□転生編・カード紹介 自然編
皆さん、
“ばかナ!”ってデッキを、憶えていらっしゃいますか?
「ばかみたいにマナが出るデッキ! 略して“ばかナ!”」と呼ばれた、アレです。
某月某日、どー考えても強すぎるデッキ、
“闇入り4色【無双竜機ボルバルザーク(10弾)】デッキ”に対抗するため、様々なデッキを考案していた僕は、こう考えていました。
いけっち店長 「結局、ボルバルの戦いは、まず【炎槍と水剣の裁(13弾)】をどちらかが使い、それに対して【ロスト・ソウル(2弾)】を打ち込むという、『どちらの【ロスト・ソウル】が早いか』という戦いになっている・・・。
【幻緑の双月(14弾)】や【青銅の鎧(1弾)】のマナ加速から、5・6ターン目に【ロスト・ソウル】を撃つのが普通だから、それより先に【ロスト・ソウル】を叩き込み、そのまますぐに【ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン(6弾)】で殴りきることができれば、それで勝てるのではないだろうか?」
しまむー 「それはつまり、往年の“ばかナ!”ですね」
いけっち店長 「だよなぁ。【アストラル・リーフ(4弾)】が殿堂の今、やっぱり無理だよなぁ」
店員ヤナー 「しょうがないですねぇ。
【愛恋妖精ミルメル(14弾)】を使うんですよ」
愛恋妖精ミルメル
1コスト スノーフェアリー 1000
■プレイヤーがターンのはじめにカードを引いた時、そのプレイヤーは自分自身の手札を1枚、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
しまむー 「ヤナーがウソを言って、店長を惑わそうとしている!」
いけっち店長 「何っ! 【ミルメル】?! それだぁっ!!」
しまむー 「うわぁっ! 惑わされた! ヤナーのせいだぞ!!」
惑わされた結果、生み出されたデッキがこれです。
■“キング・ばかナ!” |
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クリーチャー |
4x 愛恋妖精ミルメル |
14弾 |
3x ラブ・エルフィン |
2弾 |
3x 青銅の鎧 |
1弾 |
2x ストーム・クローラー |
6弾 |
1x 呪紋の化身 |
7弾 |
4x キング・ポセイドン |
1弾 |
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呪文 |
4x 母なる大地(S・トリガー) |
10弾 |
4x メビウス・チャージャー |
7弾 |
1x サイバー・ブレイン(S・トリガー) |
1弾 |
4x トリプル・ブレイン |
14弾 |
2x デーモン・ハンド(S・トリガー) |
1弾 |
4x ロスト・ソウル |
2弾 |
4x 英知と追撃の宝剣 |
11弾 |
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いや、「強いデッキ」ではないですよ。「そこそこ戦えて、アホなデッキ」ですけどね。
何しろ“闇入り【ボルバルザーク】”は、たとえ【ロスト・ソウル】を打ち込まれても、1枚1枚のカードが強い、“タフな構成”になってますからね。
「【ロスト・ソウル】を先に撃てば!」なんて、単純な発想で勝てるなら、苦労しません。
他にも、【巡霊者キャバルト(14弾)】【結界するブロークン・ホーン(14弾)】を使う、トリガーを増やす、など、ありとあらゆる対策が試されてきましたが、やはり【ボルバルザーク】デッキを倒すには、
「【ボルバルザーク】に対する最強の盾」を作るより、
「より鋭く、研ぎ澄まされた槍」を作るほうが、前向きでよい感じです。
てな訳で、この“キングばかナ”。
「マナ加速とドロー加速で“【ボルバルザーク】デッキ”を上回るぜ!」と、ある意味、「より鋭い槍」として作られたデッキです。
ドンドン鋭くなって、細くなりすぎて、ポッキリと折れちゃったようなデッキですけど(笑)
とは言え、個性的・かつ面白い動きのデッキにはなりましたし、「もしかしてこのデッキ、本当は強いのでは?!」と勘違い(笑)する瞬間も、確かにありますので、ぜひお試し下さい。なにか得る物はあるでしょう。
以下、理想的な動きの解説。
・1ターン目、【ミルメル】を召喚
・2ターン目、【ミルメル】の能力でマナチャージし、続いて通常のマナチャージ。これで3マナ。
この3マナで、【メビウス・チャージャー】使用。これで5マナ。
マナになった【ミルメル】【メビウス・チャージャー】を使い、2マナで【ラブ・エルフィン】召喚。
・3ターン目に、【ロスト・ソウル】!
まさに、「そんなバカな!」という対戦相手の悲鳴が聞こえて来そうではありませんか(笑)
もちろん、こう上手くいくことの方が珍しいのですが、大体は4ターン目の【ロスト・ソウル】は可能。
最初にちょっとつまづいても、ドローカードが豊富なので、いずれは爆発的なマナ加速が発動します。
とにかく、7マナにあっという間に到達するデッキなので、【ロスト・ソウル】【キング・ポセイドン】【英知と追撃の宝剣(11弾)】といった、使ってみれば強力なカードが連発できます。
キング・ポセイドン
7コスト リヴァイアサン 5000
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、カードを2枚引いてよい。
「なんで【キング・ポセイドン】やねん?!」という方!
