかしながら、はて? 実際にデュエルで使用している人って、どのくらいいらっしゃるんでしょうか。
でもって、正しい【ボルメテウス】の使い方とは?
「【ボルメテウス】を持ってるんで、せっかくだから使ってる」という人は多いでしょうが、さて、「ここが【ボルメテウス】でなければならない」と言えるデッキって、どんなのでしょう?
ドラゴンが活躍するデッキといえば、代表的なものは
“【紅神龍バルガゲイザー(プロモ)】連続ドラゴン召喚デッキ”
“除去&ドラゴンデッキ”(研究所第47回紹介)
“【無双竜機ボルバルザーク(10弾)】・ドラゴンブースト”
などがありますが、“連ドラ”には【ボルメテウス】より戦術的に有益な【紅神龍ジャガルザー(8弾)】【ガルクライフ・ドラゴン(4弾)】などが入るため、【ボルメテウス】の出番はありません。
“除去ドラゴン”にも入ったりもしますが、結局【バルキリー・ドラゴン(プロモ)】で持ってくるのが【超竜バジュラ(8弾)】だったり【ボルバルザーク】であったりして、「【ボルメテウス】が絶対に必要」というほどではありません(あったほうが強いのは確かですが)。
【コッコ・ルピア(6弾)】でドラゴンをすぐ出せるようにし、【バルキリードラゴン】から【無双竜機ボルバルザーク(10弾)】を出す、自然・火のボルバルステロデッキの変化形、“ボルバル・ドラゴンブースト”に【ボルメテウス】が入る事もありますが、結局、そのまんま【ボルバルザーク】を出したほうが手っ取り早かったりして、これも主役ではありませんです(これまた、入っていてもまったく問題ありませんが)。
しか〜し!!
実は私、6弾発売時からず〜っと、手を変え品を変え、【ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン】を愛用しておりまして。
発表したデッキは2・3個だけですが、本当はそれだけではないのです。色々ございまして。
ただ【ボルメテウス】は、とんでもなくレアなカードであるため、紹介しても、「そんなの組めねーよ!!」というご意見が多いだろう、という予測で、ご紹介しなかった訳です。
また、「【ボルメテウス】がないから【ダブルソード・レッド・ドラゴン(11弾)】で作ってみたけど、弱いぞ」とか言われても困る。
そんな事情で公開していなかったのですが・・・カードキングダム練馬春日店で1週間、子供達にデッキアドバイス(何十人も! 疲れた・・・)を行っていたところ、3枚もの【ボルメテウス】を持ちながら、4色の、テーマもさっぱり固まっていないデッキを持っている子供がいたのですよ。
むろん、激弱。
なにしろ、【凶戦士ブレイズ・クロー(1弾)】と【ボルメテウス】が同居しつつ、4色でしたから。
さっそく、効果的な【ボルメテウス】の使い方が楽しめるデッキのレシピを教えてみたところ、2日間で必要パーツをトレードで集めきり、友達同士の間でいきなり連戦連勝。大喜びです。
そこで思ったのですよ。せっかく【ボルメテウス】を持っていても、そいつを活躍させる方法を知らない人もいるのだろうな、と。
【ボルメテウス】が出て約2年も経つ事だし、使いたい人はがんばって集めているだろう、そろそろ書いてもいいかな、と。
では、使いやすくてカッコよく、【ボルメテウス】を降臨させる良いデッキをご紹介しましょう。
一見、単なる除去コンに見えますが、【ボルメテウス】のおかげでドドメを刺すのはかなり“早い”デッキですので、実際にプレイしてみると、かなりイメージは違います。
(とは言え除去デッキの一種なので、使うときには対戦相手に了解を得ましょう)
■火・水・闇『ボルメテウス・ダーク・タイフーン』 |
|
クリーチャー |
4x ブラッディ・イヤリング |
1弾 |
4x ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン |
6弾 |
|
呪文 |
4x エマージェンシー・タイフーン(S・トリガー) |
11弾 |
4x クローン・バイス |
12弾 |
4x エナジー・ライト |
6弾 |
3x ブレイン・チャージャー |
8弾 |
1x サイバー・ブレイン(S・トリガー) |
1弾 |
2x クリムゾン・チャージャー |
8弾 |
1x リバース・チャージャー |
8弾 |
1x 陰謀と計略の手 |
11弾 |
4x バースト・ショット(S・トリガー) |
2弾 |
4x デーモン・ハンド(S・トリガー) |
1弾 |
3x 地獄万力 |
7弾 |
1x ロスト・ソウル |
2弾 |
|
このタイプのデッキを使ったことがない人へ、簡単に言うと
相手クリーチャーを破壊したり手札を増やしたりしつつマナを増やし、【ボルメテウス】を出す。
相手の手札を破壊しておけば、出した【ボルメテウス】を破壊される事はめったにないし、【ボルメテウス】より大きなクリーチャーもなかなか出てこない。
そのまま攻撃すれば、トリガーも発動しないし相手手札も増えないので、逆転される心配もなく勝てる!!
似たようなデッキを使ったことがある人へ(すいません、すごくややこしいです。僕の文章で解説できるものやら?)
このデッキの真のテーマ、特徴は、一見しただけではわかりません。単に「除去してマナ加速して【ボルメテウス】」なだけではないのです。
完全に効率的なマナの使い方を可能にし、つまり毎ターン全部のマナを使い切るような“最高の引き”を“必然”とするための構築。
それがこのデッキの、真のテーマであり、「力」なのです。
例えば【クローン・バイス】ですが。
なぜ【スケルトン・バイス(8弾)】ではないのでしょう?
それは、「4ターン目はなんとしてでもチャージャー呪文を撃つため」です。
4ターン目にチャージャーでなく【バイス】を撃っていたのでは、【ボルバルザーク】デッキや除去デッキの速度に間に合わないのです。
順を追って説明いたしましょう。
○2ターン目
相手が超速攻であれば【ブラッディ・イヤリング】を。
そうでなければ、理想は【エマージェンシー・タイフーン】です。
この【エマージェンシー・タイフーン】は、このデッキには必須です。こいつので手札を切り替え、「常に、状況に合ったプレイができる」のですから。
【クローンバイス】が来ていれば1枚捨てたくなりますが、基本的には持っておいて、使用した方がよいでしょう。
エマージェンシー・タイフーン
2コスト 呪文
■S・トリガー
■カードを2枚まで引く。その後、自分の手札を1枚捨てる。
○3ターン目
3マナのカードは8枚。そこそこあります。【クローン・バイス】【エナジー・ライト】どちらでも、3ターン目に使うのに適したカードです。
○4ターン目
チャージャー呪文を使います。
○5ターン目
このデッキの“効率の良さ”が発揮されるターン!
先のチャージャー呪文のおかげで6マナあります。
よってここで【デーモン・ハンド】や【バースト・ショット】などをを使う事ができます
当然ですが、3マナカードを2回使う事も可能です。
そして、そのためにも3マナカードである【クローン・バイス】が合うのです。
また、【エナジーライト】から、引いたカードを使う事も簡単でしょう。
さらにここでもチャージャー呪文を使い、残った3マナで【クローン・バイス】や【エナジー・ライト】を使う事もできます。
ここでもやはり便利なのが【エマージェンシー・タイフーン】です。
手札が振るわないので仕方なく【タイフーン】を使ったとしても、マナは4マナも残っています、きっとここでベストなカードが来るでしょう。
○6ターン目
除去が追いついていないなら、ここに来るまでに取っておいた【地獄万力】を。
場に余裕があり、相手の手札が残っているなら【クローン・バイス】を撃つなり、来ていれば必殺【ロスト・ソウル】を。
相手手札が無く、また相手アタッカーが怖い状況でないのなら、ついにこのデッキの主役ドラゴン、【ボルメテウス・ホワイトドラゴン】を召喚!