一度、このデッキで使ってみて下さい。
「【キングポセイドン】最高!」と、使うまでは考えもしなかった事を叫んでいる自分に、気付く事でしょう(笑)
このデッキでなら、手札が尽きたところですぐに【ポセイドン】を召喚する事ができ、また、【母なる大地】で【ポセイドン】を引っ込めて【ポセイドン】を出せば、2枚ドローもできて、大変便利。
ちなみに、このカードを使う事を発見したのは、カードキングダム練馬春日の小学生、マムゲン君。子供の自由な発想に驚かされます。
ちなみに、【キング・ポセイドン】に似たカードで、【剛撃戦攻ドルゲーザ(13弾)】があります。
剛撃戦攻ドルゲーザ
8コスト(水・自然) アースイーター/ジャイアント 9000
■マナゾーンに置く時、このカードをタップして置く。
■シンパシー:アースイーターおよびジャイアント
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のアースイーターまたはジャイアント1体につき1枚、カードを引いてもよい。
■W・ブレイカー
このカード、自分自身が場に出たときに、「ん、バトルゾーンに出した時ということは、アースイーターでジャイアントである自分自身が場にいるということになるな? ということは2枚ドローだ!」ということで、1枚マナ重くてレインボーな変わりに、2ドローできるところがいっしょで、パワーが上でW・ブレイカー持ちなので、こちらも強力です。
この“キングばかナ!”バージョンでは、その「1マナ重くてレインボーな部分」がデッキテーマにちょっとそぐわない気がしたので【キング・ポセイドン】を採用したのですが、好みによっては【ドルゲーザ】を採用した“ドルばかナ!”デッキもありです。
トリプル・ブレイン
5コスト 呪文
■カードを3枚まで引く。
なぜ【エナジー・ライト(6弾)】ではなく、【トリプル・ブレイン】なのか?
これですが、コストが軽い事は、このデッキではさして重要ではないため、1枚でも多くのカードが引ける、【トリプル・ブレイン】の方が、デッキの動きを安定させるのです。
何しろこのデッキ、アホほどドローカード、マナ加速カードが入っているため、中盤以降、「ムダなカード」を引く確率が非常に高いのです。
少しでも早く、デッキを掘り進んでより多くのカードを使用しなければ、通常の戦力を持つデッキの戦闘力に、拮抗できません。
英知と追撃の宝剣(エターナル・ソード)
7コスト(水/闇) 呪文
■マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。
■バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体選ぶ。相手はその中から1体選んで自分自身の手札に戻し、もう1体を破壊する。その後、自分は相手のマナゾーンからカードを2枚選ぶ。相手はその中から1枚選んで自分自身の手札に戻し、もう1枚を持ち主の墓地に置く。
また、相手のクリーチャー2体と、マナゾーンのカード2枚を除去する【英知と追撃の宝剣】が、相手の足を引っ張りまくります。【英知と追撃の宝剣】を使った後の【ロスト・ソウル】も、なかなかに嫌がられます。
【ミルメル】+【メビウス・チャージャー】+【キングポセイドン】という、マナ加速・ドロー加速という組み合わせは、他のデッキの可能性も含んでいると思います。皆様も、ぜひチャレンジしてみて下さい。
コツは、最初に強いカードが手札にあっても、ケチらずにマナにして、とにかく「マナを増やすカード」を全力でプレイしていく事。
このデッキが一般のデッキに勝っているのは、この「狂ったマナ加速」一点に尽きるのですから、迷わず、持ち味を生かして全力展開しましょう。どーせ、必要なカードはすぐ引きますから(笑)
それでは14弾紹介・自然編といきましょう!