そのまま殴り続けて、一気に勝利へ!
デッキが“動く”ように“作る”
さて、何だか理想的な動きを書き連ねているように思われたのではないでしょうか。
半分その通りですが、ご理解頂きたい点がございます。
このデッキは、豊富なドローと、【エマージェンシー・タイフーン】による“デッキ操作”で、「理想的な動きを、現実に可能にする」ように作られたレシピなのです。
簡単に言うと、「良い引きができるように作ったデッキ!」なんです。
単なる除去デッキと、一線を画しているのはこの点。
【ボルバルザーク】や除去デッキに勝てる長所はこの一点。
「常に、相手に対してベストな選択ができる」という、この一点のみなのです。
相手が、1ターンでも「ベストでない引き」を行った時、「ベストでないプレイング」を行わざるを得なかった時。
そのスキを、このデッキはアドバンテージとして転化させます。
このデッキのアドバンテージは、デッキ操作とドローで、“運”の要素を減らす事から生まれているのです。
そして“場”“手札”を、一瞬でも制圧した瞬間に、「今引き」以外ではどうしようもない最高のドラゴン、【ボルメテウス】で勝負を決めるのです。
強力なのがわかりきっている【炎槍と水剣の裁(13弾)】は、本当なら入れたいところなのですが、タップ状態でしかマナチャージできないレインボーカードを増やすのは戦術上危険なため、入っていません。
対・【ボルバルザーク】デッキ
基本的には【クローン・バイス】による手札破壊を優先すべきでしょう。相手の選択の自由を奪うのです。
相手が手札を省みず、先に出した小型クリーチャーで攻撃を仕掛けてくる場合もあるでしょうが、その場合はトリガーに頼ることになります。1回でも発動すれば、ほぼ中盤まで守りきる事ができます。
6マナ・7マナ揃えばもう大丈夫。【バースト・ショット】【地獄万力】で敵を一掃。
すばやく【ボルメテウス】を出し、相手が「今引き【ボルバルザーク】」を出すまでに殴り切ってしまいましょう。
対・除去デッキ
問題は相手の【ロスト・チャージャー】です。
これで【ボルメテウス】&【リバース・チャージャー】をすべて抜ききられると、こちらの負けです。
しかし、【エマージェンシー・タイフーン】のおかげで、「デッキを掘り進む速度」は、こちらの方が数段上。また、ドローカードの枚数も圧倒的にこちらが上です。
これはどういう事かと言うと、
「相手が【ロスト・チャージャー】を引く枚数よりも、こっちが【ボルメテウス】を引く枚数の方が上!」
という事。
【ベリックス】などで【ロスト・チャージャー】を使いまわす除去コンも多いのですが、どっこい、こちらにも【リバース・チャージャー】があります。
そして、相手の手札を落とす速度も“除去コン”に負けていません!
【ボルメテウス】を出しても、相手の持っていた除去カードで破壊される、という悲しむべき事態は、前もって駆除しておけるでしょう。
一旦【ボルメテウス】が出てしまえば、相手は今引きの【デーモン・ハンド】【地獄万力】【魂と記憶の盾(11弾)】ぐらいでしか対応できません。全部で10枚ぐらい入っていたとしても、ドロー確率は4分の1。運頼みです。
とは言え、やはり【ベリックス】からマナゾーンの除去カードを回収されたりするので、苦戦はします。
ただ、普通のデッキと違い、除去デッキ相手とは思えないほど、ドキドキしたデュエルを楽しむことができるでしょう。
暗黒のデッキである除去デッキに勝った時は、思わずガッツポーズが出るほどうれしいかも。
対・超速攻デッキ
ズバリ! シールド・トリガー頼み!
すまん!!
(トリガーはたくさんあるので、わりとなんとかなるけどね)