パワード・スタリオン
3コスト クロスギア
■クロスギア
■これをクロスしたクリーチャーのパワーは2倍になる。
■これをクロスしたクリーチャーのパワーが6000以上の時、「W・ブレイカー」を得る。
■これをクロスしたクリーチャーのパワーが15000以上の時、「T・ブレイカー」を得る。
やっぱり3マナのクロスギアは、重くて大変使いにくい、という見本のようなカード。
小さなクリーチャーの大きさが倍になってもたいした事ないから、ある程度の大きさ(少なくともパワー3000以上)にクロスする必要がある。
で、あんまり小型が入ってなくて、中型以上が多く、クロスするべきクリーチャーの多いデッキと言うと・・・。
ほとんど無いよね。やっぱり使わないカードみたい・・・。
ただ、パワーアタッカーに付けると、ついうっかり鋭いパワーになったりする。
このカードの「パワーを倍に」というテキストは、最終的な数字を常に倍にする。
例えば【小さな勇者ゲット(2弾)】に付いたとすれば、いつもはパワー2000が倍で4000になる。
この状態でアタックした時は、まず、本来のパワー2000がパワーアタッカーで3000になり、その後で【パワードスタリオン】で倍にする、という計算をするわけだ。
おっと、【ゲット】がパワー6000。W・ブレイカーになるじゃないか。
口寄せの化身
6コスト ミステリー・トーテム 4000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の、ミステリー・トーテム以外の種族1種類につき1枚、カードを引いてもよい。
とても良いドローカード。
自然カードらしく、クリーチャーが数多く出ていないとドロー効果が薄れる弱点があるけど、それでも結構使いやすい。
マナゾーンに埋めておいて、手札が欲しくなったら【母なる大地】で出す事もできるしね。
種族が多いほどたくさんドローできるので、できるだけ種族をそろえなければならない“進化デッキ”には相性が良くない。
また、効果的に使うなら、出来るだけ種族を散らす工夫が必要。
例えば、2マナのブロッカー、【ブラッディ・イヤリング(1弾)】をデッキに入れるとして、4枚ではなく2枚にして、その分の2枚を、わざと【ブラッディ・シンバル(14弾)】にする、とかね。
ただ、クリーチャーをたくさん並べる時は、【炎槍と水剣の裁(13弾)】に気をつけよう。
結界するブロークン・ホーン
4コスト ホーン・ビースト
■水または闇の呪文を唱える時、支払うコストは2多くなる。
“水”と“闇”のカードをかなり封じるので、【炎槍と水剣の裁】や【ロスト・ソウル】に対抗できる、イコール“闇入り【ボルバルザーク】”に対抗できる・・・というのは、ウソではないんだけど、完全じゃない。
【母なる大地】で駆除されたり、【炎槍と水剣の裁】を止めても、そもそも【裁】をがんばって8マナでプレイされれば終わり。
つまり、最低でも7〜8ターン目までに勝負を決めろ!ということ。
こう考えて、7〜8ターン目に決着を付けるために、色的にも一番都合のいいカードといえば・・・。
そう、やっぱり
自分も【ボルバルザーク】を使おうということになりますね。
自分の足を引っ張らないため、水と闇をいれず、火自然で『ボルバルデッキ』を作ろう、ということになる。
・・・その色の組み合わせなら、火自然超速攻でよくない?
結果、【ブロークン・ホーン】と【ボルバル】が抜け、
前回のような『ドラゴンスレイヤー』になる。
弱いカードじゃないんだけど、うっとうしい程度って所か。
クラウド・メイフライ
4コスト ジャイアント・インセクト 2000+
■自分のマナゾーンのカードがすべて自然のカードであれば、このクリーチャーのパワーは+4000され、「W・ブレイカー」を得、パワー5000以下のクリーチャーにブロックされない。
超強力なカード。当店通販で売っている、構築デッキ“蟲王者”でも書いてるけど、やっぱり【フェアリー・ギフト】から出てくる、
「2ターン目のパワー6000、W・ブレイカー、ブロックされにくい」
は、訳がわかんない強さ。3ターン目の【機神装甲ヴァルボーグ(プロモ)】よりでかいときた。消費しているカード枚数もいっしょだし。
このカードが無ければ、自然単色デッキを作る理由など、どこにもないぐらい。
いままで、まともに大会を目指せられる“自然単色デッキ”は存在しなかったけど、この【メイフライ】1枚で、一気に新しいデッキタイプができあがったと思う。
発売直後からの、NACさんおすすめカードでもありますぞ。
フェアリー・ギフト
1コスト 呪文
■このターン、次に召喚するクリーチャー1体は支払うコストが3少なくなる。ただしコストは1より少なくならない。
【フェアリー・ギフト】そのものを使うのに1マナ使うので、実質、クリーチャー召喚が軽くなるのは2マナ。
たった2マナを使うために、カード1枚を使用する価値があるか、というと、普通はそれほど価値は無いと思う。
しかし、「早く出せばすごい効果を狙える」というクリーチャーを狙って出す事ができれば、かなり有利なカードだ。
例えば、【ギフト】を使って3ターン目に【雷鳴の守護者ミスト・リエス(4弾)】を出せば、【炎槍と水剣の裁】を相手に使われるまでに、何度か【ミスト】の効果を使ってドローする事ができるだろう。
その間に【曙の守護者パラ・オーレシス(10弾)】を引ければ最高だ。もちろん、途中で引いた【フェアリー・ギフト】も、【ミスト・リエス】でのドローを加速するためにも使える。
他にも色々と、「早く出せれば有利」なクリーチャーは結構いる。
探してみると、楽しいぞ。
エメラルド・クロー
1コスト クロスギア
■クロスギア
■これをクロスしたクリーチャーのパワーは+2000される。
使いやすく、ムダになりにくいクロスギア。
【砕神兵ガッツンダー(10弾)】にクロスさせて、相手をポコポコ破壊していったり、破壊されたくないクリーチャーに付けて、【裁】が効かないようにしたり。
そのほとんどが、【シャイニング・ディフェンス】で代用できちゃうんだけど、自然が入らないなら、こっちの出番。
いやー、やっと14弾の攻略が終りました。
近いうちのイベントとして、28日に行われる、ジェネレートリーグ決勝戦が楽しみですよ。
今回も【ボルバルザーク】デッキに優勝して欲しいものです。
今度こそ、禁止にしてもらうためにね。